平成筑豊鉄道の沿線散策、上野焼イベントや温泉を巡る【福智町ウォーク】

ラッピング車両「スーパーハッピー号」

いつものウォーキング大会であればスタート地点やゴール地点はJRの駅になるのだが、今回は平成筑豊鉄道(愛称:へいちく)の駅が発着地点となる。

平成筑豊鉄道、スーパーハッピー号
ラッピング車両「スーパーハッピー号」

平成筑豊鉄道・伊田線で移動するため、JR直方駅から乗り換える。JRホームとは別の場所に平成筑豊鉄道のホームがある。

平成筑豊鉄道はJR九州のICカード「SUGOCA」に対応しておらず使用できない。運賃は基本的に降りる際、車内にて現金で支払う方式。ただし直方駅では事前に切符を購入することが出来る(ホーム入り口に切符販売機がある)。

平成筑豊鉄道、スーパーハッピー号
福智町の子供たちが絵を塗っている

平成筑豊鉄道は様々なラッピング車両が運行している。今回乗った車両は「スーパーハッピー号」という名称。

画家・ミヤザキケンスケさんが描いた下絵に福智町の子供たちが色を塗るというコラボレーション企画で完成した車両。とてもカラフルで微笑ましい。

旧赤池町をスタートし、上野へ向かう

赤池駅の現在の愛称は「原田眼科 赤池駅」

直方駅から電車に揺られて7駅目、所要17分でウォーキング大会スタート地点の赤池駅(田川郡福智町赤池)に到着。運賃は330円。

平成筑豊鉄道の一部の駅はネーミングライツ(=命名権)で企業に駅の愛称を販売しており、こちら赤池駅には眼科の名前が付いている。

赤池駅の名所案内板

2006年3月に「赤池町」「方城町(ほうじょうまち)」「金田町(かなだまち)」の旧3町が合併し、「福智町」が誕生した。

今回のウォーキングでは旧3町すべてを歩くことになる。

赤池駅
赤池駅を正面から

赤池駅からウォーキング開始。

上野焼
駅のすぐ横にある「上野焼」のモニュメント

旧赤池町で有名なのは、上野焼。読みは「あがのやき」。「うえの」ではない。

戦国時代に加藤清正が朝鮮から連れてきた尊楷(そんかい)という陶工が小倉藩で広めたのが始まりで、小倉藩の初代藩主・細川忠興が茶道に造詣が深かったこともあり、上野焼は茶陶(=お茶の陶器)が名物なんだとか。

福智町赤池周辺
赤池支所方面に北進

赤池駅を出発し、伊田線の線路に沿ってしばらく北に進む。この先には赤池支所(=旧赤池町役場)や、2017年にオープンした町立図書館「ふくちのち」がある。(田川方面で仕事があった際は「ふくちのち」に立ち寄ることも多い)

赤池商工会館前交差点付近
「赤池商工会館前」交差点付近

福智の峰が見えてきた。山々の中でもっとも高いのが福智山。標高901メートル、「九州百名山」の1つで、北九州国定公園にもなっている。

旧3町が合併した際、町のシンボルとも言うべき福智山にちなんで新町の名称を「福智町」としている。

福智山は北九州市の側からも見ることが出来る。

彦山川
彦山川を渡る

遠賀川の支流で、田川市から直方市へと流れる1級河川「彦山川」。

福智山
しばらくこの景色が続く

福智山に向かってひたすら北上。

「上野焼・秋の窯開き」が開催されていた

上野焼
上野焼の窯元への案内板

この日は「上野焼・秋の窯開き」というイベントが開催されており、それとタイアップしたウォーキング大会だった。

福智山
福智山麓と田園

スタート時は遠かった福智山麓が近付いてきている。

上野の里ふれあい市
上野の里ふれあい市に到着

上野の里ふれあい市」(田川郡福智町上野)に到着。この道路を更に北へ進むと、旧赤池町の名所「上野峡」「白糸ノ滝」があるらしい。

上野の里ふれあい市
陶器販売所と農産物直売所

「上野の里ふれあい市」では上野焼の湯飲みや茶碗など陶器類を販売しており、隣接する建物は農産物直売所になっていた。

この日の前日、たまたま朝の福岡ローカル番組でこちらのイベントが紹介されているのをテレビで見ていた。

イベントの目玉として、1日限定20食で「1杯1,500円のうどん」を提供しているとのことだった。値段だけ見れば「は?」となるが、うどんを入れていた器(=上野焼の陶器)を貰える特典が付いていた。

河村光陽の歌碑
作曲家・河村光陽の歌碑

「河村光陽先生記念碑」「童謡一路」と彫られた歌碑。下部には「かもめの水兵さん」の音符もある。

昭和の戦前期に活躍した作曲家・河村光陽(かわむらこうよう)は田川郡上野村(=現在の福智町)の出身。「かもめの水兵さん」の他には「うれしいひなまつり」も作曲している。

久々の上り坂地獄で体力を失う

福智町上野周辺
進路を東へ

上野の里から折り返し、しばらく南下してから左折、東へと向かう。

福智町上野周辺
写真中央辺りがスタート地点の赤池駅

視線を右に移すと、スタート地点だった赤池駅のあたりが見える。こうして眺めると、まだコースの半分を過ぎた頃だがそれなりの距離を歩いてることが分かる。

常福池
常福池

道の左に広がっていた「常福池」。結構大きな池だった。

常福池周辺
上り坂が始まった

常福池を過ぎた辺りから上り坂が始まる。初めて歩く道なので、坂がどのくらい続くのか見当も付かない。

常福池周辺
この地点で坂が終わると思ったのに…

山道に入ってしばらく歩き、前方が少し下っている風景に。「ここが頂上だ」「ああ〜坂も終わったあ」と思い込み、そのつもりで上の写真を撮ったのだが、甘かった。

下り坂はほんの少しだけで、再び上り坂が始まった。結局上の写真の辺りは坂の中間地点くらいだったと後で分かる。

これほどの長い上り坂を歩くのは何年ぶりか。しばらく怠けていた脚は限界に達し、歩くスピードは激落ち。過去のウォーキングで何度も経験してるが、一度気を抜いてしまうと、予想に反した時には疲労度が倍増する。

休館したが復活した「ほうじょう温泉ふじ湯の里」

ものすごく長いと思っていた上り坂。あとで確認したら約1kmだった。もっとあるかと思った。

ほうじょう温泉ふじ湯の里
温泉施設「ほうじょう温泉ふじ湯の里」

ほうじょう温泉ふじ湯の里」(田川郡福智町弁城)に到着。

この温泉施設は何度も利用したことがあり、お気に入りの温泉。複数の室内温泉に加えて露天風呂もあり、施設の中も綺麗である。

数年前の冬、自宅の給湯機が故障してお湯が出なくなった際、新しい給湯機が来るまでの期間この温泉施設に家族全員、何日か連続で入浴しに来たこともあるほど。

ほうじょう温泉ふじ湯の里
この温泉は一度休館している

「ほうじょう温泉ふじ湯の里」は、経営悪化に加えて新型コロナウィルスの感染拡大がダメ押しとなり、2020年3月末で一度休館している。休館のニュースを知った時はとてもショックだった。ひいきの温泉施設がまた1つ消えてしまったと。

しかし、九州で有名なラーメンチェーン店「九州筑豊ラーメン山小屋」「筑豊らーめんばさらか」を経営するワイエスフード株式会社に経営権が譲渡され、2020年6月にリニューアルオープンした。現在は施設内で「ラーメン山小屋」も営業している。

弁城小学校周辺
この道は以前歩いたことがあるので知っている

「ほうじょう温泉ふじ湯の里」の駐車場で少し休憩し、疲弊した両脚をストレッチでほぐしてからウォーキング再開。

ここからゴール地点までは、ひたすら下り坂となる。先ほどの上り坂とは違って、ここからゴールまでの長距離は過去に1度歩いたことがあるから知っているのだ。前回は今回と逆方向で、ひたすら上り坂だったから呼吸困難で死にそうだった。

福智町弁城周辺
サンヒルズふくち会近辺

下り坂は上りよりも多少は楽なのだが、踏ん張らなければならないため脚の筋力は使う。結局のところ疲れる。

福智町弁城周辺
川の名前は分からなかった

彦山川の支流。川の名前は現地でもネットでも調べたが不明。

平成筑豊鉄道・金田駅
平成筑豊鉄道・金田駅

平成筑豊鉄道・金田駅に到着。こちら「福智町金田」と、福岡地裁の小倉支部がある「北九州市小倉北区金田」、どちらも読み方は「かなだ」。「かねだ」ではない。

ここが今回のゴール地点なのだが、ウォーキング大会のコースはここから更に駅周辺を周遊する設定だった。しかし帰りの電車までの時間を考えると周遊する余裕がなかったので、今回はここで止めることにした。

ウォーキング総距離は8.5km。5km以上を歩いたのは久々なので、肉体的には疲れ切ってしまったが、精神的には充実した8.5kmだった。知らない道を歩き、初めての風景を眺めるのは楽しい。

ことこと列車
レストラン列車「ことこと列車」

向かいのホームに平成筑豊鉄道の観光用レストラン列車「ことこと列車」が停車していた。

直方から行橋までをゆっくり低速で運行しており、本格フレンチコース料理を食べ、直方・福智・田川・そして行橋の風景を眺めながら3時間半の旅を堪能できる。

いつか妻と二人で乗ってみたいなと思っている。実は今年が結婚25周年の銀婚式。チャンスだったのだが、いろいろタイミングが合わなかった。

平成筑豊鉄道
今回は普通の電車で帰路へ

憧れの「ことこと列車」を写真に収めてから、通常の電車で直方駅まで帰った。

※7年前、まだ8.5kmを歩いたくらいでゼエゼエ言ってなかった元気な頃に、平成筑豊鉄道・伊田線のすべての駅を徒歩で巡るという企画ウォーキングを実行し、記事にまとめています。今回の本文中にある「金田駅からふじ湯の里への逆方向コース」もこの時に歩いています。

平成筑豊鉄道



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