久しぶりの博多駅周辺は風景が変貌していた
このブログを開設した初期の頃、頻繁に登場していたJR博多駅。実に久しぶりの登場である。3〜4年ぶりくらいだろうか。
そんな博多駅、道路前が工事中である。理由は後ほど。
久しく来ていなかった期間中も博多駅周辺は進化を続けている。博多駅に隣接して建った大型商業施設「KITTE博多」は、博多駅によく来ていた頃は確かまだ建築中だった。
KITTE博多は2016年4月にオープンしたらしい。ということは、ええ? もう5年近く来ていなかったのか。そんなにもなるのか。
現在福岡市は大掛かりな再開発の真っ最中であり、博多駅周辺は「博多コネクティッド」、天神地区は「天神ビッグバン」という再開発事業のプロジェクト名称が付けられ、街が大幅に生まれ変わろうとしている。
その一環として、博多駅のすぐ前にあった西日本シティ銀行の本店ビルが再開発のため解体されていた。ビル解体の話はニュースで耳にしていたが、実際に見たのは初めて。
初めて博多駅に来た時、駅の正面にそびえ立つ赤茶色のビルに目を奪われ、それが地方銀行の本店ビルだと知り、やっぱり福岡市ってスゲエな! と感動したのを今も覚えている。
当たり前のようにそこにあったビルがポンッと消え、歯抜けの風景になっているのは何とも奇妙だった。
ちなみに、西日本シティ銀行の新しい本店ビルは2025年の秋頃にオープン予定と発表されている。
福岡市の再開発でもう1つ大きなものは、福岡市営地下鉄・七隈線の博多駅延伸工事。今まで天神からしか乗れなかった七隈線がJR博多駅と繋がり、利便性が抜群に向上する。おそらく上の写真も地下鉄延伸工事だと思われる。
七隈線を博多駅まで延伸させることに伴い、途中に「櫛田神社前駅」が新設されることも発表されている。櫛田神社とキャナルシティ博多の中間あたりにある道路で大規模な工事が延々と実施されていたのは知っていたが、あれは新駅の建設だったんだな、と最近分かった。
当初、七隈線の博多駅乗り入れ開業は2020年度と発表されていたが、延伸工事を原因とする道路の陥没事故が数件発生し、中でも2016年11月に発生した陥没事故は被害規模がかなり大きく、センセーショナルなニュースとして全国的に報道された。
この陥没事故の影響もあり事業計画は遅れ、現時点では2022年度の開業を予定しているとのことである。
-
わずか1週間で復旧した博多駅近くの道路陥没崩落事故現場に行ってきた
2016年11月8日(火)午前に発生した博多駅近くの交差点における道路陥没事故。陥没の様子を撮影した映像は世界中に配信されましたが、1週間後の11月15日(火)早朝に復旧工事が完了して通行が再開されたことも驚きと共に報道されました。陥没事故現場の様子を見に行ってきました。
西日本シティ銀行の本店ビルや七隈線もだが、博多駅は西側の博多口だけでなく、東側の筑紫口でも「博多コネクティッド」による大規模な再開発が進められているらしい。
少し前の博多駅周辺しか知らない方々は、もしかすると数年後、「え? 景色がめちゃくちゃ変わってる!」と驚きながら博多駅に立つことになるかもしれない。自分もその1人に含まれないよう、たまには博多駅に来ておかねば、と思った。
初めて訪れた「博多千年門」
博多バスターミナルの連絡路から地上に下り、承天寺通りという道を北西に進む。
しばらく直進すると前方に門が見えてくる。
「博多千年門(はかたせんねんのもん)」。テレビなどで何度か見たことはあったが、どこにあるのか知らなかった。今回の初訪問でようやく場所が把握できた。
2014年3月に完成した門とのこと。確かに門全体が新しい。
門の反対側には「萬年正續(まんねんしょうぞく)」の文字。「千年も万年も繁栄が続くように」という意味とのこと。
五重塔、福岡大仏がある東長寺
博多千年門を抜け、承天寺通りから国道202号線、そして地下鉄「祇園」駅周辺と歩き、「東長寺」に入る。
平安時代に建立されたそうで、境内は広く、本殿は大きくて荘厳。
とても立派な五重塔もある。
木製の大仏「福岡大仏」を拝観することもできる。木造坐像としては日本最大級の大きさなんだとか。大仏の参拝は有料(50円)で、写真撮影は禁止とのこと。
東長寺の道を挟んで反対側は櫛田神社への参道となっており、鳥居をくぐって直進すると櫛田神社に着く。
鳥居を挟むビルの一方には、大学を卒業して最初に就職した某IT企業の福岡支店が入っていた。ここで働くことはなく、東京の本社配属となり、地方勤務のプロジェクトに飛ばされ、いろんなことに絶望し、会社を辞めて北九州のIT企業に転職、という流れだった。
その会社は今年、親会社に統合されたというニュースを耳にした。ここにあった福岡支店は消滅したのか現存するのか、知らないしどうでもいい。
ビルを眺める度にいつも思う。「あの会社に今も勤務していたなら、自分の人生はどうなっていただろう」
おそらくだけど、(就職前から交際していた)妻とは結婚できていなかった気がする。となれば、愛する子供たちとも巡り会えなかった。そういう意味でも辞めて正解だったのだろう。
聖福寺で雨が降り始める
大博通りから右の路地に入り、「聖福寺」に入る。
正式名称は「安国山 聖福寺」なので、おそらく門には「安国山」と書かれているのだろう。
広い境内を巡る。
このあたりで雨がポツポツと落ち始めた。「朝10時頃から雨が降る」との天気予報がズバリ的中した。
荷物を探る。傘がない。雨が降るだろうから折り畳みの傘を持っていかねば、と前日から思っていたにもかかわらず、電車に乗り遅れそうで慌てていたため忘れた。
ドシャ降りの雨に打たれながらゴールのJR吉塚駅へ
聖福寺の境内を抜けて北へ。前方に福岡都市高速が見え始める。
御笠川を渡り、福岡都市高速をくぐる。雨が本降りになってきた。傘がないのでゴールにたどり着くことを優先し、歩調を速める。
途中幾つか写真を撮りたい場所があったものの、雨が強いので撮影どころではなかった。
ゴールのJR吉塚駅。ドシャ降りになっていたので屋根のある場所から撮影するのが精一杯。
今回のコースは博多駅から吉塚駅まで約4.5km。短いコースだったが後半に早歩きをしたのもあり、翌日に両脚が筋肉痛となった。そして雨に濡れたせいで風邪を引いた。
今年3回目の大会参加。歩くことは楽しいと再確認できた。
何より景色を楽しみながら歩くのが性に合っている。馴染みの景色は懐かしみ、初めて見る景色は目に焼き付け、福岡の様々な風景を堪能しながら歩くのが大好きである。
しかし、雨の中を傘も差さずに歩くのは本当につまらない。写真も撮れないし、風景を眺めることもできず、ただ下を向いて黙々と歩くだけ。
雨が降りそうな日は傘を忘れないこと。これからは肝に銘じよう。