福岡市博多区、博多川に沿うように東西へ伸びる大きな商店街が「川端通商店街」です。地下鉄・空港線の中洲川端駅と櫛田神社とを最短距離で結ぶ連絡路でもあります。
博多区の夏祭り「博多祇園山笠」のシーズンが近付くと、商店街には山笠が展示され、年に一度のお祭り気分をさらに高めてくれます。
今回は、博多祇園山笠の開幕まで1ヶ月を切った川端通商店街を散策してきました。
商店街入口には川上音二郎の銅像がある

川端通商店街(かわばたどおり・しょうてんがい)は、東西に約400メートルの距離があるアーケード街です。
明治通りの「川端通り」交差点前が川端通商店街商店街の西端となります。また近くには劇場の「博多座」もあります。
明治通りの地下には福岡市営地下鉄・空港線の「中洲川端駅(なかすかわばたえき)」があります。中洲川端駅の5番出口から階段を上れば、川端通商店街の中に出ます。

「川端通り」交差点側の入口、すぐ左側には川上音二郎の銅像が建立されています。
川上音二郎は博多出身で明治期に活躍した講談師。「オッペケペー節」を大流行させたことでも有名です。奥さんと共にNHK大河ドラマの主人公となった年もありました。
博多祇園山笠の「追い山」では川上音二郎の生誕地を通るコースになっています。詳しくは追い山全ルート解説の後編に書いています。
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博多祇園山笠「追い山」全コース解説・後編(恵比須通り〜廻り止め)
福岡市博多区で毎年7月上旬に開催される夏祭り、博多祇園山笠。7月15日の追い山では全長約5kmのコースを山笠が駆け巡ります。その追い山コースの特徴、見物するのに適した場所などを実際に歩いて確認してきました。後編では恵比須通りからゴール・廻り止めまでのコースをまとめています。
川端通商店街では山笠を見物することができる

6月下旬になると、川端通商店街では制作過程の山笠を見物することができます。上の写真は「大黒流(だいこくながれ)」の山笠です。

大黒流の山笠とは別に、商店街の中にある「川端ぜんざい広場」には飾り山が置かれ、見物することができます。
上の写真を撮影したときは時刻が早すぎたため(早朝6時半ごろ)、まだ広場は開場されていませんでした。

別の日に川端ぜんざい広場を再度訪問し、あらためて写真を撮ってきました。

川端ぜんざい広場の中には「走る飾り山笠」と呼ばれ、人気の高い「上川端通りの飾り山笠」が展示されており、見物することができます。
通常は奉納用で街中を走ることはない飾り山笠ですが、「上川端通りの飾り山笠」だけは走ります。
ただし、他の「舁き山笠(かきやま)」とは違うルートを走ります。舁き山笠が走るルートは電線があったり建物の高さ制限があるなどして、背の高い飾り山は通ることができないためです。
「上川端通りの飾り山笠」は煙を吐くなど独特の演出が施されており、高い人気を誇る理由のひとつです。

商店街の中には「博多弁番付」という垂れ幕が一定間隔で数多く設置されています。
地元の人なら分かるのでしょうが、福岡市民ではない人たちはどのくらい理解できるのでしょうか。
私は北九州市に移住して30年を超えました。博多弁も少しは理解できるようになりましたが、それでもまだ分からない方言だらけです。
上にある「たっぱいのよか」も今回初めて聞きました。「体格が良い」という意味かな?

川端通商店街をひたすら進めば、東の端が櫛田神社の南神門です。
南神門の前にはエスカレーターがあり、歩道橋へと繋がっています。2023年3月に開業した新駅「櫛田神社前駅」や、大型商業施設「キャナルシティ博多」に行く場合は、その歩道橋を渡ると便利です。
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櫛田神社前駅(福岡市営地下鉄七隈線)から櫛田神社への行き方まとめ
福岡市営地下鉄・七隈線の延伸工事が完了し、2023年3月に博多駅と七隈線が接続され、同時に新たな駅として櫛田神社前駅が開業しました。今回は夏のお祭り・博多祇園山笠のスタート地点でもある櫛田神社に、櫛田神社前駅からどう行けばいいかを写真付きで解説しています。
まとめ
全長400メートルある川端通商店街はいつも賑わっており、私も博多の街を散策する際、頻繁にこの商店街を歩いています。なんせ信号がないし、雨が降っても濡れないのが大きい。
しかも櫛田神社に行けますからね。大変重宝しています。
博多祇園山笠のシーズンが近くなると、川端通商店街はいつにも増して賑わっていきます。櫛田神社に行く際は、ぜひ商店街も歩いてみてくださいね。