記録的な大ヒットになってます
アカデミー賞で主題歌賞と長編アニメーション賞をW受賞したことが引き金となり、現在大ヒット中のディズニーアニメーション『アナと雪の女王』(ウォルト・ディズニー配給)が、公開24日間で動員600万人、23日間で興行成績70億円を突破した。公開24日で600万人突破は、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの歴代作品の中で、これまで最速だった『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(100.2億円)の27日間を上回っている。(中略)
全世界興収においても、『ダークナイト ライジング』を超えて9位にランクイン。アニメーション映画No.1の記録を塗り替えている。どこまで歴代ランキングの上位に食い込めるか?(中略)
さらにGWには「映画館でみんなで歌おう♪」という企画が決定。歌のシーンになると歌詞の字幕が付いているので、観客は映画を観ながら登場人物たちと一緒に歌が歌えるという企画だ(4/26より、TOHOシネマズほか全国にて限定上映)。また、3D日本語吹き替え版の上映も緊急決定した。(※注1)
日本国内では興収で『トイ・ストーリー3』の108億円、『ファインディング・ニモ』の110億円を超えられるか?GWでの動員次第で結果が見えてくるだろう。
via:「DVD&ブルーレイVISION」2014年5月号
※注1:GW期間のみで上映終了する映画館もありますので、鑑賞される際は上映日をご確認下さい。
正直、これほどヒットするとは思ってませんでした。アナと雪の女王(以下、「アナ雪」)。
今年のアカデミー賞授賞式でイディナ・メンゼルが主題歌「Let It Go」を熱唱した場面は私もリアルタイムで観てました。本当に感動的ではあったのですが、まさかあれが快進撃の開始になるなんて想像もしていなかった。
引用では全世界で歴代9位とありますが、実はこれを書いてる時点でもっと上位に入ってます。詳細はエントリーの最後にて。
日本国内でもアメリカでもなく、「全世界」の興行収入成績ってどのくらいなんだろう、どんな作品がランクインしてるんだろう、ってのは私も前から興味ありました。
今回引用した雑誌記事にもベスト20が載ってました。他にもネットで幾つか情報を載せてるページも見ましたが、各媒体で順位や興収金額の情報がバラバラ。どれが本当の情報なのか分かりません。
なのでひとまず、今回引用した雑誌記事の情報を基に全世界トータルの歴代興行収入記録ベスト20を紹介します。2014年4月7日時点での記録となってます。
全世界歴代興行収入記録ベスト20
2位 タイタニック
3位 アベンジャーズ
4位 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
5位 アイアンマン3
6位 トランスフォーマー/ダークサイドムーン
7位 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
8位 007 スカイフォール
9位 アナと雪の女王
10位 ダークナイト ライジング
11位 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
12位 トイ・ストーリー3
13位 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
14位 ジュラシック・パーク
15位 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
16位 アリス・イン・ワンダーランド
17位 ホビット 思いがけない冒険
18位 ダークナイト
19位 ライオン・キング
20位 ハリーポッターと賢者の石
via:「DVD&ブルーレイVISION」2014年5月号
※4月7日時点 Box Office Mojo調べ
1位 アバター
2009年公開。興行収入27億8230万ドル。
ジェームズ・キャメロン監督による3D作品。人間の操る「アバター」と、パンドラ星に住むナヴィ族の描写はすべてCG合成による加工映像で、3Dという映像技術が本格的に注目される契機となった作品でした。
当初、続編を2本制作すると発表されていましたが、2013年に配給元が「続編は3本制作する」「公開は2016年以降、毎年12月」と修正発表しています。
2位 タイタニック
1997年公開。興行収入21億8680万ドル。
1位のアバターと同じく、こちらもジェームズ・キャメロン監督の作品。
本作で共演したレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットは親友同士として長く交流し、2008年公開の『レボリューショナリー・ロード』では夫婦役として再共演。2012年にケイトが3度目の結婚式を挙げた際、ディカプリオは新郎への引き渡し役を務めたと報じられていました。
3位 アベンジャーズ
2012年公開。興行収入15億1860万ドル。
アイアンマン、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ、ハルクなど、アメリカ人気コミック「マーベル」のヒーローたちが集結した大ヒットSF作品。
この後、マイティ・ソーやキャプテン・アメリカの単独シリーズで「アベンジャーズ後」が描かれており、マーベルシリーズとしてヒットの連鎖が続くようになりました。
なお、アベンジャーズとしての続編は2015年4月公開と発表されています。
4位 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
2011年公開。興行収入13億4150万ドル。
ハリーポッターシリーズの劇場版8作目にして完結編。11年間ハリーを演じたダニエル・ラドクリフは22歳にして「イギリスで最もリッチな俳優」の第1位に選ばれていました。
5位 アイアンマン3
2013年公開。興行収入12億1540万ドル。
『アベンジャーズ』の1年後という設定で制作されたアイアンマンシリーズの3作目。アイアンマンとしての続編は制作されないようですが、『アベンジャーズ』の続編に登場する形で主人公トニー・スタークの活躍は今後も描かれるそうです。
6位 トランスフォーマー/ダークサイドムーン
2011年公開。興行収入11億2380万ドル。
日本のアニメから生まれた、マイケル・ベイ監督によるVFX超大作シリーズの前期3部作、その3作目。
前2作でセクシーなヒロインを演じたミーガン・フォックスがスタッフ批判を発端とする騒動でクビ同然の降板。代わりにモデル出身のロージー・ハンティントン=ホワイトリーが新ヒロインとして起用されました。
3作目では前2作でのコメディー&下ネタ要素を極力排除し、シリーズで最もシリアスな描写となっています。
なお、主演のシャイア・ラブーフを始めとする主要キャストを一新し、マーク・ウォールバーグを主演とする新3部作の制作が発表され、第1弾は2014年6月に公開が予定されています。
7位 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
2003年公開。興行収入11億1990万ドル。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作の完結編。アカデミー賞でノミネートされた11部門全てでオスカーを獲得するという快挙を成し遂げた大ヒット作品。
3作目では冥王サウロンとの最後の戦いに加え、指輪の魔力で弱っていく主人公フロドの最後の旅や、ゴラムがなぜ変貌してしまったかもドラマチックに描かれています。
8位 007 スカイフォール
2012年公開。興行収入11億860万ドル。
映画『007』シリーズの通算23作目で、第6代ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ主演作としては3本目。
初の「金髪ボンド」だったため、古くからのファンや批評家からバッシングの多かったダニエル・クレイグが「(初代ボンドである)ショーン・コネリー以来最高のボンドだ」と一転して批評家から絶賛される大成功を収めた作品。
9位 アナと雪の女王
2013年公開。4月7日の時点で興行収入10億9731万ドル。
姉エルサと妹アナ。王家に生まれた姉妹の運命を描いたディズニーのアニメ作品。
10位 ダークナイト ライジング
2012年公開。興行収入10億8440万ドル。
クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演による新バットマンシリーズ、通称「ダークナイト三部作」の完結編。ノーラン監督の強いこだわりにより、CG合成よりも実写撮影を基本とし、IMAX機材による高画質な映像を実現しています。
今作では圧倒的パワーによりバットマンを一時的に再起不能としてしまう強敵ベインが登場。またキャットウーマンをアン・ハサウェイが演じたことでも話題となりました。
ダークナイト三部作があまりに好きな私はブルーレイBOXを買ってます。IMAXの映像美はブルーレイの高画質で堪能すべし。
「ダークナイト」3部作Blu-rayボックス、特典満載で映像美もすごい
リリース発表と同時にAmazonで即予約した「ダークナイト」3部作のブルーレイBOXが今週遂に届きました。
11位 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
2006年公開。興行収入10億6620万ドル。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの2作目。ブラックパール号を取り戻した海賊ジャック・スパロウが、今度は海の魔物デイヴィ・ジョーンズと何やらトラブルになる物語。
12位 トイ・ストーリー3
2010年公開。興行収入10億6320万ドル。
ピクサーによる人気アニメーションシリーズの完結編。大人になるとおもちゃから離れていくというテーマを描き、子供よりも大人向けのシナリオであることや3D版の上映などもあり大ヒット。
13位 パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
2011年公開。興行収入10億4570万ドル。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの4作目。前3作で主要キャストだったオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイが降板。代わりにジャック・スパロウを惑わす元恋人役としてペネロペ・クルスがキャスティングされています。
14位 ジュラシック・パーク
1993年公開。興行収入10億2920万ドル。
遺伝子操作で蘇った恐竜たちを見物する観光名所用の孤島で、凶暴な恐竜たちが人間を襲い始めるパニック作品。恐竜たちのリアルなCG映像が話題となり大ヒットしたことで、後に続編が2本制作されました。
2015年6月に4作目が全米公開開始されると発表されています。
15位 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
1999年公開。興行収入10億2700万ドル。
初期三部作の前日譚として、暗黒面に墜ちる前の若きダースベイダー(アナキン・スカイウォーカー)を描いた新三部作の第1弾。エピソードとしては1番目にナンバリングされています。
初期三部作よりも進化したCG技術を駆使し、CGとモーションキャプチャーのみで描写されたジャー・ジャー・ビンクス(シリーズで最も嫌われたキャラクターだそうです)など新キャラクターも登場。一方でC-3POやR2-D2など前作でお馴染みだったロボットも登場しています。
なお、エピソード7〜9となる新三部作の制作が開始されるとアナウンスされています。ディズニーと提携した効果もあり、なんかトンデモナイ金額の制作費を投入するらしいですよ。期待しましょう。
16位 アリス・イン・ワンダーランド
2010年公開。興行収入10億2550万ドル。
ルイス・キャロルの児童小説「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の後日談的なストーリーで実写化されたファンタジー作品。
ジョニー・デップがお得意の白塗りでマッドハッターを演じ、他にも赤の女王を演じたヘレナ・ボナム=カーターの不可思議な頭身っぷりなど、原作ファンには馴染みのあるキャラクターが多数登場しています。
17位 ホビット 思いがけない冒険
2012年公開。興行収入10億1700万ドル。
『ロード・オブ・ザ・リング』三部作で描かれた物語の前日譚。若き日のビルボ・バギンズが体験した冒険を描く「指輪物語」を実写化した新三部作の1作目。
ガンダルフ、ガラドリエル、エルロンド、ゴラムなど『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主要キャストだった多くの俳優が新三部作にも出演したことでファンは歓喜。若きビルボを演じたマーティン・フリーマンやドワーフ王トーリンを演じたリチャード・アーミティッジなど新たなキャストも世界観にマッチした素晴らしい作品となりました。
『ホビット』劇場鑑賞レポ(ネタバレ無しのつもり)と、一つだけ感じた疑問
猛烈な思い入れのある大好きな映画作品『ロード・オブ・ザ・リング』。その新シリーズともいうべき『ホビット』を映画館で観てきました。ネタバレにならないよう注意しながら感想などを書いていきます。
映画館へは滅多に行かない私ですが、ホビットは劇場で鑑賞し、エントリーも書いてます。2作目の『ホビット 竜に奪われた王国』も今年3月に映画館で観てきました。
18位 ダークナイト
2009年公開。興行収入10億460万ドル。
クリストファー・ノーラン監督によるバットマン新三部作の2作目。単なるヒーローものやSF作品というカテゴリーを超越した、人間の闇・疑心暗鬼・嫉みなど暗部を巧みに描写した快作。高精細カメラ・IMAXが劇場映画の撮影で初めて使用されています。
今作でバットマンの敵として登場したのは、狂気の笑みで街に恐怖を呼び込むジョーカーと、そのジョーカーにより正義のシンボルから悪の道へと落とされたトゥーフェイス。
ジョーカーを演じたヒース・レジャーは作品の完成前に急死。その怪演が高く評価されてアカデミー助演男優賞に輝き、史上2人目となる「故人のアカデミー賞受賞者」となっています。
19位 ライオン・キング
1994年公開。興行収入9億8750万ドル。
『トイ・ストーリー3』に興収記録が抜かれるまでは、この作品がアニメ作品として史上1位の記録を持っていました。ちなみに観客動員数は『トイ・ストーリー3』を上回っているんだそうです。またVHSを含めたセルビデオの売上本数も史上1位の記録を保持しています。
20位 ハリーポッターと賢者の石
2001年公開。興行収入9億7480万ドル。
J・K・ローリング原作の人気児童小説を実写化した大ヒットシリーズの1作目。オーディションで主役ハリーの座を射止めた子役のダニエル・ラドクリフは、当時まだ11歳だったそうです。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
映画作品の大半はブルーレイかDVD、あるいはテレビ放送で鑑賞を済ませちゃう私ですが、ベスト20を眺めてみると「これ映画館で観たわ」って作品が結構ありました。皆さんはどのくらい鑑賞済みでしょうか。
今回紹介したランキング(4月7日時点)では9位の位置だったアナ雪ですが、先日以下のニュースで記録更新が報道されていました。
23日、ディズニーアニメーション最新作の映画『アナと雪の女王』が興行収入111億5,866万1,700円を記録し、洋画アニメーション史上最大のヒット作になったことが明らかになった。これまでの記録は2003年の『ファインディング・ニモ』の110億円だった。
3月14日より公開されている『アナと雪の女王』は23日時点で、興行収入111億5,866万1,700円・動員902万5,062人を記録。日本国内での洋画アニメーションの興行記録を更新するとともに、全世界興収も11億2,917万3,000ドル(約1,129億7,300万円・歴代6位・Box Office Mojo調べ)となった。(中略)
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンによると、同社の歴代興収1位の『アルマゲドン』(135億円・1998年公開)の突破は確実視されており、『アバター』(156億円・2009年公開)超えの可能性も十分にあるという。
via:シネマトゥデイ(2014年4月24日)
ということで、『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』の記録を既に抜いて歴代6位となったようです。エントリー冒頭で「GWでの動員次第で」と引用しましたが、GW突入前に国内1位の『ファインディング・ニモ』を抜いちゃったみたいです。スゴい。
日本ではGW終了くらいまで劇場公開されてる映画館も多いと思います。どこまで記録を伸ばすのか楽しみ。