日本国内で生産されている果物の生産量や収穫量に関して、47都道府県ごとにランキングをまとめてみました。
あの果物を日本でいちばん生産・収穫している都道府県はどこなのか、皆さんの予想と実際のランキングが一致するかをお楽しみください。
ミカン(蜜柑)の収穫量ランキング
みかん収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 和歌山県 167,100トン
- 静岡県 119,800トン
- 愛媛県 112,500トン
- 熊本県 82,500トン
- 長崎県 47,600トン
みかんの収穫量第1位は和歌山県です。静岡県や愛媛県がみかん1位というイメージの人も多く、確かに一時期は愛媛県が1位だった時もありました。近年は和歌山県がみかん国内最大シェアの座を守り続けています。
2013年のトップ5は「和歌山、愛媛、静岡、静岡、佐賀」でした。2位・愛媛県と3位・静岡県の順位が逆転し、8年前は5位だった佐賀県に代わって今回は長崎県がシェアを増やしています。
リンゴ(林檎)の収穫量ランキング
りんご収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 青森県 463,000トン
- 長野県 135,400トン
- 岩手県 47,200トン
さすが「りんご王国」。青森県のりんご収穫量は国内シェアの6割を超えています。
2013年の順位は今回と変わっていませんが、青森県の国内シェアは2013年度が56パーセントで、今回(2020年)は61パーセント。青森県は8年前よりもさらにシェアを伸ばしています。
ナシ(梨)の収穫量ランキング
なし収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 千葉県 18,200トン
- 長野県 13,700トン
- 茨城県 13,500トン
- 福島県 12,900トン
- 栃木県 11,300トン
なしの1位は千葉県。これは近年変わっていません。
2013年のトップ5は「千葉、茨城、福島、栃木、鳥取」でした。長野県が8年間でドーンと収穫量を増やし、ゴボウ抜きで2位にジャンプアップしています。
「二十世紀」という銘柄を有する我が故郷・鳥取県は、2013年の5位から今回は6位(10,500トン)へと下がってしまいました。
ブドウ(葡萄)の収穫量ランキング
ぶどう収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 山梨県 35,000トン
- 長野県 32,300トン
- 山形県 15,500トン
- 岡山県 13,900トン
- 北海道 6,940トン
ぶどうの1位は山梨県。これは昔から変わりません。
2013年のトップ5は「山梨、長野、山形、岡山、福岡」でした。5位だった福岡は今回、北海道に抜かれて6位以下に下がっています。
カキ(柿)の収穫量ランキング
かき収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 和歌山県 40,500トン
- 奈良県 27,700トン
- 福岡県 14,700トン
- 岐阜県 11,700トン
- 愛知県 11,000トン
みかんが有名な和歌山県ですが、実は柿も国内トップの収穫量を誇っています。
2013年のトップ5は「和歌山、奈良、福岡、岐阜、福島」。上位4つは変動なしですが、5位は愛知県がシェアを増やしています。
モモ(桃)の収穫量ランキング
もも収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 山梨県 30,400トン
- 福島県 22,800トン
- 長野県 10,300トン
- 山形県 8,510トン
- 和歌山県 6,620トン
桃は第1位の山梨県だけで国内シェアの3割、上位5県で国内シェアの8割を占めています。
2013年のトップ5は「山梨、福島、長野、和歌山、山形」でした。4位と5位が入れ替わり、山形県がシェアを増やしています。
イチゴ(苺)の収穫量ランキング
いちご収穫量(2019年度)は以下のとおり。
- 栃木県 25,400トン
- 福岡県 16,700トン
- 熊本県 12,500トン
- 長崎県 11,100トン
- 静岡県 10,600トン
上位5県で国内シェアの半分以上を占めています。有名ブランド「とちおとめ」などを有する栃木県が1位。
同じく有名ブランド「あまおう」を有する福岡県は国内シェア2位を堅持しています。
2013年のトップ5も今回と同じ「栃木、福岡、熊本、長崎、静岡」でした。
今回5位の静岡県は、2018年度に長崎県を抜いて第4位となりましたが、翌年になって長崎県の収穫量が再び増え、順位が入れ替わっています。なかなか熾烈な争いですね。
メロン(舐瓜)の収穫量ランキング
メロン収穫量(2019年度)は以下のとおり。
- 茨城県 35,500トン
- 熊本県 23,000トン
- 北海道 21,600トン
- 山形県 9,780トン
- 青森県 9,260トン
メロンの1位は茨城県。熊本、北海道が続いています。トップ5だけで国内シェアの8割近くを占めています。
2013年のトップ5も今回と同じ「茨城、熊本、北海道、山形、青森」でした。
スイカ(西瓜)の収穫量ランキング
すいか収穫量(2019年度)は以下のとおり。
- 熊本県 52,100トン
- 千葉県 38,800トン
- 山形県 31,100トン
- 鳥取県 17,900トン
- 新潟県 17,300トン
長野県 17,300トン
スイカの1位は熊本県。新潟県と長野県は収穫量で並んでいるため、同点5位となっています。
我が故郷・鳥取県は収穫量で国内第4位。県外の人にはあまり知られていない気もしますが、鳥取県に足を運んだことのある人ならご存知かもしれません。国道沿いにスイカの直売所がたくさん並んでいるのです。
2013年のトップ5も今回と同じ「熊本、千葉、山形、鳥取、新潟」でした。
レモン(檸檬)の収穫量ランキング
レモン収穫量(2017年度)は以下のとおり。
- 広島県 4,790トン
- 愛媛県 1,897トン
- 和歌山県 580トン
- 熊本県 247トン
- 宮崎県 133トン
1位の広島県だけで国内シェアの6割を占めています。瀬戸内地方や九州地方など、温暖なエリアでの生産が多くなっているのも特徴。
2013年のトップ5は「広島、愛媛、和歌山、熊本、佐賀」でした。前回5位だった佐賀県は今回6位に落ち、宮崎県がシェアを増やしています。
びわ(枇杷)の収穫量ランキング
びわ収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 長崎県 654トン
- 千葉県 494トン
- 鹿児島県 240トン
- 香川県 216トン
- 兵庫県 165トン
びわの1位は長崎県。千葉県が2位で続いています。
2013年のトップ5は「長崎、千葉、香川、鹿児島、和歌山」でした。3位・鹿児島県と4位・香川県が逆転し、5位だった和歌山県が落ちて兵庫県がシェアを増やしています。
うめ(梅)の収穫量ランキング
うめ収穫量(2020年度)は以下のとおり。
- 和歌山県 39,900トン
- 群馬県 4,760トン
- 福井県 1,380トン
- 青森県 1,250トン
- 神奈川県 1,140トン
人気ブランド「南高梅」を有する和歌山県が貫禄の第1位。国内シェアの6割以上を占め、2位・群馬県とは7倍以上もの差を付けています。
2013年のトップ5は「和歌山、群馬、山梨、青森、奈良」でした。
前回3位の山梨県は今回6位に(1,080トン)、前回5位の奈良県は今回9位に(863トン)それぞれ順位を落とし、福井県と神奈川県がシェアを増やしています。
くり(栗)の収穫量ランキング
くり収穫量(2019年度)は以下のとおり。
- 茨城県 3,090トン
- 熊本県 2,810トン
- 愛媛県 1,350トン
- 岐阜県 762トン
- 宮崎県 596トン
栗は全国各地で生産されていますが、その中でも茨城県・熊本県・愛媛県の収穫量が多く、この3県で国内シェアの半分以上を占めています。
キウイフルーツ(彌猴桃)の収穫量ランキング
キウイフルーツ収穫量(2019年度)は以下のとおり。
- 愛媛県 6,000トン
- 福岡県 5,230トン
- 和歌山県 3,040トン
- 神奈川県 1,480トン
- 静岡県 949トン
キウイは1位・愛媛県と2位・福岡県で国内シェアの半分を占めています。
2013年のトップ5は今回と変わりなし。2位の福岡県は前回の国内シェアが19パーセントでしたが、今回は23パーセントですので、シェアを増やしていることが分かります。
サクランボ(桜桃)の収穫量ランキング
さくらんぼ収穫量(2018年度)は以下のとおり。
- 山形県 14,200トン
- 山梨県 1,080トン
- 北海道 923トン
- 秋田県 413トン
さくらんぼと言えば山形県。小学校の社会科でも習いましたよね。山形県は国内シェアの約8割を占めており、2位・山梨県の14倍もの収穫量を誇ります。
2013年のトップ3は「山形、山梨、青森」でした。前回3位の青森県は今回データがないため、何位なのかは不明。
マンゴー(芒果)の収穫量ランキング
マンゴー収穫量(2017年度)は以下のとおり。
- 沖縄県 2,206トン
- 宮崎県 1,203トン
- 鹿児島県 488トン
マンゴーは九州の南国3県で国内シェアの9割以上を占めていることになります。
第1位は沖縄県。今回載せていませんが、パイナップルの国内収穫量も沖縄県が第1位で、国内シェアは100パーセントです。
まとめ
最新版の果物収穫ランキングをまとめてみました。
8年間ずっと順位の変わらない果物もあれば、長野県のナシ(梨)のように8年間でドーンと収穫量を増やして国内トップシェアに入り込む地域もあったり、果物の種類によって地域性があったりと、様々な変動があることが分かりました。
野菜の都道府県別生産ランキングも別記事にまとめています。
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