小倉城口とは別世界の新幹線口
今回のスタート地点は、JR小倉駅の新幹線口(北口)。
最近いつ来てもメーテル&鉄郎のブロンズ像があるベンチには常に誰かが座っていたのだが、この日ベンチには誰もいなかった。
JR小倉駅といえば、このブログに登場する回数が多いのは小倉城口(南口)のほう。新幹線口(北口)にはあまり来ない。
特に新幹線口の西側エリアは全然歩いたことがないので、今回歩いてみることにした。
小倉城口(南口)は飲食店や商業施設、そして商店街など「商業エリア」というイメージが強い。
対して新幹線口(北口)はホテルが実に多い。
「浅野三丁目」交差点を右折し、国道199号線に沿ってしばらく東へ進む。
この写真の中で30年前から存在する建物といえば、カラオケパティオとKMMビルくらいだろうか。新幹線口は大きく発展した。
2010年12月に移転してきた「小倉記念病院」。移転前は小倉北区貴船町の、TOTO本社と国道3号線を挟んで反対側のところ(=「貴船橋東」交差点の前)に建っていた。
旧病院の跡地には現在、「サンリブきふね」「資さん貴船店」「ガスト小倉貴船店」などが建っている。
小倉駅周辺でも一際目立つ超高層ホテル「リーガロイヤルホテル小倉」。1993年に開業し、このホテルのオープンが以降の新幹線口の発展に繋がっている。
西日本総合展示場の西側にある「あさの汐風公園」。8時30分から22時00分までの時間、30分置きに音楽が流れ、噴水ショーが始まる。
ミクニワールドスタジアム北九州を1周できず
サッカーJリーグ・ギラヴァンツ北九州のホームスタジアム、「ミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ)」。2017年2月に完成・オープンしている。
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ギラヴァンツ北九州の新スタジアム建設が始まったので見に行ってきた
北九州市を本拠地とするサッカーJリーグ・ギラヴァンツ北九州。J1昇格基準を満たす新たなホームスタジアムとして小倉駅北口に建設が決まった北九州スタジアムが先日着工されたと知り、見に行ってきました。
ミクスタをホームスタジアムとしたことで「J1昇格」の基準を満たしたはずのギラヴァンツ北九州は、新スタジアム完成の前年にJ2最下位でJ3に降格。
2018年もJ3で最下位だったが、2019年にはJ3優勝。前年最下位のチームが翌年に優勝したのはJリーグ初の快挙だったらしい。
2020年にはミクスタ移転後ようやくJ2に昇格。しかし主力選手をどんどん引き抜かれる「草刈場」と化したことも響いて、2021年には再びJ3に降格。J3優勝経験のあるチームが再びJ3に落ちたのも史上初だったらしい。
ミクスタはラグビーの試合会場としてもよく利用されている。スタジアム完成後の「こけら落としイベント」もラグビーの試合だった。
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ミクニワールドスタジアム北九州で初観戦、美しいピッチと風景、サンウルブズの試合に大興奮
2017年2月18日(土)、北九州市小倉北区に完成したミクニワールドスタジアム北九州における初のスポーツイベント開催となるラグビーのスペシャルマッチ「サンウルブズvsトップリーグオールスターズ」を現地で観戦してきました。
2019年にラグビーのワールドカップが日本で開催された際、事前キャンプ地としてウェールズが北九州市を選択してくれた。
ワールドカップで日本と共にウェールズを応援した北九州のラグビーファンは多いことだろう。ウェールズはベスト4に進出した。
久しぶりにスタジアムの外周を散策してみることにした。海からの潮風が実に気持ち良い。
潮風が気持ち良いなどと考えていたら、スタジアム東側の海に面した通路は施錠され、通行禁止になっていた。以前はここも歩けていたはずなのだが。
仕方ないのでUターン。どうせなら最後まで歩いて1周したかった。あとちょっとだったのに。
砂津長浜トンネル、北側(国道199号線側)入口
スタジアムから離れ、国道199号線を東へ進む。
小倉駅近辺、特に北口から門司方面に進んだ辺りは分譲マンションが次々と建築されている。
これだけマンションが増えていて、「子育てしやすい環境ランキング」では政令指定都市で11年連続1位を獲得しているのに、なぜ北九州市は人口が減り続けているのだろう。
今回、小倉北区の富野エリアを歩こうと思った大きな理由は2つあって、そのうちの1つ、砂津長浜トンネルの国道199号線側入口が近付いてきた。
リーガロイヤルホテル小倉などがある浅野エリアを東側(=門司方面)に進み、最初のカーブを通過してすぐの辺りにある。
2022年5月17日に開通したばかり、出来たてホヤホヤの砂津長浜トンネル。
このトンネルの開通により、国道3号線と国道199号線との往来が大変快適になった。これまでは「踏切を渡る」か「遠くまで迂回する」しか選択肢がなかった。
今回、このトンネルを実際に車で走行してみた。海側の入口(=上の写真)からトンネルを抜けて富野側の出口に出るまで、所要時間は1分未満。めちゃくちゃ早くなった。
今までなら、踏切待ちが発生しなくて運が良い場合でも3分以上、運が悪ければ10分近くかかったかもしれない。これは便利だ。
ちなみに砂津長浜トンネルは2022年6月現在、歩行者と自転車は通行できない。(将来的に歩行者と自転車も通れるようにする構想はあるらしい)
つまり車以外は今まで通り、どこかの踏切まで迂回するしかない。せっかくのウォーキングなので「じゃあどこまで迂回するのか」を実際に歩いてみた。
長浜町の住宅街を東に進んでいくと踏切を発見。踏切の上に架かる歩道橋を渡ることにした。
長い貨物列車がゆっくりとしたスピードで門司方面へとカタコト走り去っていく。
続いて下り方面の普通列車が小倉駅へ減速しながら走り去っていく。
この橋の上、景色がとても良かったので少し休憩。その間に踏切の遮断機は一度上がったのだが、30秒もしないうちに今度は上り方面の列車が通過するためか、すぐ遮断機が下りた。
ストップウォッチで計測したところ、踏切待ち時間は11分。こんなにも長いこと踏切で待たないといけないなんて地獄だ。砂津長浜トンネルのメリットが分かるというものである。
偶然見つけた「九州の玄関口」
高浜の踏切を抜け、国道3号線を横断。新幹線の高架下を東へ進む。
上り坂を進んでいくと、新幹線の線路が視界より低い位置にあることが分かった。しばらく待っていると下りの新幹線が通過。減速しながら小倉駅へと向かっていく。
写真を撮る際、新幹線が接近してくる気配を感じたので音を聞いていたら、どうやらすぐ近くにトンネルの出口があるようだった。こもった音が開放されて大きくなるような感じ。
本州と九州を繋ぎ、関門海峡の底に建設された海底トンネル「新関門トンネル」。その福岡側の出口はどうやらここらしい。
本州側から新幹線で九州に来る人々にとって、この写真の場所が文字通り「九州の玄関口」である。
偶然通りがかった「九州の玄関口」を通過して右折。
次の目的地「更新うどん」の看板が前方遠くに見えていた。地図を調べたわけではなく、偶然見つけた。
今回、富野をウォーキングしようと思った大きな理由の1つは、大将が逝去してしまった更新うどんに最後の訪問をすることだった。
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閉店した「更新うどん」を最後の訪問、大将の親族の方にお話しを聞いた
残念ながら2022年4月をもって閉店した更新うどんを訪問し、逝去された大将のご冥福をお祈りしてきました。また大将の親族の方と少しお話しをすることもできました。
砂津長浜トンネル、南側(国道3号線側)入口
更新うどんを離れ、進路を西へ。左手にメディアドームが見えた。
「富野口」交差点を右折し、国道3号線を北上。
「富野口」交差点を曲がってすぐ、さっきとは反対側の砂津長浜トンネルが前方に見えてきた。
そういえば、もう20年以上前からこの辺りはずっと工事中だったことを思い出した。
延々と工事をしているが何をやってるんだろう、と不思議で仕方なかった。トンネルだったんだな、とようやく把握できた。
直進すると砂津長浜トンネルに入り、この記事前半で紹介した「国道199号線側の出口」に出る。今まで通りの国道3号線は、トンネルへと向かう直進道路の左側に脇道の形で残っている。
トンネルに歩行者は侵入できないので、脇道の国道3号線を進む。左手には「チャチャタウン小倉」の観覧車が見える。
この辺りの昔を知ってる方ならお馴染み、「砂津」交差点もまだ残っている。左折すればチャチャタウン小倉や平和通り、JR小倉駅の小倉城口(南口)に行けるし、右折すれば国道3号線で門司方面に行ける。
直進方向にも道はあるが、交差点を抜けてすぐ左側に曲がっていくので小倉駅の北口方面と直接繋がってはおらず、むしろ南口に行ってしまう。これは30年以上前から変わっていない。
砂津長浜トンネルは、この辺りでは既に地下を通っているので見えない。
「砂津」交差点を直進方向に進むと、チャチャタウン小倉の裏手に出る。これも昔のまんま。
「新砂津橋」交差点で右折し、JRの踏切を2つ通過して小倉駅の北口方面に出るというのが昔の定番だった。タクシーもトラックも一般車両もみんなここを抜け道として利用していた。
遮断機が下りていない時は抜け道として優秀なのだが、踏切が2つ続いているので、1つでも遮断機が下りていたら時間を相当にロスする。2つとも遮断機が下りていた時は最悪で、踏切の間の狭い区間は車を停車できるスペースが大変狭いため、無茶して突っ込むと大事故になってしまう。
そんな危険地帯も、砂津長浜トンネルが開通したことで通行する車両は激減するのではないだろうか。
「京町四丁目」交差点に到着。ここを直進すれば徒歩数分でJR小倉駅の小倉城口(南口)に着く。
しかし直進はせず、右折。京町アンダーパスの歩行者トンネルをくぐり、小倉駅北口へ。
「浅野一丁目」交差点を左折。小倉駅はもうすぐそこだ。
JR小倉駅の新幹線口は大半がペデストリアンデッキに対応しているため、リーガロイヤルホテル小倉、小倉記念病院、西日本総合展示場、あるあるCityなどの各施設と小倉駅が直接繋がっている。地上に下りる必要はない。
キャプテンハーロック像を背後から撮影して、今回のウォーキングは終了。全長7.4kmの行程だったが、実に中身の濃い散策だった。