衰退していた「グランモール」

今回のスタート地点、JR水巻駅。

駅前の歩道橋を渡って国道3号線を越える。

水巻町役場を通過。

2011年7月にオープンした複合型商業施設「グランモール」。施設の存在はオープン当時から知っているが、ここに来たのは初めて。

ナフコの辺りは北九州市八幡西区になるらしい。北九州市と水巻町、2つの自治体にまたがった商業施設。

大きな商業施設なのにもかかわらず、国道3号線から全く見えない。歩道にズラリと背の高い木々が生い茂っていてグランモールを隠してる格好なので、車を運転してる人からは見えない。
さらにこの辺り、国道3号線の車線数が一時的に増えてカーブになってる箇所。速い車が遅い車を抜きにかかるポイントでもあり、初心者ドライバーには車線をどう進めばいいのか複雑で怖い箇所なので、周囲の景色や商業施設を見る余裕など全くない。
看板もそれほど目立たないため、知らない人はおそらく何年経っても気付かないまま通過してしまう。
これだけ大型施設なのに国道からの新規客流入が見込めないような状態だから、当然ながら一見客は来ないだろう。店内を少し歩いたが、オープン当初はニュース映像で活気ある様子を見ていたのに、今回はテナント店舗がほとんど撤退し、ガランとしていた。
なぜか水巻町図書館の裏山に登る

国道3号線の下をくぐって北へ進む。

水巻町図書館。小高い丘の上にある。

図書館の横に「十字架の塔」という看板。

十字架があるそうなので、登ってみることにした。

階段、けっこう長かった。半分も登らないうちに後悔した。

階段終了。広場はあるが、十字架が見当たらない。

後ろを振り返る。何も見えん。

広場の奥にさらなる階段がある。

十字架がないので上り始める。

階段が長すぎる。もはや登山になってきた。

「多賀山 山頂」って。十字架どこだよ。

俺はなぜ登山しているのか。

多賀山の山頂に到着。「十字架の塔」とやらはどこにもない。さすがにキレた。

多賀神社跡という案内板。十字架の塔はスルーされている。

せめて山頂からの景色を、と思ったが何も見えねえよ。

かろうじて北側の一部だけ、木の隙間から遠賀川と町の景色が見えた。

山から下る時、階段ではなく坂道を発見。遠回りだけど下りは坂を歩いていたら水巻町の景色がようやく見えた。
坂を下り終え、図書館横で警備員に「十字架の塔ってどこなんですか?」と聞いたら、「あっちです」と指を差した方向が、上の写真を撮った地点のさらに後ろ側。
階段のすぐ横に案内板を立てたら、普通は「階段を上る」と思うじゃないか。紛らわしい。

体力の余裕がないので十字架の塔は断念し、ウォーキング再開。県道に戻るため図書館前の階段を下りてる途中、右足のふくらはぎがつった。これが本当の無駄足。
うちの子供たちも遊ばせた「みどりんぱぁーく」

道路横の壁に綺麗な絵が描かれている。地図を見ると中学校がある場所のようなので、美術部の生徒たちが描いたのかな。

県道を北へ進み、次の目的地へ。

「みどりんぱぁーく」。とても広い公園で、子供向けの遊具も充実してる。
まだ幼稚園に通っていた頃の長男と長女を連れて何度か遊びに来たことがある。いつもと違う遊具に興奮してはしゃいでた子供たちを思い出して、とても懐かしい気持ちになった。いま長男と長女はそれぞれ高校生と中学生である。
ちなみに公園の名前、以前は普通に「みどりんぱーく」だった気がするのだけど、いつの間に小さい「ぁ」が付いたのだろう。

「みどりんぱぁーく」前には広大なコスモス園。数日前、「見頃になりました」とニュースになっていた。

「みどりんぱぁーく」では「水巻コスモスまつり」というイベントが確か毎年開催されてるはず。調べてみたら2015年は10月24日(土)と25日(日)の2日間。
イベントではローカルタレントが来たり戦隊ショーがあったりで来場者数も多くなるはず。ただ24日頃まで花が持たないように思う。
遠賀川河川敷のコスモス遊歩道も素晴らしい

「みどりんぱぁーく」のすぐ横が遠賀川の堤防。河川敷には広大なコスモス園が広がっている。

「MIZUMAKI」とローマ字の文字風に作られたコスモスの花壇。今回行った時はまだ五分咲きという感じ。

ローマ字横の花壇はほぼ満開状態。

コスモスと一口に言ってもいろんな品種がある。立て札に書いてた。

今日も広いぞ遠賀川。

両側をコスモスの花壇が延々と伸びている遊歩道を今度は南へ進む。

コスモスの季節にここを歩くと大変気持ちがいい。

歩きながら何十枚とコスモスの写真を撮りまくる。

3連休初日、土曜の朝。たくさんの人が河川敷に来てコスモスを眺めたり写真を撮ったりしていた。遠足で来たらしい子供たちの姿も。

「みどりんぱぁーく」の入口から2.5kmくらい歩くと国道3号線の橋に着く。

橋の中央から広大な遠賀川の写真を撮りたかったのだけど、遊歩道から橋に上る階段や道が近くに1つもなかった。仕方ないので通過。

国道3号線の隣りにはJR鹿児島本線の鉄橋。電車が橋を通過する度に轟音が響く。
ペットボトルで製作された花の風車

ここで遠賀川の河川敷とはお別れ。

「立屋敷遺跡」。この辺りは「稲作文化発祥の地」なんだとか。知らなかった。

今回、コスモスと共にもう1つの目的地・荒祭神社に到着。以前来たときより花が増えてる!

花の風車。これ、すべて近くに住む人が個人で制作した人工の花で、素材はペットボトルのみ。

花を後ろから見ると、ペットボトルを切っているだけなのがよく分かる。

ヒマワリなんて本物と見分けがつかない。

先日、九州朝日放送(KBC)で放送された「前川清の笑顔まんてん タビ好キ」という番組でこちらの風車花壇が紹介されているのをたまたまテレビで見てた。写った瞬間に「あそこだ」とすぐ分かった。この近辺は9年前、仕事で毎日訪れており、花の風車も毎日眺めていた。

制作者も出演されてて、その方のお宅も何度か訪問したことがあったのですぐ分かった。ペットボトルを再利用して花の風車を作り始めたのは「枯れないし、1年中咲いてるから」と語ってらっしゃった。
それにしても素晴らしい。9年前、仕事でこの辺りに来てた頃はここまで風車の数もなかった。この日は風が強くて、吹くたびに風車がクルクル回るのが本当にキレイで、しばらく立ち止まって見とれてた。

水巻駅に戻ろう。

この道を通るのも9年ぶり。懐かしい。

水巻駅の横にある踏切。すぐ目の前が国道3号線の信号で、しかも鹿児島本線は運行本数が多いため、いつもここで渋滞する。しかし今回は徒歩。スンナリとここの踏切を渡ったのって初めてじゃないかな。

水巻駅に戻ってきた。

今回の歩行総距離は11.44km。