ローリング・ストーン誌が選定した「男性も見るべき恋愛映画」という記事が『映画.com』にて発表されていました。知ってる作品、知らない作品、なかなか興味深いラインナップになってます。
ロマンティックコメディやラブストーリーといったジャンルを苦手とする男性観客は少なくないが、ローリング・ストーン誌は男性が見るべき恋愛映画15本をリストアップした。(中略)
現実的な男性が登場していたり、自己犠牲などのほろ苦い展開が用意されていたり、下品なジョークなどがあれば、男性でも恋愛映画を楽しむことができる、としている。
via:ローリング・ストーン誌が選ぶ「男性も見るべき恋愛映画」 | 映画.comニュース(2013年5月29日)
もう歳も歳なので、映画館で「ああ~恋したいわ~」などと胸をときめかせるような心境にはならないですが、ラブストーリーやラブコメのジャンル、全然キライではないし、むしろ好き。
ただ「下品なジョークがあれば男性でも楽しめる」って、どうなんだろ。要するに下ネタ多い映画が人気あるということ?
さて、今回選定されている15本は以下の通り。
『ONCE ダブリンの街角で』は超オススメ
15本のラインナップを眺めて個人的に驚いたのは、『ONCE ダブリンの街角で』が入ってたこと。
この作品、ラブストーリーという観点で捉えてなかった。でも確かに言われてみればラブストーリーなのか。
『ONCE ダブリンの街角で』は2007年のアイルランド映画。低予算で制作され宣伝もそれほどお金かけてないけど徐々に上映劇場数が増えていった作品。でも日本ではそれほどヒットしませんでした。
ただ、DVDリリースの際に友人がこの作品を超絶オススメしてて、「絶対に観ろ」「買え」「泣くよ」と。なのでDVDリリースと同時に仕入れました。
主演の男性は、アイルランドで活躍している「ザ・フレイムス」というバンドのメンバーでもあるグレン・ハンサード。役者と同時にミュージシャンなわけです。
で、作品全体を通していろんな楽曲を彼、そして相手役の女優マルケタ・イルグロヴァが歌うんですけど、とにかく楽曲がもう鳥肌立つほど絶品。映画を観た後でサウンドトラックを聴くだけでも泣けます。
実際、サウンドトラックとしてリリースされたアルバムが全米チャート2位まで上昇したし、2007年度のアカデミー賞で歌曲賞を受賞しました。音楽が世界中から大絶賛されたんです。
この『ONCE ダブリンの街角で』、音楽は本当にイイ。オススメします。
私が好きな恋愛作品をご紹介
「恋愛モノ作品」で個人的に良いんじゃないかなと思う作品も紹介しておきます。
主演したお二人は実際にロマンスが発覚し、結婚し、離婚しちゃったので、この作品をいま見直すとビミョーな感覚になるのかもしれません。
この作品の好きなところは、エンディングの「ひとひねり」。あのエンディングのおかげで、なんだかとても救われた気持ちになれます。
これ、男だったら誰もがエルメス(中谷美紀)に惚れちゃうのではなかろうか。
他にも、木村多江、西田尚美、国仲涼子と、出演してる女優さんが全員大好きだってのもポイント高かった。特に最後、木村多江の笑顔。あれだけでファンの私はお腹イッパイになります。
主演は中山美穂と豊川悦司なんですけど、この作品は酒井美紀に尽きます。あの可愛さと可憐さは罪だ。
中山美穂の少女時代を酒井美紀が演じてるのですが、どうしてもこの二人が繋がりません。
1回目よりも2回目に見た時、なんか良いなーと思わせてくれる作品。
キルスティン・ダンストがカワイイ。少々ウザイけどカワイイ。既に『スパイダーマン』で有名になってたのですが、私はスパイダーマン観たことないので、エリザベスタウンでキルスティンを初めて知りました。
主人公の母親(スーザン・サランドン)がシンミリした場面で強烈な下ネタをかまし、聴衆がドン引きした後でダンスするシーンは笑えるし泣けます。オーランド・ブルームが各地を放浪する時に流れる音楽の数々もイイ。
韓国映画をハリウッドでリメイクした作品。原題は「The Lake House」ですが、オリジナルに合わせる形で邦題が「イルマーレ」となってるようです。
『スピード』で好演した主役の二人、サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブスが再共演したことでも話題になった、なかなかユニークな設定の恋愛物語。
先の展開がどうなるのかでドキドキしますし、ラストまでの怒涛の展開は引き込まれます。ジョーク連発のはっちゃけたサンドラも好きですが、この作品のような可憐なサンドラも魅力的。
我々の世代でラブストーリーと言ったら、これは外せません。
ショートカットの可憐なデミ・ムーアのダンナが『ダイ・ハード』の人だと知った当時は「ええええー!」と仰天したものです。そのあとデミ・ムーアも海兵隊員になったり、ポールダンサーになったり、セクハラ上司になったりしましたけど。
亡くなったパトリック・スウェイジのカッコよさにも痺れましたが、なんといっても占い師を演じたウーピー・ゴールドバーグが最高だった。彼女はこの作品でアカデミー賞の助演女優賞を獲得し、一気にスターとなりました。
まとめ
ジックリ考えたら他にも観たことのある恋愛作品がいろいろ浮かぶかもしれないのですが、キリがないので今回は洋画邦画ともに3本ずつ。
『マディソン郡の橋』みたいに、ある程度自分が歳を重ねて観たら泣けてしまうなんて作品もありますし、世代によって恋愛描写も、そして観る側の捉え方も変化するでしょうから、意外と恋愛モノって奥が深いです。