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アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地には何ができるか→跡地取得企業が決定

2023年9月4日

かつて北九州市八幡東区にあったホテル、アクティブリゾーツ(Active Resorts )福岡八幡(旧名称:北九州八幡ロイヤルホテル)

旧スペースワールド(現在はジ・アウトレット北九州)を見下ろせる高台に建てられ、私も家族と宿泊したことがある、思い入れのあるホテルでした。

アクティブリゾーツ福岡八幡は2022年9月末で閉館しました。その後に解体されたホテル跡地が現在どうなっているのか、現地に行って確認してきました。

アクティブリゾーツ福岡八幡は既に解体済み

ジ・アウトレット北九州駐車場から見たホテル跡地
ジ・アウトレット北九州駐車場から見たホテル跡地

ジ・アウトレット北九州」の北東駐車場。かつてスペースワールドだった頃には絶叫マシーンの「タイタン」があった場所です。

ジ・アウトレット北九州の着工から開業までの期間中に何度も訪れ、たくさんの写真を撮り、当ブログで紹介してきました。

それら多くの写真に映り込んでいたのが、今回紹介するホテル「アクティブリゾーツ福岡八幡」です。上の写真だと、ちょうど中央のあたりにホテルが建っていました。

アクティブリゾーツ福岡八幡
アクティブリゾーツ福岡八幡(2022年5月撮影)

2022年5月、ジ・アウトレット北九州が開業した後に駐車場から撮影したアクティブリゾーツ福岡八幡です。2022年5月の時点で、まだホテルは残っていました。

アクティブリゾーツ福岡八幡は2022年9月30日で閉館し、その後に解体作業が始まりました。

県道から見たホテル跡地
県道から見たホテル跡地

ホテル解体後に現地を訪れたのは今回が初めてでした。あれほど見慣れた、いつも当たり前のようにそこにあったホテルがキレイに消滅しています。

アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地に最接近

「枝光一丁目」交差点付近
「枝光一丁目」交差点付近

「枝光一丁目」交差点から始まる坂道を上っていくと、以前であれば上の写真の地点あたりからホテルの白い建物が見えていました。

アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地
アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地

ホテルが建っていた場所は現在白い柵で覆われており、敷地内に入ることも、中を覗き見ることもできません。建物は完全に解体されてしまったようです。

工事現場内は立入禁止
工事現場内は立入禁止

ホテルの正面エントランスへと続く道があった場所ですが、こちらもゲートから先に入ることはできません。

ゲートに掲示された工事計画
ゲートに掲示された工事計画

ゲートには工事計画が掲示されていました。工事終了は令和5年(2023年)9月末となっています。

ゲートに立っていた警備員さんに「ここに何が建設されるのか、ご存知ですか?」と聞いてみたところ、「分かんないですね〜」とのことでした。

ホテル駐車場出入口の跡地
ホテル駐車場出入口の跡地

ホテルの南側、駐車場の出入口があった場所。こちらも柵で覆われていて、中の様子は分かりません。柵の上に少しだけ重機が顔を出していました。

ホテルの看板だけが残されている
ホテルの看板だけが残されている

駐車場の出入口に、ホテルの看板が残されていました。

ここにアクティブリゾーツ福岡八幡が建っていたということを示す唯一の品ですが、いずれこの看板も撤去されるのでしょう。

官営八幡製鐵所・本事務所(二代目)からの歴史

アクティブリゾーツ福岡八幡が建っていた敷地は、もともとは官営八幡製鐵所の本事務所(二代目)が建っていました。

八幡製鉄所旧本事務所
初代の官営八幡製鐵所・旧本事務所(2015年撮影)

初代の本事務所は、ジ・アウトレット北九州(旧スペースワールド)の西側、JR鹿児島本線の線路を越えた反対側に現在も建っています。

こちら「初代」の旧本事務所は2015年、世界遺産に登録されました。

世界遺産登録翌日のレポ
八幡製鉄所旧本事務所
ユネスコ登録決定の翌日、北九州市と中間市の世界遺産に行ってきた

日本時間2015年7月5日(日)の夜、「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されることが正式に決定されました。北九州市と中間市の候補施設も無事世界遺産に認定されたことを受け、発表翌日に再訪。現地は多くの笑顔で溢れていました。

「二代目」本事務所
「二代目」本事務所(画像引用:きみつアーカイブス様)

八幡製鐵所の事業拡大により「初代」本事務所が手狭となり、「二代目」の本事務所が1922年(大正11年)に完成。事務所機能はこちら(=後にホテルが建った場所)に移転しました。

上の写真は1989年に撮影されたものだそうです。

撮影者様から画像引用の許諾を得た上で掲載しています。

耐震性などの問題により、「二代目」本事務所は1991年(平成3年)に解体されました。

スペースワールドが開園したのは1990年4月ですから、スペースワールドの建築中や開園直後は、まだ「二代目」本事務所が建っていたことになります。

参考北九州市 1989 新日本製鐵 枝光 (昭和64) 起業祭で開放の本事務所 外観 | きみつアーカイブス

アクティブリゾーツ福岡八幡
アクティブリゾーツ福岡八幡(2022年2月撮影)

1991年に本事務所(二代目)が解体された後、跡地には1994年(平成6年)にホテルが建設され、「北九州八幡ロイヤルホテル」という名称で開業しました。

まだ名称が北九州八幡ロイヤルホテルだった2002年頃に家族全員で利用したことがあり、私と妻、両家の両親も一緒に宿泊しました。

当時まだ幼稚園児だった長男が、ホテルの部屋からスペースワールドの絶叫マシーン「タイタン」を眺め続け、乗客たちの悲鳴を聞いて何度も爆笑。その長男を見て我々大人たちも爆笑するという、今でも忘れられない思い出があります。

その後、北九州八幡ロイヤルホテルは2018年4月に名称を「アクティブリゾーツ福岡八幡」へと変更しました。

スペースワールド閉園後のアクティブリゾーツ福岡八幡
スペースワールド閉園後(2020年1月撮影)

スペースワールドは2017年12月末で閉園。跡地が荒野となった後も、アクティブリゾーツ福岡八幡は高台に鎮座し続けていました。

2022年4月、跡地に建設された商業施設「ジ・アウトレット北九州」がオープン。

アクティブリゾーツ福岡八幡はその後もしばらく存続していましたが、施設の老朽化、そしてホテル敷地の借地契約が終了するため、2022年9月末で閉館すると発表されました。

まとめ

ホテル跡地からジ・アウトレットと皿倉山を眺める
ホテル跡地からジ・アウトレットと皿倉山を眺める

スペースワールドが閉園したとき、その後に施設がすべて解体されて荒野となったとき、そしてジ・アウトレット北九州の建設が開始されたとき、完成してオープンしたとき。

毎回必ず、アクティブリゾーツ福岡八幡の高台にのぼり、エリア全体を見下ろしながらたくさんの写真を撮り続けてきました。

今回もまた高台に来てジ・アウトレット北九州や皿倉山の写真を撮ったのですが、今までと違うのは、自分の背後にホテルが存在しない、ということ。

跡地には民間の分譲マンションが建つのかな? と想像しましたが、ホテル閉館の理由のひとつに「ホテル敷地の借地契約が終了するため」とあったことから、民間マンションは建たない気もします。

2023年12月追記:白い柵が撤去されていました

2023年12月、解体工事が終了して白い柵が撤去され、ホテル跡地の様子が見えるようになっていました。

跡地の南東に残されている二代目本事務所のレンガ塀も合わせて紹介しています。

2023年12月の風景
アクティブリゾーツ福岡八幡跡地
アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地、更地となる【2023年12月】

北九州市八幡東区、旧スペースワールド横にあった「アクティブリゾーツ福岡八幡(旧:北九州八幡ロイヤルホテル)」。2022年9月で閉館した後に解体工事が始まっていたのですが、その工事は終了したようです。2023年12月現在の現地の様子を写真に撮ってきました。

2024年10月追記:跡地の取得企業が発表されました

2024年9月末、アクティブリゾーツ福岡八幡の跡地を株式会社高田工業所という企業が取得し、本社社屋を建築して移転することが発表されました。

株式会社 高田工業所(代表取締役社長:髙田 寿一郎)は、今般、新たに本社社屋用地として、北九州市八幡東区の土地を取得し、新社屋を建設することとなりました。

現在の本社社屋(北九州市八幡西区)は建設から約 54 年が経過し、老朽化が進んでおります。今般、新社屋を建設することで、社員のモチベーションアップや業務効率化に繋げ、全社員が夢・みらいに向かって自ら進んでいく企業となるべく、更に挑戦を続けてまいります。

引用:「本社社屋用地取得および新社屋建設のお知らせ」(2024年9月30日)

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