20年ぶりのライブ
80年代のミュージックシーンを牽引した人気バンドの1つ、REBBECA(レベッカ)。
大ファンというわけではなかったんですけど、私自身がアマチュアバンドで活動していた時に人気絶頂だったし、私が加入してたバンドも「女性ボーカル+演奏陣は全員男性」というメンバー構成だったこともあり、REBBECAの楽曲も幾つかカバーしてたので有名な曲は大抵知ってます。
そのREBBECAが今年2015年、20年ぶりに再結成。7月28日に豊洲PIT、8月12日〜13日に横浜アリーナでライブを開催し、横浜のライブとドキュメント番組が8月末にWOWOWで独占中継されました。
ライブを見た感想は「懐かしい!」の一言に尽きます。ずいぶん長いこと聴いてなかった懐かしい楽曲が次々と演奏され、テレビの前で何度も懐かしさに唸ったり、口笛を吹いたりしてました。
横浜ライブのセットリスト
横浜アリーナでの2DAYS、演奏した楽曲は両日とも同じだったみたいです。以下の通り。
- Raspberry Dream
- MOON
- Lonely Butterfly
- Cotton Time
- ONE MORE KISS
- CHEAP HIPPIES
- メドレー (Hot Spice~ガールズ ブラボー!~Boss Is Always Bossing~ラブ・イズ・Cash~蜃気楼~Hot Spice)
- 真夏の雨
- TIME
- 76th Star
- Little Darling
- (it’s just a) SMILE
- OLIVE
- WHEN A WOMAN LOVES A MAN
- Monotone Boy
- プライベイト・ヒロイン
- フレンズ
- Maybe Tomorrow
REBECCAファンなら曲名を見ただけでいろんな想いがブワーっと脳内に広がるのではないでしょうか。赤色で書いた曲はWOWOWで見ることが出来ました。18曲中14曲。
ライブを見た感想など
ドキュメント番組で、今回の再結成ライブをプロデュースした中西健夫氏が、
という主旨の発言をしていました。
80年代後半で邦楽ミュージックシーンの頂点に立ったBOØWYとREBBECA。両者ともリアルタイムで聴いていた私は当時バンドを組んでいたので、どちらのバンドの楽曲も聴きまくったし、いろんな曲をカバーしたし、すごく影響を受けました。
しかし2つのバンドはどちらも絶頂期で解散してしまいます。BOØWYの解散は1988年。そしてREBECCAは1991年。
1991年に解散したのに、なぜ今年が「20年ぶりの再結成LIVE」なのかと思ったら、1995年5月に阪神淡路大震災の復興支援のため、REBECCAは2日間限りの再結成。今回と同じ横浜アリーナでライブをやったのだそうです。なので今年が20年ぶりと。
キュート、セクシー、パワフル、エネルギッシュ。いろんな形容詞が浮かぶ小悪魔的存在だった紅一点のボーカル担当・NOKKOは、今年で51歳になります。
これはもう「どうしようもないこと」であり、書くのが申し訳ないことでもあるんですけど、今回の再結成LIVE映像を見て真っ先に感じたことは、NOKKOの加齢による外見的な変貌でした。
小柄ながら細身で激しく踊り狂いながら歌っていた20代の頃とは違い、今年7月の豊洲では黒いロングスカート姿で登場。 全体的に「ふくよかになった」という印象でしたが、特に脚を見て20年という月日を感じてしまいました。歌う声も高いキーが少々苦しそうな感じ。
しかし8月の横浜でのライブ映像では1ヶ月前の豊洲の時よりも絞っているように見えたし(衣装の違いもあるのでしょうが)、歌声も高いキーのパートがとてもキレイに発声されて若々しく、目を閉じて聴くと昔の音源と区別がつかないシーンが数多くありました。
知人から教えてもらったのですが、以前に某地上波の音楽番組でNOKKOがソロ出演した時は、高いキーをとても苦しそうに歌っていたらしいし、外見も今回以上にふくよかだったそうです。
私はその音楽番組を見てないので比較は出来ないですが、知人の話を聞いた上で今回の再結成LIVEを見ると、NOKKOは横浜に向けて相当ハードなトレーニングをしてきたんじゃないかな、と。
楽曲について。
2曲目で演奏した「MOON」は、NOKKO本人いわく「不良少女が母親に対して歌った曲」とのことで、歌詞もそのまんま不良少女の内容なんですけど、20年以上が過ぎて現在NOKKOには小学生のお子さんがいます。
娘の立場だけでなく同時に「母親の立場」となった現在、この曲の歌詞を違う印象で受け止められるようになり、それがとても興味深いとNOKKOは語ってました。
MOON
「ラブ・イズ・Cash」という曲は自分たちのバンドでもカバーしてスゴく盛り上がったし楽しかった思い出がある、今でも大好きな曲です。再結成LIVEではメドレーの中の1曲としてサビだけちょっと歌ってました。フルで聴きたかったなあ〜。
ラブ・イズ・Cash
アンコール1曲目はREBECCA最大のセールスを記録した代表曲「フレンズ」。間奏のギターソロはお馴染みの旋律でした。
フレンズ
そしてアンコール2曲目は、REBECCAのライブでいつも最後に歌われてた「Maybe Tomorrow」。20年以上の時を経てオリジナルの歌詞を今回少し変更してました。
ドキュメント番組でベース担当の高橋さんが語っていたのですが、再結成LIVEが決まり、自宅で音合わせをするため「Maybe Tomorrow」を聴きながらベースを弾いていたら、感極まって号泣したのだそうです。NOKKOだけでなく他のメンバーにも20年以上の時を経て今回の再結成を迎えたことがうかがえる素敵なエピソードでした。
Maybe Tomorrow
他に「真夏の雨」も1987年のリリース時は一部の歌詞が英語だったのですが、NOKKOいわく「つい最近、やっと日本語の歌詞ができた」とのことで、英語パートを日本語で歌い上げていました。
真夏の雨
セットリストを見れば分かる人は分かると思うのですが、今回の再結成LIVEはシングルでリリースされたヒット曲が中心で、大半はミディアムまたはスローなテンポの曲でした。さすがに20歳以上も歳を取ってるわけですので、激しい踊りの曲やテンポの速い曲は今回ありませんでした。
REBBECA後期にヒットした「SUPER GIRL」という曲が大好きで、「夜のヒットスタジオ」だったかな、NOKKOが絶えず踊り狂いながら熱唱してた光景が今も脳裏に焼き付いてます。今回の再結成LIVEで「SUPER GIRL」を(踊り付きで)やったらスゲーなと期待してましたが、さすがに無かった。
SUPER GIRL
「Nothing To Lose」はもっと無かった。この曲のベースが速すぎて全然弾けず泣きそうになった10代の頃。
Nothing To Lose
余談ですが、上の「Nothing To Lose」をリリースした頃まで在籍してたREBECCA初期メンバーで、REBECCA脱退後に「RED WARRIORS」を結成した木暮武彦というギタリストがいます。バンド名を「REBECCA」と名付けた初代リーダーで、REBECCA解散前年の1990年にNOKKOと結婚。しかし数年で離婚してます。
その後木暮さんは再婚し、女の子が生まれてます。その女の子は現在「味の素 Cook Do」のテレビCMや、最近だとドラマ『MOZU』や『学校のカイダン』に出演していた女優・杉咲花だそうです。
うちの長女が杉咲花ちゃんの大ファンで、『学校のカイダン』も全話見ました。まさか彼女のお父さんが有名ミュージシャンとは知らなかった。今回調べてて最も驚いたのがコレ。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
以前にBOØWYのエントリーを書いた際、文末でバンドの再結成について「言いたいことがたくさんある」と書きました。書くと余りに長くなるので別エントリーにする、とも。
今回このREBECCAのエントリーを書くにあたり、その「バンド再結成」に関して今回こそ書こうと思ってましたが、やっぱり長くなっちゃうので止めます。いつか別エントリーで書きます。「書く書く詐欺」みたいになってきたぞ。
1つ書いちゃうと、今回のREBBECA再結成LIVEって、おそらくバンド再結成を論じる上で分かりやすい「指標」になったんじゃないかな、という気がします。
私はREBECCAの再結成LIVE、とても楽しめました。それが単純明快な回答であり感想です。あと、WOWOW入ってて本当に良かった。