正月は初詣客で賑わう、北九州市内の有名初詣スポットまとめ
北九州市内で有名な神社の数々
師走となり、新年の準備で忙しくなってきた方々も多いのではないでしょうか。
九州、特に福岡県ではお正月の初詣として3つの神社を巡る「三社参り」という風習があります。
私自身、福岡に来るまではそんな風習を知りませんでしたが、現在はすっかり慣れ、毎年決まった神社3つに家族全員でお参りするのが恒例となっています。
今回は北九州市内の中でも特に初詣客で賑わいそうな神社、有名な神社を8つピックアップしてみました。
和布刈神社(門司区)
▲ 九州最北端に位置する神社。和布刈は「めかり」と読みます。
神社のすぐ前には関門海峡が広がり、視線を移すと関門橋、そして海の向こうには本州・山口県下関市が見えるという風光明媚な場所にあります。
▲ 写真正面に見えるのは、山口県下関市の「火の山」。ロープウェーで頂上まで登ると展望台があり、関門橋や門司港の綺麗な景色を堪能できます。門司側にも「めかり公園」があり、展望台のすぐ下に関門橋や門司港を見ることができます。
車で来た場合、神社から北に少し進んだ先にある「市立和布刈塩水プール」が臨時駐車場となっているようです。徒歩だと5分少々。
八坂神社(小倉北区)
▲ 小倉城の敷地内にある大きな神社。おそらく北九州市内で最も初詣参拝客が多い神社ではなかろうか。
▲ 関ヶ原の戦いで勝利した東軍に参加し、豊前小倉藩39万9千石を与えられた細川忠興が、江戸時代の元和3年(1617年)に八坂神社を創建しています。
▲ 隣接する商業施設「リバーウォーク北九州」の向かい側に大きな門があり、ここから境内に入ることが出来ます。
▲ 小倉城側にも入口があります。
▲ 小倉城のすぐ横に鳥居があり、奥には参道が伸びています。両者の間にはお堀があるものの、別ルートで移動できるので泳ぐ必要はありません。
車で来られる場合は「リバーウォーク北九州」の他、同じく隣接する北九州市役所の地下にも駐車場があります。どちらも有料です。
到津八幡神社(小倉北区)
▲ 板櫃川(いたびつがわ)の近くにある神社。到津八幡は「いとうづはちまん」と読みます。
元和元年(1615年)に細川忠興が再興し、小笠原忠眞も寛永9年(1632年)に神殿と拝殿を造営。現在の建物は明治29年(1896年)に建て替えられたものです。
▲ 板櫃川に架かる橋を渡ると鳥居が見えます。それをくぐって直進すると、
▲ かなり傾斜のキツイ階段が待ち構えています。私はウォーキング大会で立ち寄ったのですが、かなりハードでした。
▲ 階段を上り終えても境内までもう少し距離があって心が折れそうになります。修行だと思って境内まで進んでください。
努力の後には栄光が待ってるんですよ。どこかの予備校のキャッチフレーズみたいですが気にしないで下さい。
篠崎八幡神社(小倉北区)
▲ 北九州都市高速・紫川ジャンクションのすぐ近くに位置する神社。
車の往来が大変多い道路沿いにあり、駐車場もないため徒歩で行くしかなく、近隣に住む方々でないとあまり行く機会がないかもしれません。
▲ こちら篠崎八幡神社にもウォーキング大会で行ったのですが、見て下さい、この階段を。泣きそうになりましたよ。
▲ でも上ると達成感がハンパないんです。初詣で訪れたら「今年もいいことあるぞー!」という気分になれそうです。
▲ 天平2年(730年)に宇佐八幡宮から分祠して建てられた篠崎八幡神社は、天正6年(1578年)に合戦で社殿を焼失してしまいました。
元和元年(1615年)に細川忠興が本殿を再建し、寛永9年(1632年)には小笠原忠眞も神殿と拝殿を修造営しています。
飛幡八幡宮(戸畑区)
▲ 戸畑区役所のすぐ近くにある神社。江戸時代には藩主である黒田家の祈願所とされ、現在の場所に移ったのは大正9年(1920年)だそうです。
▲ 本殿のすぐ前に車が何台も停まっていました。あんまりこういう風景見たことない。
神社のすぐ前に有料駐車場があります。
▲ 駐車場に入る入口の上り坂には「飛幡宮」という白い看板。その左横には「ユネスコ無形文化遺産登録候補」という横断幕がありました。
この写真を撮影した時(2016年11月末)には意味が分かってなかったのですが、2016年12月1日、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」全33件のうちの1つとして「戸畑祇園大山笠」が登録されました。
日本におけるユネスコ無形文化遺産への登録は今回が史上3件目だそうです。戸畑のお祭りが世界遺産登録ですから快挙だったんですね。
他に登録された32件のうち九州の山車祭りは、福岡の「博多祇園山笠」、佐賀の「唐津くんち曳山」、熊本の「八代妙見祭の神幸」、大分の「日田祇園曳山」があります。
【参考】重要無形民俗文化財指定及び無形文化遺産登録された山車祭り
高見神社(八幡東区)
▲ 21世紀に入ってから急速に住宅地として再開発され、道路幅もめちゃくちゃ広くなった高見エリア。その西端に高見神社はあります。
▲ 敷地内には無料駐車場があります(それほど広くはありません)。駐車場から階段を上って境内に行くのですが、
▲ 過去に40kmウォーキング大会で2度ここを訪れてまして、その2度とも階段を上ってる最中に両脚のふくらはぎがつって歩行不能となり、境内で悶絶した思い出があります。
ここに到着した時点で既に30kmほど歩いていたのが原因なので、階段で誰もが足をつるわけではありません。だったら書くなという話ですけど書かせてくれよ。痛かったんだよ。
▲ 階段を上り終えても「二段構え」でまた階段があるんです。泣けるでしょ。高見神社に来るといつもあの時の激痛と、その後の達成感のことを思い出します。
▲ 天正14年(1586年)、豊臣秀吉が九州を平定した際に小早川隆景が高見神社に来訪して武運を祈願したと言われています。
明治29年(1896年)には官営八幡製鐵所の建設により神社周辺も用地となったため、「豊山八幡神社(北九州市八幡東区春の町)」のところに移されました。(現在も高見エリアには新日鐵住金の社宅があります)
昭和8年(1933年)、今上陛下の御誕生と日本製鐵の創立を慶機として現在の場所(八幡東区高見)に建立されたそうです。比較的新しいということなんですね。
若松恵比須神社(若松区)
▲ 戸畑区と若松区を結ぶ、海の上に架かる赤い橋「若戸大橋」、そのすぐ下に位置する神社。
▲ 名前からも分かる通り「えびす様」を祀る神社であり、商売繁盛を祈願するため毎年1月9日から11日までの3日間「十日ゑびす祭」が開催されています。
春日神社(八幡西区)
▲ 2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも有名な黒田官兵衛、黒田長政、ならびに黒田二十四騎が祀られている神社。
▲ JR黒崎駅から東に徒歩10分くらいの距離、市街地の中に春日神社はあります。
北九州の小倉から長崎県までを結んだ「旧長崎街道」が通っていたエリアであり、現在の八幡西区黒崎は「黒崎宿」という宿場町でした。写真は旧長崎街道始点の小倉(常磐橋)から木屋瀬まで約25kmを歩くウォーキング大会の時に撮影したものです。
▲ 「國祖黒田大明神」と書かれてますね。広島カープのファンにも来てもらいたい。
▲ 春日神社には市指定有形文化財「黒田二十四騎画像」が奉納されています。
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」に登場した(哀川翔さん演じる)後藤又兵衛も黒田二十四騎の1人ですよ。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
北九州市以外の福岡県内で有名な神社といえば、宗像大社(宗像市)、宮地嶽神社(福津市)、多賀神社(直方市)などがあります。宗像大社は毎年とんでもない大渋滞になるほど参拝客が多いし、宮地嶽神社は某アイドルグループがCMで有名にしちゃったもんだから参拝客が更に多くなるかも。
北九州からは遠いですが、「学問の神様」菅原道真公が祀られている太宰府天満宮(太宰府市)は受験生の家族には外せません。私も過去2回、子供たちが受験の年に行きました。2017年もまた受験生がいるので太宰府に行きます。
なお、福岡市内の初詣で有名な神社については以前にエントリーを書いています。全てを徒歩で巡るウォーキングのレビュー形式で紹介しているので、神社情報だけ知りたい方はエントリー最下部の「まとめ」を参考にされてください。
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