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[ブラジルW杯]組織力のドイツ、メッシを封じ南米大会を制す[7/14]

2014年7月14日

優勝決定戦 ドイツ vs アルゼンチン

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via:FIFA.com

夕陽の光を浴びるコルコバードのキリスト像が国際映像で何度も映し出されていて、幻想的で素晴らしかったなあ。リオデジャネイロの高台にあるコルコバードのキリスト像って、今日の試合会場だったマラカナン・スタジアムと近かったんですね。

いよいよ2014年のワールドカップも残り1試合。決勝戦のカードはドイツvsアルゼンチン。

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決勝戦だけあって、サッカー界の大物も多数マラカナンに集結していたようです。つい最近まで本田圭佑のチームメイトだったブラジルのカカ(左)、ブラジルのレジェンド、ペレ(中)、そしてイングランドの貴公子、ベッカム(右)。

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次回2018年W杯の開催国ロシアからはプーチン大統領も来場してました。握手してる女性は今大会で最大音量のブーイングを浴びまくったブラジルのルセフ大統領。中央はFIFAのブラッター会長。

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試合前には、前回2010年南アフリカW杯の優勝国・スペインの前主将プジョルが美人女性と腕を組んで入場。ワールドカップ・トロフィーの返還セレモニーに臨みました。

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美人女性の正体は、ブラジル出身のスーパーモデル、ジゼル・ブンチェン

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ワールドカップのトロフィーはルイ・ヴィトン製の特注ケースに入れられており、ジゼル・ブンチェンは開催国ブラジル出身なのに加えて、現在ルイ・ヴィトンのアンバサダーも務めているため、今回の大役に任命されたということです。

闘将プジョルは言わずと知れた前回スペイン代表の象徴的存在。今回も彼がいてくれたなら、スペインはどうなっていたか(プジョルは今年、現役を引退しました)。

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特注ケースの中からジャジャジャジャーン。

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W杯に優勝したら美人とこんなにお近づきになれるなんてイイよねー。役得よねー。生まれ変わったらスペインでサッカーしたいよねー。

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っていうかプジョル意外と小さいな。ジゼル美脚やなあー。きっとイイ匂いもしてるんだろうなー。こんな美女と腕組んでカラダ寄せ合ってニコニコとかしてみたいわ。ちくしょープジョルめー。呪呪呪呪

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※プジョルが自宅にお持ち帰りして美味しくいただきました。

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そういうわけにもいかず、トロフィーは台座に置かれ、その横を決勝戦に臨む選手たちが通り過ぎて入場してきました。

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アルゼンチンの優勝は1986年、マラドーナがトロフィーにキスした時が最後。その時の対戦相手は西ドイツ。

先発メンバーの中に、準々決勝で負傷したディマリアは今日もいませんでした。アグエロもベンチスタート。

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ドイツの優勝は1990年が最後。その時の対戦相手はアルゼンチン。つまり両チームとも優勝を勝ち取った相手でもあり、優勝を目の前で奪われた相手でもあるわけです。

先発メンバーのうち、当初は6番ケディラが発表されてたのですが、試合前のウォーミングアップ中に負傷したらしく、急きょ23番クラマーが先発起用されました。

W杯での対戦は今回が7回目。決勝戦での対戦は3回目で、対戦成績は前述の通り1勝1敗の五分。

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緊急事態で決勝戦の舞台に立つことになった23番クラマーですが、前半16分に相手選手と激突して頭部を強打し、脳しんとう状態に。一時は復活してプレーしましたが、やはり厳しかったらしく、前半31分に9番シュルレと交代。脳しんとうは甘く見ると危険ですからね。

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前半21分、ドイツ18番クロースのバックパスに反応したアルゼンチン9番イグアインがボールを奪取。ペナルティーエリア(PA)内でキーパーと1対1になりシュートを放つも、枠外にミスショット

イグアインは準々決勝のベルギー戦でもGKとの1対1でシュートを外していて、これが決定機ミスの2回目。フォワードとしてこれはアカンよ。

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前半30分、メッシの個人技から右サイドへ展開。フリーだった22番ラベッシがクロスを上げ、ゴール前に走り込んだイグアインがボレーで合わせてゴール。

先ほどの痛いミスを帳消しにする綺麗なゴールに歓喜の雄叫びを上げるイグアイン。しかし無情にもオフサイドの判定。リプレイを見るまでもなく完全なオフサイド。副審は正しい。イグアイン無念。

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前半47分、ドイツのセットプレー。コーナーキックのボールにドイツ4番ヘベデスがズドーンとヘディングを打つも、ポスト直撃でノーゴール。

前半は0-0で終了。両チームともショボいミスがない、緊張感あふれる濃密な45分でした。強いて言うならイグアインのシュートミスだけショボかったな。

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準決勝に続き、今日もアルゼンチン22番ラベッシは精力的に走り回り、好機を何度か演出していました。ディマリアを欠き、アグエロもベンチスタートが続き、前線がどうしても手薄な中でラベッシのプレーは熱くて好きだったなあ。

でも前半で怪我をしたのか、ハーフタイムで交代。代わりに20番アグエロが後半から投入されました。

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後半2分、メッシがスルーパスを受けてシュート。今日も数少なかったPA内でのメッシのシュートでしたが、これは枠を外れて決まらず。

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後半11分、アルゼンチン4番サバレタからのロングフィードを目掛けてイグアインが突進。しかし今日もこの人が飛び出してきた!

GKノイアーがPAの境界線まで飛び出してパンチング。この時にジャンボ鶴田ばりのジャンピングニーがイグアインの側頭部を直撃。

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吹き飛ばされたイグアイン、直後に立ち上がって「ノイアーはPAの外で手を使ったハンドの反則じゃないか」と主審に抗議するも、逆に主審はイグアインのファウルと判定。イグアインは力尽きて3カウント。

イグアインもこの衝撃で脳しんとう気味だったかもしれず、後半33分に交代してピッチを去りました。両チームとも汚いファウルはほとんどなかったのですが、ボールを競ってのコンタクトプレーが物凄い激しさで、ド迫力のシーンが続出してました。

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今日も先発出場だったドイツ11番クローゼ。残念ながら今日は得点ならず、後半43分で若き19番ゲッツェと交代。

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現在36歳。おそらく今大会が最後のW杯になると思われるクローゼに対し、スタジアムから万雷の拍手が贈られていました。願わくばあと1点取って、もう1度あの宙返りを見せて欲しかった。

しかし今大会で達成した通算16得点の新記録は歴史に残ります。その記録を次に抜くのは、同僚のミュラーになるのかもしれません(現在通算10得点)。

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90分終えても両チーム得点なし。決勝戦も延長戦に突入しました。アルゼンチンのサベーラ監督が大きな声で選手たちを鼓舞している場面も。

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延長前半7分、アルゼンチンの左クロスをゴール前に抜け出した18番パラシオが完全フリーで受け、ループシュート。GKノイアーの頭上を越えたまでは良かったけど、キックする方向をミスしたボールはゴール左側に外れた。

イグアインといいパラシオといい、こういう決定機で得点を奪えないのがアルゼンチンの致命的なところ。GKと1対1なのにシュート打つ側が焦ってミスしてたら味方の士気にも影響してしまう(GKのスーパーセーブというなら話は別ですけど)。メッシ以外の選手がこういうチャンスを少しでもモノにしていかない限りアルゼンチンは今後も厳しいと思います。

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延長後半8分、9番シュルレがドリブルで最深部まで切り込み、中央にクロス。PA内で待ってた19番ゲッツェが胸でトラップしてからのボレー。

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このシュートが見事に決まり、遂にドイツが先制。クローゼと交代して途中出場だったゲッツェは、ここまで全く見せ場がないほど消えていて、解説の岡田さんがゲッツェに対して不満を述べてた直後の出来事でした。まさにワンチャンス。

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現在はドイツのバイエルンに所属しているゲッツェ。ドイツ代表の大半はバイエルンに所属し、他にオランダのロッベンも所属しています。ドイツの国内リーグ(ブンデスリーガ)だけでなく、欧州チャンピオンズリーグすらも優勝し、なんだか無敵状態になってる最近のバイエルン。

しかし、そのバイエルンをかつて2年連続でケチョンケチョンにやっつけ、ブンデスリーガを2連覇したのがドルトムント。そこで君臨してたのがゲッツェとレヴァンドフスキ、そして香川真司。あの頃のドルトムントの試合は本当にワクワクしたなーってのを、ゲッツェの笑顔を見ながら思い出しました。そう言えばレヴァンドフスキも今季遂にバイエルンに移籍するんですってね。みーんなドルトムントを去ってしまう。

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延長後半の最後、メッシが直接狙ったフリーキックのボールは天高くマラカナンの空へと浮き上がり、そして試合終了。決して調子が悪いようには見えなかったメッシは、今日もゴール近くで決定的な場面を作らせてもらえず、ドイツに封じられた格好となりました。

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抱き合って勝利の涙を流すミュラー、シュバインシュタイガー、そしてキャプテンのラーム。3人とも4年前の準決勝で敗戦の悔しさを味わっています。

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選手たちの恋人、奥さんやお子さんたちがピッチに入り、優勝の喜びに浸ってる様子を眺めているアルゼンチンの監督と選手。悔しいけれど、これが敗者の現実。

ところで、ドイツ選手の奥さんや彼女って、なんであんな美人揃いなんですかね!

ドイツって美人が多いねんなー!生まれ変わったらドイツでサッカーやろう。

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試合が終わって大会セレモニー。まずゴールデングローブ賞(最優秀ゴールキーパー)にはドイツのノイアー。これは誰も文句なしでしょう。

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ゴールデンボール賞(大会最優秀選手=MVP)にはメッシが選ばれました。これは異論が噴出してますね。私も「ええー?」って思った。MVPはミュラーしかいないと思ったんだけどな。5得点に3アシスト、さらに彼が起点となったり、彼の動きで他の選手が得点を決めたシーンは数多くあったのに。

メッシ自身もたぶん納得してなかったというか、なんで自分?って思ったかもしれないですね。試合に負けた直後なのもあり、一切笑顔もなく、憮然とした表情でやり過ごしていました。選考基準がサッパリ分からんのですが、どうやら全試合の中でマン・オブ・ザ・マッチになった回数がメッシは4回で、今大会最多だったそうです。それが決め手になったのかな。

他にシルバーボール賞はドイツのミュラー、ブロンズボール賞はオランダのロッベン、ヤングプレーヤー賞はフランスのポグバ、フェアプレー賞にはコロンビアが選ばれました。って、ネイマールにケンカ売ってんのか?

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ラームがトロフィーを掲げ、紙吹雪が宙を舞って2014年王者ドイツを祝福していました。ドイツは今回の優勝で、「南米開催のW杯で初めて優勝したヨーロッパ勢」という栄誉も勝ち取ることができました。

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2006年、クリンスマン前監督(現在はアメリカ代表監督)からバトンを受け継いで8年。レーブ監督も4年前の敗退を乗り越え、クリンスマン政権のコーチ時代を含めれば10年の歳月を経て、ようやくW杯王者チームの監督という名声を得ました。

日本なんて4年ごとに監督コロコロ変わってるというのに、ドイツは優勝を逃しながらも選手の育成を続け、同じ監督で8年間続けてきたことで、今大会最強の布陣と戦術を結実させることができました。日本もその辺りをもうちょっと真剣に検討しなければならない時期にきたのかもしれないですね。W杯に出場経験のある指導者も増えてきているし、チームと同時に監督も育成するようなシステムが出来ないものだろうか。

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ドイツ、優勝おめでとう。見ていてとても楽しく、心躍るサッカーを堪能させてもらえました。

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っていうかエジルは服を着ろ。

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これはセレモニー終了後なのかな。控室で祝杯をあげてるところのようですね。チームの雰囲気もずーっと良かったんだろうな。

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メルケルさんが近所のオバチャンみたいな扱いになっとるやんけ。クローゼ、一応言っておくけどそのオバチャン、ドイツの首相やで。

【試合結果】
○ドイツ 1 – 0 アルゼンチン●

【得点】
(ドイツ)ゲッツェ(延長後半8分)

得点王ランキング(最終結果)

1位 ハメス・ロドリゲス(コロンビア) 6得点
2位 ミュラー(ドイツ) 5得点
3位 メッシ(アルゼンチン) 4得点
3位 ネイマール(ブラジル) 4得点
3位 ファンペルシー(オランダ) 4得点

ミュラーとメッシは試合があったものの得点ならず。準々決勝で敗退したコロンビアのハメス・ロドリゲスが単独の得点王となりました。ミュラーはあと1点で史上初の「2大会連続得点王」だったんですけど、残念!

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ということで、1ヶ月にわたって続いたブラジルW杯も今日で閉幕。私の全試合レビューも今日で終了です。読んで頂いた方々、長期にわたってお読みいただき本当にありがとうございました。

以上、2014年ワールドカップ・ブラジル大会、試合レビューでした。

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