WordPressデザインブック:現時点で最強のカスタマイズ本【書評】

『WordPressレッスンブック』の姉妹本

今回紹介するのは『WordPressデザインブック』という、WordPressのテーマ作成における応用編ともいえる一冊。この本のおかげで私は自作テーマを完成させることが出来たと言ってもいいくらい。

この本にたどり着く以前に、2冊の本でWordPressの基礎を学んできました。


まず1冊目の『WordPressスーパーカスタマイズ』で「そもそもWordPressって何なのか」「管理画面の各機能でどんなことが出来るのか」という、WordPressそのものに対する基礎を学びました。

WordPressレッスンブック 3.X対応


2冊目の『WordPressレッスンブック』で、WordPressを使用したブログテーマの作成でどんなテンプレートファイルが必要かという基礎を、サンプル作成により的確に学ぶことが出来ました。

そして今回紹介する『WordPressデザインブック(以下、本書と書きます)』は、2冊目の『WordPressレッスンブック』と同じ筆者による、いわば姉妹本かつ応用編ともいえる本。

姉妹本の『レッスンブック』が読みやすかった人、理解しやすいと感じた人であれば、間違いなく本書での学習により応用力が身に付きますし、そのまま自作テーマの作成へと発展していけるはずです。

テーマとテンプレートって何が違うの?

本書も『レッスンブック』と同じく、完全に「サンプルをガリガリ作り込む」タイプの本。

しかし今回は応用編です。入門編とも言うべき『レッスンブック』には冒頭から優しく解説されていた「WordPressのインストール方法」や「最初の設定方法」なんてものは一切紹介されていません。

逆に言うと、『レッスンブック』である程度の基礎を固めておかないと、いきなりこの本から学習を始めたら厳しいかもしれません。

WordPressの学習を始めて最初にぶつかる疑問の一つで、「テーマとテンプレートって何が違うの?」というのがあります。

テンプレートっていうのは、言ってしまえば「1つ1つの部品」と考えてください。

◆ヘッダー部分に画像を表示させたり、ナビゲーションバーを設置させたい
◆トップページは、記事の全文でなくサムネイル画像と記事の先頭だけを表示させたい
◆サイドバーは右に1列だけで2カラムのブログにしたい
◆フッター部分に幾つかの機能を表示させたい

などなど、各機能を実現するために「ヘッダーを作るテンプレート」「トップページの記事一覧を表示させるテンプレート」という風にオリジナルの部品を作っていくことになります。これがテンプレート。

FC2ブログやアメーバブログなどの有名な無料ブログサービスでも「テンプレート」というものはありますが、あちらは強いて言えば「ブログのデザインを部分的に変更する」ものなので、WordPressのテンプレートとはちょっと違います。

自分好みの部品(=テンプレート)を幾つも作って、それらをまとめたものが「テーマ」です。

WordPressでは複数のテーマを保存しておいて、「今回はテーマAを使おう」「夏になったら爽やかなテーマBにしよう」といった風に、テーマを変更することでブログのデザインを着せ替えることが出来ます。FC2やアメーバブログなどのテンプレートは、むしろこちら「テーマ」の方が意味合い的には近いです。

本書では、基本的なテンプレートについてほぼ全ての作り方が解説されています。

しかも、サンプルコードだけ載せて「これをそのまんま書けば動きます」という放任主義的な説明ではなく、これがどういう機能になるか、ブログの表示にどう影響するか、あるいはテンプレートのネーミングを工夫することでもっと便利になりますよ、ということまで、とにかく細かく、そして詳しく解説してくれてます。テンプレートに対する知識が確実に身に付きます。

IMG_0953

本書でも『レッスンブック』と同じくCDが付いてます。サンプルを作る過程で必要なサンプル記事や画像はすべてCDに収録されていますし、インポート機能を使用することで、すべての記事やカテゴリーを簡単に取り込むことが出来ますから、イチイチ1つ1つの記事を手入力しなくても済みます。

サンプルページの完成形もCDに収録されていますので、自分の出来上がりと比較することも出来ますし、コードをコピー&ペーストして入力時間を短縮させることも出来ます。

ただ、それでは知識も実力も身に付きません。せっかくのサンプル作成本なので、完成形を見ずにまずは自分で作ってみましょう。

この本のおかげで「りくまろぐ」をスタートできた

WordPressの便利ツールである「プラグイン」に関しても解説が前作より更に踏み込んでいて、より実用的なプラグインが多数紹介されています。説明もかなり詳細になっていて、この通りに設定すればそのまま自分のブログで使えます。

※ただし本の購入時期によっては掲載されているプラグインのバージョンも古くなってますので、解説通りでも動かない場合があることをご了承ください。

本書に解説されてたサンプルコードをそのまま流用させてもらい、当ブログで使わせてもらってる機能が幾つかあります。

「お問い合わせページ」もそうだし、「パンくずリスト」もそうです。「パンくずリスト」機能はとても細かく、しかも最新のコーディング技法だったので、本書を読まなければ作ることが出来なかった。

screenshot_13

赤い線で囲った部分が「パンくずリスト」。各記事ページで、ナビゲーションバーのすぐ下に表示し、このブログで現在どこにいるかを分かりやすくするための機能です。

パンくずリストを簡単に表示できるプラグインもありますが、私は本書の解説に従ってオリジナルのパンくずリストを作り込みました。プラグインを使う必要がなかった。

screenshot_14

親カテゴリーの下に子カテゴリーがある場合も、上のように問題なく対応できています。これも本書の解説のおかげ。

screenshot_16

トップページの記事一覧の下には「ページネーション」という、他のページに移動できる機能を付けていますが、これも本書の解説通りに作ってます。

あるものは解説通りに流用し、あるものは少しカスタマイズして機能を応用させ、一つ一つを作り込んで自作テーマを完成させることが出来ました。本書でのサンプル学習がなかったら、おそらくもっともっと完成まで時間を要したはず。この本は強力な武器として現在も活用しています。

初めての方は2冊セットでの購入を猛烈にオススメします

長々と説明してきましたが、まとめると本書はカスタマイズの応用編で中級者向けです。カスタマイズに初めて挑戦する人が、いきなりこの本からスタートするのは少し骨が折れると感じます。

例えば以前に別のブログサービス、FC2でもアメーバでもいいですが、そこでカスタマイズ作業を度々こなしたことがあって慣れている方だとか、もう一方のブログツールの雄である「Movable Type」でオリジナルブログを作成した経験がある方であれば、取っ掛かりとして応用編の『デザインブック』から始められても、あまり混乱することなく、むしろいきなり即戦力的な知識や技術を短時間で得られるかもしれません。

ですが、オリジナルブログは初めてだとか、PHPやCSSをあまりよく分かっていない方とか、なんとなく分かっているけど復習の意味で最初から基礎固めをしていきたいという方は、まず基礎編の『レッスンブック』、そして応用編の『デザインブック』の順で学習した方が、間違いなく理解が深まると断言します。

2冊とも同じ著者の本ですし、説明の方法や紙面構成も同じですので、2冊が「前編/後編」という形でとても読みやすくなります。「あ、これって基礎編で書かれてたから覚えてるぞ!」と応用編の理解力も向上します。

私もWordPressのド素人でした。しかし、計3冊の解説本のおかげで、私は「りくまろぐ」を作り上げることが出来ました。

作り上げてからも、ますます楽しくなってくるのがWordPressの魅力。骨身を削って作り上げた自作テーマには人一倍の愛着が湧きますし、機能を向上させるためのカスタマイズ作業もテーマやテンプレートの理解がある分だけラクに着手実行できるメリットがあります。

挑戦してみる価値は十分にありますよ。

この記事がお気に召したら
「いいね!」をお願いします!
「りくまろぐ」の最新情報を
Facebookにお届けします
(最終更新:2013年2月12日)コメント4
CATEGORY :