グループE ベルギーvsアイルランド
▲ ベルギーは初戦イタリアに0-2で敗北。守備も攻撃も組織的なまとまりを欠き、決定的チャンスをものに出来ない詰めの甘さも露呈。
GKクルトワは敗因として戦術ミスを指摘し、メディアがその発言を「チーム内に不協和音」などと報じて騒動になっているのだそうです。日本でもいるじゃないですか。負けた試合で選手が問題点を指摘したら、やれ内紛だー造反だーと騒ぎ立てるメディアや野次馬がね。
ベルギーは今試合、先発メンバーを初戦から3人変えてきました。金髪アフロの8番フェライニは先発から外れ、この日は出番なし。
▲ アイルランドは初戦スウェーデンと1-1のドロー。先制したにもかかわらず後半追い付かれてしまっています。初戦で先発した14番ウォルターズがアキレス腱を負傷し、今試合もベンチには入ったものの出場できる状態ではないとのこと。
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前半24分、クロスに反応したベルギー11番カラスコが裏に抜け出してヘディングシュート。これはGKランドルフが手で弾いてクロスバーに当たるも、跳ね返ったボールを再びカラスコがヘディングシュート。
ボールはゴールラインを割って先制点、かと思われたのですが、副審はカラスコの最初の飛び出しでオフサイドの判定をしていました。残念!
▲ 後半3分、アイルランドのフリーキックからの攻撃を耐えたベルギーがカウンター攻撃。
相手守備を突破して独走した7番デ・ブライネのスルーパスから、最後は9番ルカクがペナルティーエリアの外から蹴り込む。
前半から攻めまくっていたベルギーがようやく先制。
今回もルカクがシュートを外しまくったら新作ラップを作らんといかんな、と考えてたんですけどね。活躍しやがったなチクショー。
(注:ルカクのこと嫌いじゃないですよ)
▲ 後半16分、ベルギー16番ムニエのクロスに合わせて6番ヴィッツェルがヘディングシュート。ベルギーが勢いに乗っちゃう追加点で2点リード。
フェライニが金髪アフロにキャラチェンジしたことで「黒髪アフロ1号」に昇格したヴィッツェル、貴重な追加点で黒髪アフロ界の期待に応えました。
後半25分、自陣ゴールライン付近でアイルランドのボールを奪ったベルギーのカウンター攻撃。
かなり長い距離をドリブルで独走した10番アザールが敵陣中央にスルーパス。完全フリーで待っていた9番ルカク、めっちゃ余裕のシュートでベルギー3点目。完全に波に乗っちゃった。
▲ この日2得点のルカク、派手なアクションも一切なく、さも当然とばかりに仁王立ちしてドヤ顔。
♪ルカク躍動 ファンの希望 オレは昼食でご飯2合
このままスコア動かず試合終了。ベルギーは初戦と一転して攻撃は連携が良く、守備でも危ない場面をほとんど作らせず。この調子が続くならイイとこまで行くかもしんない。
アイルランドは攻撃のパターンが少なく、個人の突破任せで単調な攻めに終始してしまいました。これでは名手クルトワからゴールは奪えません。
▲ グループEは2試合目が終了。イタリアは次戦に負けてもグループ1位が確定しました(イタリアとベルギーの直接対決でイタリアが勝利しているため)。
ベルギーとスウェーデンは次戦の結果次第で2位になれる可能性があります。アイルランドはグループリーグ突破のためには勝つしかありません。
グループF アイスランドvsハンガリー
▲ アイスランドは初戦ポルトガルと1-1のドロー。今試合も初戦と全く同じ先発メンバーで臨みます。
国の人口が約33万人のアイスランド。今試合も大勢のサポーターが駆け付けて熱い声援を送っていました。
人口33万人と言ったら、あの鳥取県よりも少ないんだぜ。(鳥取県は人口約57万人)
▲ ハンガリーは初戦オーストリアに2-0で快勝。前評判の高かった強豪オーストリアをむしろ圧倒し、グループFで唯一の初戦勝ち点3を獲得しています。
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▲ 試合前、ハンガリーのサポーターがスタジアム内で乱闘騒ぎを起こしていたらしいです。
サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)、グループFのアイスランド対ハンガリーの会場スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)で18日、試合前にハンガリーのサポーターが乱闘騒ぎを起こす場面があった。
目撃したAFPの記者によると、ハンガリーのサポーターがほかのグループと殴り合いのけんかとなり、大会関係者の制止を振り切ってフェンスによじ登るファンもいた。
事態はその後、機動隊によってすぐに収束されている。
via:AFPbb(2016年6月19日)
記事と写真しか情報がないのですが、どうやらハンガリーとアイスランドのサポーター同士の衝突ではなくて、ハンガリーのサポーター同士がケンカしたみたいです。
ハンガリーもバカな一部サポーターのせいで処分を受ける可能性が出てきました。
真っ当な応援してる善良なサポーターが迷惑するから、サッサと自分の国に帰ってどこかの河川敷で存分にケンカの続きすればいいよ。
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前半38分、アイスランドのコーナーキック。
ハンガリーGKキラーイは直接キャッチングに行き、相手選手と交錯してボールが落下。
こぼれ球を追いかけるアイスランド6番ラグナル・シグルズソンが40歳GKキラーイに乗っかかる形で転倒してしまい、これを主審が「キーパーが転倒させた」ファウルと判定してPKを宣告。
40歳のオッチャンキーパーには不運というか、この判定はちょっと厳しいんじゃねえかなー。
▲ 蹴るのは10番ギルフィ・シグルズソン。大ブーイングが響く中を落ち着いて蹴り込み、アイスランドが先制。オッチャン無念。
前半、優勢だったのは先制されたハンガリーの方。ボール支配率は67パーセントと圧倒したものの、シュート本数は4本で枠内シュートは0本。
一方のアイスランドもシュート本数は同じく4本でしたが、ワンチャンスをものにして先制しました。
▲ 後半42分、ハンガリー17番ニコリッチがペナルティーエリア内でゴール前にスルーパス。これをアイスランド2番サイヴァルソンがオウンゴール。
サイヴァルソンのすぐ後ろにはハンガリー13番ベデが詰めていたので、サイヴァルソンが触らなくてもゴールは確実に決められていました。だからオウンゴールは責められない。いずれにせよ土壇場でハンガリーが同点に追い付いた。
▲ 同点ゴールの直後、ハンガリーの一部サポーターが爆竹をドカンドカンと爆発させ始め、発煙筒も投げ込まれました。
試合前に乱闘騒動が発生していたことや、前日のクロアチアvsチェコ戦で暴動が発生したこともあり、主審は一時的に試合をストップ。
アイスランドの選手達は不快な表情に変わり、ハンガリーの選手達はサポーターに向かって暴走を止めるように要求。昨日の今日なのに、こいつら何を考えてるんだろう。自分たちさえ騒いで楽しめればいいのか。
アディショナルタイムに突入した後半49分、アイスランド11番フィンボガソンがペナルティーエリアのすぐ前で倒され、フリーキックを獲得。
この試合のラストプレー、アイスランド10番ギルフィ・シグルズソンの蹴ったフリーキックはハンガリーの壁に直撃。跳ね返ったボールを即座にアイスランド22番グジョンセンがシュートするも、再びハンガリー守備陣がブロックして防いだ。
ここで試合終了。最後に大ピンチを防いだハンガリーの選手達は歓喜。アイスランド選手達はチャンスをものに出来ず落胆。悲喜こもごもながら両チームとも勝ち点1を積み上げました。
グループF ポルトガルvsオーストリア
▲ ポルトガルは初戦アイスランド戦で先制したものの追い付かれて1-1の痛いドロー発進。
▲ 今試合でクリスティアーノ・ロナウドは、ポルトガルのレジェンド、フィーゴが持っていたポルトガル代表の最多出場記録を更新。そのフィーゴも観客席で観戦していました。
▲ オーストリアは初戦ハンガリーに0-2で敗北。さらに主将ドラゴヴィッチは初戦でレッドカードをもらったため今試合は出場停止。ユヌゾヴィッチも初戦で負傷退場しており今試合は出場できず。主力二人を欠いた状態で2試合目に臨みます。
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前半はポルトガルが優勢。ボール支配率61パーセントで、シュートも12本を放ちましたが、半分以上は枠外。シュートの精度と同様にクロスの精度も低い結果に。
一方のオーストリアは前半のシュート本数がわずか1本。攻撃の機会はあるにはあったけれど、シュートの形を作れない。
後半33分、ポルトガル5番ゲレイロのクロスに合わせてペナルティーエリア内に侵入した7番クリスティアーノ・ロナウドをオーストリア4番ヒンターエッガーが倒す。ポルトガルはPKを獲得。
PKを蹴るのはもちろんロナウド。ロナウドの蹴ったボールは左ポストに当たり、跳ね返ったボールを味方がシュートしたもののボールは夜空の彼方へ。PK失敗。
▲ 後半40分、ポルトガルがフリーキックでゴール前に上げたボールを7番クリスティアーノ・ロナウドがヘディングシュート。これが見事に決まって観客は大歓声。
ここまで散々シュートを外しまくっていたロナウド、ようやく華麗に決めて喜んだ1秒後、副審はオフサイドの判定。リプレイで確認したら確かにロナウドはオフサイドポジションに立ってた。
▲ ロナウドはシュートをことごとく外すかキーパーに止められ、フリーキックも2回失敗。同じクラブ(レアル・マドリード)に所属してるウェールズのベイルはフリーキックを2本とも見事に決めたから、余計に失敗が目立っちゃう。
さらにはPKまでも失敗し、ようやくシュート決めたと思ったらオフサイドっすよ。何て日だ。
▲ 試合は0-0のまま終了。
試合終了直後、ロナウドはピッチに乱入してきた男性が駆け寄ってきてツーショット自撮りをしてる最中、特に拒否することもなく応じてたのだそうです。あまりにもヒドい日だったから、好きにしてくれやーって感じだったのかな。
男性は直後に係員によって排除されたけど、感動して泣いてたそうです。そんなことより簡単に乱入させ過ぎじゃないか?
▲ グループFも2試合目が終わり、1位から4位まで大混戦。4チームともに次戦の結果次第で決勝トーナメント進出の可能性があります。
6月19日の試合予定
大会10日目、6月19日に予定されている試合は以下の通り。
◆グループA ルーマニア vs アルバニア
グループAの最終戦は、現在1位のフランスと2位のスイスが直接対決。2つの試合は同時刻にキックオフとなります。
WOWOWは全部で3チャンネルあり、そのうち2チャンネルで2つの試合を同時に生中継します(どちらの試合も昼間に時間差でリピート放送があります)。
一方の試合を最後まで観戦すると必然的にもう一方の試合結果も判明してしまうでしょうから(4チームのうち上位2チームがどこに決まったのか、きっと実況アナは試合後にネタバレをするので)、どちらを生観戦するか1つ選ぶのならばスイスvsフランス戦をオススメします。
ではでは、大会9日目のEUROレビューでした。