2回見て、やっと真意が理解できた
見てない方、まずは一度ご覧ください。
以前この箇所に動画を載せていたのですが、著作権の関係で現在は削除されていました。著作権を侵害していない公式の動画がないか探してみましたが見当たらないので、当ページでの動画掲載は取り止めています。
非公式の動画であればYouTube等の動画サイトにアップされていると思いますので、そちらをご覧下さい。申し訳ありません。
1回見た時点で少しウルッとは来てたのですが、2ちゃんのまとめサイトなのかな? 解説を読み再び見て、ようやく真意が理解できました。
暴漢から救ってくれた男に好意を抱くようになった女。
最初はつれない素振りの男も、やがて女を好きになる。
卒業し、工場で働く男と、パートの仕事に就く女。
ウェディングドレスを二人で眺め、自分は着なくていいの、と首を振る女。
その代わりに振り子時計を買う二人。
やがて妊娠し、娘が生まれ、男は独立し自分の店を持つようになる。
しかし仕事が上手く行かず荒れる男。支える女。
苦労は報われず、店は潰れてしまう。
娘の成長と共に老けていく男と女。
娘の旅立ちを遠くから見つめる事しか出来ない男。
勤め先で苦労し、酒や女に溺れる男。
それでも支える女は、ある日突然、倒れてしまう。
診断結果を聞き、狼狽して医師の胸ぐらをつかむ男。
病室のベッドに座る女に泣き崩れる男。
女が編んでくれたマフラーを身につけ、過酷な肉体労働を続け、
献身的に看病をする男。
若かった頃に果たせなかった結婚式、そしてドレス。
働いたお金でベールだけを買い、女のもとに走る男。
しかしその途中、男は亡くなってしまう。
岸壁に立つ男の魂と、その隣にいる車いすの女。
男はソッと女の頭に、買ったベールをかけてあげる。
海を見つめる二人。時間は止まることなく流れる。
男の外見は変わらないが、女だけが時の流れと共に老いていく。
男は必死に、時間の流れを止めようとする。
泣きながら振り子を押さえつける男の背中を
笑顔でポンと叩く女。そして悟る男。
やがて女は天に召され、天国で愛する男と再会する。
タキシード姿の男と、ウェディングドレスを着た女。
人は、自分独りだけで生きているのではないということ
1回目を見たとき、途中で男が亡くなってしまったということに気付きませんでした。これを見た大半の方々が、やはり同じような感想を書いてました。
諸々の解説を読んでから再び動画を見て、もう涙が止まらず、嗚咽。
なんだか、自分自身といろんなことが重なり過ぎてしまったのです。
動画に感動して泣くというより、自分自身の人生を振り返ってしまい、嫁にどれだけ苦労や心配をかけてきたか、そのことが心の底から申し訳なくて泣いてしまったのかもしれない。
様々な事情で前の会社を辞めた時、嫁の心境は複雑だったと思う。思い描いていた人生設計が、おそらく私のせいで大きく動き狂ってしまったから。
普通の人よりも少し良い程度の給料を貰えていた。それが突然ゼロになる。次の仕事を見つけたくても見つからない。病気もまったく良くならない。
嫁の親戚に、電話で言われたことがありました。
「アナタとの結婚を許したこと、天国のお義父さんはきっと後悔してると思う」
その言葉は今も胸の中にある。たぶん一生消えない。
いい歳をした男が、フリーターとしてやり直すことになった。ようやく正社員の仕事は見つかったけど、給料は以前と比較にならないほど。体調も依然として良くはない。
自分自身が不甲斐なくて、その悲しみや憤りを、私は嫁に対してぶつけることがある。
それでも嫁は支えてくれる。むしろ、ツライのは嫁の方かもしれないのに。
人は、自分独りだけでは生きられない。様々な人に支えられて命を繋げていける。判っているはずなのに、それでも時々、感謝の気持ちを忘れてしまいます。
愛する人たちが、遠ざかってしまったり、病に倒れたり、不慮の事故に遭ったり、亡くなってしまった後に、直接伝えたかった言葉を飲み込んで悔やむ人生にはしたくない。
最近、嫁は仕事がとても忙しくなりました。月に何度も休日出勤をしている状態。
私や子供たちも極力家事を手伝うよう努めてはいるけれど、いつも最終的には嫁に頼ってしまう日々。負担を軽くしてあげようと頑張っても、体調が悪くなって逆に負担をかけてしまう日まである。
もしかして、仕事が忙しくなってしまった原因の一つは私なんじゃないだろうかと思ったり。
動画を見て泣き過ぎたのと、ネガティブな感情が押し寄せ過ぎてしまい、猛烈に気分が悪くなって、2時間ほど寝込んでしまいました。せっかく仕事が休みで、連休でいろいろ作業を頑張ろうと思ってたのに何をやってんだーって話なのだけど。
夜、夕食を終えて、長女の誕生日を祝い、子供たちが全員寝てから、嫁に『振り子』の動画を見せました。私と同じように、何も知らない素の状態で1回見て、解説してから2回目。
それでもあまり意味が分からなかったのか、それとも私が近くにいたせいなのか、嫁は泣きませんでした。
動画を見せた後で、私は自分なりにいろいろ思うこと、感謝や謝罪の言葉を正直に伝えました。たぶん、ここまで本気で謝ったのは結婚してから初めてかもしれない。ひどいダンナだな。
謝ってる途中でまた涙が止まらなくなったのですが(笑)、何が言いたかったのかは、一応嫁も分かってくれたみたいです。
後になって悔やむのが「後悔」。今という時間を少しずつでも意味のあるものにして進んでいきたい。無理はせず、でも怠惰に時間を刻むことは減らしながら、いろんなことを一歩ずつ頑張っていきたい。
今回そのことに気付かせてもらえただけでも、鉄拳さんの動画を見て良かったなと思ってます。
まさか鉄拳を「さん」付けする日が来るとは思わなかった。