バレーボール
via:London2012.com
◆女子 準々決勝
・日本 3 - 2 中国 → 準決勝進出
【感想】
私自身、中学高校とバレーボールをやってました。
どういう時にどういうことをすれば相手が嫌がるのか、チームが乗るのか、そういった「心理的な駆け引き」については学生当時、監督から散々叩き込まれたし、私自身もそういうのを研究するのが大好きでした。
チームの平均身長は県内最低だったし、テクニックも未熟だったので、技術的・体格的に劣るチームが相手に勝つためには、そういった頭脳戦・心理戦みたいなことでもしないと太刀打ちできなかったんです。
スポーツの大半、野球でもサッカーでも卓球でもテニスでも何でもそうですが、バレーボールも例に漏れず、「ミスの多い方」が負けます。
ただ例外的に、ミスした理由をその場で理解・把握し、対応策を瞬時に練り、反省と精神的な切り替えを劇的に出来る適応能力に優れた選手であれば、ミスが多くても試合に勝つことはあります。
しかし人間はそこまで誰しもが強いわけではないので、味方のミスにムカついたり、自分のミスに自分自身が腹を立てたり、あるいは必要以上にガックリ落ち込んだり、取り戻そうとして焦り始めたり、そういった「精神的な揺れ」がどうしても発生します。
小さなミスが小さな「精神的揺れ」を生み、それが積み重なってプレッシャーになったり自暴自棄になったりパニックになったり心が折れたりする。
そういう意味で「ミスの多い方が負ける」のは当然の摂理なんです。
今回、他の競技と同時進行で見ていて、バレーボールの中国戦は3セット目の途中から観戦を始めました。
3セット目を日本が取り、セットカウントが2-1となった時、中国選手の数名が明らかに動揺している表情をテレビカメラがとらえてました。
続く4セット目。一進一退の攻防の末、中国がなんとか取って2-2のイーブン。勝負は最終の第5セットまでもつれこみました。
第4セットを中国が取った直後、中国ベンチの様子をカメラがとらえたんですが、この時に泣いてる選手がいたんですよ。控えじゃなくて、試合に出てた選手が。
はあ~? と思った。
中国は世界ランク3位。日本は5位だから中国の方が上です。前回北京は地元開催という利もあったけど銅メダルも獲ってる強豪チーム。
確かに大接戦をモノにして感極まって、ってのは理解できなくもないが、今から勝負の行方を決める第5セットに挑むぞ、ってところで泣いてる。
これは、よっぽど大チョンボしない限り日本は勝てるな、と思った。そんな乙女チックな精神力で試合に出ても勝てないよ、悪いけど。
で、最終の第5セットは、中国も日本も譲らず、素晴らしいプレーもあり、互いに幾つかのチョンボも差し挟みつつ、最後はジュースまでもつれこみ、ここで相手のミスを誘った日本が2点を連取して、歓喜の準決勝進出となりました。
今では日本の絶対的エースとなった木村沙織は、精神力が本当に強くなりましたね。彼女は本当にスゴイ。いつもニコニコしてるからあんまり伝わりにくくて損してるんだけど、彼女は強い。
まだ高校を卒業したてで「スーパールーキー」なんて言われてた頃の木村は、線も細かったけど精神力も細い印象で、ミスをすると半分泣きそうな表情になってるし、すごいプレーをしてもあんまり感情を表に出さないし、マイペースっつうかなんつうか。
今でも時々、スポーツ選手らしからぬ「ナヨッ」とした動きが時々出て、アンタ本当に大丈夫なんかいなw と思うことがまだあるんですけど(それが男性人気の高い理由でもあるんだろうけど)、心は強いですよ、彼女は。
最近、見てて悲壮感を全く感じませんもんね。ミスしても自分を鼓舞してるし、味方のスーパープレーは自分のことのように飛び上がって喜んでる。木村が味方を勇気づけ、木村がプレーで引っ張り、木村の得点を皆が感謝する。
サーブは木村が狙われる傾向にあり、それが日本の弱点とさえ言われてるのですが(木村はあんまりサーブレシーブが上手ではない)、ミスした後にキチンと気合いを入れてるし、レシーブミスを補うに余りあるスパイクを決めている。
あんだけ長身なのにナゼそんなにブロック決まらないの?って不思議になるくらい、以前はブロック成功率の低かった木村ですが、最近はブロックポイントも多くなってきてます。精神的支柱でもあり貴重な得点源でもある。大黒柱ですよ。
リベロの佐野もカラダちっちゃいのに、相手スパイクに対する反応の速さがトンデモナイですね。男子チームのスパイクで鍛えてるってのは伊達じゃないですよ。前方から銃で撃たれてもマトリックスみたいに佐野なら避けるぞ、きっと。
今回気になったのは、「ここ、試合の流れとして絶対にミスしたらいけない場面!」ってところで大友がサーブをミスする。8年前からずっと治らない。そんな難しいサーブなんて打つ必要ないのに。きっとメンタルなんだろうなあ。
次戦、準決勝のブラジルは世界ランク2位。試合中に泣くようなメンタル弱い選手はいないと思うぞ。
でも、確か去年だったか、W杯で日本はブラジルに勝ってたはず。強敵には違いないけど、勝てない相手じゃない。
次、もしも日本が勝ったら、いよいよ真鍋監督のiPadは必要なくなるんじゃねえかな、と余計な心配を。(今回、会場の都合により試合中のiPad使用が禁止されてるんです)
サッカー
◆男子 準決勝
・日本 1 - 3 メキシコ → 3位決定戦へ
【感想】
後半ロスタイム、日本が3点目の失点をしたのが「この試合のすべて」じゃないですかね。
メキシコが2点目を決めるまで、日本は今大会ここまでずっとそうだったように、集中出来てたと思うし、素晴らしい試合展開だったと思うんですよ。
ただ、やっぱりメキシコはトゥーロンでも優勝した強豪なだけあって、ボール回しが日本より上手い。日本みたいなしょーもないパスミスもほとんどない。パッシパシと気持ちいいくらいに繋がる。
日本の2失点目は、俗に言う「阪口ムーヴ」を扇原が自陣ゴール前でヤラかしてしまい、それを相手に奪われてそのまんまシュート決まった、という流れ。
扇原は試合後、あのミスを技術が未熟なせいだと言って号泣したらしいですが、あの位置であのプレーは確かに危険度満点ではありますよね。ただ、扇原ばかりを責められない。
直前に日本が危険だった場面のリプレイが映像で流されてる最中の出来事で、リプレイが終わったと思ったら失点してた。何のことやら最初は分からなかったけど、失点シーンのリプレイ見たら問題がワンサカ。
まず、権田はなぜあんな窮屈な場所にいた扇原にパスを出したのか。そして、扇原の周囲にいたDF陣はなぜサポートにいけなかったのか。
結局は扇原がパスの出しどころを消されて自分で突破する選択肢しか閃かず、阪口ムーヴして奪われた。
あそこで「まだまだ! 追い付くぞ! 同点にするぞ!」ってなると思ったら、あの2点目をキッカケに、プレーの質がガラッと変わっちゃいました。まるでアジア予選やトゥーロンの時の日本に逆戻り。
結局あれもパニくってたのかな。パスが全然繋がらなくなった。走ってる味方の前に出し過ぎてボールが外に出ちゃうシーンを何回くり返してたか。
せっかくボールを奪っても、前方に訳も分からずポーンと蹴り出してタッチを割っちゃう。誰がそんな遠いところのボールに追い付けるっつうんだよ。ボルトでも無理やわ。
右サイドでフリーな酒井にボールを回しても、トラップをミスって外に出したり、ボールを見失って敵に奪われたり、相手に突進してファウル取られたり。いったい酒井に何があったのか。
清武も東も途中で交代しちゃったから中盤でボールが全然収まらない。途中出場の宇佐美は完全に消えてる。永井は、やっぱり脚が万全じゃなかったのか、前半も後半も満足なチェイスが出来ない。杉本の高さも全く活きない。
頼りの吉田マーヤまでもがミス連発。疲れもあったんだろうけど、ロスタイムに突入してもスピードアップが全く出来ないどころか、延々とメキシコがボールを持ってる。
で、最後はスルスルと何人もの日本選手の間を駆け抜けられて、なんとも呆気ない3点目。日本の集中力は完全崩壊。
この負け方は次に引きずるかもしれませんね。修正できるかどうか。
3位決定戦の相手は韓国。試合開始は深夜の3時45分から。翌日早朝から旅行なので、私は見られません。
卓球
◆女子チーム 決勝
・日本(福原愛、石川佳純、平野早矢香) 0 - 3 中国 → 銀メダル獲得!
【感想】
中国、やっぱり強かったですね~! なんかもう、ケタ違いに強い。
バレーボールのところでも書きましたが、卓球は特に「相手のミスをどれだけ誘うか」の戦い。そういう意味で言えば、中国選手がパシッ!と攻撃を決めたというよりも、日本が返しをミスして得点を奪われていった印象。
でも、銀メダルを手にした3人組は本当に嬉しそうだった。福原は中国に留学していた経験もあるし、中国卓球の凄まじさを肌で感じてる身だから、「中国に次ぐ世界2位だ」という結果にすごく感動したんじゃないかな。
陸上
◆女子5000m 予選
・福士加代子 … 予選1組で8着 → 予選敗退
・新谷仁美 … 予選2組で10着 → 予選敗退
・吉川美香 … 予選2組で13着 → 予選敗退
◆女子やり投げ 予選
・海老原有希 … グループ8位 → 予選敗退
◆男子200m 予選
・高平慎士 … 予選6組で3着 → 準決勝進出
・高瀬 慧 … 予選7組で2着 → 準決勝進出
・飯塚翔太 … 予選3組で5着 → 予選敗退
シンクロ
◆女子デュエット 決勝
・日本(乾友紀子、小林千紗) … 5位
体操
◆男子個人種目別 平行棒
・田中和仁 … 4位
・田中佑典 … 8位
レスリング
◆男子グレコローマン66kg級 藤村義
・2回戦 × 判定負け
◆男子グレコローマン96kg級 齋川哲克
・2回戦 × 判定負け
ウエイトリフティング
◆男子105kg超級
・太田和臣 … 13位
トライアスロン
◆男子
・田山寛豪 … 20位
・細田雄一 … 43位
8月8日開催の注目競技
◆レスリング
・女子フリースタイル48kg級 小原日登美(21:16予定) NHK-BS1、日テレ
・女子フリースタイル63kg級 伊調馨(21:48予定) NHK-BS1、日テレ
※共に準決勝以降は24:10放送開始 NHK総合
◆陸上
・男子やり投げ ディーン元気、村上幸史(27:05予定) NHK-BS1、フジ
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