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行き当たりばったりで新立山に登ってきた(2年ぶり3回目)

2012年12月12日

過去2回の新立山は、いずれも人生の大きな節目だった

今回登ってきた「新立山(しんたてやま)」は標高300メートルちょっとの低い山。

これまで2回、この山に登った。過去2回はいずれも自分にとって大変印象深く、ある意味で人生の転機にもなってる。

1回目は2008年の7月。家族5人での初登山。この時の私は現在より体重が25kgも重く、体力も衰えまくり、運動も全くしておらず、精神的に凄く病んでた。今までの人生で最も重苦しかった頃。

気分転換に、と嫁が提案した1回目。しかし登山開始5分で体力を失った私。まだ4歳だった次女ですらスイスイ登ってたのに、私は亀ほどの速度しか出せない。最後は嫁と次女に助けられながら1時間半ほどかけて山頂へ。

気分転換どころか、とてもヘコんだ。体力的にも精神的にも落ちるとこまで落ちたんだなぁ、って。「山頂に着いたぞ!」という達成感も少しはあったけど、「情けない、悔しい、不甲斐ない」というネガティブな感情が上回る。

筋肉痛も含めて立ち直るのに時間を要した。このままでいい訳がない。変えねば。

2回目は2010年の11月。25kgの減量に成功し、精神的にもずいぶん回復した頃。もう1回、新立山に登ってみたい。今度は私が家族に提案。また5人全員で登った。

1回目の苦闘がウソのようにスイスイと足が進み、一歩登るごとに活力が湧いたのを覚えてる。40分ほどで山頂に到着。家族の中で私が一番早かった。

山頂で風に吹かれながら、1回目の時に味わった悔しさや情けなさが吹っ飛んだように思えた。どんなことでも糧になる。底を経験したからこそ今がある。もう1回上げていこう。いろんな事が自信に繋がった。

2回目の時に山頂で感じた心地良さが、半年後のウォーキング大会初参加に繋がっている。

自宅を出た時は登山するつもりなんてなかった

今年は2回、山に登ってる。1回目は6月中旬。

これは登山というよりもウォーキングコースの途中で山があった。最初の急な上り坂で平常心を失い、ムチャクチャな呼吸法で階段を上ったせいで過呼吸になった。大げさじゃなく死ぬかと思った。

2回目は6月下旬。

ウォーキングの自主トレをしてる途中、「ついでに山も登っちゃお」という勢いとノリで登山決行。かなりキツかったけど、あの経験も自信になった。

今回の登山も完全に勢い。所用を済ませ、新立山の近くを通ったので、「登っちゃおっか」と急きょ決めた。とは言うものの、伏線はあったんだけど。

10月下旬、ウォーキング大会で新立山のふもとにある「正助ふるさと村」に来た際、過去2回の新立山登山を思い出し、またいつか登るぞ、と心に誓ってた。誓ったとは言いつつスケジュールは何も決めてなかったけど。

思い立ったが吉日、とも言うし。

3回目の登山はどうだったかと言うと…

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↑「正助ふるさと村」に車を停め、出発。

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↑「正助ふるさと村」から登山道入り口までは少し距離がある。

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↑ブルーベリー園の横を通過。

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↑晴れたり曇ったりの天候。ときどき雲の隙間から光が差す。

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↑登山道入り口に到達。さあ登るぞ。

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↑登り始めて5分くらいの地点。1回目の時はココで既に限界だった。次の一歩を踏み出すまで何秒もかかり、歩幅もチビチビ。2回目の時はココを快調に飛ばせたおかげで勢いがついた。

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↑今回はどうだったかというと、前半でちょいとバテた。最後に参加したウォーキング大会から2週間経って身体がナマリ始めてる。

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↑途中で登山コースと分岐して弥勒菩薩像がある丘まで登る階段がある。2回目の時は余裕があったのと、家族のみんながまだ追い付いて来なかったので一人で菩薩像を見に行ったけど、今回はパス。余裕なかったw

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↑地上と山頂とのちょうど中間くらいになるのかな。木製のベンチがある。

1回目の時は「もう無理だ、登れない」と泣きそうになりながらここに座って下山を考えてたら、先に登ってた嫁と次女が心配して下りてきてくれて、「大丈夫、最後まで登ろう」と励ましてくれた。

2回目の時は「1回目の情けない自分」を払しょくしたかったので、このベンチにも座らず一気に山頂まで行った。

今回は、3分ほど座って休憩したw 準備運動不足でバテた。

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↑ここ数日は雨も降ってないのだけど、先日の寒波で雪が積もったのかもしれず、山頂に近い斜面は道が少しヌルヌルしてた。滑らないように注意しながら登る。

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↑山頂まであと少し。

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↑山頂のすぐ下にある広場まで来た。ここまで来たらゴール目前。

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↑山頂下の広場から北九州方面の景色が見える。山頂からだとこの方面は木で覆われていて見ることが出来ない。

2年ぶり3回目の山頂

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↑山頂を示す案内板。でもあと20メートルほど歩く必要がある。

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↑ここが正真正銘の山頂。

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↑「宮田町」と彫られた石碑。宗像市の隣りにある宮若市は旧宮田町と旧若宮町が合併して出来た市。

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↑山頂広場には木製のテーブルが2つほど設置されてる。

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↑山頂から見える景色が書かれた案内図。

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↑北側、赤間方面。山のふもとに福岡教育大学が見える。先日ウォーキングで歩いたコース。ゆめタウンも見える。街の向こうには玄界灘。福津もあの辺りなのかな。

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↑南側、宮若市の財政を大きく支えるトヨタ自動車九州の巨大な工場。

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↑雲の隙間から差し込む光の綺麗なこと。しかし山頂、すっごく寒かった。気温3度やもん。登山でポカポカした身体が一瞬にして冷え、汗も乾き寒くなってきたので長居せず下山することにした。

上りと下りでは別の筋肉を使う

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↑下山しようとUターンしたら、さっき「宮田町」と彫られてた石碑の裏側に「権現山(ごんげんやま、と読むらしい)」と書かれてた。今まで新立山という呼び名しか知らなかった。権現山とも言うのか。覚えておこう。

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↑下りは上りよりも当然ラクチン。例のベンチに座ることもない。ただし、下りも気を付けないと大怪我のもと。特に道が濡れて滑りやすくなってる時は、下りの方がむしろ危ない。

上る時と下る時では、負荷のかかる脚の筋肉が異なる。上る時は身体を前へ(上へ)と進めるための推進力が必要だし、下るときはスピードをセーブするために踏ん張る抑止力が必要になる。ウォーキングの時とも当然ながら使う筋肉が違う。

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↑地上が近づき、道も広く平坦になってくると安心する。しかし安心し過ぎて油断すると、デコボコ部分や大きな石に足を取られてグキッと足首を捻ったりする。何度経験したことか。私は幸いにも足首が柔らかいらしく、捻りはするが負傷したことは一度もないので助かってる。

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↑登山道の入口に戻ってきた。ここから再び「正助ふるさと村」まで歩いてゴール。

今回、上りの途中で予想以上にバテたし、休憩も少しだけ取ったので、2回目の時より時間かかったかな~と思ったけど、ウォーキング計測アプリを見たら「正助ふるさと村」から山頂まで所要時間40分だった。意外に速かった。前回とほぼ同じタイム。

全長距離は4.1kmほど。でもウォーキングで10km歩くのよりも遙かに疲れた。年間目標の900kmまであと55km。まだまだ遠いぞ。

2年前、新立山を登った自信がウォーキング熱へと変わり、1年半で歩行距離が1,000kmを越え、筋力もついた。そして今回また新立山に登り、筋肉痛に襲われる気配もない。新たな自信をまとうことが出来る。

すべては繋がっている。

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