福岡県直方市の遠賀川河川敷および中洲エリアで毎年春に開催されるフラワーイベント「のおがたチューリップフェア」。
この会場にJR直方駅から徒歩で行く最適ルートを紹介します。
JR直方駅から会場までは徒歩15〜20分
福岡県直方市にある、JR直方駅。
駅前広場には直方市の生んだ人気力士、元大関・魁皇(現役引退後は浅香山親方)の銅像が建っています。
チューリップフェア会場である遠賀川河川敷へのおすすめ散策ルートは2つ。
- ルートA:商店街を経由する(おすすめ) ※距離は約1.0km
- ルートB:日ノ出橋を経由する ※距離は約1.1km
どちらも「直方駅」交差点で横断歩道を渡り、東に向かって進みます。徒歩で15〜20分ほどです。
ルートA:商店街を経由する
まずは「明治町商店街」を直進する
1つめの「ルートA」を写真付きで解説します。最初に結論を書きますが、こちらルートAのほうがおすすめです。
「直方駅」交差点の横断歩道を渡ってすぐ右側の広場には、「旧直方駅舎車寄」という史跡があります。写真左側、黒色の建築物です。
直方駅の旧駅舎が2011年に解体された際、車寄せ部分を保存しようという市民の声を受け、広場に移設されたものです。
旧直方駅舎車寄の奥には「もち吉 直方駅前店」があり、その横にはアーケードの入口があります。商店街の中へと進みましょう。
「もち吉」は1929年(昭和4年)に創業し、全国展開しているお菓子メーカー。本社は直方市にあります。
明治町商店街(はいから通り)をしばらく直進します。
「ふるまち通り」で右折する
直進していくと、明治町商店街のアーケードが終わる地点に着きます。
左右にある別のアーケード商店街は「ふるまち通り」(古町商店街)。この地点から右折して、ふるまち通りを進みます。
ふるまち通りは、江戸時代に長崎街道だった道です。
ふるまち通りをしばらく南へ進むと信号があります。ここを左折して少し進めば、チューリップフェア会場である遠賀川河川敷に着きます。
横断歩道は渡っても渡らなくても、左折するのならどちらでも良いです。今回私は横断歩道を渡りませんでした。
信号の手前右側には「アートスペース谷尾」(直方市美術館別館)という建物があります。最初は十七銀行・直方支店として大正時代に建てられました。
その後、1945年(昭和20年)に福岡銀行・直方南支店となり、1997年(平成9年)に現在の直方市美術館別館となりました。ガラス工芸品などが展示されています。
県道467号線を東に直進すれば到着
信号を左折して、アーケードとはお別れ。あとは県道467号線を東へまっすぐ進むだけです。
「古町」交差点も直進。
直方郵便局の前も直進。次の信号が遠賀川河川敷のすぐ前です。
信号の横断歩道を渡ると、手前には遠賀川の河川敷駐車場、その向こうにはチューリップフェアの会場が見えます。
河川敷駐車場は普段であれば無料ですが、チューリップフェア開催期間中の土日だけ有料になります。
土日の駐車料金は2023年まで終日300円でしたが、2024年から終日500円に変更されています。
河川敷の車両出入口のすぐ横に歩行者用の階段があります。ここを下りてチューリップフェア会場へと向かいます。
ルートB:日ノ出橋を経由する
日ノ出橋までは県道40号線を直進
続いて「ルートB」の解説です。「直方駅」交差点の横断歩道を渡るまではルートAと同じ。
ルートAは横断歩道を渡ってすぐ、右手にあるアーケード入口から商店街に入りました。
ルートBは横断歩道を渡って直進方向です。日ノ出橋に向かって県道40号線を進みます。
このルートのよろしくない点は、とにかく信号が多いこと。信号運が悪いと交差点で何度も赤信号に引っかかります。
からあげの名店「次元」がある
「円徳寺」交差点を渡ってすぐ右手に、「次元」というお店があります。
直方市のグルメ店舗を紹介する福岡ローカル番組に何度も登場している有名なお店です。
けっこう昔になるのですが、直方駅の近くに仕事でよく行く機会があり、取引先の社員さんに「次元の唐揚げはオイシイよ!」と何度もおすすめされました。
仕事帰りに立ち寄って唐揚げを食べたり、家族へのお土産として唐揚げを買って帰ったことも数多くありました。我が家の子供たちはみんな唐揚げが大好物なので、とても喜んでくれました。
「直方市の唐揚げ店といえば次元!」とみんなが絶賛する有名店なのですが、最近は「カレー焼きもウマイ!」とよく聞きます。
テレビでも唐揚げよりカレー焼きを紹介しているのをよく見ます。ちなみに私はまだカレー焼きを食べたことがありません。
雨なら「ふるまち通り」を歩くのが吉
「からあげ次元」を通過してすぐの信号がある位置は、アーケード商店街「ふるまち通り」の入口になっています。
雨が降っているなら、ここを右折して屋根のあるアーケード下を移動するのが良いですね。
「ふるまち通り」へ右折した場合、チューリップフェア会場までの行き方はルートAとまったく同じ道になります。
日ノ出橋まで直進するのであれば、あと幾つか信号を超えなければなりません。
バス停を通過すれば、もうすぐ日ノ出橋です。
「日ノ出橋」交差点の横断歩道は車両に注意
「日ノ出橋西」交差点に到着しました。
チューリップフェア会場に行くためには、横断歩道を渡って右折することになります。
チューリップフェア会場に向かって右折する場合、信号に関係なく常時左折がOKとなっている横断歩道を渡る必要があります。
ごく稀にですが、北九州方面から交差点へと進入する車両が、歩行者を確認せず横断歩道に突っ込んでくることがあります。(上の写真のトラックは一時停止をしていました)
ここは意外と危険なポイントです。横断歩道を渡るときは「車は停まってくれるだろう」と過信せず、車の一時停止を確認してから渡るようにしましょう。
日ノ出橋の横断歩道を渡った先は、ちょっとした広場になっています。
日ノ出橋の上から、チューリップフェア会場を見下ろすことができます。ここからの景色もなかなか良いですよ。
チューリップフェア会場は2つの川が合流する中洲エリアです。
上の写真、右側が遠賀川で、左側は彦山川です。
国道200号線の歩道がめちゃくちゃ狭い!
「日ノ出橋西」交差点から右折し、今度は遠賀川の河川敷に沿っている国道200号線を南へ進むことになります。
この国道の歩道がめちゃくちゃ狭い!
前方から人が歩いて接近してきても歩道上ではすれ違うことができず、どちらかが車道にはみ出さなければならないほど狭いです。
上の写真ではたまたま左側車道に車両は通行していませんが、基本的にここは交通量が多い道路です。
車両の通行が多いとき、歩行者が車道にはみ出すと危険なので、車両がすべて通過するまで歩行者は双方とも歩道上で制止しながら待機するしかありません。
歩道の途中で何カ所か、河川敷へと下りることのできる階段が設置されています。
無理して狭い歩道を進むよりは、早めに階段を下りて河川敷を歩いたほうが安全です。
ただし河川敷は駐車場ですので、車両の往来にはお気を付けて。
2つのルート比較:メリットとデメリット
両ルートの比較を兼ねて、メリットとデメリットをそれぞれまとめます。
ルートAのメリット・デメリット
ルートBのメリット・デメリット
チューリップフェア会場の様子
遠賀川に架かる木製の橋を渡る
遠賀川の河川敷駐車場からチューリップフェア会場までは、遠賀川に架かっている木製の橋(歩行者専用)を渡る必要があります。
数年前に福岡県を襲った豪雨災害により、この一帯の遠賀川は水位がかなり上昇し、チューリップフェア会場である中洲エリアは完全に水没しました。
その際に木製の橋は破壊され、消失しました。再び架けられ復旧した橋は以前よりも幅が広くなっています。
桜が咲く時期には桜並木が遠賀川の水面に映ってとても美しいです。今回訪問時は曇り空でしたが、晴天であればもっとキレイです。
2024年の「のおがたチューリップフェア」では、オランダから新種のチューリップを幾つか輸入したそうで、例年よりもさらにカラフルで美しい花園となっていました。
運が良ければ桜の花見もできる
運が良ければ、チューリップフェアの開催期間中に桜のお花見もできます。
桜並木は高台にあり、階段を上ればすぐ桜並木が始まります。
桜の開花がチューリップフェアに間に合わなかったり、あるいは早く咲きすぎてチューリップフェア期間中にはすでに散っていることもあります。
ここ何年かはチューリップフェアの期間と桜の開花タイミングが運良くピッタリで、チューリップと桜の両方を楽しむことができています。
まとめ
「のおがたチューリップフェア」の期間中は、週末だけでなく平日も多くの人が訪れる人気のイベントです。
イベント期間の終了後、露店などは撤収されますがチューリップは残りますので、しばらくはチューリップの美しさを堪能することができますよ。
2024年の「のおがたチューリップフェア」は、3月30日(土)から4月7日(日)までの期間で開催されました。