ヒートショック経験者としてテレビ出演してきた

テレビ出演に至るまでの経緯

2012年2月、ウォーキング大会を終えてから露天風呂に入り、そこでヒートショック状態となり死にかけたという体験記をブログで公開。


この日は福岡県にしては珍しく大雪で積雪も深く、そんな中を11km歩き、さらに初めての露天風呂で嬉しくてテンションも上がり、自宅の風呂で入浴する際と何ら変わらぬ所作で入湯してたら異変発生、という流れでした。

それから2年後の2014年、著名人がお風呂での事故で亡くなったというニュースを何度か耳にしたこともあり、自分自身の体験を織り交ぜつつヒートショックの予防と対策を調べてまとめ、ブログエントリーを公開。

露天風呂


この(2014年に執筆した)ヒートショック予防&対策エントリーは、毎年ヒートショック事故が多発する冬になるとアクセス数が増えていました。

3年半後の2017年12月、私のブログエントリーを読んだというテレビ局のディレクターさんから

◆番組で体験談を紹介させてもらえないか
◆電話取材かテレビの撮影取材をお願いできないか

と連絡あり。これが12月13日(水)。

翌12月14日(木)、私からディレクターさんに回答。

◆電話でもテレビカメラ撮影でもどっちでもいい
◆カメラ撮影の場合は顔を映さないで欲しい(ブログでもSNSでも顔出しNGなので)
◆本名も公開してないので、名前を出すならハンドルネームにして欲しい

以上の条件で支障なければ取材を受けます、と回答したところ「ではカメラ撮影をお願いします」と返答があり、私のテレビ出演が決定。

その後、ディレクターさんと電話で事前打ち合わせ。お互いに軽くインタビュー内容のすり合わせをしました。

撮影場所をどうするかという話になり、「自宅はいかがでしょうか?」との打診があったものの、前日に嫁から

◆自宅での撮影なんて話になったら絶対に拒否して!(掃除してないから)
◆自宅で撮影されるくらいなら県外に引っ越す(掃除してないから)

と鬼より怖い形相で念押しされていたため却下。そんなに我が家は汚いのか。

福岡市にある本社での撮影を打診され、行ったことないから出向くのも面白そうとは思ったものの、結局は福岡市よりも自宅から近い北九州市小倉北区の支社で撮影することに決定。

撮影日は、翌12月15日(金)の午前に決定。取材申し込みから2日後という速さでした。急転直下すぎて笑っちゃった。

FBS福岡放送北九州支社で取材撮影

ということで12月15日(金)、北九州市小倉北区に行ってきました。

チャチャタウン小倉

▲ 高速バスの終点「砂津」には「チャチャタウン小倉」という商業施設があります。早く到着したのでしばらくチャチャタウンの中を散策。

新小倉ビル

▲ チャチャタウン小倉から徒歩1分という近い場所に今回の目的地、新小倉ビル。FBS福岡放送・北九州支社がこちらのビル内に入っています。

新小倉ビル

▲ ビル正面。まだ時間に余裕があったので、もう少し周辺を散策してから中へ。

FBS福岡放送北九州支社

▲ 約束の時間より10分早く、FBS福岡放送の北九州支社に到着。こちらには番組撮影用のスタジオはなく、社員さんたちのデスクがあるのみ。

日本テレビの番組宣伝ポスター

日本テレビの番組宣伝ポスター

▲ FBS福岡放送は日本テレビ系列。日テレで放送されている番組ポスターが壁に貼られてました。今クールでは櫻井翔主演の『先に生まれただけの僕』というドラマをうちの娘が大好きで、毎週一緒に見てました。

応接室

▲ 今回の撮影場所になった応接室。

応接室

▲ 私が座ったのは右側の椅子。その後ろにはテレビ台があり、ここで「ヒートショックで死にそうになった時の再現シーン」も撮影しました。

今回私が出演したのは、FBSで月曜〜金曜の朝5:20〜6:30に放送されている「バリはやっ!」という、「ZIP!」の前に福岡エリアで放送されているローカル番組。

番組内の「トクソー」というコーナーで今回ヒートショックに関する特集が組まれ、私にお呼びが掛かったわけです。

豊原慎二アナウンサー

FBSの豊原慎二アナウンサー。「トクソー」の進行役とナレーションを担当されてました。

てっきりディレクターさんがインタビューするのかと思ってたら、テレビで見たことあるアナウンサーさんが来てたので「おおっ」となっちゃった。

豊原慎二アナウンサー

▲ 番組名「バリはやっ!」のイラストが背中に描かれてるジャンパー。

テレビ出演の様子をダイジェストで紹介

応接室で事前に軽く打ち合わせ。「だいたいこういう質問をしますので、体験されたことを話してください」という感じ。

カメラが回り始め、インタビュー開始。ここから先は撮影時の様子をメインに書きます。

そもそもヒートショックはどれほど危険なのか、予防と対策はどうすればいいのか等は、全て2014年に書いたヒートショック予防と対策エントリーに書いてます。重複するので今回は割愛。

りくまさん

▲ テレビ画面に最初に登場した時の私。顔は映らず、ハンドルネーム「りくまさん」で紹介されています。

ハンドルネームの右にある肩書きみたいな小さい文字が最初「ビーチショップ経営者」に見えて、俺は何者の扱いになったんだ? とよく見たら「ヒートショック経験者」でした。

ちなみに番組中、CMに入る直前の「この後、◯◯についての特集です」みたいな紹介のところで何度も私の後頭部や背中や声が流されてメッチャ恥ずかしくなり、「俺をCMまたぎに使うな〜」と嘆いてました。隣りで見てた嫁は爆笑してたけど。

着ていった服が大失敗でした。めっちゃお腹出てる人に見える。

45歳

▲ 豊原アナが「いつ頃ヒートショックになられたんですか?」と質問し、私が「45歳の時です」と答えてるところ。前日に大慌てで白髪染めを買ってきて風呂で悪戦苦闘した成果である黒い後頭部が映っています。

大きいフォントで「45歳」とテレビに映し出されていて、見る人によってはブルゾンちえみのネタを披露してるシーンに見えなくもないと思うんですが、実はこれ、間違えてました。実際は43歳。

ディレクターさんと最初の電話打ち合わせをした際に、「ヒートショックで死にかけたのは43歳の時で、(ディレクターさんに読んで頂いた)ブログ記事を書いたのが2年後の45歳の時」と説明したんです。

で、撮影直前の打ち合わせでディレクターさんが豊原アナに「最初、いつヒートショックを経験したかを質問」するよう指示し、それに対して「45歳の時でしたよね?」と私に言われ、ボケーっとしてて「はい」と返事。そのまま思い込んで「45歳の時です」と発言しちゃった、というのが真相。

「45歳の時です」とインタビューで語った直後に「あれ? 45だった?」と気付いて少し首をかしげたのですが、さすがにそこはカットされてました。撮影が終わって帰る際に、やっぱり年齢が引っ掛かってたので頭の中で計算してみて「45歳と違うやん」と気付いたけど遅かった。

そんなん43歳も45歳も大差ないよ、と大半の読者は思うかもしれませんが、老いゆく俺の気持ちも察してくれ。若さをくれ。

ウォーキング大会

▲ ヒートショックが発生した時のことを回想しながら語ってるところ。赤い服の人は私じゃないです。イメージ映像。

露天風呂

▲ 露天風呂のイメージ映像。

りくま正面

▲ テイク2でカメラマンさんが背後ポジションから今度は正面ポジションに回って撮影。「口元までしか撮りません、大丈夫ですか」と確認され、「やだ」というのも大人げないので了承。

ヒートショック発生当時、首の両脇にある頸動脈が締め付けられるような感覚と、上半身の血が頭部に向かって急激に逆流していく感覚がありました。それを説明してる時に、

「手のジェスチャーで血が首から頭に逆流してる感じを表現してください」

と言われ、テイク1では首から頭にかけてグワーっと締め付けられながら血が上昇していく様を壮大なジェスチャーで表現した後、「やり過ぎた」「おもいっきり顔が映るやん」と自覚したので、テイク2では控えめのジェスチャーにしたところ、そちらが採用されました。

ヒートショック再現映像

▲ 露天風呂から外に出た直後、ヒートショックのせいで激しい目まいに襲われ、まともに立っていられなかった時の再現シーン。モノクロ映像に編集されて悲壮感が増してます。

でもこの映像、使って欲しくなかった(笑) 再現シーンを演じてる途中で「これ意味ある?」とか「冷静になったらメッチャ恥ずかしいやん」とか思い始めてしまって。

ヒートショック予防と対策エントリーを読んで頂くと分かりますが、激しい目まいに襲われた直後、「左手でヒザに手をやり、右手は近くにあった石垣を掴み、転倒して頭を打つのが怖かったので握り続けた」という場面を再現してるところです。

ヒートショック再現映像

▲ 「石垣を握り続けたものの、握力も徐々になくなり立っているのが耐えられなくなり、最後はお尻を床について座ってしまった」という場面を再現してるところ。映像がブレてるので幽体離脱したかのように。

ヒートショック再現映像

▲ 「座ってしまった後、意識を失わないように脳内で自分に語りかけ、怒鳴りつけながら延々と深呼吸を続けた」と説明しながら再現してるところ。再現シーンを演じてる時の説明は放送では全てカット。インタビュー時の音声がかぶせられてました。

説明が終わり、私が無言で座り続けてる間も、カメラマンさんは私の足を舐め回すようにジックリ時間をかけて撮影し続けてました。靴もジックリ撮られたので「もっと綺麗な靴を履いてくれば良かったああ」と呟いてました。ここの音声はきっと使われないだろうな、と予測できたので。

インタビュー撮影時

▲ 今回着ていった上着は硬くて、前方ファスナーを閉じて椅子に座ると服が途中で折れ曲がってしまい、お腹辺りがボコッと前方に出ちゃうんですよ。だから前方から撮影されてる映像は全てお腹がポッコリ出まくってるように見えて、「なぜこの服を着ていったんや…」と激しく後悔。

いや、実際お腹は出てるんだけどね。

誰にでも起こりえる

▲ 「(ヒートショックは)誰にでも起こりえる」と大きなフォントで私のセリフが表示されてます。

今回の番組特集で制作側が強調したかったことの1つは「ヒートショックは高齢者だけの問題ではない、誰の身にも起こり得ることだ」という点です。

なので40代なのにヒートショックを体験した私に白羽の矢が立ったと思われるのですが、私は2014年のエントリーにも書いているとおり、当時は高血圧の数値がヒドいことになってて薬による治療をしていました(今は以前より改善したものの、まだ治療を続けてます)。

「まさか自分がヒートショックになるなんて全く予想もしてなかった」「だから高齢者以外の人も気を付けなきゃいけない、誰にでも起こりえる」という方向に持っていきたかったようなのですが、前述のとおり私は高血圧の持病があり、自覚もしていました。

高血圧だという自覚があるのに「まさか私がなるなんて!」と言っちゃうのは少々おかしい気がしたので、撮影の合間にスタッフさんやディレクターさんと話し合い、「高血圧の自覚はあった」「でも風呂上がりに意識を失いかけるなんて予想もしてなかった」という流れに軌道修正させてもらいました。

ただ、2012年にヒートショックを経験するまで私自身はヒートショックという症状を知らず、聞いたこともなく、ブログに記事を書くため調査をするまで何の知識もなかった。そういう意味では「まさか私がなるなんて!」は実際そのとおりだったんですけどね。

ヒートショック経験

▲ 私のインタビュー音声が終わったあと、豊原アナによるナレーションに移り、私自身のヒートショック発生時の様子が補足されていました。

「雪が降る中のウォーキングを終えて温泉で入浴」の後に「露天風呂から出た直後、血圧の激しい変動により失神」とナレーションは続いたのですが、ここだけナレーション内容が事実と異なります。実際は失神しておらず、「失神しそうになったのを何とか耐えて持ちこたえて回復」です。「失神寸前」なら正解。

そもそも失神してたら、その後どうなったんだ、ってのが気になりません? 他の温泉客かホテルのスタッフに救助されたのかとか、そのまま意識が戻るまで氷点下の露天風呂に寝ながら気絶し続けてたんかとか。私ならメッチャ気になるけどな。その後はどうなったんだよ、って放送見ながら思ったかも。

実際どうだったのかはヒートショック予防と対策エントリーにキッチリ書いてます。ディレクターさんも読んだはずだし、失神してないのは当日の打ち合わせでも説明したのだけど、「失神した」の方がインパクト強いとの判断か、あるいは忘れられてたのかは不明。

放送では「失神」となってたけど実際は失神してませんよ、というのは放送終了後ディレクターさんに伝え、私のブログで訂正する旨も報告しています。

ヒートショック取材

▲ 当時の私と同じように、ヒートショックの名前は聞いたことあるけど実際どんな症状なのか知らない人、どういう状況で発生するのか知らない人、そもそも自分がヒートショックになる可能性があるなど夢にも思ってない人は今も世の中にたくさんいると思うのです。

そんな人たちに「いやいや、油断してたらアナタだって本当に危険なんだよ、最悪死ぬんだよ」という注意喚起をしたかったから私はブログに書いたし、今回の取材を受けた理由も同じです

取材撮影が終わり、インタビューして下さった豊原さんから

「今までテレビに出演された経験あるんですか?」

と質問され、「いやいや1回もないですよ(あるわけないやろー)。なんでですか?」と逆質問したところ、「語り方がとても慣れてらっしゃったしお上手だったので」と言って下さり、おおーと恐縮しつつお礼。

フリーランスになる前、大勢の人の前で喋る仕事をいっぱい経験してたから、緊張で舞い上がることもなく普段通りに喋ることが出来たのだと思います。あとは性格がテキトーだから重さを深刻に考えないのよね。だから着ていく服も間違えてね…。

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

いろいろ書いてきましたが、今回の取材撮影やテレビ出演は貴重な経験となりました。

私の知人や友人にも、ブログ記事の内容やブログの更新活動が起点となりテレビ出演を果たした方々が複数います。私はそれを「ブロガードリーム」と呼んで拍手喝采してましたが、まさか自分もブログ記事が縁でテレビ出演が実現するとは夢にも思いませんでした。

今回のヒートショックと直接の関係はないのですが、実は私、このヒートショックを経験した少し後にもう1回、ウォーキング大会で死にそうになったんです


「2回も死にそうになるウォーキング大会ってどんだけ危険やねん」と思われそうですが、ウォーキングを趣味として始めたばかりの頃で単に歩き方が下手くそだっただけなので誤解なさらず。

ヒートショックから4ヶ月後の2012年6月、ウォーキング大会の途中で山の斜面にある長い階段を上っていたら過呼吸になり、山の中腹で意識もうろうとなり失神しそうになった、という出来事がありました。呼吸できないし意識は薄れていくしで、完全なパニック状態になりました。

露天風呂でヒートショックになった時は「座ってしまったらヤバい」「気絶したらそのまま死んでしまう」「意識を保たなきゃ」という思いがあり、結局は耐えきれずに座ってしまったんですけど、深呼吸を続けたのもあり意識が回復して、失神せずに済んだのです。

その4ヶ月後に過呼吸で失神しそうになった時も「座ったらダメ」「立ったまま息を整えよう」「息を吐くことを意識しよう」と何度も自分に言い聞かせ続け、この時は座ることなく回復できました。

露天風呂でヒートショックになった時の経験が山登りで過呼吸の際に活かされたのかどうかは分かりません。医学的に「座らず立ち続けて回復」ってのが正しいのか間違ってるのかも分かりません。ただの根性論なのかもしれないし。

1つ言えるのは、一度体験したことで知識は得られていた、ということ。しかし「みんな体験すれば分かるよ!」などと言うつもりはないです。ヒートショックなんて絶対にヤバいし、過呼吸も下手すりゃ死にます。体験なんかしないほうがいい。

体験することなく知識を得て、その知識でヒートショックの事故から自分自身を、家族を、友人知人を守る術を知ってもらえれば、私がブログに記事を書いたりテレビに出演した意義はあると感じます。

寒い冬場のお風呂は油断禁物。皆さんもお気を付けて。

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