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【EURO2016】イングランドとウェールズ、対照的な試合終了寸前の展開(6/11)

2016年6月12日

グループA アルバニアvsスイス

大会2日目、まずはアルバニア(FIFAランキング42位)と、スイス(同15位)の対戦。

両チームともチームカラーが赤のため、観客席は真っ赤。アルバニアのサポーターが多かったようで、スイスの攻撃時にはブーイングが飛んでいました。

▲ アルバニアはEURO初出場ながら、予選の初戦でポルトガルに勝利するなど地力のあるチーム。

▲ 一方のスイスは2014年W杯にも出場している強豪国。しかし過去のEURO本大会でグループリーグを突破したことが一度もないんだそうです

この両チームは今回「兄弟対決」が話題となっていました。アルバニア14番タウラント・ジャカが兄、スイス10番グラニト・ジャカが弟。実の兄弟が別々の国、別々のチームで闘うのはEURO史上初。

▲ 前半4分、スイスのコーナーキックから22番シェアがヘディングシュート。アルバニアのキーパーはパンチングに行くが、位置取りに失敗してボールを先に触られてしまいました。試合開始早々にスイスが先制。

1点を追うアルバニアは前半37分、アルバニア5番ツァナが自陣ペナルティーエリア近くで倒れ込みながらシュートを阻止しようとして転倒。この時、自分がゴールキーパーに生まれ変わったと錯覚でもしたのか、転がるボールに手を出してしまいハンドの判定

主審はツァナに対してイエローカード。これが2枚目のイエローとなったツァナはレッドカードで退場。ただでさえ1点リードされてるアルバニア、主将で守備の要でもあるツァナを欠き10人で闘うことになってしまいます。

数的有利のスイスは追加点を奪うかと思いきや、ズルズルと決め手を欠く展開。一方のアルバニアは数的不利もなんのその、何度か決定的な場面を作るが活かせず。

前半31分、アルバニア10番サディクがキーパーと1対1のチャンスで決められず。後半42分にはアルバニア11番ガシ、またもキーパーと1対1の場面でシュートを止められちゃった。

キーパーと1対1で2回も外しちゃう決定力の無さでは勝てないですわ。

試合はそのまま1-0で終了。スイスは初のグループリーグ突破に向けて幸先良いスタートを切りました。

▲ 試合後、ジャカ兄弟はユニフォーム交換して談笑してたそうです。弟のスイス10番ジャカはイングランド・プレミアリーグの「アーセナル」に移籍することが発表されています。

グループB ウェールズvsスロバキア

グループBの初戦、ウェールズ(FIFAランキング26位)と、スロバキア(同24位)の対戦。

▲ ウェールズはEURO初出場。レアル・マドリード所属のスピードスター、11番ベイルの活躍が期待されています。

▲ 対するスロバキアも(チェコスロバキアからの分離独立後は)初出場。ナポリ所属の17番ハムシーク、本田圭佑と同じACミラン所属の19番クツカなど注目選手が揃っています。

今回のEURO予選でスロバキアはスペインに勝利し、これまで8年間続いていたスペインのEURO予選無敗記録を止める波乱を起こしました。

試合開始早々の前半2分、スロバキア17番ハムシークがドリブル突破からキーパーもかわして決定的なシュート。

これをウェールズ4番デイヴィスが足を伸ばしてなんとかブロック。ウェールズはいきなりの大ピンチを好守で逃れました。

ピンチの後にチャンスあり、とは良く言ったものでありまして。

▲ 前半10分、ウェールズがフリーキックを獲得。蹴るのは11番ベイル。

ベイルのフリーキックは途中でストンと落ちる物凄い弾道を描いてゴールにドスン。

ウェールズ先制。自国のサッカー史に残るEURO初ゴールを決めたベイルはベンチで仲間たちと大喜び。

その後も両チーム、かなり荒々しい攻防の連続。球際の激しさがモノスゴい。これが海外サッカーの醍醐味なんでしょうね。特にプレミアリーグは相当激しいと聞くし。岡崎もそんな中で鍛え抜かれていってるわけですよ。

▲ 後半15分、センターライン付近からドリブルで進んだスロバキア20番マク、粘り勝ちして8番ドゥダにパス。これをドゥダが見事に決めてスロバキア同点。

ドゥダは1分前に交代で入ってきたばかり。最初のボールタッチで値千金の同点ゴールとなりました。俗に言う「采配的中」というやつです。

それまで劣勢だったスロバキア、同点ゴールを境に猛攻を開始します。何度か連続で決定機を得るものの、ウェールズも身体を張って阻止。

後半35分、センターライン付近からの縦パスに対応したウェールズ10番ラムジーがドリブルでペナルティーエリア内に侵入。

▲ パスを受けたウェールズ9番ロブソン=カヌのシュートは上手くミートしなかったものの、それが幸いして相手DFの股を抜きゴール。ウェールズ再び1点リード。

このまま残り時間をウェールズが守り抜き、試合終了。

ホイッスルの音が響いた直後、11番ベイルは歓喜の咆吼。EURO初勝利を自身も驚異的なゴールで飾り、上々の滑り出しとなりました。

グループB イングランドvsロシア

グループB、もう1つの初戦はイングランド(FIFAランキング11位)と、ロシア(同29位)の対戦。

▲ イングランドは精神的支柱とも言えたベテランの二人、ランパードとジェラードが2014年のW杯を最後に代表を引退。

2014年のW杯終了後にジェラードから主将を受け継いだ10番ルーニーを中心に、トッテナムで大ブレークし、代表デビュー戦にて交代後79秒で初得点という最短記録を樹立した9番ケインや、マンチェスター・シティ所属の俊足ウィング7番スターリングなど若きスターが台頭してきています。

今年プレミアリーグで「奇跡の優勝」を果たしたレスターのエースであり、岡崎慎司とのコンビで得点を量産した11番ヴァーディーも代表入りしてベンチ入り。残念ながら初戦は出番がありませんでした。

ちなみに今回のイングランド、EURO予選では10戦全勝の無敵状態。しかしながら過去のEUROで初戦に勝利したことが一度もないという不吉なジンクスがあるんだそうです。今年初めてそのジンクスを破ることができるか。

▲ 一方のロシアは、1960年開催の第1回EUROで優勝しています(当時はソビエト連邦)。

2014年のW杯では「ミドルシュートしか知らんのかい」ってくらい遠目からのシュート大好きチームだったロシアですが、2年経ってどのくらい変わったのか。

ちなみにEURO予選でも最初は惨敗の連続で、W杯でも指揮してた前監督がクビになって現在の監督に代わってから快進撃。なんとか予選を突破したんだとか。

前半はイングランドが主導権を握ってました。しかし8番ララーナが決定機を2度外したり、7番スターリングは相手守備にことごとく引っ掛かって前線に行けず、9番ケインはシュートチャンスまで持って行けないなど、得点シーンが訪れません。

主将の10番ルーニーはアンカーのポジションで、どちらかと言えば守備的な位置取りが多く、効果的なパスを何度も供給してたけれどルーニー自身がゴール前に斬り込むシーンはあんまり見られず。

一方のロシアは相変わらずパスミスが多く、繋ぎも雑でロングパスを放り込んでボール取られる展開ばかり。ゴール前でのチャンスを作れません。前半のシュート数はイングランドの10本に対してロシアがたったの1本。

後半25分、ゴール前での混戦からこぼれたボールに反応したイングランド10番ルーニーが強烈なシュート。これをロシアGKアキンフェエフが片手で止めるスーパーセーブ。

その直後の後半27分、イングランド20番デレ・アリがペナルティーエリア外、ゴール正面で倒されフリーキックを獲得。

▲ 17番ダイアーの強烈な高速フリーキックがゴール左にドスンと突き刺さり、イングランドようやく先制。

遂に先制したイングランド。試合終了まで残り約20分を守り抜けばイングランド史上初のEURO初戦勝利。

▲ 先制直後の後半33分、イングランド10番ルーニーはお役御免ということなのか、18番ウィルシャーと交代してベンチに下がりました。

この交代が結果的に「采配ミスだったんじゃないか」とメディアやサポーターの間で物議をかもしてるようです。

イングランド代表のホジソン監督は試合後の記者会見で采配ミスを否定。「ルーニーは疲労してたから交代させた」と釈明しています。

アディショナルタイムに入った後半47分。コーナーキックの流れからロシア21番シェンニコフがクロス。これを14番ベレズツキがヘディング。

▲ フワリと弧を描いたボールはキーパーの頭上を越えゴールに一直線。8番グルシャコフが押し込み、ロシアが試合終了間際で同点に追い付いちゃった。

あと1分耐えればEURO初戦の初勝利をゲットできたイングランド、まさかのドロー決着に落胆。ジンクスを破ることはできず。

▲ 試合後、イングランドとロシアのサポーター同士で乱闘騒ぎがあったらしいです。

両チームのサポーターは試合開始前にも会場の外で衝突し、機動隊が出動したとニュースで報じられていました。逮捕者6人、意識不明の重体となったサポーターが1名いるとも報じられています。

イングランドが絡んだ時の「フーリガン問題」はいつまで経ってもなくならないですね。哀しいことです。

EURO2016、大会2日目勝敗表

▲ 大会2日目が終わり、グループAはフランスとスイスが勝ち点3を獲得。グループBはウェールズだけが勝ち点3をゲットしました。

6月12日の試合予定

大会3日目、6月12日に予定されている試合は以下の通り。

◆グループD 「トルコ vs クロアチア」
◆グループC 「ポーランド vs 北アイルランド」
◆グループD 「ドイツ vs ウクライナ」

2014年W杯の覇者ドイツ、そのドイツ・ブンデスリーガで得点王を獲得したこともあるレヴァンドフスキを擁するポーランド、多くのタレントが集結したクロアチアなど注目チームが今年のEUROに初登場です。

ではでは、大会2日目のEUROレビューでした。

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