現在の折尾駅舎は建て替えのため消滅する
折尾駅を発着とするウォーキング大会は今年の4月に1度歩いた。
瀬板の森と金山川の豪華な桜並木を初めて愛でる【折尾ウォーク】
2012年4月8日(日)。北九州市八幡西区と遠賀郡水巻町を歩いてきました。桜の開花がピークを迎えた北九州地方。100年を超える歴史ある建造物と、ここ10年で急速に発展した新興住宅地を巡りながら、満開の桜を堪能してきました。
今回歩いたコースも前回とほぼ同じルート設定だったので、当初は不参加の予定だった。
しかし、JR折尾駅の現駅舎がもうすぐ解体され、長期的な工事を経て新駅舎として生まれ変わるらしい、というニュースを耳にした。つまり現在の駅舎は消滅してしまうらしい。
それならば折尾駅最後の勇姿を見ておかねばと思い、今回の折尾ウォークも参加することにした。
「ありがとう折尾駅舎」イベント会場と化した駅正面ロータリー
「折尾駅北口」と書かれた仮駅舎が建設されていた。
こちらは折尾駅正面から見て反対側にあり、九州共立大学や自由が丘高校など駅北側の学校群や施設を利用する人が下りる駅出入口となっている。
こちらは駅北口ではなく、駅正面。ロータリーは封鎖され、「ありがとう折尾駅舎」イベントの会場が設営されていた。特設ステージが組まれているものの、時刻は午前8時30分過ぎ。まだ誰もいない。
駅前には大行列ができていた。ウォーキング参加者の列と、記念切符を買いに来た人の列が混在している。
西鉄北九州線の線路跡を進む
折尾駅駅舎のすぐそばにある「ねじりまんぽ」という赤煉瓦の高架橋跡。「まんぽ」はトンネルの意味だとか。
以前は「ねりじまんぽ」の上に線路が敷かれ、西鉄北九州線が走っていたらしい。
西鉄北九州線の線路が敷かれていた跡をしばらく南へ進む。
線路跡の左側はJR福北ゆたか線が並走している。
右に曲がり、金山川に沿ってしばらく進み、歩道橋を渡ってから国道3号線を東へ進む。
「瀬板の森公園」を北から南へ横断
瀬板の森公園・北口ゲートをくぐり、公園内の散策路に入る。
公園の反対側・南口ゲートまで2.2kmを歩くということらしい。
公園北口と南口の中間あたりにある「水の丘」という休憩エリア。1階部分がトイレになっている。
春に訪れた時は桜並木が見事だった。今回は緑の木ばかり。紅葉にもまだ早い。
思ったよりも早く南口ゲートに到着。ゲートを抜けて一般道に戻る
金山川沿い遊歩道のコスモスを眺める
瀬板の森公園・南口を出て、北筑高校の横を通過。
金山川に沿った遊歩道を歩く。
春にここを歩いた時は、遊歩道の上に連なる桜並木が余りに見事で感動したのだけど、秋の金山川沿いは「コスモス」が有名。何度か家族で観に来たことがある。
以前来た時は、コスモスがもっとたくさん咲いていた印象がある。今回はまだ咲き始めの時期だったのかもしれない。
この一帯の木々は少しだけ紅に染まり始めていた。
新しい福北ゆたか線のトンネル建設現場を訪問
この辺りで金山川沿いの遊歩道は終了。一般道に戻る。
いつも交通量の多い「則松一丁目」交差点。国道3号線を西へしばらく進む。
国道3号線沿いにある「ホームプラザ・ナフコ折尾店」。
ナフコの隣りにある「サンレーグランドホテル」。以前は「松柏園グランドホテル」という名称だった。
JR筑豊本線(福北ゆたか線)の線路上を通過。
「折尾愛真学園口」交差点で国道3号線を横断し、進路を北へ。
こちらの交差点は、名称が「折尾駅入口」に変更されています。
住宅地に入った。団地が建ち並んでいる。初めて歩くエリアなので、ここがどこなのか把握できていない。
現在建設中の福北ゆたか線・新トンネルの中を見物できるということで、誘導されてトンネルの上部付近に来た。
写真中央、少し遠い場所に「折尾スターレーン」のボウリング塔が見えているので、なんとなく位置は把握できた。
坂を下りてトンネル内部へ。今回はウォーキング大会とタイアップしているため、ウォーキング参加者は特別に中を見物することができた。
JR福北ゆたか線の線路が将来このトンネルを通ることになるらしい。
しかし、現在の福北ゆたか線がどの辺りを通っていて、新しい線路がどこを通るのかが分からないので、説明を聞いてもポカーンとするだけだった。
壁に航空図が貼られていた。この写真を見てある程度、2つの線路を理解できた。
現在のJR福北ゆたか線は、直方方面から折尾駅に向かってまっすぐ北に進んでいる。上の航空写真だと中央を南北にまっすぐ伸びているのが現在の線路。
一方、新しい線路は航空写真の下の端あたりから左に曲がり、新トンネル(「現在地」と書かれている場所)を抜け、航空写真の左端から緩やかにカーブしている線路(=鹿児島本線)と合流する形になるのがよく分かる。
新トンネルや新線路をなぜ建設しているのかの解説が地図と共に貼られてあった。これを読んでさらに理解が深まった。
折尾駅近辺は踏切がとにかく多く、渋滞がひどい。その渋滞を解消するため、トンネルを含む新線路が鹿児島本線と合流し、さらに線路を高架化させることで踏切そのものが撤去され、渋滞解消に繋がるのだという。
「渋滞緩和」ではなく「渋滞解消」なのだ。そもそも元凶である踏切の大半は現線路の廃止と共になくなるのだから。これは素晴らしい。いつ頃完成するのだろう。
新々堀川から折尾駅に戻る
トンネル建設地を去り、折尾愛真学園と書かれた看板の下を通過。
ファミリーマート前の踏切を渡る。新トンネルと新線路が完成したら、この踏切も消滅するということなのかな。何年先になるのかは分からない。
人工的に作られた「堀川」。正式名称は「新々堀川」。何度か作り直されたということなのか。
今回歩いたコースだけでも、福北ゆたか線の踏切はいくつあっただろうか。意識しながら歩くと「踏切、多いな!」と分かる。
折尾駅前の丸和が見えている。
折尾駅近く、堀川沿いに建ち並ぶ飲食店群。これらの店舗も折尾駅の再開発事業により、将来的にはなくなってしまうらしい。
折尾駅に戻ってきた。ウォーキングのゴール受付を待つ長蛇の列ができている。
この折尾駅舎を観るのは、おそらく今日が最後になるのだろう。
イベントとタイアップしたウォーキング大会だったので、記念品をいただいた。