新しいGoogle地図のマイマップ作成が使いづらい→まだ旧マイマップも使えます
PC版のGoogle地図が正式リニューアル
以前からβ版が公開されていたPC版のGoogle地図ですが、先日正式公開されたらしく、気付いたら表示が新マップに切り替わってました。
正式公開前の時点でβ版を少し使ってみたのですが、表示は綺麗になって満足したものの、一部機能がとても不満だったので、すぐ旧マップに戻してしまいました。だから今回のリニューアルは、私には「強制執行」という感じ。仕方ないんですけど。
新マップで「とても不満だ」と感じた最大の点は、マイマップ(マイプレイス)の作成機能です。
自主トレウォークには欠かせないマイマップ機能
↑マイマップはGoogle地図の左上にリンクが表示されます。表示されてない場合は検索窓をクリックするなどすると出てきます。
↑マイマップ一覧の一覧と作成アイコン。鉛筆アイコンをクリックすることで新マップ用のマイマップを作成することが出来ます。新規作成の説明は後回しにして、「マイマップをすべて表示」をクリック。
↑2014年3月8日時点では、「Maps Engine Lite」という別画面が立ち上がり、上のような表示になります。新バージョンの地図で作成したマイマップに加え、旧バージョンで作成していたマイマップも見ることができます。
↑旧バージョンのマイマップ一覧は上のような感じ。
ウォーキング大会に参加する時は主催者側が指定したコースを歩くのですが、それ以外に自分が歩きたい場所を事前に決め、そのコースをGoogle地図のマイマップに登録し、iPhoneの地図アプリでルートを確認しながら歩くことが多々あります。
最近だと上の2コース。この「自主トレ」をするのに、Google地図のマイマップ機能は最重要。これがないと自主トレできません。間違いなく道に迷ってしまうし、無駄な距離を歩くハメになる。
「Google Maps」など、ナビゲーション機能のあるアプリなら目的地をセットすればそこまでのルートを案内してくれますが、私の自主トレは上に挙げた2つのエントリーにもある通り、複数の神社だったり駅だったりをグネグネ巡りながら歩きます。
歩きながらイチイチ次の目的地をセットなんかしてられない。なのでマイマップは欠かせないんです。
新バージョンは歩行距離が分からない
↑新バージョンのマイマップ機能で地図を作成してみます。
↑無題の地図、という表題で地図作成画面が表示されます。この時点で既に旧バージョンと異なります。レイヤ? どうすればいいのだ。
「無題の地図」「無題のレイヤ」の部分をクリックすると名前を変更できます。
↑試しに「JR小倉駅から小倉城までウォーキングするコース」を、新バージョンのマイマップ機能で登録してみますね。
↑ライン引きアイコン(丸と丸を線で結んでる絵)をクリックすると、マイマップ上にラインを登録することができます。
↑赤いラインを引いてみました。ラインのカラーは初期状態で黒ですが、後で変更することができます。
↑ラインを登録した直後、あるいはラインをクリックすると、吹き出し枠が表示されます。旧バージョンだとここに距離が表示されたんですけど、新バージョンは距離が表示されません。これは困る、というか意味がない。
↑旧バージョンだと、ラインを引けば総距離が自動計算され、上のように表示されていました。これが大変便利だったから愛用してたんです。
自主トレのコース設定をする際、マイマップにラインを引くことでウォーキング当日、道に迷うことなく歩けます。さらに事前計画の段階で歩行距離も把握できます。
歩行距離が事前に把握できていないと歩行時間も予測できません。帰りのJRやバスに乗り遅れたり、他の用事に間に合わないなど、1日全体の計画がボロボロになってしまうんです。
さあ困ったぞ、自主トレできなくなっちゃうぞ、と悩みましたが、何のことはなかった。まだ旧バージョンのマイマップも使えるようです。
旧バージョンのマイマップ作成画面を表示させる方法
旧バージョンのマイマップ作成画面を表示させる方法は簡単でした。
↑新しいGoogle地図の右下、歯車アイコンをクリックし、表示されたメニューの中の「マイプレイス」をクリック。
↑旧バージョンのマイプレイス作成画面が表示されるので、「以前のマイマップを使用して作成」をクリック。これで旧バージョンのマイマップが作成でき、ラインの距離も表示されるようになります。
旧バージョンでのマイマップ作成・登録方法は以下エントリーにまとめています。
新バージョンで登録したラインを旧バージョンで表示させる方法
新バージョンのマイマップでライン登録すると、現時点の仕様では距離が表示されません。
旧バージョンであれば距離が表示されるので、前述の通り旧バージョン作成画面を呼び出せばいいんですけど、せっかく新バージョンで苦労して引いたラインを、旧バージョンでまた引き直すなんてイヤでしょ? めんどくさいですよね。
※私は知らなかったから引き直しちゃったんですけどね。ガッカリだよ。
新バージョンのラインで距離を確認する方法も、調べてみて分かりました。旧バージョンのマイマップに移動させちゃえばいいんです。
↑先ほど新バージョンで作成したマイマップを「テスト・小倉駅から小倉城まで」という名前で保存しておきました。これを画面左上メニューの一覧でクリックして呼び出します。
↑表示されたら、今度は画面左上メニューの「元の地図を開く」をクリック。
↑新バージョンの作成画面に遷移したら、画面左上メニューにあるフォルダアイコンをクリック。その中の「KMLにエクスポート」をクリック。
↑エクスポート設定では「地図全体」か「特定のレイヤ」かを指定できます。両方でテストしてみましたが、どっちでも成功しました。今回は「地図全体」で解説します(たぶんこっちの方が簡単)。
『ダウンロード」をクリックすると、KMLファイル(=地図データ)がPCの任意の場所に保存されます(通常であればダウンロードフォルダ)。
↑Google地図画面に戻り、画面右下の歯車アイコンから「マイプレイス」をクリック。
↑「以前のマイマップを使用して作成」をクリック。旧バージョンのマイマップ作成画面に移動。ここまでは新規作成で解説したのと同じです。
↑左サイドバーの「インポート」をクリック。
↑インポート画面が表示されます。「ファイルを選択」で、さっき保存(=エクスポート)したKMLファイルを指定し、「ファイルからアップロード」をクリック。
↑旧マイマップ作成画面に、さっき新マイマップ作成画面で登録したラインが反映されました。
↑ラインのどこかをクリックすると吹き出しが表れ、ラインの総距離も表示されています。バッチリですね。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
Webサービスやアプリでバージョンが新しくなると、便利な新機能が追加されることもありますが、一方で以前愛用していた機能が突然消えたり、使えなくなったりして困ることも多々あります。
今回のGoogle地図マイマップ機能は、ひとまず旧バージョンも併用できるみたいなので助かりました。これが完全に新マップのみになっちゃったらどうするかって問題もあるんですけど、使えるうちは旧マイマップを使っていくつもりです。
マイマップで単純に線を引きたいだけとか、ランドマークとしてお店や場所の位置を登録しておきたいだけの用途であれば、新マイマップでも全く問題ありません。新マイマップにはA地点とB地点を指定すると経路を登録できるという便利な機能も追加されてます。自分で線をチマチマ引く必要がなく、車でAからBへの移動ルートを簡単に登録したい時は重宝しそうです。
ただ今回私が紹介したように、新マイマップは手動で引いたラインの距離計測に対応していないので、そういった用途の場合は旧マイマップで作成するしかありません。
新マイマップでも距離計測機能が実装されたら、私も晴れて新マイマップに移行するつもりです。早く実装されないかな。
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