新しい生命の誕生と共に、女性の強さに感動し敬服した思い出

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Twitterでのやり取りがキッカケ

らいぶねすさん(@Lioveness)のツイートを見た時、「お、何か書いてみようかな」と思ったものの、仕事が忙しかったり他のエントリーを書いていたりして、そのままになってました。

数日後、ティカさん(@thikasa)がステキなエントリーをアップ。

http://thikasa.net/20121021/remember-the-birth-of-my-daughter/

10年前のことでも、やっぱり愛する娘さんのことですから、しっかり憶えてらっしゃいますね。読んでて心がホッコリするエントリーでした。

で、そのまま私のエントリーは時期を逸したと感じてたのですが、お二人から「読んでみたい」とおっしゃって頂いて。

お二人ともありがとうございます。書いてみました。

元々は子供がキライだった

独身の頃は、正直言って子供がキライだった。

公園などで小さな子供が歓声をあげながら遊んでる声を聞くとイライラしたり。スーパーで走り回ってる子供を見ると叱り飛ばしたい衝動に駆られたり。

自分が父親になるという絵が、独身の頃は想像できなかった。こんなに子供がキライなのに上手く子育て出来る自信も正直なかったし。

それは結婚する前から嫁には伝えていた。周囲の仲が良い友人たちにも言っていた。みんな口を揃えて言ってくれる。

「自分の子供になったら全然違うから。大丈夫だよ」

もちろん、自分に子供が生まれたら愛情タップリ育てなきゃ、と思ってた。でも一方で不安だったのも事実。

私はそんな感じで「子供が欲しい!」とはそれほど思ってなくて、「まあ授かったらそれはそれで」と結婚当初は思っていた。

しかし嫁は違った。

嫁は結婚して以降の家族計画をキッチリ立てていた。何年目に中古マンションを買い、その何年後に最初の子供、2人目の子供、最終的には何年目にマイホームを建てるという中長期的なプランを嫁は結婚前から描いていた。

嫁の両親は厳しくて、結婚前に外泊や旅行などを我々はほとんどしていない。だから結婚して数年は子供を作らず、二人で過ごしたいと私は思ってた。嫁も同じことを考えていたので問題はなかった。

3人とも逆子だった

計画通り、結婚してから3年目に妊娠。やがて性別が男の子だと判る。

つわりがヒドい時は背中をさすったり、当時まだタバコを吸ってたので部屋での喫煙をやめて外に出たり、時々は料理を作ったり、そういった小さな協力くらいしか男には出来ない。

やがてお腹の中の子供が「逆子」だと判る。うちは3人の子供、全員が途中は逆子になった。

逆子になる人は多いらしく、また途中で正常に戻ることも多々あるので、それほど神経質にならなくていいと担当医には言われたが、嫁はすごく気にした。

逆子体操っていうの? 逆子を直す運動をしたり、毎日近所を散歩したり。日頃は全然運動をしない嫁が体操をしたり散歩をしたりする姿を見て、母親になるってスゲーんだなといつも思ってた。

心配だったから散歩には毎回付き合った。

嫁はひたすら歩いた

出産予定日から一週間が過ぎ、嫁は焦りまくってた。お腹の中の子は4kgに達しようとしていて、嫁の腹部もかなり出っ張ってた。

腰が痛いと嘆いてたにもかかわらず、それでも嫁は歩いた。

出産前日、その日も嫁は歩き、近くの神社の階段を何度も何度も往復した。階段を踏み外したら危ないから止めろと私は言うが、嫁は聞く耳を持たない。

仕方がないので、常に私が階段の下にいて、倒れることのないよう見張りながら一緒に階段を往復した。私でも相当バテたから、嫁の疲れはかなりのものだったと思う。

あれほど泣くとは思わなかった

11月下旬。会社で働いてた私に嫁から電話。破水したかもしれん、と。

すぐ家に帰り、嫁を車に乗せて産婦人科へ。慌ててたのと初めてだったので、入院準備を全くしてなかった。嫁はベッドに横になり、私は嫁の着替えなどを取りに自宅へ戻った。

嫁の陣痛間隔が徐々に短くなってくる。その度に嫁は痛みで顔をしかめる。私は手を握ることしか出来ない。

2時間後、看護師から「分娩室に移動します」と告げられる。

「ご主人はどうされますか? 立ち会われますか?」と訊かれ、もちろんです、と即答。出産には絶対に立ち会う、と結婚前から決めてた。

分娩室に入ってから、さらに嫁の陣痛が激しくなる。痛い、痛いと声を出すようになってきた。

男ってホントに何も出来ない。その事実を改めて思い知らされる。頑張れ、と祈りながら嫁の手を握ることしか出来ない。

考えたくはなかったけれど、もしも母子の命が危ないなんてことになったなら、嫁だけでもいいから助けて欲しい。そう思ってた。

いよいよ「その時」が近付き始め、担当医や看護師の動きが慌ただしくなってくる。嫁は必死で呼吸をする。しかし痛みで呼吸が乱れる。

看護師が大きな声で呼吸を促し、嫁は痛みに耐えながら呼吸を試みる。ヒーヒーフー、ヒーヒーフー。

それを見ながら私が窒息しそうになる。「ご主人も深呼吸してくださいよ」と看護師の一人が冗談を言う。配慮がありがたかったのだけど笑える心境ではない。

ビデオ機器は持って行ってたけれど、撮影どころじゃない。左手で嫁の手を握り、右手で嫁の頭や肩を必死でさすり続ける。そんなとこをさすっても意味ないのは判るんだけど、何かしていないと不安でたまらない。

大丈夫! 頑張れ! それしか言えない。もっと何か激励になる単語はないのか。でも何も浮かんでこない。

遂に、赤ん坊の姿が見えた。担当医から取り出されて一瞬沈黙した赤ん坊が、すぐにギャーと泣き始めた。「おおおー元気やなー」と担当医が喜ぶ。看護師のみんなが拍手してくれた。

それまで激痛に耐えて悲鳴しかあげてなかった嫁が、「ああー、やっと会えたねー」と赤ん坊のほうを見ながら泣き始めた。

「頑張ったなー」と、嫁に声をかけてあげたかったのだけど、なんというか、感極まったってのを通り越してしまい、言葉を発することが出来なくなって、私は嫁の手を握りながら堪えきれずに泣くしかなかった。

今にして思えばとても恥ずかしいのだけど、号泣してたと思う。

自分の子供が生まれたこと。新しい生命が誕生したこと。それはモチロン嬉しかったけれど、おそらくその何十倍も思ったのは、嫁はスゴイなと。女性はこんだけ必死になって、自分の命を削るかのように踏ん張って子供を産むのだなと。

男の無力さを思い知ると同時に、俺たちの子供を産んでくれてありがとう、お前はスゴイ、ありがとう、ありがとう。もうそれしか頭の中に浮かんでこなくて、あとは嫁が無事だったのもあって、もう涙と嗚咽が止まらない。

あまりに私が泣くので、看護師の一人が貰い泣きしてたw ホントごめんなさい。

自分の分身かと思った

出血が多かったので縫合をします、と言われ心配したのだけど、「大丈夫ですよ」と担当医に言われ、いったん私は分娩室の外に出た。

どのくらい分娩室にいたんだろう。5時間か6時間くらい中にいたような感覚だったが、後で聞いたら1時間半くらいだったらしい。

少し経って、「中に入っていいですよ」と看護師に言われ分娩室に戻る。嫁はカーテンの向こうでまだ何か処置が続いていた。長男はお風呂で綺麗に洗われ、手足をバタバタさせながら元気よく動いていた。

「お名前、もう決まってますか?」と言われたので、長男の名前を看護師に伝える。我が家の3人の子供たちは全員、出産前の時点で私が名前を考えていた。全員が私の名前と同じ画数と文字数。

名前の書かれたリストバンドを手首に巻いてくれた看護師が、長男を抱き上げる。「お父さん、ダッコしてみます?」

うわ、お父さんって言われた。そうやな。俺もお父さんになったんやんな

っていうかすいません、ダッコの仕方が分からんw 落としそうで怖いw

看護師から抱き方の説明を受け、初めて長男を腕に抱く。うわっ、赤ん坊ってこんな重さなんや。軽いのか重いのか。

髪の毛がフサフサ。赤ん坊ってこんなにも生まれた直後から髪の毛って生えてるもんなのね。

ジーっと見てて、次第に笑えてきた。私自身が赤ん坊の頃の写真を以前に親から見せてもらってたのだが、それと同じ顔してるやん

この子、私に似てますかね、と看護師に聞くと、「おもいっきり、お父さん似ですねw」と看護師が断言。

やっぱりそうか。うへー、なんか不思議。自分の分身みたい。これが自分の子供ってことなんだな。

嫁の処置が終わり、嫁自身も風呂上りの我が子と初対面。

ベッドで横になってる嫁のすぐそばに長男を寝かせる。嫁はニコニコしながら長男の頭を右手で撫で、そして言った。

パパ似やねw

長女の出産では長男のテンションがMAX

二人目の子供である長女は長男の2年後に生まれた。

長女は生まれた時、髪の毛がほとんど生えてなかった。長男はフサフサだったのに。

出産当時、私の仕事がものすごく忙しかったせいもあり、嫁と長男は実家で2ヶ月ほど過ごしていた。

祖父母が、生まれてくる赤ん坊の話ばかりしてたらしくて、長男は少々面白くなかったらしく、妹がもうすぐ出来るね~みたいな話を振っても、あまり乗ってはこなかったらしい。

2人目の出産時も私は立ち会った。もうすぐ春が来るという寒い日。嫁の誕生日が近付いていて、「私と同じ日に生まれてくれたら嬉しいな~」と嫁は言ってたが、嫁の誕生日の6日前に長女は生まれた。

1人目の時は出産直後に大泣きした私も、2人目は勝手が分かってたので多少は落ち着いてた。しかしそれでも出産直前は不安だったし、分娩室では嫁の手を握ってた。

出産翌日、祖父母と一緒に長男が病院に到着。長男に会うのは久々だった。

赤ん坊の話を振ると少し不機嫌になるという話は事前に聞いてたけど、実際生まれたら長男の心境は変わるのかな、ってのが興味あった。

妹との対面前、長男に聞いてみた。「妹に会いたいか?」

うん!会いたい!」と長男は満面の笑顔。なんや、めっちゃテンション高いな。そっかそっか、嬉しいよね。妹が出来たんだもんな。

私も、嫁も、そして義父や義母も、みんな長男が長女を歓迎するのか心配してたから、この満面の笑顔で全員がホッとした。

いろいろ溜め込んでたんだろうけど、長女が生まれて心の底から嬉しかったんだなってのが伝わってきて、私も嬉しかった。同時に「この子は心の優しい子になるな」と思った。

今はケンカばっかりしてるけどね。長男と長女。

長女出産の時、隣りの女性はもっと大変だった

2人目の長女出産の際、我々の隣りの分娩室で別の女性が陣痛に苦しんでいた。

我々は分娩室に入ってから(今回も)2時間かからずに出産できたのだが、隣りの女性は我々が分娩室に入る3時間前から苦しんでたらしい。

うめき声のボリュームがものすごく大きく、しかもすごくツラそう。嫁も自分の陣痛に苦しみつつ、小声で「隣りの人、大丈夫なんやろか」と心配してる。私もそっちが気になって仕方ない。

その女性のご主人は、廊下のベンチに座って延々と祈ってた。女性が「恥ずかしいし見られたくない」と立ち会いを拒否したらしい。

その男性とは嫁の出産前に少しだけ話をした。初めての出産で男性も泣きそうになっていた。痛いほど気持ちが分かった。

嫁が長女を出産した直後、もしかしたら隣りで我々が出産を終えたと知って焦ったのかもしれず、隣りの女性のうめき声がさらに大きくなり、半狂乱になってきた。「死にたい!!」とか叫び始めたので私もこれはヤバイぞと。

だから、ちょっと自粛気味に「おめでとうございます」「ありがとうございます」と小声で看護師や担当医と会話。嫁も長男の時より出産時のうめき声を控えめにしてたかもしれない。慣れたってのもあるかもしれんけど。

その隣りの女性、最終的には分娩室に入ってから出産するまで9時間ほどかかったらしい。女性って本当に大変だし、偉大だ。出産時の男なんて本当に何の役にも立たないんだから。

不思議な縁で、現在その女性は嫁と同じ会社にいる(部署は違うけど)。「あの時は本当にすいませんでした」と、初めて会った時に女性は笑いながら頭をかいていた。

次女の誕生時は、心の余裕があった

3人目となる次女が生まれたのは、暑い暑い夏の日だった。

病院に到着後、嫁が出産準備室で横になってる間、私は車の中でテレビを見てた。甲子園の高校野球が放送されてたのを憶えている。

嫁が携帯で「そろそろ分娩室に入るみたい」とメールを送ってきたので中に入る。別にテレビが見たかったわけじゃなくて、なぜか知らんけどその時は「外で待っててください」と看護師に言われたので車で待機してたのだ。

3人目となると、私も心の余裕がずいぶんあったし、嫁も自信というか慣れというか、精神的な余裕があったみたい。

もちろん陣痛が襲ってくる時は苦しそうな表情になるんだけど、それ以外の時は比較的ニコニコしてた。私は嫁をリラックスさせようと思い、雑談をして気を紛らわせるように努めてた。

うちの子供たちは3人とも同じ病院で、同じ担当医に取り上げてもらった。

1人目の長男と2人目の長女の時に担当してくれた看護師(すっごい美人だった!)は、残念ながら3人目の時は別の人を担当していて、立ち会ってもらえなかった。

出産直前、その看護師が分娩室に来てくれて激励してくれたのを憶えている。

3人目は確か、出産までの時間が一番短かった。分娩室に入って1時間ちょっとくらい。「3人とも超安産です」と担当医に教えてもらった。

母子ともに健康で、しかもトラブルなく出産が出来たことは神さまに感謝しなきゃならない。

3人目は再び髪の毛フサフサだった。次女の写真を見るといつも長女がブツブツうるさい。「なんで私だけ髪の毛なかったんよ…」

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▲ 出産翌日、兄妹3人が初めて対面した時の写真。この時は長女がハイテンションだったな~。「赤ちゃんカワイイ!」って叫びまくってた。

まとめ

今回エントリーを書いてる最中、特に長男出産の時のことを書いてる時は、あの時の感情が蘇ってきて涙が止まらなくなってしまった。

職場でコッソリ書いてたから、同僚にバレないか心配だったw

次女が生まれて今年で8年。子供たち3人は心も身体も日々成長しております。

嫁のことを、もっと大切にしてあげないとね、と書いてて思った。帰ったら肩でも揉んであげよう。

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(最終更新:2016年7月25日)コメントComments Off
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