ジ・アウトレット北九州、遂にグランドオープン!
2017年12月31日にスペースワールドが閉園。それから4年と4ヶ月、当ブログでは観覧車などのスペースワールド施設が取り壊される様子から、ジ・アウトレット北九州が誕生していくまでの過程を記事として紹介し続けてきた。
そして2022年4月28日、遂に「ジ・アウトレット北九州」がグランドオープン。北九州のシンボルだったテーマパークは消滅したが、ようやく北九州の新たな核となるべき商業施設が誕生した。
建設工事期間中にエリアの外周を歩いたこと十数回。何も無い更地の状態から完成まで、ずっと見続けてきた身である。本当に本当に心の底から嬉しい。
今回は晴れてエリアの中を堂々と歩くことが出来た。悲願だったジ・アウトレット北九州、初訪問の記録をまとめてみた。
グランドオープンの4日前には「ららぽーと福岡」もオープン
「ジ・アウトレット北九州」のグランドオープン当日は所要で福岡市に行っており、4日前にグランドオープンしたばかりの「ららぽーと福岡」を初訪問してきた。
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「ららぽーと福岡」に博多駅や竹下駅から徒歩移動した場合の所要時間
2022年4月25日(月)にグランドオープンした福岡市博多区の商業施設「ららぽーと福岡」。JR博多駅から徒歩でどのくらいか、所要時間と距離を実際に歩いてきました。最寄り駅である竹下駅からの時間と距離も合わせて紹介します。
ジ・アウトレット北九州のオープニングセレモニーの様子などはテレビニュースで見た。何よりもビックリしたのが「車でビッシリ埋まった駐車場」。
前回記事で「駐車場はめちゃめちゃ広い」と紹介したのだが、その駐車場がほぼ全て車で埋まっているという上空からの映像には驚き、絶句した。あの巨大駐車場が満車になるなんて。実際目にしてきたからこそ信じられなかった。
その後もゴールデンウィーク期間中は人が多いので避け、連休が終了して2週間後の平日に行ってきた。
10時開店のジ・アウトレット北九州。今回は開店15分前に到着。見よ、この解放感あふれる駐車場の空きっぷりを。
開店15分前の時点で、北側駐車場に停まっていた車は10台ほど。東側駐車場には50台近く停まっていたが、それでもグランドオープン当日の大混雑と比べれば天と地である。
スペースワールド時代にメインゲートがあった辺りは、ジ・アウトレット北九州ではあくまで「数ある入口の中の1つ」という感じで、特に目立った装飾などはない。
大人気の「ナイキ ユナイト 北九州」
開店15分前だったがエリア内に入ることは出来たので、ぶらぶら散策してみることにした。元メインゲートだった西入口は、入ってすぐのところにローソン。右側にはアンダーアーマーの店舗があった。
アンダーアーマーの隣りには「ナイキ ユナイト 北九州」がある。オープン初日に訪れた友人が「ナイキがものすごい行列だった」と言っていた。ニュースでもナイキ前は長蛇の列だったのを見たが、今回は開店前だったので誰もいなかった。
ひとくちメモ
しかし開店1時間後には大行列が出来ていた。さすがの人気店。
皿倉山へのシャトルバスは強力な武器になる可能性
南側駐車場も広いスペースがある。前方に見えるのは移転してきた北九州市科学館「スペースLABO」。
その背後には「東田第一高炉」や北九州都市高速、そして皿倉山。良い風景。
スペースワールド時代も西鉄バスのバス停スペースは広かったが、ジ・アウトレット北九州では更に広く、縦長になっている。
2022年5月現在、路線バスは以下の路線が運行している。
23番:砂津行き(三萩野・小倉駅経由)
41番:小嶺車庫・香月営業所行き(黒崎・引野口経由)
高速バス:北九州空港行き(直行)
高速バス:西鉄天神高速バスターミナル行き(引野口・千代・直方PA経由)
高速バス:岡垣町ぬか塚行き(直行)
第二浅川橋行き(古開本城団地・学研都市・青葉台経由)
若松営業所行き(大橋通り・若松区役所・迫田経由)
上記路線の他に、皿倉山に登るためのケーブルカー・山麓駅までのシャトルバスがジ・アウトレット北九州から無料で運行している。
北九州市民以外はあんまり知らないかもしれないが、実は北九州市、2018年に続き2022年も「日本新三大夜景都市」に選出されているのだ。しかも、2018年は投票で3位だったのだが、2022年は1位を獲得している。
北九州市の夜景の中でも特にオススメなのが「皿倉山から見る夜景」なのだが、北九州市の外から来た人は、皿倉山ってどこなのか、どこから登ればいいのか、ほとんどの人は知らないかもしれない。観光ガイドブックに載ってるのなら良いが、載ってるのだろうか?
ジ・アウトレット北九州から皿倉山へのシャトルバスが運行されるという話はニュースで何度も取り上げられていた。ニュースを見た時は正直ピンと来なかったというか、それほどメリットを感じることが出来なかった。わざわざバスに乗って行くかな? と。
しかし、よくよく考えたらそれは「北九州市民の理屈」だと気付いた。市民は皿倉山への行き方、登り方を知ってる。車をチョチョイと走らせればすぐ行ける。
皿倉山への行き方を知らない人々にとって、「ジ・アウトレット北九州に行けばシャトルバスに乗って皿倉山へも行ける(しかもバスは無料)」というサービス、これって実はすごく魅力的で、市内の回遊率を高める意味でもすごく効果的じゃないかと、現地のバス停を見ながらやっと気付いた。
皿倉山からの夜景は本当に素晴らしいので、ジ・アウトレット北九州を訪れた方々は是非ともシャトルバスを利用して、皿倉山まで足を伸ばしてみてはどうだろうか。
JRスペースワールド駅からの専用遊歩道も復活
JRスペースワールド駅と、スペースワールドの元正面エントランスゲートとを繋いでいた専用遊歩道。スペースワールドの閉園と共に通行禁止となり閉鎖されていたが、ジ・アウトレット北九州のオープンと共に復活した。
ただし自転車は通行できない。なぜって、行き着く先には階段しか無いから。
JRスペースワールド駅の前にある歩道橋の端が遊歩道の入口になっている。スペースワールド閉園以降、ここはバリケードで塞がれ、中に入ることが出来なかった。4年半ぶりに歩くことができた。
駅からスペースワールド正面エントランスゲートまでを歩いて向かったことのある方々であれば、この光景を懐かしく思うのではないだろうか。実に4年半ぶりの散策。
この道の右側にはかつてスペースシャトルの実物大模型があり、絶叫マシーン「ヴィーナス」があった。地上に向かって墜ちていくヴィーナスに乗る女性たちの悲鳴を聞きながらニマニマしつつ歩いていた昔が懐かしい。
JRでスペースワールド駅まで来て、ジ・アウトレット北九州から「皿倉山への無料シャトルバス」を利用する場合は、この遊歩道を利用するのが最短である。
スペースLABOは駅から徒歩1分
エリア南西の端にある「スペースLABO」は、前述した専用遊歩道のすぐ横に入口ゲートがある。スペースワールド駅からだと、駅前の歩道橋を渡ってすぐ右側。徒歩1分で着く。
スペースワールド時代に展示されていた本物の「月の石」は、スペースLABOにて引き続き展示されている。
スペースLABOは、竜巻発生装置などがある「サイエンスLABO」や、日本最大級のプラネタリウムを利用するには別途料金が発生する。6回以上来ればモトが取れる年間パスポートも用意されている。
「KGG」は現在、小学生のみ利用可
散策を再開。スペースLABO近く、「アクティベーション・フィールド」というエリアには小さな陸上トラックがある。
スペースLABOと同じ並びのエリア南側には、体験型英語学習施設「北九州グローバル・ゲートウェイ(KGG)」がある。
施設内は英語で会話し、ホテルのチェックインやテレビ番組のキャスターなどを英語で体験するという内容になっている。施設利用は予約が必要で、予約していない人は入口付近までしか入れてもらえない。
現在は幼児と小学生のみが対象で、かなり先まで予約で埋まっているとのこと。将来的には中学・高校生や社会人も対象とする予定だと説明してもらった。確かにホテルのチェックインを英語でするなんて小学生じゃなくて普通は社会人だろう。
どういう形式であれ、小さな子供たちが施設での体験を通して英語に触れられるのは大変素晴らしい試みだなあと思う。自分が子供の頃に、こういう施設に出会いたかった。
「KGG」の隣りには「アソブル(ASOBLE)」という施設。要するにアミューズメント・コーナー。
「ふわふわドーム」という遊具。子供が上でピョンピョン飛び跳ねて遊べる。佐賀県の吉野ヶ里遺跡にも似たような遊具があって、うちの子供たちが幼い頃、喜んで遊んでたなあと思い出した。
「スベリほう台」という遊具。すべり台の斜面にボルタリングの突起物が設置されていたりする。
クレーンゲーム群。めちゃくちゃたくさんある。あとはプリクラ機も複数あった。
イオンとの連絡路、階段は下りる際に注意!
イオンモール八幡東と繋がる連絡橋の入口。中央にある階段のほか、エスカレーターとエレベーターもある。
この日は快晴で陽射しが強かった。上の写真にある階段は段差ごとの色にあまり変化がないため、階段を下りる際に見下ろすと、強い陽射しのせいで段の幅が見づらく(すべての段がほぼ同じ色に見えた)、何度も足を踏み外しそうになった。ものすごく怖かった。
管理者は早急に階段の色を変えるなど対策を打った方が良いと思う。深刻な事故が発生してからでは遅い。
快晴で陽射しの強い日、利用者は階段ではなくエスカレーターを利用したほうが安全。
いつも上や下から工事中の様子を眺めていた、イオンモール八幡東との連絡橋も遂に歩くことができた。
眺めていた時には感じなかったが、実際に歩いてみると橋の距離はけっこう長い。
連絡橋のすぐ横には、「ギラパーク東田」の人工芝グラウンドが見える。フットサル用のコートが3面。
ギラパーク東田のグラウンドは、連絡橋に続く階段の途中に入口がある(入口正面は整骨院、ギラパーク東田は右手が入口なので注意。自分も間違えた)。
見学自由とのことだったので、中に入らせてもらった。
フットサルコートは予約すれば誰でも利用可能。空き状況はサイトで確認可能とのことだったが、予約は現地でしか出来ないらしい。サイトがあるのであればもったいない。
フードコートも広い! 一風堂が北九州初進出
開店から1時間が経過。平日の午前にもかかわらずエリア内の人がどんどん増えてきた。
「家具の街」福岡県大川市に本社がある「関家具」の店舗もあった。
フードコートとは別に飲食店舗が幾つかあった。パスタとドレッシングでお馴染みのピエトロもある。
東側駐車場に面した場所には大きな入場ゲート。ここがジ・アウトレット北九州のメインゲートなのだろうか。
ニュース映像で見た「グランドオープンセレモニーのテープカット」が行われていたのもここだった。
東側のメインゲート? から直進すると「センター・ストリート」と書かれた建物の入口がある。
この中にはフードコート「フードフォレスト」を始め、飲食に関する店舗群が入っている。
フードコート「フードフォレスト」。先日訪問した「ららぽーと福岡」よりは小規模だが、それでもフードコート全体はかなり広い。座席数も約1,000席あるらしい。
飲食店が複数あったが、中でも圧倒的な一番人気だったのは、「極味や 八幡店」という、福岡市早良区に本社があるハンバーグ店。開店から1時間後の午前11時、まだ正午にもなっていない時間帯だったが、ものすごい長蛇の列が出来ていた。
鉄板焼きのハンバーグに加え、こちらの店舗では薪火で燻(いぶ)した「薪火焼ハンバーグ」というのが名物なんだとか。ハンバーグ大好き人間なのでとても気になる。いつか食べてみよう。
福岡市発祥の豚骨ラーメン大手で、海外にも店舗展開している「一風堂」も、北九州市には初進出なんだとか。
一風堂のラーメン、8年ぶりくらいで食べた。
「一蘭」と「一風堂」は8年くらいの周期で食べると良いような気がしている。(注:個人の感想です)
開店15分前に到着し、1時間半ほど散策して、ご飯も食べたし、さあ帰ろうかと駐車場に行ったら車の数がとんでもないことになっていてブッたまげた。今日、平日だぞ?
それでもオープン直後にニュース映像で見たような「見渡す限り満車」という状態ではなく、建物群から少し離れた場所なら空いてる場所もたくさんあり、余裕で駐車できる。
グランドオープンから半月が経ち、まだまだ熱狂に包まれている感じのするジ・アウトレット北九州。これからもどんどん盛り上がっていって欲しい。完成してくれてありがとう!