私自身は12年ぶりの訪問となった水木しげるロード
帰省3日目。この日は特に用事を入れてなかったのですが、私を含めて全員が早起きできたし、せっかくだからどこか行こうということに。
元は鳥取県民の私ですが、最近の鳥取県については全然知らないので、突然「どこか行こう」となっても思い浮かぶ選択肢は限られてます。
やはり真っ先に思い浮かぶのは「水木しげるロード」。実家からだと車で30分もあれば着きます。米子市と境港市は隣同士なので。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏は鳥取県境港市の出身。これが縁で街づくりの一環として設置されたのが「水木しげるロード」。
しかし「水木しげるロード」が出来た当初は、ここがどれほど観光客を呼べるのか疑問だったし、私自身も何度か足を運んだけど閑散としてました。
私が最後に行ったのは12年前の2000年。まだ観光客はそれほど来てなかった。
その後、映画『妖怪大戦争』のヒットで妖怪ブームが到来。さらには『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメ版最新シリーズ放送開始、そして実写版映画も制作され、徐々に観光客が増えてきた水木しげるロード。
そして2010年、水木しげると奥さんを描いたNHKドラマ『ゲゲゲの女房』の大ヒット、さらには映画化により、境港市の観光客数が激増。
それまでの境港市の最高記録だった年間観光客数172万人(2008年)を倍以上も上回る370万人が2010年に境港市を訪れたんだそうです。スゴイなあ~。
2011年も300万人を突破して、今や鳥取砂丘や大山などの観光名所を抜き、水木しげるロードは鳥取県内で最も集客力のある一大観光地となっちゃった。
私自身は今回が12年ぶりだったのですが、子供たちは3年前に祖父母が連れて行ってくれたんだそうです(夏休みに子供3人だけで鳥取に行った)。
その時に子供たちが「すごく楽しかった」と言ってたので、「水木しげるロード」がどのくらい変貌を遂げたのかを見るのが楽しみでした。
あの閑散としていた商店街が完全復活してた
実家を出たのが朝の8時。8時半過ぎには境港市に到着していました。
これだけ早い時間帯なら、さすがの水木しげるロードでもまだあんまり人いないだろ、と思ってたけど甘かった。既に駐車場が埋まり始めてました。ウソみたい。
↑JR境港駅のすぐ隣りに、なんだか猛烈アピールしている妖怪が描かれた建物。「みなとさかい交流館」という名称らしく、1階部分は観光案内所になってました。いつ出来たんだろ。
↑駅前ロータリーにあった妖怪トーテムポール。2011年に設置されたんだそうです。
↑これも駅前ロータリーにあった観光ガイドマップ。わん曲した形で、人が逆さまに映り込む面白い作りになってました。
12年も経てば、さすがに駅前も綺麗に整備されていろいろ変わってましたね。境港駅の駅舎自体はそれほど変わってなかったけど。
↑トイレの案内板が鬼太郎とねこ娘。カワイイ。
↑水木しげるの銅像。2009年の誕生日に建立されたんだそうです。
↑道路脇には12年前にもあった店舗が多く残っていました。新しく出来たと思われる店舗も鬼太郎関連の商品を扱っていて、まさに「ゲゲゲに染まった街」になってました。とてもイイ感じ。
↑鬼太郎と、手乗り目玉おやじ。
↑鬼太郎がベンチに座ってる。観光客が横に座って記念撮影できるようになってました。
↑鬼太郎のゲタまで銅像になったのか~。
12年前には80体ほどが設置されていたロードの銅像も、今は139体に増えたんだそうです。中には遠くに住んでる妖怪ファンの方が出資されてる銅像もあって、像にお名前が刻まれてました。みんなに愛されて発展していく街ってイイですね。
↑目玉おやじ単独の銅像。
↑ねずみ男の銅像は握手が出来るようになってました。誰も握手してなかったけどw
↑目玉おやじがチョンマゲはやしてるぞ! これイイなあ~。
↑今回もっとも気になってたのが、「商店街はどうなったのか」ということ。12年前に来た時は閑散という言葉を通り越した寂れっぷりで、「ここマジメにヤバいぞ」とみんなで話してたほど。
でもさすがに再生されてましたね。すごく賑やか。大半の店舗がやっぱり鬼太郎関連の商売に切り替えてたようで、早朝にもかかわらず活気にあふれてました。なんだか嬉しかったな~。
↑商店街の中央付近に出来てた「水木しげる記念館」。なるほど、ここに出来てたのか。
↑2003年にオープンしたそうなので、私は今回初めて来ました。
↑記念館の前に珍しい銅像を発見。赤ん坊の鬼太郎と、その鬼太郎を誘導する目玉おやじなんだって。
↑妖怪以外の銅像もありました。左が水木しげるに妖怪話をして影響を与えた「のんのんばあ」。右が水木しげるの少年時代になるのかな。
「のんのんばあ」というのは境港の方言で「信心深いおばあさん」という意味なんだそうです。
↑記念館、そして商店街を出て、駅方面に戻ります。途中で見つけた「サラリーマン山田」という、水木しげるのマンガに登場するキャラの銅像。
↑ここのポストにハガキを投函すると、鬼太郎のオリジナル消印を押してくれて実際に郵送してくれるんだそうです。いろんなサービスやってるんだな~。
↑タクシーの天井に目玉おやじが付いてます。
↑こなき爺や砂かけ婆など、他にも有名な妖怪や聞いたことない妖怪、写真に撮りきれないほど沢山の銅像がありました。
↑目玉おやじの清め水、だそうです。ただ目玉がプカプカ浮かんでるだけ。
↑駅前近くには「河童の泉」という一角が出来てました。ゴールデンウィーク期間中は夜になるとライトアップされるそうですよ。妖怪のライトアップっつうのが面白い。
↑鬼太郎の小便小僧。もうなんでもアリだなw
水木しげるロードは、端から端まで歩いても片道20分かからないくらいの距離です。一体一体の妖怪銅像を眺めつつ、散策を楽しむには打ってつけの小路になってます。
変わらない場所もあれば劇的に変わった場所もあり、12年経って見事な観光名所になってた水木しげるロード。他にも境港市には鬼太郎に関連する施設が幾つかありますので、いろいろ立ち寄ってみるのも面白いと思いますよ。