【ロンドン五輪】悲報・吉田沙保里と栄監督の恒例行事が国際映像に無視される

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レスリング


via:London2012.com

◆女子フリースタイル55kg級 吉田沙保里

・2回戦 ○ 判定勝ち(1-0、1-0)
・準々決勝 ○ 判定勝ち(1-0、2-0)
・準決勝 ○ 判定勝ち(1-0、2-0)
・決勝 ○ 判定勝ち(3-0、2-0) → 金メダル獲得!

【感想】

完全制覇でしたね。1ポイントも獲られてない。

それでも初戦と準々決勝は、なんとなく動きが固いように見えました。

しかし、なんせ「カレリンと並び称される」ほどのバケモノ・吉田が相手な訳ですから、対戦相手は全員、自分から攻めずひたすら吉田のタックルを待ち、カウンターで逆転を狙う作戦に見えました。

準決勝の相手は因縁のジョロボワ(ロシア)。今年5月のレスリング・ワールドカップで吉田に勝ち、連勝記録をストップさせたのがジョロボワでした。

ジョロボワに負けた吉田は試合後に号泣。最大の武器であるタックルを逆転されての負けだったことでショックを受けた吉田は集中合宿に入り対策を練った、とテレビの特集で放送されてました。

吉田は前回の北京オリンピック直前にもアメリカ選手に負けて連勝記録を止められたのですが、その後に立ち直って五輪二連覇を達成した過去があります。

だから今回も大丈夫なんじゃないの? みたいな楽観的空気が流れていましたけど、監督の栄さんは「今回は相当ヤバイ」と本気で焦ってたみたいですね。打開策が見出せないとまで言ってた。

しかし吉田、やっぱり強かった。並みの精神力じゃない。目からアルソック光線だすのも伊達じゃない。

前述した通り、吉田と対戦する相手の作戦は一貫してます。吉田のタックルに合わせたカウンター。これのみ。当然ながら吉田もそんなことは分かってる。

問題は、お互いに分かりきった「吉田の高速タックルを巡る攻防」の中で、吉田が相手の予測を上回る速さか、あるいは予測できない角度でタックルを決めることが出来るかどうか。

フェイントをかけたり、横に微妙に移動したり、あるいは頭を押さえて引き技をかけてみたり、細かな攻防を重ねながら、吉田は相手の動きにスキが生じないか、少しでも体勢が崩れないかを探り続ける。

あ! と思った時には吉田のタックルが決まっている。時間にしてコンマ何秒の世界でしょう。気付けばジョロボワが倒れている。そして吉田にポイント加算。

因縁の相手に準決勝で勝ったことが、おそらく吉田に相当の自信を与えたんでしょうね。準決勝終了の時点で吉田は会心のガッツポーズ。

リベンジ成功、そしてこれが本当に事実上の決勝戦みたいな感じでした。

決勝の相手、バービーク(カナダ)もやはり吉田のタックル対策は万全。逆に言えば一切自分から攻めない。でも吉田は当然ながら織り込み済み。

第1ピリオド、2分間のうち1分半を駆け引きに使い、残り30秒で吉田がタックル一閃。あれは別にバービークがスキを見せたわけでも、体勢を崩したわけでもなかった。いわば「決め打ち」みたいな感じでしたね。

圧巻だったのは第2ピリオド。1分前後のところで、吉田はヨソ見をした。集中力が途切れたのか、油断したのかと思ったら、解説者によれば

吉田は時計を確認していましたね

あり得ないわ。決勝戦ですよ。試合中ですよ。

吉田はバービークを「見切ってた」んです。こいつは攻めてこねえや、と思ったのかどうかは知らないけど、ヨソ見をする余裕があった。

で、キッチリ1分30秒が経過したところで「超」高速タックル。あれは誰も防げないよ。速すぎる。

これで吉田はオリンピック3連覇。そして世界選手権9連覇と合わせ、カレリンの記録に並びました。次の世界選手権も出る予定だと言ってましたので、もし優勝すれば吉田こそが「霊長類最強」になります。

開会式で旗手を務めると金メダルが獲れないというジンクスも打ち破った吉田。今回初めて五輪本番に帯同したお父さんを肩車し、親子で勝利の雄叫び。

栄監督は試合終了直後から吉田がインタビューを終える間まで延々と号泣。栄さんの気持ちが痛いほど伝わってきましたね。

表彰式では、コールを受けて表彰台に上がる前、回り道をして他のメダリストたちの前に行き、全員と握手して健闘を称え合った吉田。こういうシーン大好き。

君が代を聞いている時に少しだけウルウルした以外は笑顔があふれた吉田。

一つだけ残念だったのは、試合終了直後にリプレイを流したせいで、吉田が栄さんをブン投げたシーンが国際映像で全く映ってなかったこと

あれこそが吉田&栄劇場だというのに。分かってないな~。

◆女子フリースタイル72kg級 浜口京子

・2回戦 × 判定負け(1-5、1-1、0-4)

【感想】

女子レスリング代表4人のうち3人が金メダルを獲った中、また今回も散ってしまった浜口。

前々回のアテネでは準決勝で中国選手に負けて銅メダル。前回の北京も準決勝で中国選手に負けて銅メダル。

負けて泣き、父が鼓舞し、また立ち上がる娘。この繰り返しだった浜口父娘。

何度も再起してきた浜口京子だったけど、今年5月のワールドカップ決勝でフォール負けした後、マットにキスするというパフォーマンスを見せ、これが国内最後の試合になる、つまり五輪を最後に引退することを示唆しました。

これを聞いてすぐ、アニマルさんは怒った。そりゃ怒るでしょ。私が父親なら絶対怒る。

もちろん、「弱気になるな!気合を入れていけ!」と鼓舞したかった側面もあるでしょうけど、五輪本番を前にして「綺麗に有終の美を飾ります」なんて考えてる場合か!とアニマルさんは思ったはず。

もしかしたら「無我の境地」でトンデモナイ強さを発揮して今度こそ金メダルを獲ってしまうか、あるいは初戦でコロッと負けるか、どっちかじゃないか、とそのニュースを見て私は思ってしまった。

初戦、最後まで決着がつかずボールピックアップで浜口が有利な体勢をゲット。相手を尻もちさせるだけでも浜口の勝利だったのに、突進する威力が強すぎて逆にブン投げられ、まさかの逆転負け。

試合後、悔しさのあまり引退撤回を示唆した浜口京子の前に登場したアニマルさん、報道陣の前で恒例の公開説教をやったらしいですが、この父娘はこれでいいんだと思います。

ここまで娘のことを真剣に愛し、ここまで父親の想いを体現し続ける父娘なんて、なかなかいませんよ。他人が入り込む隙間なんてないんです。

サッカー

◆女子 決勝

・日本 1 - 2 アメリカ → 銀メダル獲得!

【感想】

これはもう、アメリカ強かった、としか言えないんじゃないですかね。

ワールドカップで日本に負けた悔しさが如何ほどのものだったか、ってことでしょうね。

前哨戦でアメリカが完勝してましたけど、あれは日本のパスワーク主体な特徴を完全に破壊して、「うわ、ヤバイぞ」と佐々木監督を再考させるには十分過ぎる結果だったはず。

なでしこも当然アメリカ対策は練ったでしょうけど、アメリカもまた前哨戦での勝利を踏まえて更に対策を練ったはず。

私が個人的に興味あったのは、今大会で絶好調だった大儀見をアメリカがどうしてくるか。

今大会はシュートだけでなく前線でのポストプレイも有効だった大儀見をアメリカが数で潰しにくるかどうか。

もし潰しに来た場合、それだけ澤のマークが薄くなる訳で、これはもしかして、大儀見をスケープゴートにして澤が大爆発したら日本は金メダルじゃねえか、ってのが私の妄想でした。

しかし、さすがにアメリカ。そこまで単純じゃなかった。澤はしっかりマークされてました。しっかりどころか、セットプレイのゴール前ではほとんど何もさせてもらえなかった。

あとは、左サイドの川澄を徹底的に潰してましたね。これは「うひゃ~」と思った。右サイドの近賀が今大会、あんまり効果的な上がりを見せてなかった反面、左サイドの川澄がチャンスを作る場面が多々あったので、アメリカは研究したんでしょうね。

後半から川澄の位置を下げるなどして日本も応急処置をしてましたけど、結局左サイドは最後まで潰されてしまった。ここを潰す作戦があったとは。

宮間はフリーキックのほぼ全てで、ターゲットを澤にしてました。澤が走り出す方向に必ず宮間がボールを蹴ってた。しかしアメリカのマークがキツかったことと、宮間のキック精度がいつもほど良くなかったため、一度もチャンスを作れなかった。

でも、澤姐さんはキレキレでしたよね。日本の得点は詰めた大儀見も素晴らしかったけど、澤の再三にわたるチャレンジがなければ点は入らなかった。

アメリカは、ワンバックという不動のゲームメーカーがいて、モーガンという強烈なスピードを持つ選手もいて、これだけでも驚異的なのに、さらに10番のロイドまでいた。今回の2得点はいずれもロイド。そりゃ強いよ。

キーパーのソロは今回も神がかってた。岩渕は後半の終盤、1対1のシュートをソロに止められたことで号泣したらしいですが、あれはソロとDFでコースを限定されてしまって、左か右かで広い「右」を選択すると読んだソロの勝ち。岩渕が下手だったわけじゃない。

フリーキックもコーナーキックも、そして自身のシュートも今回調子よくなかった宮間は、シュートを外した際に「ごめん」と呟いて手を合わせるシーンが映ってました。

澤の背中を追いかけて成長し、最後の最後も澤とのホットラインに賭けて蹴り続け、しかし一度も繋がらなかった。

試合後に今まで見たこともないほど大号泣してた宮間。彼女がもっともっと強くなり、4年後に再び笑うための最初の試練なんですよ。私は絶対にアナタを応援し続ける。

今回を最後に代表引退を表明した澤。大儀見も安藤も年齢的に次がどうなるかは分からない。しかし、なでしこは岩渕たち次の世代がドンドン成長している。

アメリカが悔しさを晴らしたのと同時に、今度は日本が悔しさを胸に刻んだ。逆襲しましょう。

バレーボール

◆女子 準決勝

・日本 0 - 3 ブラジル → 3位決定戦へ

【感想】

ブラジルがやったのは、言ってしまえば「詰め将棋」。

まずブラジルは驚くほどサーブレシーブが良かった。確実にセッターの定位置にレシーブを返した。

となると、攻撃の選択肢が4つも5つもなるわけです。しかも高さまである。

一方の日本はサーブレシーブが課題と言われるチーム。今回もセッターの定位置には全然返ってなかった

となると、攻撃のバリエーションは1つか2つ。多くても3つくらいしかあり得ないんです。レフトのオープンか、ライトのオープンか、バックアタックか。速攻の目は完全に消えます。

攻撃が単調になるということは、それだけブラジルのブロックがラクチンになります。コースとタイミングさえ読めばいい。

日本はサーブレシーブがネット近くに返らないため、中央でのクイック攻撃が全く発揮できなかった。せいぜいセッター背後のブロード攻撃で裏を取るくらいしかない。あとはひたすら木村を中心とした二段トスでのオープン攻撃のみ。

チャンスボールですらネット近くに返さない(返せない?)のは、戦術なんだろうか。最近いつ見てもそういうレシーブなんだけど、わざとなのか、ミスなのか、さすがに分からない。

対するブラジルは見事にレシーブが返るので、幾らでも速攻を使える。日本はブロックが対応しきれてないので、真ん中からスゴイ角度でズドンとクイック打たれるシーンが呆れるくらい続きました。

一方の日本は速攻が全然使えない。オープンのトスしか上げられない。ブラジルは日本の誰にトスが上がるか読みまくってる。

一度、ブラジルがミスをして日本のチャンスボールになった時、日本の最初のレシーブの時点でブラジルの前衛3人は「日本がバックアタックをしてくる」と完璧に読み、バックアタックに3枚ブロックをつけたシーンがありました。

最初のレシーブの時点で、最後の攻撃パターンが読まれまくってるんです。ブラジルがそう仕向けたとも言えるんですが、日本は何をやっても後手後手になる。

日本のブロックポイントは3セット合計で荒木が決めた1本のみ。試合時間もあっという間だった。

セッター竹下のトスが単調になってしまうのは、竹下だけの責任ではなく、レシーブの結果としてトスのコースを限定せざるを得ないから。

3位決定戦の相手・韓国は見事なまでのワンマンチーム。エースを確実に止めることが出来ればメダル獲れるけど、韓国のエースもそう簡単に止められる選手じゃないから、ブロックとレシーブの差が勝敗を分けます。頑張って欲しい。

陸上

◆男子10種競技 右代啓祐

・110mハードル … グループ5位
・円盤投げ … グループ5位
・棒高跳び … グループ1位
・やり投げ … グループ2位
・1500m … グループ7位
→ トータル7,842点で20位

◆男子1600mリレー

・日本(高瀬慧、金丸祐三、東佳弘、中野弘幸) … 予選2組で6着 → 予選敗退

◆女子400mリレー

・日本(土井杏南、市川華菜、福島千里、佐野夢加) … 予選1組で8着 → 予選敗退

◆男子200m 決勝

・ボルト(ジャマイカ) … 19秒32で金メダル
・ブレーク(ジャマイカ) … 19秒44で銀メダル
・ウィアー(ジャマイカ) … 19秒84で銅メダル

シンクロ

◆女子チーム テクニカルルーティン

・日本 … 5位

飛び込み

◆女子高飛び込み 準決勝

・中川真依 … 18位 → 準決勝敗退

テコンドー

◆女子57kg級 濱田真由

・1回戦 ○ 優勢勝ち(14-11)
・2回戦 × 優勢負け(3-13)
・敗者復活戦 ○ ポイント差(15-2)
・3位決定戦 × 優勢負け(8-12)

競泳

◆女子オープンウォーター10km

・貴田裕美 … 13位

8月10日開催の注目競技

◆レスリング

・男子フリースタイル55kg級 湯元進一(21:30) NHK-BS1
・男子フリースタイル74kg級 高谷惣亮(21:10) NHK-BS1

◆ボクシング 準決勝

・男子バンタム56kg級 清水聡(22:15) NHK総合
・男子ミドル75kg級 村田諒太(23:15) NHK総合

◆新体操 団体予選

・日本(22:50) NHK総合

◆シンクロ 女子チーム決勝

・日本(23:00) NHK-BS1、フジ

◆サッカー

・男子3位決定戦 日本vs韓国(27:45) NHK総合

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