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台風一過、星が煌めく涼しい夜の路上に落ちていた誰かの大切なモノ

台風から護る強固な福岡シールド

台風一過

2016年10月、巨大な台風18号が九州の西側を縦断、10月5日の朝には進路を東に変えて日本海を横断していきました。5日の午後9時には新潟の佐渡沖で温帯低気圧に変わったようです。

ここ数年、福岡県は気象予報で「台風が直撃のおそれ」と言われながら毎回進路が逸れて直撃を喰らわないという現象が続いており、「福岡は強固な台風シールドに護られている」と揶揄する人もいます。

そうは言っても被害が全くなかった訳ではなく、我が家は現在の家を建てて3年後くらいに台風の直撃で花壇の柵が全て木っ端微塵にされました。

2年前にも台風の襲来により、新築時に植えてもらったまま10年以上伸び放題になってた木々が強風で倒され、うち1本が電線に倒れこんでしまい、夜中に家族で「高枝切りバサミ」に付属している小型ノコギリを使って2時間かけて切り倒すという壮絶な体験もありました。

※その時に「残りの木も危ないから全部切ってしまおう」と決めて造園業者を探したら、作業代金として最も安かった業者でも10万かかったのは痛かった…

台風の直撃は喰らわなくても、あるいは暴風圏に入らなくても、強風圏でも大きな被害を及ぼすかもしれないのが自然災害。注意が必要です。

今回も我が家の地区は無事だった

10月3日、台風18号が沖縄地方に接近した時は「猛烈な台風」と形容されており、大雨・暴風・波浪の「特別警報」が発令されて度肝を抜かれました。

当時の気圧は905ヘクトパスカル。最大瞬間風速が80メートルに達する恐れもあるとのこと。この猛烈な台風が、10月3日の時点では福岡を直撃する進路予報になっていたので、「今回ばかりはさすがにヤバい」と、半ば諦めの境地。

福岡市内の公立小中学校は10月3日の時点で早々に全校臨時休校を発表(福岡市はいつも判断が迅速です)。北九州市は翌10月4日の正午頃にようやく臨時休校の通知(北九州市はいつもいつも判断が遅い)。

さらに、台風直撃だと事前に報道されていても「当日、とりあえず登校しよう、交通機関が止まってるなら無理するな、でも自転車の奴らは来い、ヤバくなったら学校来てから考えよう」というスタンスを一貫して崩さない長男と長女の通う高校(何考えてんだと毎回憤っている)も珍しく前日の時点で臨時休校を発表。

というわけで10月5日は子供たちも全員自宅待機。私は前日のうちに食料品を山ほど買い込み、非常時に備えておりました。

しかし台風18号は次第に勢力を弱め、5日の午前はまだ東に進路を変えず北上し、朝鮮半島に少し上陸してから進路を東に変え始め、福岡に最接近すると予想されていた正午前も暴風圏内には入らないまま、本州方面に通過していきました。

心配された天候は、風は確かに強かったものの、雨は午前9時半頃に数分ほど降った程度で、あとは雨も全く降らず、午後からは雲も消えて青空も見えました。

今回も福岡シールドは台風から護ってくれたようです。我が家は木も全て切っておいたし、他に飛ばされるようなものもなく、トラブル無しでやり過ごすことが出来て安堵しています。

夜の路上に転がっていたもの

台風が去り、夜はとても穏やかで涼しくなっていました。朝は風が強くて外出は危険と判断したため、本日は夜にウォーキングしてきたのです。

とても涼しくて心地良く、歩いていて気分爽快。夜空を見上げると雲もなく星が沢山光っていました。田舎なので星が綺麗に見えるのです。

そんな中、自宅エリアを1周ウォーキングしている間、歩道や車道などの路上にいろんなものが転がっていました。おそらく朝の強風時にどこかから飛ばされてしまい、そのまま路上で風が止んで放置されてしまったのでしょう。

枯れ葉とか傘とか予想できるものが多かったのですが、いろいろ考えさせられる物体も幾つかありました。

◆ドラムスティック1本
◆男性用下着と思われる布
◆「ルーク」と書かれた犬小屋の屋根部分
◆ペットのエサ用らしき皿状のもの
◆「ガラスの仮面」第12巻

ドラムって普通はスティック2本で叩くじゃないですか。でも1本だけ飛んでるんですよ。ドラムの練習ができないじゃないですか。

だからスティックの持ち主である山田くん(仮名)はおそらく今夜、スティック1本だけで練習すると思うんですよ。なので

「ダカドカドンドンドドドドジャーン!」

って音じゃなくて

「チチチンチチチンチッチッチッチッチ」

って音になるかもしれず、そうなると普段は「うるせえなー」と騒音に苛立ちを募らせるお隣の斉藤さん(仮名)も「お、今日は山田、おとなしいじゃねえかよ」と大目に見てくれるかもしれません。災い転じて何とやら。台風が近隣住民の和解に貢献できた瞬間です。

しかし山田くん、今日履くパンツが飛ばされてしまってるのかもしれず、もしかすると下半身が無防備な状態でドラム練習するかもしれない。斉藤さんに見つかるとまた怒られますよ。無防備な状態で「チチチンチチチン」は実にマズい。まさに暴風警報。注意が必要です。

その斉藤さんが休日に自作したと思われる犬小屋なのですが、接続が上手くいってなかったんでしょうね。屋根部分だけが強風で飛ばされてしまったようです。

というか、犬小屋ってそんな簡単に壊れるものなの? うちはペット飼ってないから分からんのですが、屋根だけ飛ばされるってどうなんだろう。確かに今朝の強風、瞬間風速的には強い時があったので、一瞬で破壊しちゃったのかもしれないけど。

あと、犬小屋って犬が出入りする入口の上部分に「ポチ」とか「コロ」とか「ゲス」って犬の名前を貼り付けてるイメージだったけど、最近は屋根の部分に名前書くんですか? 屋根の傾斜部分に「ルーク」って書かれてたんですよ。

だからきっと飼い犬の名前が「ルーク」なんでしょうね。しかもそのルーク、今夜はエサ用の皿がないからご飯も食べることができない。なんということでしょう。

家の屋根もない、食事もない。きっとルークは台風を恨みながら今夜を過ごすのでしょうけど、10月とはいえまだ夜は寒くないし、屋根がなくなって意外と涼しくて快適だったりして、しかも夜空は星が綺麗なので、ルークは

「アウトドアも悪くねえな」

と新しい人生いや犬生の価値観を会得する記念すべき一夜となる予感がします。元々アウトドアだったじゃねえのかよって気もしますが、フォースと共にあらんことを。

あと、斉藤さんの奥さんが友人の後藤さん(仮名)から貸してもらってた「ガラスの仮面」のコミックのうち、さっき読み終えたばかりで窓際の棚に置いてた12巻が強風にあおられて屋外に飛ばされていった件は、とてもマズいです。

後藤さんは「ガラスの仮面」の全巻持ってて、なのに12巻だけ紛失してしまったら当然怒るじゃないですか。11巻ではあんなに怖かった月影先生が13巻ではとても優しくなっている! なぜ? 12巻で何があったの? すごく知りたいのに12巻は斉藤さんが台風の時に飛ばされたとか言ってもうないじゃないのキーーーッ!

マズいです。

12巻だけすぐに買って後藤さんに速攻渡すべきです。お詫びの印として13巻もつけてあげると許してもらえるだろうかと余計な気遣いをすると「13巻を2冊も要らんわ!」と怒られるかもしれませんが、その時は

月影先生の優しさで2倍感動しますよ

とテキトーに言っておけばもしかすると後藤さんも勘違いしてくれるかもしれません。後藤さん、たまにそういうところがあります。

※「ガラスの仮面」は1回しか読んだことがないので月影先生が13巻で優しくなるかどうかは知りません。

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

そんなことをいろいろ想像しながら夜の街をウォーキングしてきました。

台風も過ぎたことだし、地域のみんなが仲良く過ごしてくれることを願います。

-雑記
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