スタローンとデ・ニーロのシバキ合い、他【2014年4月第1週の劇場公開情報】
◎気になる1位:『リベンジ・マッチ』
◆ジャンル:ドラマ、アクション
◆監督:ピーター・シーガル
◆出演:ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン、キム・ベイシンガー、他
◆4月4日(金)劇場公開予定
リベンジ・マッチ
かつてのライバル同士で戦績も互角、しかもプライベートで一人の女性を巡っても因縁を持つ二人の年老いた元ボクサーが、30年の時を経て再戦に挑むという物語。
スタローンは『ロッキー』、デ・ニーロは『レイジング・ブル』という、それぞれ映画史に残るボクシング作品で主演してるのですが、今作は当初スタローンが出演を渋り、制作陣と共にデ・ニーロもスタローンを説得して、この作品での共演が実現したのだそうです。(二人が共演するのは2回目)
現在スタローンは67歳。デ・ニーロに至っては70歳。その二人がリング上で本格的なファイトシーンをやってのけてる訳ですから、相当チカラも入ってるはずだし、見どころの一つ。
映画雑誌に載ってましたが、スタローンは『ロッキー』以降にアクション俳優として確固たる地位を築いたものの「本格的な演技を映画でやってこれなかった」というジレンマがあったらしく、今作ではアクションだけでなく演技に注力してるんだとか。
一方のデ・ニーロは演技派として名声を築いてますが、『レイジング・ブル』では本格的なファイトシーンを演じられなかったジレンマがあったらしくて、今回は本気で殴って殴られてというカラダを張ったボクシングに挑戦するというのがテーマだったんだとか。
お互いに反対のジレンマを持ち、互いの領域に近付くため挑戦してるというのはとても興味深いし、そういう意味でこの作品は注目してます。
ちなみにスタローンが復帰に向けて特訓するシーンでは、「お前まだ生卵を飲んでるのか」とコーチに言われたり、精肉工場で練習しようとするスタローンにコーチが冷たい一言を告げたりと、『ロッキー』のセルフパロディーもいろいろ散りばめられてるそうです。
◎気になる2位:『ブライアン・ウィルソン ソングライター ザ・ビーチ・ボーイズの光と影』
◆ジャンル:ドキュメンタリー
◆監督:トム・オーディル
◆出演:ブライアン・ウィルソン、ブルース・ジョンストン、デビッド・マークス、他
◆4月5日(土)劇場公開予定
ビーチ・ボーイズファンはもちろんですが、60’s好きな方々も楽しめる作品ではないかなと、予告編を見て感じました。
ビートルズが1967年にリリースした「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というアルバムは、20世紀の最高傑作と言われるほど高い評価を得てるのですが、前年の1966年にリリースされたビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」というアルバムに影響されたと、後にポール・マッカートニーが語ってます。
同時期に大活躍したビートルズと様々に影響や刺激を与え合ってた関係のビーチ・ボーイズ。気になるドキュメンタリー映画です。ちなみにこの映画は4年前に制作されていて、ようやく日本でも公開の運びとなりました。
◎気になる3位:『おとなの恋には嘘がある』
◆ジャンル:ドラマ、ラブコメ
◆監督:ニコール・ホロフセナー
◆出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、キャサリン・キーナー、他
◆4月4日(金)劇場公開予定
おとなの恋には嘘がある
離婚後も充実した人生を送ってきたボディセラピストの女性エヴァが友人のパーティーで似た境遇の男性アルバートと出会い、意気投合して惹かれ始めるも、新しい顧客女性マリアンヌの語る「ダメダメな元亭主」の正体がアルバートだったと分かり…というラブコメ作品。
主演のジュリア・ルイス=ドレイファスは今作でゴールデングローブ賞・主演女優賞にノミネートされ、ダメダメ元亭主のアルバートを演じたジェームズ・ガンドルフィーニも演技を高く評価されたそうなので、作品自体の批評家による評価は高いようです。
私もこういう感じの作品は結構好きで見ちゃいます。出演者の年齢も高いし、テーマ的にもターゲットはある程度年齢のいった層になるだろうと思います。私みたいなアラフォー世代は楽しめる作品じゃないかなと。
ただ残念なことに、アルバート役のジェームズ・ガンドルフィーニは今作が全米公開される直前の2013年6月、心臓発作のため急逝してしまったそうです。作品がコメディーなだけに、哀しいニュースのフィルターがかかってしまうと見た時の印象が若干変わってしまうかもしれないですね。
◎気になる4位:『サクラサク』
◆ジャンル:ドラマ
◆監督:田中光敏
◆出演:緒形直人、南果歩、矢野聖人、美山加恋、藤竜也、他
◆4月5日(土)劇場公開予定
サクラサク
仕事に没頭し過ぎたために、妻(南果歩)や子供たちとの関係が破綻しつつあった男(緒形直人)が、父親(藤竜也)の認知症発症を機に家族の絆を取り戻そうとする物語。
歌手・さだまさしの著作「解夏」に収録された同名の短編小説が原作。表題作「解夏」は、大沢たかお主演で映画化もされていて、そちらも泣かせる作品なのですが(私は正直、ちょっとツラかった…)、今作も泣けるようです。
娘役で出演してる美山加恋ちゃんは、2004年にフジテレビ系で放送された草彅剛主演のドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』に凛ちゃん役で出演し、一躍人気になった子役の女の子ですが、大きくなりましたねー!(完全に親目線)
凛ちゃんの時が7歳で、現在17歳だそうです。可憐に成長してくれてオッチャンは嬉しい。
◎気になる5位:『アデル、ブルーは熱い色』
◆ジャンル:ドラマ
◆監督:アブデラティフ・ケシシュ
◆出演:アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥー、サリム・ケシュシュ、他
◆4月5日(土)劇場公開予定
※R18+ (18歳未満は観覧禁止)
アデル、ブルーは熱い色
青い髪の美大生エマと運命的な出会いを果たし、恋に落ちた女子高生アデルの人生を描いたフランス映画。
2013年のカンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルムドールを獲得した作品。通常、パルムドールは監督に対して贈られる賞なのですが、この作品は史上初めて、監督と共に主演の女優二人に対しても贈られました。(審査委員長を務めたスティーブン・スピルバーグの計らいだそうです)
ただ、日本でR18指定されてる通り、描写はいろいろ過激。公開時も物議をかもしたそうです。全米では全編ノーカットで上映されたそうですが、日本は幾つかのシーンがカットされてるんじゃないかな。
▲番外:『サンブンノイチ』
◆ジャンル:ドラマ
◆監督:品川ヒロシ
◆出演:藤原竜也、田中聖、小杉竜一、中島美嘉、窪塚洋介、壇蜜、他
◆4月1日(火)劇場公開予定
※PG12 (12歳未満の観覧には親又は保護者の助言・指導が必要)
お笑いコンビ「品川庄司」の品川ヒロシが監督を務めた3作目。キャストを見ると、お笑い芸人がワンサカ出演しているようです。
▲番外:『大人ドロップ』
◆ジャンル:ドラマ
◆監督:飯塚健
◆出演:池松壮亮、橋本愛、小林涼子、前野朋哉、香椎由宇、他
◆4月4日(金)劇場公開予定
大人ドロップ
NHKの朝ドラ『あまちゃん』以降、出演者には枕詞が付いてまわるようになってますが、今回も「あまちゃんの」橋本愛が出演していると話題になってます。
さすがに高校生の子供を持つオッチャン(=私)が見て楽しめるかどうかは疑問符ですが、青春してる作品でイイかもしんないですね、若い人には。
▲番外:『鷹の爪7 女王陛下のジョブーブ』
◆ジャンル:アニメ
◆監督:FROGMAN
◆出演:FROGMAN、木の実ナナ、本田翼、尾美としのり、他
◆4月4日(金)劇場公開予定
人気アニメ『秘密結社 鷹の爪』劇場版の第7弾。
今作はリクルートジョブズ社の求人情報誌「タウンワーク」とのコラボで制作され、TOHOシネマの協力により鑑賞料金無料で1週間限定公開なんだそうです。
以上、今週の劇場公開情報でした。
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