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【EURO2016】ブッフォンとコンテ監督、テンション上がり過ぎる(6/13)

2016年6月14日

グループD スペインvsチェコ

まずはグループDのスペイン(FIFAランキング6位)と、チェコ(FIFAランキング30位)の対戦。

▲ 史上初のEURO3連覇を目指す王者スペイン。2014年ワールドカップでは1勝2敗でグループリーグ敗退の屈辱を味わいました。

代表の中心選手だったシャビとシャビ・アロンソはW杯を最後に代表引退。W杯で代表メンバーだったフェルナンド・トーレス、マタ、ジエゴ・コスタが今回は代表に選出されず、モラタなど若い血が代表に入り始めています。

▲ チェコはEURO・1976年大会で優勝しています(当時はチェコスロバキア)。2014年ワールドカップで3位だったオランダに今回のEURO予選で2勝し、強豪オランダを予選敗退に追いやりました。

アーセナル所属のGKチェフは34歳の今年もチェコの守護神として君臨しています。

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前半はスペインがひたすら攻めまくり。ボール保持率はスペインが68パーセント。

スペインの戦術「ティキ・タカ」は比較的機能しているようにも見えたけれど、何かがどこかで少しずつズレてる感じ。チェコGKチェフを始めとする堅い守備もあり、攻撃はするけど決めきれず。

対するチェコは攻撃の芽を中盤で潰されまくり、ゴール前で決定機を作るところまで行けない。

前半のシュート本数はスペイン8本、チェコが3本。両チーム無得点で折り返し。

後半も両チーム決め手に欠き、どんどん時間が経過。そして終盤。

▲ 後半41分、スペイン6番イニエスタからのクロスを3番ピケがヘディング。これが決まって遂にスペイン先制。

しかし、まだ試合は終わっていません。

▲ 後半46分、チェコ22番ダリダがペナルティーエリア内中央から強烈なシュート。しかしスペインGKデ・ヘアの真正面。これで万事休す。

このまま試合終了。スペインは貴重な勝ち点3を獲得して初戦を制しました。

しかし、なんか危うい感じがしますね。王者復活にはまだ遠いという感想。この勝利で波に乗れるかどうか。

グループE アイルランドvsスウェーデン

死の組」グループEも初戦を迎えました。まずはアイルランド(FIFAランキング33位)と、スウェーデン(FIFAランキング35位)の対戦。

▲ スウェーデンは今大会の予選、プレーオフに勝利して本戦出場を決めました。

▲ アヤックス、ユベントス、インテル、ACミラン、そしてパリ・サンジェルマン(PSG)と、所属チームを次々とリーグ優勝に導いた10番イブラヒモヴィッチは先日、「キングとしてやって来て、レジェンドとして去る」という名言を残してPSGを退団。

その最後の試合では自身でゴールを決めた直後、監督の指示も審判の合図も何もなく、勝手にピッチから去ってしまったらしいのですが、観客は拍手で称えたそうです。これぞ正に「俺様ルール」。

イブラヒモヴィッチの移籍先がどこになるのか、現在もメディア報道が過熱しています。EURO出場はおそらく今大会が最後になるのではないか、とも。まだ34歳で老け込むような年齢ではないと思うんですけど、さてどうなるか。

▲ アイルランドも予選プレーオフに勝利してのEURO本大会出場。過去のEURO本大会でグループリーグを突破したことがまだありません。

エースの9番ロング、レジェンドと称される10番キーンらが攻撃の中心。

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前半31分、アイルランド13番ヘンドリックのミドルシュートはクロスバーを直撃。ヘンドリックはこの日、何度も惜しいシュートを放ったけれど全て決まらず。

前半は両チーム得点なく、スコアレスで折り返し。

アイルランドは敵陣ゴール前で決定機を何度か作ったけれど、あと一歩のところで決めきれず。

一方のスウェーデンは中盤が繋がらず、相手ゴール前でもアイルランドの堅い守りで決定機を作れません。イブラヒモヴィッチはゴール前でシュートミスした1回しかチャンスがなく、徹底マークされていました。

前半スウェーデンのシュートは2本のみ。アイルランドは4本。

後半開始直後、いきなり試合が動きました。

▲ 後半2分、アイルランド2番コールマンがペナルティーエリア内からフワリと浮かせたクロス。これを20番フーラハンがノートラップでシュート。

スウェーデン守備陣が誰も反応できない強烈なシュートが決まってアイルランド先制。

失点でようやく目が覚めたか、それまでパッとしなかったスウェーデンが主導権を握り始めます。しかしミスが多くて繋がらない。

▲ 後半26分、スウェーデンが敵陣で細かいパス交換に成功。最後は10番イブラヒモヴィッチがゴールライン付近でクロス。アイルランド3番クラークが頭でクリアーしようとするが、勢いに負けてオウンゴール。

もしクラークが触っていなくても、すぐ後ろにスウェーデンの選手が詰めていたので、おそらく得点になっていたことでしょう。何はともあれ、スウェーデンが同点に追い付きました。

オウンゴール誘発のクロスを上げるため全速力で走り抜けた10番イブラヒモヴィッチ、勢い余ってゴール裏のカメラマン席に突進。

「世界で違いを見せつけられるサッカー選手は3人しかいない。メッシと、クリスティアーノ・ロナウドと、この俺だ」と豪語するイブラ様、確かに違いを見せつけました。

そのまま1-1の引き分けで試合終了。アイルランドは決定機を多く作ったが生かせず。

スウェーデンは気合いが入り過ぎたか、終盤はファウル連発で好機を自分たちが潰してしまい、粗さが目立ちました。そんなにイエローカードもらってたら3試合目には誰も出場できなくなるぞ。

グループE ベルギーvsイタリア

「死の組」グループEのもう1試合、ベルギー(FIFAランキング2位)と、イタリア(FIFAランキング12位)の対戦。

▲ 今大会でFIFAランキング最上位のベルギーは、主将のコンパニが負傷により代表を離脱。守備の要は欠けたものの、前線のルカク、アザール、フェライニ、デ・ブライネといった攻撃陣は脅威。

マンチェスター・ユナイテッド所属の8番フェライニは黒髪アフロから金髪アフロにキャラチェンジしており、遠くからでも発見しやすくなりました。でも髪を切れ。

▲ イタリアは今大会でEURO4回目の出場となる主将のGKブッフォンを中心に強力な守備陣を誇ります。イタリアの守備「カテナチオ」は伝統ですからね。

2014年ワールドカップでは屈辱のグループリーグ敗退となったイタリア。司令塔ピルロ、悪童バロテッリは今回代表に選出されていません。

ピルロはW杯を最後に代表引退との話でしたが、その後に撤回したのかな? 私はピルロ好きなのでもう1回見たかったんですけどね。現在ピルロはアメリカのクラブチームでプレーしています。

▲ 前半31分、イタリア19番ボヌッチがセンターサークル付近から前線に見事なロングフィード。これが綺麗に通り、ペナルティーエリア内でパスを受けたイタリア23番ジャッケリーニがシュートを決め、イタリア先制。

ブッフォンに負けず劣らず名ゴールキーパーとして名高いベルギーGKクルトワは、この試合でもスーパーセーブを連発していましたが、イタリアの見事すぎる連携をギリギリで止められず、無念の失点。

▲ 先制ゴールの歓喜の中でイタリアのコンテ監督、興奮し過ぎたのか鼻血。何が起こったというのだ。

ベルギーは攻守ともに選手間の距離が開いて連携が悪く、中盤がスッカスカ。前線のルカクに全くボールを出せないまま前半を終えてしまいます。

そんなベルギー、後半開始直後に決定的な場面が到来

後半7分、自陣ゴール近くでイタリアの横パスをカットしたベルギーがカウンター攻撃。10番アザール、7番デ・ブライネと繫いでロングパス。

敵陣中央で遂にパスを受け取った9番ルカク、完全フリーでシュート!

しかしボールは枠の外へ飛んでいきました。前方に詰めてルカクのシュートコースを狭めたGKブッフォンは拳を振り上げてガッツポーズ。

ルカク悲嘆。ファン落胆。私はテレビの前で既視感。ラップみたい。

その後もベルギーは猛攻。幾度となくイタリアゴールを脅かすも、ことごとくブロックではね返されるか、自分たちのミスでボールを失ってしまいます。

▲ アディショナルタイムに突入した後半46分、ベルギーのミスからイタリアの反撃。

10番モッタのスルーパスから11番インモービレ→6番カンドレーヴァと綺麗に繋がり、最後はカンドレーヴァのクロスを9番ペッレがダイレクトボレー。イタリアが歓喜の2点目。

▲ 守護神ブッフォン、試合終了直前の追加点にテンションMAX。ゴールの網に顔をベタ付けして絶叫。

そして試合終了。イタリアがとてつもなく大きな勝ち点3を獲得。このグループで2点差つけて勝ったのは相当デカい。

ベルギーはイタリアに文字通り「完封」されたのか、それとも「自滅」なのか。

「死の組」の初戦で唯一、勝ち点を得られなかったベルギー。次戦は何が何でも勝つしかない状況になってしまいました。

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▲ グループDはクロアチアとスペインが勝ち点3を獲得して一歩リード。グループEはアイルランドとスウェーデンの勝ち点1が今後面白いことになってくるかもしれません。

6月14日の試合予定

大会5日目、6月14日に予定されている試合は以下の通り。

◆グループF 「オーストリア vs ハンガリー」
◆グループF 「ポルトガル vs アイスランド」

各グループの初戦もグループFの2試合が最後となります。クリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルがいよいよEURO登場ですよ。

ではでは、大会4日目のEUROレビューでした。

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