私もいつかウォーキング中に逮捕されてしまうのかもしれない
シャッター切らなくてもアウトってマジか
ウォーキング大会に参加中、歩きながら写真をバシバシ撮りまくります。ブログに載せたいという目的もあるけど、風景写真を撮るのがもともと好きです。写真そのものは下手ですけども。
ウォーキング中の撮影は基本的に立ち止まらず、歩きながら撮ります。スピードを落としたり止まったりしたくないから。なので私の写真はよく「斜めになってる」と指摘されます。身体を揺らして歩きながらコンデジを片手で構えて撮ってるので、どうしてもカメラが傾いてしまう。
それはともかく、「お!景色イイ!」「ここ有名な場所だな」など、撮るポイントだと思ったら何も考えずに撮りまくってます。
そんな私が「はあ?」と思っちゃうニュース。
下着を盗撮したわけでもないのに逮捕─―。こんな事件が川崎市で起きた。神奈川県警に捕まったのは同市環境局に勤める40歳の男。28日の夕方、東急田園都市線の車内で隣に座った女子大生(21)を撮ったのだ。
via:「着衣の全身撮影」で逮捕 不用意に女性を撮影してはいけない – 日刊ゲンダイ
40代男性という時点でもう他人事じゃない気分ですが、
「男はUSBメモリーの形をしたカメラで動画を撮影。気づいた女子大生が警察を呼び、県迷惑行為防止条例違反で逮捕されました。撮った映像は女性の顔から足までの全身で、パンティーやブラジャーは写っていなかった。警察によるとスマホやカメラで撮っても捕まるそうです」(捜査事情通)
確かに、電車の中で隣りに座ってきた男性が、自分の全身を顔から足まで舐めるように撮ってたら、そりゃ女性は不快極まりない。
過去にも類似の事件が起きている。08年には通行中の女性の後ろ姿を撮った自衛官の有罪が最高裁で確定。11年には千葉県で電車内の女性の寝顔を撮った男が逮捕。いずれも迷惑行為防止条例違反。
撮った男たちの動機や目的までは書かれてないからアレですが、後ろ姿だろうが寝顔だろうが、盗撮的な行為だったり、変態チックな疑義があれば逮捕送検されるんだってことは分かります。
問題は次からですよ。
「不用意に他人を撮影すると誰もが捕まりかねません」とは弁護士の山口宏氏。
「迷惑行為防止条例は女性の下着や身体を写して恥ずかしい思いをさせたり不安を抱かせた場合に適用されます。『身体』とは洋服を着た状態も指すので街で通行人の女性を撮り、警察を呼ばれたらアウト。カメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても捕まります」
風景写真を撮ってるつもりが、そこに女性がフレームインして、その女性が不快だと感じて通報したらアウトどころか、撮影してなくてカメラ向けただけでも相手が不快ならアウトってロジックなわけでしょ。
だったら私もいつか逮捕されるじゃねえかよ、と素直に感じたわけです。
あの時の女性は私を不快に思っていたのだろうか
以前、鉄道沿線のウォーキングをしていた時の話です。
仕事が休みだった平日に、朝からウォーキングをしていました。歩いていた場所はとても田舎で、道の周囲は田園風景。民家も店舗も全然ない。歩行者も私以外に見当たらない。
ふと気付くと、前方を女性が歩いてました。年齢は分からないけど多分若く、超ミニスカートに高いヒールを履いてました。歩きスマホしてたので、いつから女性が前方を歩いてたのか分からない。
女性も駅の方向に歩いてたので、私は女性の後をつけるような形。気付いた時には50メートル以上離れてたのですが、私は歩くのが速いし、女性はヒール履いてるのもあってか歩くの遅かったので、距離が急速に縮まっていきます。
女性がチラッ、チラッと2回、後ろを振り返って接近する何か(=私)を確認してました。1回だけなら気にしなかったけど、2回やられたので私も気になってしまった。
リュック背負って、一般常識的に何ら怪しまれることのないウォーキングスタイルな格好で歩いてたんですけど、右手にコンデジ、左手に(Googleマップ確認用の)iPhoneを持ってる。しかもノシノシと急速に近付いてくる。女性の立場になれば怯えたり不安にさせてしまうかもしれない。周囲には他に人が全然いないから余計に。
痴漢とか露出狂とか変態とかスケベとか疑われたり怪しまれるのは私自身もイヤだし(最後だけ正解なんだけど)、でも女性が後方を気にする気持ちも分からないではないので、道路反対側の歩道に移動して、遠く離れた状態で女性を追い抜きました。
そのままスピードを緩めずに次の駅まで歩き、駅舎を撮影してたんですけど、気付いたらさっきの女性も駅に到着していて、改札に向かう10段ほどの階段を上ってるところでした。駅舎の撮影が終わったので私はウォーキング再開。次の駅へと向かいました。
帰宅して、ブログに載せる写真を選別中、前述した駅舎の写真の中に超ミニスカートの女性が1枚だけ写り込んでました。階段を上り始めたところらしく、写真の左端にフレームインしてたんです。撮影する瞬間、女性がそこにいることは気付いていなかった。
駅舎全体が写るよう、駅から少し離れた場所で撮影してました。女性を至近距離だとかロー・アングルだとかズームアップだとかで撮影してたわけではありません。
しかし、女性の全身はしっかり写真に写り込んでた。階段上ってるところを横から撮影する形になってたため、女性の顔は写ってなかったけど、超ミニスカートから伸びる脚はしっかり写ってた。スカートの丈がとても短いのに加えて階段上ってる最中だから、結構悩ましい絵になってしまってました。
下着が写ってたとかではないけど、最初に写真を見た時「おおっ」と正直思ったのは事実。これはブログに載せられねえわ、と瞬時に判断しました。だって、たぶんあの写真を男性が見たら、みんな女性の脚に目が釘付けになっちゃう。駅舎そっちのけ。
意図して撮った写真じゃないけど、ネットで公開してしまうという事は「意図しない意図」が肉付けされてしまう可能性も大いにある。
今回、冒頭で引用したニュースにあてはめるならば、もしも女性が私の撮影行為を不快に思って通報してたら私は逮捕されてたのかな。知らなかったとはいえ、デジカメの中にたった1枚だけど撮影済みの証拠も残ってしまってるわけだし。
ブログに載せるのを止めようと判断した時は、逮捕うんぬんなんて考えていませんが、女性に対して申し訳なかったなという気持ちは少しありました。チラチラと後方を確認して気にしてたのを覚えてたから、なおさら思った。
また、撮られた女性本人のみならず、他の女性でもその写真を見て気分を害する人がいたかもしれません。うちのブログ、女性読者の割合が極端に少ないらしいと分析結果が出てたので死活問題なんですよ。
つい2日前にも
ウォーキング中だけでなく、街をぶらぶら散策してる時も私は写真をよく撮ります。
これを書いてる2日前にも、
所要で北九州の小倉北区に行きまして、独身時代に住んでた家の近くをブラブラと1時間近く散歩してきました。ずーっと天気が悪かった8月だったけど、最後の最後に快晴で気持ち良かった。この日はコンデジ持ってなかったのでiPhone5で撮ってます。
この時もですね、
↑ 「私が住んでた頃には存在しなかった背の高い建物が増えたなあ〜」と思いながら撮影した写真なんですけど、これを撮る直前、前方から若い女性がこっちに向かって歩いてきてたんですよ。
写真を撮ろうとしてiPhoneを構えたところで女性の接近に気付いたので、撮影を中断して女性が通り過ぎるのを待ちました。
冒頭のニュースを読んだから、というわけではなく(=ニュースを読んだのは帰宅してから)、女性に「私を撮ってる?」と怪しまれるのがイヤだったし、もし写り込んでたらボカシ入れる作業をするのも面倒臭かったんで。
ただ、一瞬ですけど、女性に対してスマホを向けて写真撮る素振りを見せてたわけで、それを女性が超不快に思って通報されてたら、私はどうなってたんかな。
そんなことを考え始めると、もう屋外で写真撮影するのが怖くなってしまうわ。
怪しまれるような紛らわしい挙動をするなってことなんでしょうけど、ブログに写真を載せる身としては、撮影時も掲載時も今まで以上に配慮が必要になってくるのかもしれません。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
世の写真撮影好きな男性の皆さんも、お気をつけくださいませ。
女装して撮影したらセーフ? 違う理由で逮捕されるか。
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