今回が3回目の犯行なのもあり、厳しい処分に
13日目のW杯レビューでも書いたのですが、グループDの最終戦、イタリアとウルグアイの対戦中にイタリア3番キエッリーニと交錯した際、キエッリーニの肩に噛み付いた疑惑があるとしてFIFAから調査されていたウルグアイ9番ルイス・スアレスに関して、先ほどFIFA公式サイトにて処分内容が発表されていました。
処分の概要は以下の通り。
◆ルイス・スアレスは9試合の出場停止処分。6月28日(現地時間)の決勝トーナメント1回戦、コロンビアvsウルグアイ戦から適用される。→つまりスアレスは今大会に今後出場できない。
◆ルイス・スアレスは今後4ヶ月間、あらゆるサッカー関連活動への参加を禁止する。
◆9試合出場停止期間中におけるウルグアイ代表の試合会場への入場を禁止。また4ヶ月のサッカー関連活動参加禁止期間中のあらゆるスタジアムへの入場を禁止する。
◆10万スイスフラン(日本円で約1,134万5千円)の罰金を命じる。
過去に噛み付き行為を2回している前科があるスアレス。試合中は主審が謎のスルーをしてましたが、FIFAはそう甘くなかった。厳しい処分が下されました。
この行為が直接的にイタリアの予選敗退に結びついたわけではないですが、イタリア代表もたまったもんではない。また決勝トーナメント進出して、次戦は強豪コロンビアとの対戦を控えてるウルグアイのチームメイトも迷惑をこうむってるわけです。
今大会は頭突きで退場したり、仲間同士で揉めてベンチから外されるなど、感情的になった選手のせいでチーム全体が戦意喪失したり、敗戦に繋がってるという事態も発生してます。スアレスはウルグアイの貴重な得点源でもあっただけに、監督も頭が痛いことでしょう。
FIFAの今回の裁定は迅速で適切だったと思います。スアレスはキライじゃなかったから見られなくなるのは残念な気持ちもありますが、こういった非紳士的プレーは根絶されるべき。スアレスは今度こそ猛省して病気を治して欲しい。
これから決勝トーナメントが始まり、まだまだ盛り上がっていくブラジルW杯。アホらしい暴挙で自身のキャリアを棒に振ることなく、フェアプレーに則った試合の数々を期待します。