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古くて懐かしい洋楽&邦楽をチョイスしました
Moon,September 2009 by gardener41
最近は残暑が厳しいとはいえ、9月といえば一応は「秋の到来」となりますね。
今回は「9月」や「夏の終わり」という単語かタイトルに付いている曲、歌詞などからイメージしやすい曲を選んでみました。
『September』 Earth, Wind & Fire

1978年(昭和53年)にリリースされた、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの代表曲。アメリカでチャート最高8位を獲得しました。
ツインボーカルのモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーが交互に歌い上げる一曲で、映画やCMで数多く使用されています。
初期はファンキー系の楽曲が多かったアースですが、1970年代といえばディスコサウンドが大流行しており、アースもその波に乗ってこの曲もディスコ調で作られています。
タイトルは「セプテンバー(9月)ですが、歌詞をよく読んでみると「僕と君は9月にめっちゃ歌ってめっちゃ踊った」という思い出を振り返りながら「今は12月」とあります。つまり9月の曲ではなく12月の曲だった、というのは有名なオチとなっています。
『Wake Me Up When September Ends』 Green Day

グリーン・デイが2004年9月にリリースした7作目のアルバム『American Idiot』に収録され、翌2005年にシングルカット。アメリカでチャート最高6位を獲得しました。
作詞はヴォーカル&ギター担当のビリー・ジョー・アームストロングによるもので、10歳の時に亡くなったビリーの父親について書かれた歌詞なのだそうです。
ミュージックビデオもリリース当時は大変話題になりました。
愛し合う男女が「永遠に離さない」と約束したにもかかわらず、男性は恋人女性に相談もなく海軍入りを志願。悲しみのあまり入隊を辞めて欲しいと泣きながら懇願する女性に対し、最初は困惑しながらも「これが俺たちのためなのに何故分かってくれない!」と怒鳴る男性。
彼は兵士となり戦地に派遣され、敵による銃撃の嵐に遭遇。一方で彼女は故郷で空を眺めながら、(ビデオ冒頭で)愛する人に語りかけた言葉を思い浮かべる、という内容です。
出演しているのは、男性がジェイミー・ベルで、女性がエヴァン・レイチェル・ウッド。2人はこのビデオでの共演を機に実生活でも交際を始めますが、1年ほどで破局。しかしその後復縁して結婚。2人の間には男の子も誕生しましたが、2年ほどで離婚しています。
エヴァン・レイチェル・ウッドは最近だと『アナと雪の女王2』でイドゥナ王妃の声を担当しています。
『September』 竹内まりや

1979年(昭和54年)にリリースされた、竹内まりやの一曲。作曲は松本隆、作詞は林哲司。
低いトーンも高音もキレイに歌い上げる、竹内まりやらしい爽やかな名曲。この曲で「第21回日本レコード大賞」の新人賞を獲得しています。(ちなみに、この年の最優秀新人賞を獲得したのは『私のハートはストップモーション』の桑江知子)
『すみれ September Love』 一風堂

1982年(昭和57年)にリリースされた、一風堂の名曲。カネボウの化粧品CMソングとして使用され、オリコン最高2位を獲得する大ヒットとなりました。
一風堂は、土屋昌巳・見岳章・藤井章司の3人からなるユニット(この曲のヒット直後に藤井章司は脱退しました)。
1970年代後半から1980年代前半にかけて、イギリスを中心に「ニュー・ウェイブ」というジャンルが大流行しており、一風堂もニュー・ウェイブの流れを汲むスタイルとなっています。
本国イギリスではパッとしなかったものの日本では人気のあった「ジャパン」というバンドの解散ライブツアーには、土屋昌巳がサポートメンバーとして参加しています。
なお、福岡県の有名豚骨ラーメンチェーン「博多一風堂」の名前の由来は、創業者の河原成美さんがバンド「一風堂」のファンだったことから来ているのだそうです。河原成美さんは2019年9月に土屋昌巳さんと対談もしています。
参考ラーメン「一風堂」とバンド「一風堂」が奇跡の対面 実は店名の由来も…
また、女装ヴォーカリスト・IZAMを擁するヴィジュアル系バンド「SHAZNA」が1997年(平成9年)にこの楽曲をカバーし、こちらもオリコン最高2位の大ヒットとなりました。
『セプテンバーさん』 RADWIMPS

2006年(平成18年)にリリースされたメジャーデビューアルバム(通算では3枚目)『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録された、RADWIMPSの一曲。
曲タイトルは彼らが初めてライヴをした「9月3日」にちなんでいるそうです。
うちの娘に「9月と聞いて思い浮かぶ曲は?」と質問したら、「セプテンバーさん!大好き!」と即答してくれました。
『少年時代』 井上陽水

1990年(平成2年)にリリースされた、井上陽水の代表作。発売当初はチャート20位前後だったものの、後にソニーのCMソングとして使用されたことで脚光を浴び、チャート最高4位となりました。
当初は荻野目洋子に提供される楽曲だったものの、余りにも出来が良かったのと、同名映画の主題歌にするという話が持ち上がったため、陽水自身が歌ってシングルカットされた、というエピソードがあります。
歌詞にある「風あざみ」や「宵かがり」は、井上陽水による造語なんですって。
『夏の終り』 オフコース

1978年(昭和53年)にリリースされた、オフコース通算6作目のアルバム『FAIRWAY』に収録された1曲。小田さんの高音ボイスと鈴木さんの渋みのあるコーラスが実に心地良い、穏やかな名曲となってちます。
オフコースは横浜・聖光学院の高校生で結成されたフォークバンドで、結成からしばらくは小田和正と鈴木康博、2人だけのデュオで活動していました。今回紹介している楽曲『夏の終り』もクレジットは2人だけとなっています。
アルバム『FAIRWAY』のリリースと前後して、サポートメンバーとして活動していた清水仁・大間ジロー・松尾一彦の3人が正式メンバーとなり、オフコースは5人体制となります。
そして翌年1979年(昭和54年)、シングル『さよなら』が大ヒットし、オフコースは時代を代表するニューミュージックの旗手として、武道館10日連続ライブなどの伝説を残していくこととなります。
『夏の終わりのハーモニー』 井上陽水/安全地帯

1986年(昭和61年)にシングルとしてリリースされた、井上陽水と玉置浩二のデュエットソング。楽曲自体も作詞は井上陽水、作曲は玉置浩二が担当しており、安全地帯の面々が演奏しています。
1973年(昭和48年)に北海道・旭川で結成された安全地帯は、メジャーデビュー前に井上陽水のバックバンドとしてツアーに参加しており、二人の縁はその頃からとなっています。
音感の良い人であれば、カラオケで上のパートと下のパートをキレイにハモることが出来て、とても気持ち良く歌える「男性2人によるデュエット曲の定番」ともいえる名曲です。
『ガラス越しに消えた夏』 鈴木雅之

1986年(昭和61年)にリリースされた、鈴木雅之のソロデビュー曲。カップヌードルのCMソングとして使用され、大ヒットしました。作曲は大沢誉志幸、ギターはBOOWY時代の布袋寅泰が弾いてます。(1986年のBOOWYといえば『JUST A HERO』の頃ですね)
それまで「シャネルズ」「ラッツ&スター」のメインボーカルとして活動していた鈴木雅之は、この曲からシングルプレイヤーに転向。この年大晦日の紅白歌合戦にはソロで初出場しています。