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北九州市内で有名な神社の数々
九州、特に福岡県ではお正月の初詣として3つの神社を巡る「三社参り」という風習があります。
私自身、福岡に来るまではそんな風習を知りませんでしたが、現在はすっかり慣れ、毎年決まった神社3つに家族全員でお参りするのが恒例となっています。
今回は北九州市内の中でも特に初詣客で賑わいそうな神社、有名な神社をピックアップしてみました。
和布刈神社(門司区)

九州最北端に位置する神社。和布刈は「めかり」と読みます。
神社のすぐ前には関門海峡が広がり、視線を移すと関門橋、そして海の向こうには本州・山口県下関市が見えるという風光明媚な場所にあります。

写真正面に見えるのは、山口県下関市の「火の山」。ロープウェーで頂上まで登ると展望台があり、関門橋や門司港の綺麗な景色を堪能できます。門司側にも「めかり公園」があり、展望台のすぐ下に関門橋や門司港を見ることができます。
車で来た場合、神社から北に少し進んだ先にある「市立和布刈塩水プール」が臨時駐車場となっているようです。徒歩だと5分少々なのでそれほど遠くはありません。
八坂神社(小倉北区)

八坂神社は小倉城の敷地内にあり、北九州市内で最も初詣参拝客が多い神社だと発表されています。

関ヶ原の戦いで勝利した東軍に参加し、豊前小倉藩39万9千石を与えられた細川忠興が、江戸時代の元和3年(1617年)に八坂神社を創建しています。

隣接する商業施設「リバーウォーク北九州」の向かい側に大きな門があり、ここから境内に入ることが出来ます。

小倉城側にも入口があります。

小倉城のすぐ横に鳥居があり、奥には参道が伸びています。両者の間にはお堀があるものの、別ルートで移動できます。
車で来られる場合は「リバーウォーク北九州」の他、同じく隣接する北九州市役所の地下にも駐車場があります(どちらも有料)。
到津八幡神社(小倉北区)

板櫃川(いたびつがわ)の近くにある神社。到津八幡は「いとうづはちまん」と読みます。
元和元年(1615年)に細川忠興が再興し、小笠原忠眞も寛永9年(1632年)に神殿と拝殿を造営。現在の建物は明治29年(1896年)に建て替えられたものです。

板櫃川に架かる橋を渡ると鳥居が見えます。それをくぐって直進すると、

かなり傾斜のキツイ階段が待ち構えています。

階段を上り終えても境内までもう少し距離があります。階段上りきった〜、と気を抜いたらガッカリして疲れが倍増しますので、本殿に着くまで油断しないように。
篠崎八幡神社(小倉北区)

北九州都市高速道路・紫川ジャンクションのすぐ近くに位置するのが「篠崎八幡神社」。
車の往来が大変多い道路沿いにあり、駐車場もないため徒歩で行くしかなく、近隣に住む方々でないとあまり行く機会がないかもしれません。

こちら篠崎八幡神社にも長い階段があります。

階段が長いだけに、上り終えて境内に到着すると達成感があります。

天平2年(730年)に宇佐八幡宮から分祠して建てられた篠崎八幡神社は、天正6年(1578年)に合戦で社殿を焼失してしまいました。
元和元年(1615年)に細川忠興が本殿を再建し、寛永9年(1632年)には小笠原忠眞も神殿と拝殿を修造営しています。
飛幡八幡宮(戸畑区)

戸畑区役所のすぐ近くにある「飛幡八幡宮」。江戸時代には藩主である黒田家の祈願所とされ、現在の場所に移ったのは大正9年(1920年)だそうです。

本殿のすぐ前に車が何台も停まっていました。あんまり見たことない光景。
神社のすぐ前に有料駐車場があります。

駐車場に入る入口の上り坂には「飛幡宮」という白い看板。その左横には「ユネスコ無形文化遺産登録候補」という横断幕。
2016年12月1日、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」全33件のうちの1つとして「戸畑祇園大山笠」が登録されました。
日本におけるユネスコ無形文化遺産への登録は今回が史上3件目だそうです。戸畑のお祭りが世界遺産登録。福岡県も世界遺産がどんどん増えていってます。
他に登録された32件のうち九州の山車祭りは、福岡の「博多祇園山笠」、佐賀の「唐津くんち曳山」、熊本の「八代妙見祭の神幸」、大分の「日田祇園曳山」があります。
【参考】重要無形民俗文化財指定及び無形文化遺産登録された山車祭り
高見神社(八幡東区)

21世紀に入ってから急速に住宅地として再開発され、道路幅もスゴく広くなった高見エリア。その西端に高見神社はあります。

敷地内には無料駐車場があります(それほど広くはありません)。駐車場から階段を上って境内に行くことになります。

過去に40kmウォーキング大会で2度ここを訪れてまして、その2度とも階段を上ってる最中に両脚のふくらはぎがつって歩行不能となり、境内で悶絶した思い出があります。

階段を上り終えても「二段構え」でまた階段があります。

天正14年(1586年)、豊臣秀吉が九州を平定した際に小早川隆景が高見神社に来訪して武運を祈願したと言われています。
明治29年(1896年)には官営八幡製鐵所の建設により神社周辺も用地となったため、「豊山八幡神社(北九州市八幡東区春の町)」のところに移されました。(現在も高見エリアには新日鐵住金の社宅があります)
昭和8年(1933年)、今上陛下(注:平成28年時点)の御誕生と日本製鐵の創立を慶機として現在の場所(八幡東区高見)に建立されたそうです。比較的新しい神社なのですね。
若松恵比須神社(若松区)

戸畑区と若松区を結ぶ、海の上に架かる赤い橋「若戸大橋」、そのすぐ下に位置する神社が「若松恵比須神社」です。

名前からも分かる通り「えびす様」を祀る神社であり、商売繁盛を祈願するため毎年1月9日から11日までの3日間「十日ゑびす祭」が開催されています。
春日神社(八幡西区)

2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」でも有名な黒田官兵衛、黒田長政、ならびに黒田二十四騎が祀られているのが「春日神社」です。

JR黒崎駅から東に徒歩10分くらいの距離、市街地の中に春日神社はあります。
北九州の小倉から長崎県までを結んだ「旧長崎街道」が通っていたエリアであり、現在の八幡西区黒崎は「黒崎宿」という宿場町でした。

「國祖黒田大明神」と書かれています。

春日神社には市指定有形文化財「黒田二十四騎画像」が奉納されています。
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」に登場した後藤又兵衛(演じていたのは哀川翔さん)も黒田二十四騎の1人です。
まとめ
北九州市以外の福岡県内で有名な神社といえば、
- 宗像大社(宗像市)
- 宮地嶽神社(福津市)
- 多賀神社(直方市)
- 太宰府天満宮(太宰府市)
などなど、数多くあります。宗像大社は毎年とんでもない大渋滞になるほど参拝客が多いし、宮地嶽神社はジャニーズのアイドル「嵐」がCMで有名にしたので、参拝客がこれまで以上に多くなると思われます。
「学問の神様」菅原道真公が祀られている太宰府天満宮(太宰府市)は受験シーズンでもある1月は参拝客で大変混雑します。
なお、福岡市内の初詣で有名な神社については以前にエントリーを書いています。全てを徒歩で巡るウォーキングのレビュー形式で紹介しているので、神社情報だけ知りたい方はエントリー最下部の「まとめ」を参考にされてください。
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福岡市の有名神社・初詣スポット7つを徒歩で巡ってきた
昨年の博多〜太宰府天満宮に続き、今年も新年初の長距離ウォーキングとして福岡市散策コースを計画。今年は福岡市で有名な初詣スポットの神社7つを巡ってきました。