単純なデータ移行ならとても簡単
Windows PCを持っていた頃、年賀状作成は Windows ソフトの「筆まめ」を使用していました。Macを購入した2015年以降は「宛名職人」を使って年賀状を作成しています。
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「筆まめ」をはじめ、他の Windows年賀状作成ソフトから住所録データを簡単に移行できるというのが「宛名職人」に切り替えた決め手の1つでした。ソフトが新しくなる度に大量の差出人データを手入力するなんて面倒なことこの上ないですもんね。
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Macの年賀状作成ソフト「宛名職人」を「筆まめ」と機能比較してみた
2年前に初めてMacを購入したのですが、年賀状は昨年までWindowsで作成していました。そろそろ年賀状もMacで作りたくなったので、何か良いソフトがないかを調べ、評判の良かったMacソフト「宛名職人」を購入しました。
実際に「筆まめ」から「宛名職人」に住所録データを移行してみましたが、本当に簡単でした。
たとえば自分1人だけで年賀状ソフトを使用している、言い換えると「差出人の住所録ファイルが自分用の1種類しかない」場合、データの移行はとても簡単です。
しかし、家族でそれぞれの住所録を別々に作成している場合、つまり「5人家族で、住所録ファイルを5個作っている」という場合、移行がちょっと複雑になります。
そのため、最初の作業で少し「え? なんで?」と戸惑う場面が幾つかあります。それも踏まえて移行方法を解説します。
ひとくちメモ
我が家は5人家族なので、「筆まめ」で管理していた5個の住所録ファイルを、「宛名職人」の1個の住所録ファイル(5個のフォルダ)に移行する方法について解説しています。
「筆まめ」の住所録ファイルが1個しかない場合でも操作方法は同じです。5回する、と解説している作業を1回だけすればOKです。
まず「筆まめ」から住所録データを書き出す
解説で使用しているスクリーンショット画像は、「筆まめ」「宛名職人」とも記事執筆当時(2015年)のバージョンのものです。
Windowsで「筆まめ」を起動し、移行したい住所録ファイルを表示させたら、メニューの「ファイル」→「他の住所録形式で保存」を選択。
「筆まめ」の場合は「contactXML形式ファイル」を選択して保存します。移行マニュアルには「USBメモリに保存」と書かれていますが、WindowsとMacで同じデータを共有できるDropboxなどに保存しても大丈夫です。
我が家は「筆まめ」で5人分の住所録ファイルを別々に管理していたので、作業を5回おこなって5つのXMLファイルが保存されました。1つしか住所録ファイルがない場合はXMLファイルも1つだけになります。
宛名職人に「1つめの」住所録データを読み込む
続いて、Macの「宛名職人」を起動します。
インストールして最初に起動した時は初期設定画面が表示され、最後に「住所録ファイルをどうしますか?」みたいな画面になりますが、「筆まめ」など他の年賀状ソフトから住所録データを移行する人は無視してOK。スキップして初期設定画面を終了させましょう。
「宛名職人」の起動時には、上のような「テンプレートセレクタ」画面が表示されます。住所録ファイルをあれこれ作業する時は必要ありませんので、「閉じる」ボタンで画面を閉じましょう。
毎回起動時にテンプレートが表示されるのが面倒だという人は、「起動時にこの画面を表示する」のチェックを外せば次回から表示されなくなります。
それでは、「筆まめ」で出力したXMLファイルを「宛名職人」に読み込みます。
画面の上にあるメニューから「ファイル」→「開く」を選択。先ほどWindowsから出力したXMLファイルを指定します。この時、「ファイルの種類」ポップアップを「ContactXML1.1形式」に変更するのをお忘れなく。
指定が終わったら右下の「開く」ボタンをクリック。
「筆まめ」はContactXML1.1形式に対応しているのですが、他の年賀状ソフトでは非対応で、別の形式にしなければならない場合もあります。
移行元となるWindowsの年賀状ソフトがどの形式に対応しているかは、移行マニュアルに載っていますのでご確認ください。
あっという間に住所録データが「宛名職人」に取り込まれます。画面最下部の中央に取り込んだ件数が表示されていますので、「筆まめ」などWindows年賀状ソフトの住所録件数と誤差がないかを確認しましょう。
Windows年賀状ソフトの住所録ファイルが1つしかない人は、これで作業終了です。2つ以上の住所録フォルダを作りたい場合は次からの解説もお読み下さい。
家族ごとのフォルダに住所録データを移動させる
家族で複数の住所録ファイルを管理したい人は、以下の通り設定すればOKです。
メニューの「ファイル」→「フォルダを追加」で新しいフォルダを作成し、お好きな名前を付けます。フォルダを右クリックして「名称を変更」を指定すれば後から名称を変更することもできます。
人数分のフォルダを作成します。私の場合は5個。
フォルダを作成した直後は、どのフォルダも空っぽの状態。取り込んだ住所録データは「未分類」の中に入ってます。
では「未分類」にある住所録データをフォルダに移動させます。
が、その前に、
左サイドバーの「未分類」や新規フォルダが選択状態になってる(=色が青くなってる)ときは、右側に表示されてる住所録データのどこか(誰でも構いません)をクリックしておきましょう。
氏名欄を選択状態(=青色)にしたら、メニューの「編集」→「すべてを選択」で全員分の住所録データを選択した状態にします。
「command + A」のショートカットでも、shiftキーを使って範囲指定する方法でも選択できます。
氏名欄をクリックしておかないと、「編集」→「すべてを選択」の処理をしても全く反応せず選択もされません。ここで私は混乱しました。
住所録データ全件を選択した状態で、移動させたいフォルダにドラッグ&ドロップ。
これでフォルダに住所録データが移動すると共に「未分類」からはデータが消えます。
1つのフォルダだけで管理したい人は、これで作業終了です。複数のフォルダで別々に管理したい人は次にお進みください。私は次の作業でドハマリしました。
「2つめの」住所録データを読み込む(ここが要注意!)
1つめの時と同じく、メニューの「ファイル」→「開く」を選択し、2つめのXMLファイルを指定します。「ContactXML1.1形式」に変更するのを忘れないでくださいね。
2つめのファイルを取り込みました。1つめの時と同じくあっという間に……って、さっき作ったフォルダが消えてるじゃないか!
「未分類」を見ると、いま取り込んだ「2つめのデータ」はあるのですが、最初に取り込んだ1つめの住所録データがありません。そりゃそうです。フォルダに移動させましたからね。
うわー、複数ファイルだと上書きされてしまうんかー! それはあんまりだー! と大ショック。失われたフォルダを再作成しました。
しかし、安心してください。そんなことをする必要はなかったのです。
最初に取り込んだ住所録の画面とは別に、新たに取り込んだ住所録データが「2つめの画面」として別ウインドウに表示されてるだけでした。
上のスクショで分かるでしょうか。1つめが「名称未設定」でフォルダ5つも健在。その上にかぶさるように2つめの「名称未設定 2」という画面が表示されたため、上書きされたと勘違いしてしまいました。
安心したところで、2つめの住所録データもフォルダに移動しましょう。
1つめの住所録画面で、次に移動させたいフォルダをクリックして選択状態にしておきます。
2つめの住所録画面に戻り、「編集」→「すべてを選択」などの方法で住所録データ全件を選択してから、1つめの住所録画面の移動先フォルダにドラッグ&ドロップ。これでOKです。
フォルダに移行完了したら、2つめの住所録ファイルは保存せず終了させて構いません。1つめの住所録ファイルは早めに保存しておいたほうがいいでしょうね。間違って1つめを保存せずに終了させちゃったら正月まで涙が止まらなくなりますから気を付けて。
ということで、この手順で3つめ以降も同じように処理し、5人分の住所録データが無事「宛名職人」に移行完了しました。便利で簡単。素晴らしい。
ただ、もう1つ悲しい出来事がありました。
「筆まめ」で長年蓄積していた「年賀状を出した/もらった」の履歴データは「宛名職人」に移行されません。そういう仕様だそうです。履歴データも移行できたらパーフェクトだったんですけどね…。
仕方ないから履歴データは全て手入力しました。面倒くさいので3年分だけ。
まとめ
初めて移行する時は勝手が分かりませんが、意味が分かれば特にどうというわけでもなく、とにかく簡単にWindowsからMacに住所録が移行できました。
「筆まめ」ではイチイチ家族別の住所録ファイルを1つずつ閉じて開いてという作業が必要でしたが、「宛名職人」は1つのファイルに複数のフォルダを作成して各々にデータを保存しておけばフォルダを切り替えるだけで済みます。家族間のデータ移動も簡単。とってもラクチン。
家族の住所録データを「宛名職人」で一括管理したい人の参考にしていただければ幸いです。
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