折尾駅・旧駅舎の「さよならイベント」から11年。この期間中、当ブログでは新駅舎の工事進捗や、工事の進行と共に変わっていく駅周辺の風景を写真付きで紹介してきました。
新しい駅舎は既に開業済みなのですが、その後も続けられていた駅北口の工事がようやく完了し、記念イベントが開催されました。
イベント会場にもなった新しい折尾駅北口。工事が完了した広場や、旧筑豊本線の線路を復元したエリアなどを写真付きで紹介します。
折尾駅北口の新駅前広場が完成
折尾駅北口前の再開発工事がようやく完了したとのニュースを耳にしました。
新しい折尾駅の駅舎は2021年(令和3年)1月に開業済みだったのですが、北口の駅舎前広場が2023年4月に完成し、今回のお披露目イベント開催により、北口全体の工事はほぼ完了ということになるようです。
完成記念イベント「おかえり折尾駅」が2013年6月に開催されました
新駅前広場の完成を記念し、2023年(令和5年)6月3日(土)と6月4日(日)に「おかえり折尾駅」というイベントが開催されました。
上のポスター右上には『「ありがとう折尾駅舎」あの時のイベントから10年』と記されています。
「ありがとう折尾駅舎」イベントは2012年(平成24年)10月に開催されたので、10年ではなく11年ではないかなと思うのですが、まあどっちにしろ長い時間が経過したことに変わりはありません。
2012年の折尾駅・旧駅舎を覚えていますか?
2012年10月のイベント時は、タイアップされたウォーキング大会に私も参加しました。上の写真はその時に撮影した折尾駅の旧駅舎です。
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「ありがとう折尾駅舎」イベントに参加、福北ゆたか線の新トンネルを見学
2012年10月13日(土)。北九州市八幡西区を歩いてきました。年内の解体作業開始が公表されたJR折尾駅の駅舎。「ありがとう折尾駅舎」イベントとタイアップした大会に参加してきました。
合同イベントの「折尾まつり」は4年ぶりの開催
なお今回のイベントは、毎年開催されていたものの新型コロナの影響で直近3年間は開催されていなかった「折尾まつり」が4年ぶりの開催となり、「おかえり折尾駅」と「折尾まつり」、2つのイベントを同時開催という形でおこなわれたようです。
平成2年から続いてきた「折尾まつり」が、コロナ禍を乗り越えて4年ぶりに開催されます。34回目を数える今回は、JR折尾駅新駅前広場の完成記念イベント「おかえり折尾駅」との同時開催で、会場を同駅前広場に移して行われます。
引用:4年ぶりの「折尾まつり」!! 「おかえり折尾駅」同時開催
引用元4年ぶりの「折尾まつり」!! 「おかえり折尾駅」同時開催 | おりおねっと
駅舎前広場とロータリー
「駅舎前広場」のベンチが完成
折尾駅駅舎のすぐ前は「駅舎前広場」と名付けられています。将来的にはここで一般のイベントも開催できるようにするのだとか。
写真の左側には四角い花壇のようなスペースに木が植えられ、周囲がベンチになっていて座ることができます。
今年2月に折尾駅を訪問した時点では、上の写真のとおり、まだベンチは工事中で完成していませんでした。
駅前ロータリーも完成形に
折尾駅の駅舎を出てすぐ目の前に広がる駅前ロータリーは、少し前に全体のコンクリート舗装が完了していたものの、一部箇所に工事用らしき荷物が積まれていたり、工事関係者の車両が駐車スペースを占めているなど、まだ完成形とは呼べない状態でした。
今回の訪問時はそれらの「工事中」というべき要素が何も見当たらず、晴れて「ロータリー完成」といえる景色になっていました。
駅前ロータリー中央部は、以前は工事車両の駐車スペースになっていたり、タクシーの臨時的な待機スペースとして占められており、一般車両は駐車できない状態が続いていました。
今回チェックしてみると、正式に有料駐車場として稼働していました。20分までは駐車料金無料。20分を超えた時点で1時間200円の料金が発生します。
ロータリーの西端、駅舎の近くには花壇とオブジェが新たに設置されていました。
旧筑豊線の線路がロータリー内に復元された
駅前ロータリー駐車場の横にはタクシーの待機場があり、さらにその横には再開発前まで線路が敷かれていた場所にレールや枕木などが復元されていました。
折尾駅の中、改札口を入ってすぐの場所にも同じように昔の線路があったことを示す復元線路が床の下に敷設されています。その延長線上に追加で、上の写真のレールが設置されたことになります。
再開発により現在の形となる前の折尾駅は、鹿児島本線と筑豊本線(=福北ゆたか線、若松線)、2本の路線が折尾駅で立体交差する駅でした。上側が鹿児島本線で高架、下側が筑豊本線で地上を走っていました。
地上を走っていた筑豊本線(=若松線)は、折尾駅を出て若松方面へ向かう線路が現在の駅前ロータリーを通り、さらに国道199号線を横断する形でした。今回ロータリーに復元されているとおり、旧線路があった頃の折尾駅を知っていますし、何度も来ていました。
国道の踏切に加え、路線バスが折尾駅に進入するため右折や左折を待って車列を作り、折尾駅前はいつも大渋滞の状態でした。あまりにも渋滞がひどいので、折尾駅の再開発が始まるよりも以前は、車で折尾駅近辺に行かないようにしていたくらいです。
「学園大通り広場」も遂に完成
折尾駅駅舎の正面(東側)は「駅舎前広場」と名付けられていますが、駅舎の北側にも新しく広場ができました。「学園大通り広場」と名付けられています。
2023年2月の訪問時は、工事の真っ最中だった
今年2月に訪問した際、学園大通り広場はまだ工事が完了していませんでした。舗装は全体的にほぼ完了しているように見えましたが、一部の区画ではまだ土面が見えていたり、道路との境界線は柵で覆われていたりしました。
新駅舎が開業した2021年1月の頃、上の写真があったエリアは臨時の乗降場が設置されていて、折尾駅で人を降ろしたり、あるいは駅に到着した人を迎えに来た人が車に乗せるための場所となっていました。
2023年2月の時点で、広場工事は開始されており、臨時乗降場は駅前ロータリーの南側に移転していました。
現在はロータリー南側(上の写真、左側)が乗降場になっています。
乗降場はあくまでも「一時的に車を寄せる場所」であり、車を長時間駐車して良い場所ではありません。悪質な利用者は昔も今も存在します。長時間駐車したい場合はロータリー内の駐車場を利用しましょう(20分無料です)。
学園大通り広場も工事が完了し、広場にはイベントのためのテントが多数設置されていました。またイベントでは武内和久市長をはじめとする関係者がここでテープカットのセレモニーをおこなっていました。
広場の中央に植えられた背の高い1本の木は、駅前の再開発を記念して何か名前が付けられた、とテレビニュースで見た記憶があるのですが、そのニュースソースを見つけることができませんでした。
「学園大通り広場」という名前のとおり、九州共立大学、九州女子大学、自由ヶ丘高校などの学生たちは、この広場を歩いて登下校をすることになるのでしょう。
こちらの広場でも将来的には一般イベントが開催されるようになるのではないかと思っています。
「おかえり折尾駅」と「折尾まつり」、合同イベントの特設ステージが鹿児島本線の高架下に設置されていました。
まとめ
折尾駅周辺はマンション建設予定地らしき土地が多数待機しており、今後ますますベッドタウンとしての機能を強化するものと思われます。
駅北口の工事がほぼ完了した一方で、旧東口や旧西口をはじめとする、今後は「南口」と呼ばれるエリアの工事はまだほとんど進んでいません。こちらも進展があり次第、ブログで紹介する予定です。
また、北口の高架下では現在「えきマチ1丁目折尾」という商業施設が建設中です。こちらについては現在判明している情報や工事中の写真を別記事で紹介しています。
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折尾駅高架下「えきマチ1丁目折尾」、開業は2023年9月29日
折尾駅北口の高架下に建設中の「えきマチ1丁目折尾」は、オープンが2023年9月29日であることが正式発表されました。2023年6月現在の工事進捗を写真で紹介すると共に、入店が発表されたお店を紹介します。
北口以外の「東口」「西口」「鷹見口」の工事進捗は現在どうなっているかについては別記事にまとめました。過去の写真も掲載しているので、現在との景色の比較も楽しんでみてください。
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折尾駅の旧東口・旧西口・旧鷹見口、2023年6月現在の工事進捗
北九州市八幡西区にあるJR折尾駅は再開発事業により駅周辺の工事が10年以上おこなわれています。この記事では折尾駅の東口・西口・鷹見口と呼ばれた跡地の工事が2023年6月時点でどこまで進んだかを、現地で撮影した写真付きで紹介しています。