行きは良かったピーチが帰りは残念だった件【大阪旅行:エピローグ】

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大雨のせいで電車が遅延

【→大阪旅行その11:難波編からの続き

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↑午後6時過ぎ。事前プランの予定通り、南海電鉄の難波駅から「和歌山市行き」の急行に乗車。

大雨の中を歩き回った大阪弾丸ツアーもいよいよ終幕目前。すごく長かった気もしたが、終わってみるとやっぱり短かった。そして、ひたすら疲れた。

いくらウォーキングで一年間鍛えてきたとはいえ、朝から夕方まで大雨の中を歩きっぱなしというのは、さすがにこたえた。もう若くないのね、と痛感。

幸い電車の座席はほどよく空いていて、座ることが出来た。両脚の筋肉が悲鳴をあげまくっている。電車の中でひたすら脚をマッサージ。

もうすぐお別れとなる大阪の景色を目に焼き付けようかとも思ったが、窓の外はすぐに暗くなり、何も見えなくなってしまった。

1回だけ乗り換えがあるので、電車の中で眠ったらダメだぞ!とは思っていたが、疲れている割に眠くはならない。というのも、電車が大雨のため遅れていて、気になって眠れなかったのだ。

車内で何度もアナウンスがあり、大雨のせいで次々と電車が遅れてダイヤが乱れまくってるらしいことが分かった。飛行機に間に合わなかったらどうしよう、というのが気になり、心配で目が冴える。

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↑泉佐野駅でJRに乗り換え。こちらも座席が空いていたので座れた。ひとまず「飛行機のチェックインに間に合わない」心配はなくなった。フーっと大きく息を吐く。

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↑午後6時55分、関西空港に到着。最終的には10分程度の遅れで済んだ。

関空からピーチに乗る時は間違わないように!!

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↑早足で歩く体力も気力もない。普段なら階段を上るところだが、今回はホームからエスカレーターを使って改札口へと向かう。

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↑駅の改札口を抜けると、上の写真のような案内板がある。写真を見れば一目瞭然なのだが、関空からピーチの国内線に乗る時は、左に曲がって旅客ターミナルビルに行ったらダメ!!

ピーチの場合は、改札を出て右に曲がり

エアロプラザ

に行くのが正解。搭乗手続きも実際の搭乗も、ピーチ国内線はエアロプラザからとなる。(2012年5月時点)

※国際線はエアロプラザじゃなく他社同様に旅客ターミナルビルから出発となるみたい。ややこしい。

要するにピーチ利用者は、関空駅で改札を抜けた後、(他社の飛行機に乗る)大勢の人の流れに身を任せてボーっとしながら旅客ターミナルビルに向かって歩いてたら痛い目みるよ!ということ。

ちなみに、JALやANAは旅客ターミナルビルからの出発ですので、それはそれでお間違いなく。(2012年5月時点)

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↑駅の改札を出て右に曲がると、「エアロプラザ」へと向かう通路の入口がある。左側に「動く歩道」が設置されている。

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↑動く歩道ってラクチンだわー。

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↑エアロプラザの入口。

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↑エアロプラザに入るとすぐ、正面目の前にピーチの自動チェックイン機が並んでいる。

福岡空港と同じく、チェックイン機の近くにはピーチのスタッフが待機していた。チェックイン方法が分からない場合は遠慮せず教えてもらった方が早い。

私は午前中、福岡空港で一度チェックインを体験しているから大丈夫。しかも、用紙ではなくiPhoneでチェックインできちゃうことも経験済み。


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↑チケットを購入すると、チェックイン用紙のPDFファイルがメールに添付され送信される。そのPDFファイルをiPhoneアプリの「Evernote」に保存。

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価格: 無料 (記事掲載時)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
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チェックイン用紙のファイルをEvernoteで表示させ、バーコード部分をチェックイン機のスキャナーに当てる。これで簡単にチェックインできる。

もちろんEvernoteではなく、PDFファイルを参照・表示できる他のiPhoneアプリでも大丈夫なはず。

今回も用紙を取り出すことなく、iPhoneだけでチェックイン完了。私の後ろに並んでた人から「すごーい」的な視線を投げかけられて、少しだけ優越感。

牛丼は速い、とは限らなかった

チェックインを済ませて、まだ少しだけ時間の余裕があったので、エアロプラザ2階のレストラン街に行く。

この日、朝から何も食べず何も飲んでない。さすがにお腹が減った。大阪名物なんてもうどうでもいい。とにかく何か食べておかなきゃ。

某牛丼チェーン店があったので入ることにした。牛丼ならすぐ食べられるだろう、と思ったので。

しかしこれが大失敗。搭乗待ちの客でそれなりに混雑していたのは確かにあるけれど、それにしても注文してから料理が届くまでの時間が信じられないほど遅かった。遅くとも5分あれば食べられるだろうと思ってたのに、20分ほどかかった。

この牛丼チェーン店で食事をしたのは今回が初めてなのだけど、どの店舗も総じて遅いんだろうか。それともあの空港内の店が特別に遅かったのだろうか。

ようやく牛丼が届いた時には、もう時間の余裕がない。でも残すのはモッタイナイので、ガガガーっと一気に大急ぎで食べた。超空腹のところにいきなり猛烈な勢いで牛丼が入ってきたものだから胃が痛くなった。

食べ終わり、店を出て搭乗口まで小走り。落ち着かない旅だなあ。朝、福岡空港でヒマを持て余していたのがウソみたい。

残念その1:なぜマイクでアナウンスしない?

ゲートで手荷物検査。朝の福岡空港と同じ格好で臨んだのだが、財布が金属反応でNG。福岡空港の金属探知機は甘いのだろうか。それ以外は問題なくチェック通過。待合ロビーへ移動。

待合ロビーはとても狭く、ピーチ待ちの乗客も大量にいたため、空いているイスなんて当然ない。立って待つスペースすらほとんどなかった。売店でお土産を購入し、ロビーの隅に少しだけ空いていたスペースへ行き、荷物を床に置いて立ったまま読書。

ここでピーチからお知らせのアナウンスが響いた。

我々が搭乗するはずの機体が関空に到着していないので出発が遅れる、と。

ピーチという会社はコスト節約のため、2012年4月の時点で航空機を3つしか所有していない。つまり「代替機」も存在しないので、毎日毎日少ない機体を使いまわして運航している。到着しない限り出発できない仕組み。

それは事前に知っていたし、分かった上で今回利用したので、アナウンスを聞いた時点では「まあ仕方ないね」と思ってた。

アナウンスによれば、当初の出発時刻よりも15分ほど遅れる見込み、と言っていた。15分ほどの遅れなら目クジラたてるほどでもない。

読書しつつ、ときどき腕時計で時間を確認していたのだが、当初の出発時刻まであと数分になっても、何の動きもないし何のアナウンスもない。

ロビーで読書を始めてから30分以上は経過していた。こんなに遅くなるなら大急ぎで牛丼を喰う必要なかったやん。

そんなことを考えていた矢先、突然私の周囲の人たちがノロノロと動き始めた。ロビーの一角にあったドアが開かれ、待っていた客がそのドアに向かって続々と進み始めている。

何のアナウンスもない。搭乗開始なのか別の場所に移動なのか知らないが、なぜアナウンスしない?

腹痛などで長時間トイレに篭ってたら、アナウンスしてくれないと分からないでしょ。誰もがみんなドアのすぐ近くにいるわけじゃないんだから。

ドアの前にはピーチの女性スタッフが一人立っているだけ。ドアは狭く、そこに右や左や正面、いろんな方向から客が殺到している。皆の歩くスピードが緩やかだったのでパニックにはなってなかったけれど、なぜ誘導しないんだろ。

私も列に並び、ドア前に到達してから「唯一の」スタッフに聞いてみた。

搭乗が遅れるのは聞いたけど、搭乗開始するなら開始すると、なぜアナウンスしないんですか?

「こちらから階段を下りて、バスで移動して搭乗することになります」と女性スタッフ。まったく会話がかみ合っていない

私の後ろも行列は続いていたので、それ以上は会話せずスタッフの横を通過。階段を下りてバス乗り場に向かう。

残念その2:なぜバスに乗せた? 連絡体制どうなってんの?

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↑ピーチのバス乗り場に到着。自分が座る座席番号を基に、前方と後方で2台のバスに振り分けるよう誘導していた。

プロローグ:関空編」で書いたが、関西空港でのピーチは到着時も出発時も、ビルと直接連結されている「ボーディングブリッジ」という通路は使用しない。

ピーチはコスト節約のため、空港での使用量が安いエリア(=ビルから遠い場所)に機体を停止させる。そのため、ビルと飛行機の区間はバスで移動することになり、乗り降りは屋外からタラップの階段を使用することになる。

前後で2台のバスに分乗するのはいいんだけど、それでも乗客が通常の航空会社より多いため(=1回のフライトで少しでも多くの客を乗せることで利益を稼ぐため。だから座席の間隔も他社より狭くなっている)、一度に全員が同じバスに乗ることも出来ず、しばらく待たされる。

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↑10分ほど待ち、次のバスが到着。ウォーキングの疲労に加え、ロビーで30分以上も立っていたから、両脚が痛くてたまらない。イスに座れることがありがたい。

私が座った後も客が続々とバスに乗ってくる。そんなに詰め込むの?ってくらい大勢の人。当然ながら全員が座れるわけもなく、多くの人がバスの中で立つことになる。

バスが出発。来た時と同じく、空港の中なのか外なのか、いろんなところをグルグルと、ゆっくり時間をかけて移動し、ピーチの機体前に到着。

最初に「15分遅れて出発予定」とアナウンスされて以降、一切の訂正アナウンスがない。遅れはもう15分どころの話じゃなくなってる。

ようやくバスを降りて搭乗…するのかと思ったが、バスのドアがしばらく開かない。外は小粒だけど雨が降っている。他のバスからも客が降りている気配がないので「順番待ち」という感じでもない。

何をしてるの? もうさっきから頭の中が「?」だらけ。

数分後、ようやくドアが開いたと思ったら、外から一人の女性スタッフがバスに乗り込んできた。乗客全員が女性スタッフを見る。

「お待たせして申し訳ありません。ただいま機体に燃料を給油しております。給油が終わってから搭乗開始となりますので、もうしばらくお待ち下さい」

そんなニュアンスのことだけを告げて女性スタッフは再び外に出た。閉まるドア。

給油が完了して乗客がバスの外に出たのは、女性スタッフが外に出てから更に15分後だった。

あきれた

なぜバスに乗せた?

待合ロビーからバス乗り場に誘導した時点で、給油が遅れていることを把握できていなかったのだろうか。それともバスが移動している間に給油は終わるだろうと予測して、予想外に時間かかったのか? そもそも連絡体制はどうなってる?

バスに乗ってから、バスを降りるまでに費やした時間は約30分。まだ私はいい。座れてたから。

その間、バスの中で立たされ続けた大半の人たち、どれだけツラかったか。疲れ切ってグッタリしてる人。床に座り込んでしまった女性。泣く子供。怒りを押し殺した表情の人。怒りが抑えられず声に出して不満を表す人。バスの運転手に文句を言う人。

そんなに時間かかるなら、待合ロビーで引き続き待機させれば良かったのに。給油が当分完了しないと事前に分かってたのなら、どうとでも対策打てたんじゃないのか。それとも給油完了時間すら把握できてないの? 給油したの初めてなの?

飛行機の前でジーっと待たせるのが最善だったのか?

ようやくバスを降り、タラップの階段を上って機内に入る。前後の入口から分散して入ったとはいえ、一気に集中したから機内は大混雑。手荷物を頭上の棚に入れ、シートベルトを締め、CAから説明があり、機体が動き始めた。

ピーチ機が関西空港を離陸したのは、当初の出発予定時刻から55分後

待合ロビーで「15分遅れ」と一回だけ告げて以降、遅れに関する訂正や、最終的な出発予定時刻のアナウンスなどは一度もなかった。

飛行機が定刻より遅れて出発ってのは珍しい話でもないだろうから仕方がない。遅れが発生する時もあるのは分かる。

たった一言、アナウンスさえしてくれれば全然印象が違うのに。何の情報も提供してもらえないと、待つ側としては不安ばかりが増幅して気持ちの良い旅になんてならないよ。

離陸して数分後、機内アナウンスで「離陸が遅れたことのお詫び」と、「福岡空港への到着予定時刻」がやっとアナウンスされた。時計を逐一チェックしていなかった人たちは、そこでようやく「15分遅れどころじゃなく、1時間近く遅れてる」ことを知っただろう。

私の前に座ってた女性が、そのアナウンスを聞いて鼻で笑いながらイヤミたっぷりに関西弁で吐き捨てた。

「ピーチの15分って、まあ~長いねんなあ~。福岡着くのは来週になるかもしれへんで」

残念その3:だから、なぜアナウンスしないの?

約1時間後、ピーチ機は福岡空港に着陸。

CAが最後に再び遅れに対するお詫びと、ピーチ利用に関する感謝のコメントをアナウンス。乗客はシートベルトを外し、前方の出口に向かって歩き始める。

ここでまた、ちょっとしたトラブルがあった。些細と言えば些細なんだけど。

その日の午前、福岡空港を出発したピーチ機が関西空港に到着し、乗客が前方の出口に向かって歩き始め、残りの乗客が3分の1くらいになった段階で、一部の乗客が後方の出口からも出られることに気付いた。

そのことを乗務員ではなく乗客が大声で「後ろからも出られるみたいやで~!」と教えてくれたことで、ずーっと並んで待ち続けていた後方の乗客が後ろに移動し、すぐタラップを降りることが出来た。

「後ろも開けてるんやったら、なんでそれ言わへんの?」「待ち続けてアホみたいやったな」と他の乗客が口々に言ってたが、私もまったく同感だったので、「アナウンスしてくれればいいのに」とプロローグ:関空編で書いた。

この時の「前と後ろの両方から出られた」という記憶が前振りになっていた。それは私だけでなく、複数の乗客も同じだったみたい。

つまり、福岡空港に到着したとき、後方に座ってた一部の乗客が、「関西空港では後ろからも出られた」から、「ピーチって前からだけじゃなく後ろからも出られるんやな」と学習したことで、後ろに向かって進み始めていた。

私も「朝は後ろからも出られたし、ここからなら後ろが近いから、後ろに進もう」と思っていた。

ところが、後ろの出口は閉じていた。(後になって冷静に考えれば理由は分かる)

私は行列がある程度減るまで席に座って待っていたので、後方出口付近で実際に何があったのか詳しくは知らない。しかし、いったん後方出口に向かい、また前方に戻ってきたと思われる乗客たちは怒ってた。

「行きは後ろからも出られたやん、なんで今は開けてへんの」
「開けたり開けんかったり、どっちか統一せえや」
「後ろからも出られると思ってたのに、余計に帰るのが遅くなったね」
開いてないなら、なんでそれをアナウンスせえへんねん!

そうなんだよね。私もとにかく不満だったのは、なぜアナウンスしないのか。

何度も書いてるが、ピーチは飛行機の乗り降りにタラップを使用する。

しかし、福岡空港ではタラップではなくボーディングブリッジが用意されているので、バスで移動することもなく、ビルと直結した通路を歩いて機内に(機内から)移動することが出来る。

このことを冷静に考えれば謎は解ける。

ボーディングブリッジは前方入口としか連結していないので、福岡空港では前方からしか乗り降りできない

一方、関西空港はタラップを使って屋外に出る。タラップは前方も後方も使用できるので、前からでも後ろからでも乗り降りが可能になる。

それを知っていれば、ボーディングブリッジがある福岡空港では「後方出口が開いていない」と予測もできる。「ピーチは後ろからも乗り降りできる」というのは関西空港での話であって、福岡空港では当てはまらない。そこを私も勘違いしていた。

しかし乗客全員がそれを把握しているとは限らない。私みたいに日帰りで、同じ日に福岡と関空を往復している人であればなおさら、「朝は後ろから出られたんだから、夜も後ろから出られるでしょ」と考えても不思議じゃない。

だから思うのだ。「出口は前方のみです」って、一言だけでもアナウンスしてくれれば、勘違いして後ろに進む乗客が少しでも減るのに、なぜアナウンスをしないのだろうか、と。

JR九州は駅に着く際、「お出口は右側になります」と車内アナウンスしてくれるよ。サービスを提供するって、そういうことも含めてだと思う。

まさか福岡でも地下鉄に乗るハメになるとは

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↑福岡空港の外に出た。時刻はもうすぐ夜の10時になろうとしていた。

当初の予定では、北九州まで直行の高速バスに乗って帰る予定だった。しかしピーチが1時間遅れて到着し、さらに不幸なことに高速バスが出発したばかり。次のバスまで1時間待たなければならない。

このまま福岡空港のどこかで1時間座って、本でも読みながら時間を潰すことも考えた。しかしピーチのせいで精神的にも疲れ切ってしまい、「長時間ジッと待つ」という行為にウンザリしてた

福岡空港駅から地下鉄に乗り、天神駅まで移動。大阪であれだけ地下鉄に乗りまくったのに、福岡に戻ってきてまた地下鉄に乗ることになるとは夢にも思わなかった。これほど一日のうちに何度も地下鉄に乗る機会なんて、もうないだろう。

天神駅で下車し、天神バスセンターまで歩く。しかしバスセンターの入口が分からない。実は地下鉄の天神駅からバスセンターまで徒歩で向かうのは初めてだった。

iPhoneで地図をチェックしたり、案内板を見ながら歩くのだが、行き止まりになったり、方向を間違えてたり、バス乗り場までが遠い遠い。いったい今日どれだけ歩くんだろうと、途中から疲れを通り越して面白くなり始め、歩きながら笑えてきた。

バス乗り場に到着し、10分ほどで北九州行きのバスが到着したので乗車。

高速バスではいつも眠ってしまう私だが、乗り過ごすのが怖かったので必死に前方を睨みつけながら睡魔と闘う。

バスを降り、駐車場に停めていた車に乗り、自宅まで帰った。

朝の6時に自宅を出発し、夜の11時半過ぎに帰宅したので、正確にはトータル17時間30分の日帰りツアー。

風呂に入り、そのままバタンと眠りに落ちるはずだったが、一日に起こった出来事の密度が濃すぎて、非現実感がハンパない。全然眠くならなかった。

ほんの少し前まで大阪にいたんだもん。30年ぶりに天王寺動物園や大阪城に行けたんだよ。それも、わずか数時間前、そこにいたのだ。夢ではなく現実なのだ。デジカメにも確かに写真があるし。

そんなことを考えつつ、Twitterでいろいろ呟いていたら余計にテンションが上がってしまい、結局寝たのは深夜2時過ぎだった。

帰りのピーチで残念だったこと:まとめ

長々と時系列で書いていたので、分かりにくくなっているかもしれない。

今回、キャンペーン価格で「片道2,140円」という超破格値の航空チケットを販売してくれた、そのおかげで私の大阪日帰り旅行が実現できた。そういう意味ではピーチというLCC会社に心から感謝している。

福岡から関空までの往路に関しては、他社の各便が天候不良による「条件付き運航」を次々とアナウンスする中、ピーチだけは条件も一切つかず(それもあってかアナウンスも一切なかったけど)、悪天候もなんのその。定刻通りに離陸し、定刻通りに関空へ着陸した。

運航時刻に関しては正直言って期待してなかったから、「おおー、ピーチやるじゃん!」と、往路では心の中で絶賛していた。

懸念していた座席の奥行や幅も、確かに狭いことは狭かったけど、耐えられないってほどでもなかったし、福岡から関空までフライト時間は1時間だから、それくらいなら全然問題ないことも判った。

LCCという会社の性質上、座席指定も有料、機内サービスも有料、荷物を預けるのも有料、その代わりチケットを安く提供する、というのも理解していたから、利用する際もその点は気にならなかった。分かった上で利用してたから。

くり返すが、往路に関しては大きな不満はない。問題は復路

まとめると以下のようになる。

◆アナウンスの頻度や情報量が少なすぎる

待合ロビーで「15分遅れ」と一度だけ告知したっきり、その後は何も情報提供がない。結果的に1時間近く遅れて出発するまで何も教えてもらえない。バス乗り場への誘導を開始する際もアナウンスがない。

◆給油の遅れで搭乗できないのにバスを向かわせた不思議

機体の到着が遅れたから、整備や給油が遅れるのは仕方ない。それは理解できるが、なぜ整備完了してないのに待合ロビーから乗客を移動させ、バスに乗せ、飛行機の前で長時間待たせるようなことになったのか。

早合点したフライングなのか、整備が完了してないことを誘導側が知らされていなかったのか。整備、誘導、受付、ロビーと機体現地など、各所間のコミュニケーションはどうなっているのかが疑問。

◆出口の誘導だけを取っても、一言アナウンスすれば済むのにやらない

関空に着いた時は「前だけではなく後ろにも出口がある」ことをアナウンスしなかったし、逆に福岡空港では「前からしか出られない」ことのアナウンスがなかったので、いずれも「どうしてアナウンスしてくれないのか」「教えてくれればスムーズにストレスなく飛行機から出ることが出来たのに」と憤る客が複数存在した。

結局はどれも「ほんの少しの配慮」でクリアできる問題のはず。あれから2ヶ月近くが経ってこの記事を書いているが、今はどのくらい改善されているのだろうか。

ピーチの利用は「一種のギャンブル」だと認識する必要がある

たとえば悪天候などによる条件付き運航により、現地上空まで来たのに引き返すことや、最悪の場合は欠航してしまうこともある。これはピーチに限ったことではない。他社でも十分あり得る。

ただ、上でも書いたがピーチはもともと所有している機体の数が少ない。2012年4月の時点で3機しか持っていない。だから代替がきかない。

これを書いてる今日(6月5日)も、ピーチの公式発表を見てみると、機材トラブルのため4便が欠航する、と書いてあった。

1つの機体にトラブルが発生した場合に、当該の便だけが欠航するのは仕方がない。危険を顧みずフライトされて大惨事になったら大変だもの。

ただピーチの場合、今日の欠航を例に挙げると、「関空→長崎」の機体がトラブルで欠航になると、同じ機体を使う次の「長崎→関空」も欠航になってしまう。さらにその後も同じ機体を使うことになってたのだろう、「関空→鹿児島」、そして次の「鹿児島→関空」も欠航と、1つの機体が狂うと複数のフライトに影響が出る。

つまり、他社よりも欠航の影響範囲が広くなってしまう。

欠航となった場合、ピーチから他社へチケットの振替は出来ない。これはピーチのWebサイトにも書かれている。じゃあどうするのか。

実はチケットを取った数日後に、不安だったのでピーチに電話で確認していた。その頃に乗務員の操作ミスで機体が故障し、数日にわたって複数の便が欠航になりニュースを賑わしていて、自分の大阪旅行がすごく不安になっていたから。

ピーチ側の回答は2つ。「自社(=ピーチ)の別便に振り替える」か、「チケット代金を払い戻す」か。

前述した「連日の欠航トラブル」の際は、ほぼ全員が「チケット払い戻し」を選択されました、とピーチの人は言っていた。特に大きな混乱もありませんでした、とも言ってた。サラッと言ってた。

「別便に振り替える」場合、確実に乗れる保障は一切ない。要するに「キャンセル待ち」の状態になるだけで、前日に乗るはずだったからと言って優先や優遇されるわけではない。座席に空きがないなら延々と待ち続けなければならない。

当時のピーチはチケット価格の大盤振る舞いで大人気だったから、どの便も満席だったろうし、キャンセル待ちで別便に乗るなんて実質的に不可能だっただろう。

払い戻しをするしか選択肢がないに等しいのは素人にも分かる訳で、それを「皆さん、そうされてますよ」というニュアンスでサラッと説明されても「それはアナタたちが言うセリフじゃないだろ」と感じる。

私のように破格値のキャンペーン価格でチケットを購入し、ラッキー!と思ってる人が、もし仮に当日欠航となり帰ってこれなくなった場合、しかもそれがその日の最終便だった場合、どうするのか。

急いでその日のうちに帰る必要があるなら、払い戻しをしてもらい、大急ぎで他社便の空きを調べなければならない。

席があるならラッキーだが、忘れてはならない。他社のチケットを割引も何もない当日価格で購入しなければならないのだ。最初に買ったピーチのキャンペーン価格とは比較にならないほどの高額な出費を覚悟しなければならない。

私のチケットは今回片道2,140円だったが、仮にピーチが突然欠航になって他社の当日チケットを買ったらどうなるか調べたら、2万円ちょっと必要だと判った。約10倍の差。「バスやJRやフェリーよりも安い」からこそピーチでの大阪旅行を決めたのに、結果的にどこよりも高いチケットを買うハメになる。

他社のチケットも取れないなら、どこかで安い宿を探すしかない。某大手みたいに「欠航の時は宿を手配してくれる」なんてサービスはピーチには存在しない。なので宿も自力で探すしかない。

翌日、ピーチの別便に振り替えてもらうことが出来ればまだいいが、もしピーチの空きがなかったら? やはり何倍もの出費で他社チケットを購入する以外に手はない。

そもそも飛行機のチケットなんて本来は安くないんだから、通常の価格でチケット買う金銭的な余裕がないなら旅行なんて行かない方がいい、という意見もあるだろうし、その通りだと私も思う。

イチかバチか、飛ぶか飛ばないか賭けてみよう、みたいな「ギャンブル的なフライト」と言えなくもない。

まとめると、欠航や遅延に関するリスクが他社よりも断然高い。LCCの仕組みとして仕方ない面もあるので、そこを納得した上で利用するしかない。

今回の私みたいに、プライベート利用で、金銭的余裕もなく、もし欠航しても「仕方ない」「運が悪かった」と感じるだけで、目的地に到着できなくても生活に支障が出ない利用者であるならば、ピーチの低価格が大変魅力的であることは間違いない。

しかし、これが「時間の制約を受ける」「時間を正確に守る絶対的な必要がある」、そして「目的地に正確かつ着実に到着できないと個人的または社会的に不利益が生じる」という種類の利用者、特にビジネスで利用する人となると話は違ってくる。現状、ピーチをビジネスで利用するのはお勧めしない。(特に最終便)

わざわざ欠航や遅延のリスクが高い航空会社をビジネスで選択する理由がない。経費節減のため安い航空会社を選ばざるを得ないというフトコロ事情であるなら仕方ないのかもしれないが、「時間をお金で買う」という概念も理解しておくべきである。

遅れなくてラッキー、飛んでくれてラッキー、という「ギャンブル的要素の高いフライト」で、それこそ出張先の会議に間に合えばラッキー、その日のうちに着くならラッキー、という切羽詰まっていないレベルのビジネス利用なら問題はないのかもしれない。

「飛行機が遅れて(あるいは欠航して)、会議に間に合いませんでした、申し訳ありません」と釈明して、それを温かく許してもらえる取引先や同僚や上司ならいい。会社の評価や自身の人事考課がどうなるかは知らないけれど。

以前放送されたテレビの特集番組で、出演していたピーチの社長は顧客ターゲットを「女性です」と明言していた。ビジネス用途での利用を突き詰めるというより、新たな客層の掘り起こしを狙うというニュアンスだった。

ただ、普段それほど飛行機に乗り慣れていない女性客層を掘り起こしたいのであれば、それこそ今回書いたような「きめ細やかな気配り」こそが必要じゃないんだろうか、と思えてならない。

現に帰りの便で、怒ってた女性がとても多かった。「もう二度とピーチは利用しない」と現在も憤っている人が果たして何割いるのか。

乗り慣れてる人なら「そんなもんだよ」と納得したりあきらめたりできることでも、普段は旅行しない人が意を決して旅に出て、次から次へと失望したりイライラさせられる場面に遭遇したら、航空会社うんぬんじゃなくて、旅そのものがキライになってしまう。

掘り起こすどころか、埋め立ててしまう。

「信頼」も「悪評」も、人間が経験し、感じたこと、それが他人に伝わったことの「蓄積」であるはず。一度蓄積されたら、そう簡単には変形も消失もしない。

ここ最近でも、ピーチではない別の某航空会社が「機内での苦情は一切受け付けません」「客室乗務員に丁寧な言葉遣いを義務付けておりません」という公式見解を発表して物議をかもしているけれど、まさに賛否両論で、批判してる人もいれば賛同している人もいる。

一口に「安かろう、悪かろう」と言ってもそれこそレベルの差があるように、どこまでコストカットを突き詰め、どこまでサービスの質とバランスを取るかが企業における重要課題であることは今後も変わらないと思う。

何かの価値を高めるためには、一方で何かのレベルを落とさざるを得ないのかもしれない。何もかもがパーフェクトで大満足なサービスの提供は難しいし、利用者も自分の価値観で取捨選択していかなければならない。自分に向いてるなら再度利用する。向いてないなら二度と利用しない。

自分の価値観。結局はそこに行きついてしまう。

何に関して、自分の中で優先順位を最上位に持っていくか。それによって選択肢も個人差が出る。それは航空チケットに限らず何でも同じことだろう。

「苦情なんて聞いてくれなくてもいいよ、丁寧な言葉遣いじゃなくてもいいよ、それ以上にイイことあるなら利用するよ」って人が大勢いたって、全然それは不思議じゃない。要は価値観の問題。

今回私がピーチに対して感じたことは以上の通り。これも私の価値観であり、私が取得したピーチに関する「蓄積」。

同日の同便を利用した他の乗客で、「いやいや、問題なかったよ、あんなもんでしょー、あれで十分だよ」と感じた人だっているかもしれない。それはそれで全然否定する気はない。価値観の相違。そしてそれもまた「蓄積」。

長々と書きましたが、今回はエピローグなので、大阪旅行の振り返り以外の内容も書きました。最後まで読んで下さってありがとうございます。

【大阪旅日記 完】

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