サンプルを作って勉強したい人に最適!【書評】WordPressレッスンブック

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この本は「カスタマイズ本」としての入門書です

私が最初に購入したWordPressの本は、前回の書評で書いた『WordPressスーパーカスタマイズ 3.2対応』でした。
(正確に言うと、買ったのは1つ前のバージョン「3.0対応」版だったんですけどね)

http://rikumalog.com/2012/03/bookreview/wpsupercustomize/

詳しくは前回の書評に書いたので割愛しますが、上の本はあくまで「WordPressの基本的な使い方に関する入門書」という立ち位置。カスタマイズ方法は載っていません。私もそのことを踏まえた上で購入しました。

WordPressの基礎的な知識に関しては分かった。次に私が進むべきステップは、まずは簡素でいいからブログを一つ作ってみて、それをオリジナルテーマでカスタマイズすること。

「アメーバブログ」や「FC2ブログ」を始めとする多くの無料レンタルブログでは、様々な開発者が作成してくださったテンプレート(スキン、テーマ、デザインと呼んだりもします)に変更することで、ブログのデザイン(外見)をガラッと変えることが出来ます。「ブログの着せ替え」などと呼んだりもしますね。

こういったことは、もちろんWordPressでも可能です。公式サイトでは世界中のユーザーが提供しているオリジナルのテーマを無料でダウンロードすることが出来ます。公式ですので、セキュリティー的な心配はほぼ無いと言ってもいい、とのことです。

http://wordpress.org/extend/themes/

カッコいいテーマがたくさんあって、目移りしちゃいますよ。ただ英語のサイトですので、使い方が分からない人は画面の右サイドバーの「Most Popular」というところをクリックすれば、これまで世界中でダウンロードされた数の多い順番に人気のあるテーマが表示されます。外見も良くて信頼度も高いテーマですので心配はいりません。
(ただ、「ダウンロード数が多い」ということは、外見がカブるブログも多いということを意味しますけどね)

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↓ ↓ ↓

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公式サイト以外のサイトやブログでも、非公式で多くのテーマが無料配布されています。気に入ったものがあればそちらでダウンロードしてもいいのですが、非公式テーマの中にはセキュリティー的に難のある作品もあるらしいです。非公式のテーマには、むちゃくちゃカッコいいのがたくさんあるんですけどねー。でもやっぱり安全な方がいいし。

(もちろん、非公式テーマのすべてが危険と言ってるわけではないですよ)

私も、初めてWordPressを導入した際に公式サイトでいろんなテーマを物色して、カッコいいのを3つほどダウンロードし、どれを採用しようか迷いました。

しかし、よく言う「帯に短し、タスキに長し」というやつで、テーマAにはあるけどテーマBにない機能とか、テーマCの見栄えがテーマAで再現できればいいんだけどなーとか、どうしても一長一短があり、「これ全部ミックスしたテーマがあれば大喜びで使うのになー」となっちゃうわけです。

そうなると、やはり進むべき道は「オリジナルテーマの作成」になるんですよ。

オリジナルテーマの作成や、既存テーマのカスタマイズをするには、WordPress独自の関数や命令文などを学ぶ必要があります。その入門編として私が最初に選んだのが、今回紹介する『WordPressレッスンブック』でした。

サンプルをガリガリと作りながら学べます

前回の書評で書いた『WordPressスーパーカスタマイズ』は、WordPressの基本的な説明に終始しており、カスタマイズに関する説明はほとんどありません。

今回紹介する『WordPressレッスンブック』(以下「本書」と書きます)は逆で、カスタマイズに関する説明が大半です。WordPressの基本的なことについての説明は「ない!」と思ってください。

また、WordPressはバージョン3.0から様々な機能が追加されています。しかし昔のバージョンに関する解説本もまだ売られていて、Amazonでもやはり「2.8対応」の本が販売されています。

前回の書評でも書きましたが、3.0よりも前の古いバージョン対応版を購入して勉強しても、今のバージョン(2012年3月現在でWordPressのバージョンは3.3.1)を正確に習得することは出来ません。古い本で勉強してもデメリットの方が大きいので、最新版の購入を強くオススメします。

WordPressレッスンブック 3.X対応

さて本書ですが、バージョン3.0から導入された新機能、

◆カスタムメニュー
◆カスタムヘッダー
◆カスタム背景
◆マルチサイト機能

の解説がすべて載っています。当然ながら「2.8対応」の本に、これら新機能の説明は載っていません。

「カスタムメニュー」とは、ナビゲーションバーやカテゴリー一覧などのリンク機能を簡単に作成することが出来る機能。このブログで言うと、画面の上にある「ホーム/プロフィール/仮想散策旅行」などの文字列が横に並んでいるナビゲーショバーは「カスタムメニュー」機能で作りました。カテゴリー一覧も最初はカスタムメニューで作っていたのですが、現在はオリジナルで作ったものを表示させています。

「カスタムヘッダー」は、ブログのヘッダー部分、つまり一番上の領域に大きな画像を表示させているブログの場合、ブログのテーマやテンプレートを変えなくても、画像の変更が管理画面でカンタンに出来ちゃうという機能。

「カスタム背景」も同じ考え方で、背景に画像を使用しているブログやサイトの場合に、その背景画像を管理画面で簡単に変更できる機能。

「マルチサイト」は、1つのWordPressで複数のサイトやブログを一括して管理できるという機能。3.0よりも前のバージョンだと、たとえば3つのブログを作りたければWordPressも3つインストールしなければならなかったのですが、これが3.0以降からラクチンになりました。

最初にWordPressをインストール方法もサラッと簡単にではありますが説明されていますので、極端な話、この1冊だけで簡単なオリジナルテーマを作り、インターネット上にオリジナルブログをオープンさせることが出来てしまいます。

サンプルはすべて自分で手作りできます

こういった「ブログを作成するテクニック」のようなものを学習する時、自分に向いている学習法というのは、人によって様々だと思います。

私は明らかに「サンプルをガリガリと作りながら」じゃないと覚えられないタイプ。

だから、解説はしっかりしてあるけど、あくまで説明だけでサンプル作成がないタイプの本だと、どうしても覚えがイマイチ良くない。実際に作ってみた方が格段に知識として頭に中に残ってくれるのです。

そういう意味で本書は「本の中身がまるまるサンプル作り」の内容になってます。まさに私のような「作って覚えるタイプ」には最適の構成。

しかも、この本の良いところは、まったく何もない、まっさらな状態でイチからサンプルを作り始めることが出来る、というところ。つまり、途中まで完成しているサンプルにコードを追加していくとか、部分的に修正をしてサンプルを作り上げていく内容ではありません。完全に最初の最初から自分で手作りが出来ます。

サンプルの解説も実に丁寧で分かりやすい。

各章は、まず最初に「この章ではこういった機能を作るための学習をします」と説明があり、最初にコードの完成形が表示されています。ひとまず細かい解説は読まなくてもいい、この機能をすぐに使いたいって人であれば、章の最初に載っているサンプルコードをそのまま流用すれば、自分のブログでその機能を実現させることが出来るかもしれません。

しかしそれでは学習の意味がない。まず完成形を表示し、そこに行くまでの過程を一つ一つ細かく解説してくれていますし、第一段階ではこういう表示だけど、第二段階でこう修正することで表示はこんな風に変わりますよ、ということまで図でキッチリと説明してくれてます。文字を打ち間違えない限りは、本の解説通りに一つずつ自分で作り上げていけば、どんどんサンプルブログがステップアップしていきます。これが楽しいんですよ。

付属CDが便利です

この本にはCDがついています。

付属CD

各章ごとに完成形となるHTMLファイルも収録されていますので、本の通りにやったけど、表示がどこかオカシイぞ、ってな時はお手本と比較して違いを見つけることも出来ます。

サンプル作りの際に使用する全ての画像も収録されていますので、このCDからWordPressに取り込んで使えますし、自分で画像を用意する手間もかかりません。

このCDで私が一番助かったのは、サンプルのブログで使われている記事をすべて取り込めるところ

「インポート」というのですが、私は最初、この機能の使い方が分からず、というかCDに収録されている「readme.txt」をキチンと読んでいなかったため、サンプルブログの記事を全て、1文字1文字ミッチリ時間かけてキーボードで入力してました。

途中で面倒くさくなって、何かラクな方法ないのかーと思ってCDを調べたら、記事がそのまま載ってる「post.xml」というファイルを発見したので、これをコピー&貼り付けすればラクチンだなーと考え、テキストエディタで「post.xml」を開き、一つ一つの文章をコピーし、WordPressの投稿画面に貼り付けをすることで、少し作業時間を短縮できました。

しかし、そんなことすら、する必要はありません。もっと簡単にすべての文章をWordPressに取り込めます。しかも1回で。それが「インポート」です。

WordPressの管理画面で「ツール」→「インポート」と進み、一覧の中から「WordPress」を選択し、インポートするファイルに前述した「post.xml」を指定してから「インポート」を実行する。ただこれだけの操作で、すべての文章が自動でブログに取り込まれるどころか、カテゴリーもすべて取り込んでくれます。自分で一つ一つカテゴリーを手入力してた私ってバカみたい。

同じく固定ページも「page.xml」というファイルがCDにありますので、インポートすれば固定ページも一切手入力の必要なく一括で取り込んでくれます。ラクチン!

詳しくは「readme.txt」に書かれてますが、WordPressのバージョンが進んでいることで、「readme.txt」の内容と管理画面の表記に若干違いがあるかもしれません。私が持ってる本の付属CDに収録されている「readme.txt」には、インポートの操作説明で

管理画面の[管理>インポート]の「WordPress」でファイルを指定

と書かれていますが、現在のバージョン(3.3.1)では上で説明したとおり「ツール>インポート」が正解です。

ズブの素人では苦しいけど、それでも作れないことはない

WordPressでオリジナルテーマを作成する場合は、

・PHP
・CSS
・HTML
・jQuery
・JavaScript
・MySQL

など、様々な知識を要求されることがあります。

上で書かれた技術や知識のすべてを「ある程度は」理解できている人なら、学習はものすごくスムーズに行くと思います。

が、そんな人はおそらく本書を買うまでもなく、ネットを少し調べるだけで作れちゃうような気もします。

私自身、PHPとCSSはずっと昔に少しだけカジった程度で、本書を買った時点ではほとんど忘れてた状態。MySQLはほんの少しだけ勉強した程度。jQueryは全く何も知りませんでした。

本書のサンプルでは、jQueryやJavaScriptはほとんど使用しません。PHPとCSS、基本となるHTML、そしてWordPressのオリジナル命令を組み合わせながら作っていくことになります。

たとえば「PHPを全く知らない」という人は、この本を読んでもおそらく最初はチンプンカンプンだと思います。CSSにしても同じ。

しかし逆に考えれば、本書の解説通りにサンプルコードを入力し、実際にIEやFirefoxなどのブラウザで自分の手作りブログを確認していくことで、「こういう風にPHPやCSSを書いていけば、こんな風に表示が変化していくのか~、なるほど~」と、多少は理解が深まるかもしれません。

本書はあくまでWordPressのテーマをカスタマイズすることに特化した内容ですので、PHPやCSSの詳細な解説はありません。それらを本格的に勉強したいのであれば、各々の入門本を買うか、ネットで調べて勉強することをオススメしますが、PHPやCSSをあまり知らない人が本書を買っても、サンプルを忠実に実践していけばオリジナルテーマは作れます。

本書の中では、サンプルを作るための解説以外に「MEMO」や「TIPS」など、解説をさらに細くした説明や、覚えておくとトクする諸機能、また関数のパラメーターと言って、WordPressの命令文でカッコの中にこんな文字指定をすると、こんな風に表示されますよ、といった、サンプル作りとはちょっと逸れるけどすごくタメになる説明が大変充実しています。このTIPSは後でものすごく役に立ちますよ。

昔、Movable Typeというツールでオリジナルブログを構築した時にも解説書を数冊購入して勉強したのですが、その中でもダントツで最も理解しやすくタメになったのは、本書を執筆されている「エビスコム」様の本でした。なので個人的に「エビスコム」ブランドの解説本に私はかなり厚い信頼を寄せています。

その「エビスコム」ブランドで、本書の姉妹本にあたる別のWordPressカスタマイズ解説本がありまして、私が今回紹介した本書をすべて読み終え、サンプルを作り終えたまさにその頃に発売されたのです。

カスタマイズ技術のさらに応用的な知識を身につけたいと考えた私はそちらも購入したのですが、その本がまたスゴかった! これは別の記事で書きますね。

 

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