5年半ぶりの米子市帰省
2023年秋、生まれ故郷である鳥取県米子市に帰省してきました。
前回の帰省が2018年3月だったので、5年半振りの米子市帰省となりました。
実は2020年にも帰省する予定があったのです。しかしその年から新型コロナウィルスの大流行が始まり、運の悪いことに帰省の直前、北九州市の医療施設で感染者のクラスターが発生。
当時まだコロナ大流行の初期だったこともありクラスターの発生件数が少なく、「北九州でクラスター発生」というニュースはセンセーショナルに全国で報じられ、「北九州のコロナがヤバい」という印象が世間に広まってしまいました。
米子市に住む母は、近隣の住民たちから「おたくの息子、北九州だったよね?」「まさかこんな時に帰ってきたりしないよね?」などと釘を刺されたそうです。
帰省を強行してしまうと母に迷惑がかかると判断し、2020年の帰省は断念することになりました。
そのまま新型コロナ禍は数年続き、ようやく落ち着いてきた今回、帰省することができたというわけです。
皆生温泉の老舗旅館に宿泊
家族全員のスケジュールを合わせるのが厳しかったので、今回の帰省旅行は1泊2日と短く、移動手段も電車ではなく車でした。2日間、ほとんど車の運転ばかりしていた気がします。
今回はラッキーなことに旅行券が手に入ったので、実家ではなく旅館に泊まりました。
今回お世話になったのは「 皆生つるや 」という老舗旅館。
皆生温泉の玄関口に建っている旅館で、創業は昭和36年(1961年)。
ちなみに私の実家は「 皆生つるや 」さんから徒歩で移動できる距離にあります。
旅館のお部屋からは皆生温泉街が一望できました。
地元が皆生温泉なので見慣れた風景ではあるのですが、旅館の建っている位置から眺めるのはもちろん初めてだったので、とても新鮮でした。
「あの辺りに友達が住んでたなあ」とか「あそこには学校行事で行ったなあ」など、いろんなことを思い出しながらしばらく景色を眺めていました。
今回こちらのお宿を選んだ理由のひとつは、料理の評判がとても良かったこと。実際、夕食も朝食もめちゃくちゃおいしかった!
最近とても評価が高く、いろんなグルメ番組で絶賛されている鳥取和牛はもちろん、旅館の方の話によれば「お米には自信あります」とのこと。
地元生産のお米を大山の名水でといでいるというお米、確かにビックリするほどおいしかったです。
ここ1年半ほどお米を大幅に減らした食生活を続けているのですが、久しぶりでお米をたらふく食べてきました。
他にも大浴場や露天風呂に夜と朝の2回行き、久々の皆生温泉を満喫するなど、大満足の宿泊でした。
リニューアルしたJR米子駅に行ってきた
JR米子駅が2023年7月末にリニューアルオープンしたというニュースを事前に聞いていたので、今回行ってきました。
米子駅に到着したのは夕方で、陽が落ちて暗くなっていました。
5年半ぶりに訪れた米子駅ですが、前回がどうだったのかを完全に忘れていました(笑) 「どこが変わったんだっけ?」と現地で悩む始末。
こちらが5年半前、前回の帰省時に撮影した米子駅。
確か5年半前の時点でも少し改装されていた記憶がうっすらあります。それよりも前の米子駅はもう少し駅ビルが低かったかな?
写真の左側にある白い色のモニュメントも昔は存在しなかった気がします。自信はありません。
旧駅舎の改札口は1階にありましたが、リニューアルした新駅舎の改札口は2階に移動しています。
こちらが新しくなった改札口。今回は電車に乗っていないので、改札口の奥がどうなっているかまでは分かりません。
2階改札口の正面には、かなり広いお土産店がありました。山陰地方のお土産として有名なお菓子類はほとんどありましたし、駅弁や特産品も種類が豊富で、品揃えはとても良いです。
お土産を買い忘れてしまった、という方々は米子駅でお土産の調達が問題なくできますので、ご安心ください。
米子駅南口に行ける「がいなロード」
今回の米子駅リニューアルの目玉のひとつとして、2階改札口から米子駅南口へと伸びる「がいなロード」という連絡路が新たに建設されました。
全長が140メートル、幅が6メートルの広さ。線路の上をまたいで架けられています。
中央には展望デッキが設置されていました。米子駅に到着する電車をがいなロードから眺めることもできます。
今回は日が暮れて暗かったため、外の様子が真っ暗で分からず、写真は撮ったものの掲載しません。
なお、「がいな」というのは鳥取県の方言で、「でっかい」「すっげえ」という意味です。
がいなロードを端まで歩き、南口に初めて降り立ちました。
旧駅舎時代、米子駅は北口しか存在しませんでした。駅の南側には多数の線路があるだけで、南口の入口そのものが存在していなかったのです。
南側に住んでる方々が米子駅に行くには、わざわざ遠回りをして北口まで行かなければならなかったのだそうです。
今回の米子駅リニューアルにより、がいなロードが新設されたのと同じく、駅南口も新たに建設されました。これで南側から駅へのアクセスが大幅に改善されています。
現在はロータリーがあるだけの南口ですが、近い将来にはカフェなどが新設される予定なのだそうです。
次回、米子駅には明るい時間帯に来ようと思っています。
皆生温泉はトライアスロン発祥の地
米子市に帰省した際には毎回必ず、実家から近い皆生海岸を散歩しています。
1日目の運転疲れもなんのその、2日目は午前5時に起床。他の家族全員が爆睡している中、旅館を出発して皆生温泉街の散策に出掛けました。
今回宿泊した「 皆生つるや 」さんのすぐ前にある米子市観光センター。
バス停も兼ねていて、皆生温泉に向かう路線バスは以前、大半がここ観光センターで終点でした。
現在はサニーテニス方面やイオンモール日吉津方面など、幾つかの方角に向かう路線があるようです。
皆生温泉および皆生海岸は、1981年(昭和56年)8月20日に、日本で初めてトライアスロン大会が開催された場所です。
そのため、米子市観光センターのすぐ横には「日本トライアスロン発祥の地」という看板が立っています。
皆生温泉の旅館組合が、皆生温泉開発60周年の記念事業で何かやろうということになり、「海を生かせるもの、健康イメージをアピールできるもの」を探したのだそうです。
その結果、ハワイで開催されていたトライアスロンという競技を知り、ハワイ大会の参加者を招待したり、大会マニュアルを翻訳するなどして、皆生温泉にて第1回トライアスロン大会が開催された、という流れです。
1981年といえば、私が生まれ故郷の鳥取県からいったん和歌山県に移住した後、再び鳥取県に戻ってきた年でもあります。
地元でトライアスロンという大会が開催されたのはもちろん覚えています。トライアスロンというのが何なのかは全然知らなかったですけどね。
皆生海岸には「日本トライアスロン発祥記念の像」が建立されています。
像のすぐ近くに「皆生トライアスロンの碑」も設置されています。
第1回トライアスロン大会に参加した、男性51名、女性2名、合計53名の選手の名前が石碑に刻まれています。
もともと皆生温泉でのトライアスロン大会は1回限りの開催のはずでしたが、ニュースで報道されるなどして問い合わせが殺到し、翌年以降も定期的に開催。
皆生でのトライアスロン開催が、日本で競技を定着させることに貢献したのです。
皆生海岸を散策、今回も大山の勇姿は見えず
米子市観光センターのすぐ前には交差点があり、北の方角に数分ほど歩けば日本海に着きます。
宿屋の建ち並ぶエリアを東へ進むと、「皆生温泉神社」という神社がありました。
こんなところに神社があるなんて知りませんでした。
旅館やホテルが立ち並ぶ海岸線の遊歩道。朝の早い時間帯でしたが、10名くらいの方が散歩をしていました。
犬の散歩をしている人が半数以上だったので、観光客よりも地元の人が多く散策していたのかもしれません。
皆生温泉街の近くにある海岸は、夏には海水浴場となり、観光客だけでなく市民もたくさんやって来ます。
私が中学生・高校生だった頃は、海水浴場よりもずっと西に離れた海岸で毎日のように泳いでいました。私だけでなく地元民はみんな西側で泳いでいたのです。
この日は曇っていたため、朝日もほんの少ししか顔を出してくれませんでした。
皆生温泉の東側(上の写真だとホテルのあたり)には、本来なら大山が見えるのですが、曇り空のため見えていません。
大山は「伯耆富士」と称されるほど美しい山。しかし帰省する度に大山は雲に隠れていて、もう10年以上その勇姿を見ていません。
Snow Manも訪れた洋食店でオムライスを食べた
2日目の昼食で訪れたのは、米子市両三柳にある「ローリエ」という洋食店。
お昼時は混むだろうから、と午前11時頃に訪れたのですが、すでに駐車場は満車となっていました。
店内も満席状態の大繁盛っぷり。順番待ちの人が店内で列を作っており、中で30分ほど待つことになりました。
店内には「バナナマンのせっかくグルメ」のステッカーが貼られていました。
2022年9月11日にTBS系列で放送された「バナナマンのせっかくグルメ」で、アイドルグループ・Snow Manのラウールさんと深澤辰哉さんが店舗を訪れ、デミグラスソースのオムライスと特大エビフライのセットメニューを食べていました。
放送の翌日から来訪客がスゴいことになったらしく、県外から来るSnow Manファンも多数いたそうです。
その放送を家族全員リアルタイムで見ており、「次に米子帰省したときはローリエ行ってみよう」とみんなで決めていたのです。
こちらのお店のオムライスは、なんといってもソースの種類が豊富。15種類前後あるそうです。
我々家族はセットメニューではなく、オムライスを単品で注文しました。
私が注文したのは和風おろしソース味。私がオムライスを食べるときはたいていコレです。
オムライスが大好物の長女はチーズクリームソース味を注文。終始ニコニコ笑顔で幸せそうに食べていました。
店名 | ローリエ |
住所 | 鳥取県米子市両三柳271 |
電話 | 050-5590-2526 |
営業時間 | (月〜金)7:30〜17:00 (土日祝)7:30〜20:30 |
定休日 | なし |
その他、旅行で立ち寄った場所いろいろ
皆生温泉から九州に帰る際、「お菓子の壽城」に立ち寄りました。
名物の「とち餅」をはじめ、多くのお菓子を販売しているお店で、米子城をモチーフとした天守閣が目印。
皆生温泉から米子自動車道・米子インターチェンジへと繋がる国道431号線沿いにあります。
最近は米子自動車道ではなく松江自動車道を利用して北九州と米子を往来するのですが、それでも帰省した際は必ず壽城に立ち寄り、お土産を買って帰るのが我が家の定番です。
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「松江自動車道」は九州と鳥取県を車で往来するなら最短最速な高速道路
先日、久々に福岡から実家の鳥取県米子市まで来るまで帰省してきました。帰省前に高速道路の経路を調べていると、松江自動車道という新しい高速道路が開通していることに気付き、実際に走ってみると所要時間も早く高速料金も安く済みました。
壽城の2階には「すなば珈琲」が入店しています。
2013年(平成25年)に島根県でスターバックスの1号店がオープンした際、47都道府県の中でスターバックスが出店していない自治体は鳥取県だけになった、ということも話題となりました。
鳥取県知事の平井伸治さんは2012年に放送されたテレビ番組の中で「鳥取にはスタバはないですけれども、日本一のスナバ(鳥取砂丘)があります」と発言。
この発言が全国的な話題となったのをキッカケとして、2014年4月に「すなば珈琲」の1号店がオープンしました。
その後、2015年5月にスターバックスの鳥取県1号店がオープンしました。その際にも平井知事は「スタバが来てもスナバ県は永久に不滅です」と発言していたそうです。
すなば珈琲はスタバ出店の後も愛され続けており、現在では県内で最大のコーヒーチェーン店となっています。
1日目、北九州から鳥取へと向かう途中、九州自動車道の上り・めかりパーキングエリアに立ち寄りました。
めかりPAは長期間にわたり工事中でしたが、ようやく工事が完了し、2021年(令和3年)8月27日にリニューアルオープンしました。
リニューアル後、今回が初めての訪問でしたが、売店などの施設も、展望台もキレイに整備され、とても魅力的なPAとなっていました。
新しくなった展望台はとても広く、以前よりも関門海峡や関門橋を一望しやすい角度になっています。
1日目のお昼時は、いったん高速道路を下りて久々の島根県松江市へ。お蕎麦が大好きな私のリクエストにより、松江市内で出雲そばを食べました。
行ってきたのは、松江城の近くにある「神代そば」というお店。
私は割子そばと親子丼のセットメニューを、他の家族は温かいおそばを注文。とてもおいしくて感動しました。
福岡は豚骨ラーメンや柔らかいうどんが有名。それもあって私以外の家族は蕎麦よりもうどんが好きです。
もちろん私も豚骨ラーメンや福岡うどんは大好きなのですが、もともとは山陰地方で育った蕎麦好きですので、出雲そばを無性に食べたくなるときがあります。
2日目の帰り、中国自動車道から関門橋を渡って九州に入る直前、下り・壇之浦パーキングエリアで最後の休憩。
日が暮れて夜闇が到来し、向こう岸にある北九州市門司区の夜景がとてもキレイでした。
まとめ
2日間という短い行程でしたが、5年半ぶりに父のお墓参りもできましたし、家族みんなでいろんな場所にも行けて、今回も楽しい米子帰省旅行でした。
今回は米子市の市街地を散策する時間の余裕がありませんでした。次回の帰省時、時間があれば米子市を歩いてくるつもりです。