長崎街道歴史発見ウォーク:過酷だったけど喜びもあった27km

2013年3月20日

序盤からストレスなく高速歩行

CIMG7496

↑スタート地点の勝山公園(小倉城や北九州市役所の前)に到着したのは午前7時45分。前日は夜遅くまで作業をしていて数時間しか眠っておらず、さすがに眠くて珍しくJRに乗りながらウトウトしていた。

CIMG7498

↑この大会は「27km」「15km」「12km」と3つのコースが設定されており、コースごとにゼッケンの色が違う。私が参加した27kmコースは黄色。

CIMG7500

↑AM8:30、スタート。混雑防止のため、60人程度のグループに分けられ、順番に出発する方式。

先日参加した福岡チャレンジウォークのように「最初は団体行動」などという規制もなく、自由なペースで歩ける。速く歩きたい人は先に行けばいいし、先頭集団で殺伐とした空気の中、カラダをぶつけ合って先を争うこともない。この方がストレス溜まらなくて済む。

CIMG7510

↑長崎街道の起点、「常盤橋」。

CIMG7511

↑漫画『バガボンド』の33巻で、佐々木小次郎が初めて小倉を訪れた際に地元の男衆と乱闘するシーンが描かれている。あの舞台となったのは、ここ常盤橋。

CIMG7515

↑昨年9月に参加した無法松40kmウォークも旧長崎街道を歩くコースだったので、今回とほぼ同じ道を歩いた。昨年と決定的に違ったのはスタートして1kmちょっとの時点で周囲に人がほとんどいなかったこと。いたとしても私と同じスピードで歩く人ばかりだったので「歩きにくさ」は全く感じなかった。

昨年の無法松ウォークはスタートから5km付近まで大混雑していて、とても歩きにくく、ストレスも溜まって大変だったのだ。

CIMG7521

↑7kmを通過。高見神社が見える。

昨年の無法松ウォークで高見神社(34km地点)の階段を上っていた時に両脚がつった。心が折れそうになりつつ、歯を食いしばりながら両脚をマッサージしてた事は忘れられない。

CIMG7522

↑最近は温暖な日々が続いていたこともあり、桜の開花が急激に早まっている。一部の桜は少し花が開いていた。これは今週末、イイ感じに花見が出来るかもしれない。

初めてリクエストされた

CIMG7528

↑9km通過。東田遊歩道に入り、都市高速の下を歩く。頭上に「長崎街道」という大きな青い看板があるのを今回初めて知った。

CIMG7529

↑「スペースワールド」「いのちのたび博物館」が見える。

CIMG7532

↑9.5km地点に休憩所が設置されていた。冷たいお茶をいただく。

CIMG7533

↑お饅頭もいただく。この日初めての食べ物。

CIMG7534

↑ぜんざいのサービスもあったのだけど、甘いものはパス。写真だけ。

CIMG7535

↑ぜんざいの写真を撮ってたらスタッフの女性陣に笑われ、会話が盛り上がった勢いで写真を撮る流れに。今まで私から「写真撮らせて下さい」とお願いしたことは何度もあるけど、撮影をリクエストされたのは初めてだったから笑っちゃった。

「ブログで紹介します」とは告げてなかったので、念のため顔は隠させて頂きました。

スタンプポイント分かんねえよ

CIMG7538

↑八幡東区の前田にある「さくら通り」。「さくら祭り」が開催される日は歩行者天国になる。

CIMG7539

↑11kmを通過。前田の一里塚。

CIMG7551

↑13kmを通過。春日神社。

CIMG7557

↑「興玉神」というスタンプポイント。今回全部で18ヶ所のスタンプポイントがあり、全て押すと完歩賞が貰えると聞いてた。

コース前半はスタンプポイントにスタッフが立っていたのだけど、「興玉神」以降は大半のポイントでスタッフ不在。案内板もない。ただテーブルがポンと置いてるだけ。

ここ「興玉神」は気付かない人が多数いたようで、私が押し忘れてることに気付いてUターンしてる途中、参加者の数名に確認したら全員が押してなかった。

スタッフが足りず全ポイントに配置出来ないのは仕方ないとしても、それならそれで案内板を設置して欲しかったな。今回の大会で3回ほどUターンするハメになり、最後は呆れて心が疲れてしまった。

やはり「20km」が一つの壁

CIMG7545

↑これまで旧長崎街道を歩くウォーキング大会には数回参加してきたが、歩道に文字が埋め込まれてるのは今まで全く気付かなかった。ここだけじゃなく、様々な場所で同じように埋め込まれていた。

CIMG7562

↑「曲里の松並木」に入る。ウォーキングを始めるまで存在すら知らなかった遊歩道。

CIMG7563

↑江戸時代に植樹された松の樹のうち現存するのはわずか2本になっちゃったんだって。これがそのうちの1本なんだろうか。

CIMG7569

↑21km通過。スタンプポイント「八児地蔵様」。ここも気付かず通過しちゃった。コースマップを見て気付き、Uターンしてたら「興玉神」で一緒にUターンした参加者が歩いてきてたので、今度は私が教えてもらった。

CIMG7570

↑22km通過。昨年の無法松40kmウォークで「20kmの折り返し地点」だった公園。

それまでの最長歩行距離が18kmで、20kmを歩いたのは無法松ウォークが初めてだった。初めて20kmを歩いたぞ!という達成感など全然なくて、「まだ半分なのか…」「あと20kmもあるのか…」と、残り距離のことばかり考えてブルーになった。後半の20kmでズタズタのボロボロになった理由の一つが、この公園で精神的に弱ったから。

あれから長距離の自主トレやウォーキング大会などで経験を積み、コツもつかんだ。残り距離のことを気にしないよう自己暗示をかけることも出来るし、少々足が痛んでも惰性で歩くことが出来るようにもなってきた(距離的な限度はあるけど)。

CIMG7572

↑公園を通過してすぐのところにあった「立場茶屋 銀杏屋」。奥に休憩所が設けられていて、お茶をいただいた。疲れが蓄積されていたけど、お茶のおかげで元気が少し回復。

私のブログを読んで下さってる人に出会った

CIMG7575

↑23km通過。畑貯水池のダムが見える。周囲は田園風景。

24kmを通過し、国道211号線の歩道に入った際、進行方向が分からず迷ってらっしゃる参加者の女性がいた。この女性は東田遊歩道の付近で私と全く同じ高速ペースで歩いてたので記憶してた。

ここから先はそれほど複雑なコースでもないので、女性と一緒に歩くことにした。ウォーキング大会での私はいつも独りで歩くので(基本的には集団で歩くのがキライ)、誰かとお話しをしながら歩くなんて今回が初めて。

私が頻繁に写真撮ってることを女性も記憶してたらしく、写真のことを訊かれたので「ウォーキングの記事をブログに書いてて、写真をたくさん載せてるんですよ」と説明。

ブログの名前を訊かれたので、「りくまろぐ」と言うんですけど(知らないだろうなぁ…)と答えたら、

「えええ! 私、読んでます!」

 

マジすかwww

「うわー、あのブログ書いてる方とお会い出来るなんて! 嬉しい~! 主人も読んでます」と、女性は感激してくれてたのだけど、私の方がもっと感激ですよ。ウォーキング記事を読んで下さってる方に巡り会えるなんて。

昨年、私は怪我のため参加出来なかった「行橋~別府100kmウォーク」という大会があって、関連記事を沢山書いたのだけど、その記事も読んで下さってたんだって。

で、女性は100kmを19時間台でゴールしたんだとか。スゲー!と驚く私に「主人と孫はもっと速くゴールしたんですよ」と女性。え? 15時間とかですか? とビビる私に「いや、もっと速かった」と。

私、絶句。19時間でも十分スゴイんですよ、私からすれば。そんなウォーキング愛好家の方々にも読んで頂いてるなんて、ほんと光栄です。ありがとうございます。

ということでゴールまで女性と一緒に歩いた。

CIMG7580

↑26km通過。先日の「筑豊電鉄の端から端まで歩く自主トレ」で歩いた踏切を渡る(楠橋~新木屋瀬間)。

CIMG7582

↑27km通過。ゴールはもうすぐ。

CIMG7592

↑PM1:40、ゴールの「木屋瀬宿記念館」に到着。

CIMG7590

↑江戸時代、八代将軍吉宗の時代にゾウが初めて日本にやって来た際、長崎から江戸へ向かう途中で立ち寄った一行が木屋瀬宿で泊まった、という記録があるんだって。

CIMG7587

↑最後の数kmをご一緒した女性のご主人、娘さん、お孫さんのご一家がゴールで待ってらっしゃった。ご挨拶をさせてもらって記念に写真を1枚パチリ。

最後の数km、実は右足のふくらはぎが肉離れっぽい症状になってたのだけど、オシャベリしながら歩けたおかげで痛みも気にならずにゴールできました。ありがとうございました。この記事、皆さん読んで頂けるだろうか。

IMG_1146

↑全18ヶ所のスタンプをコンプリート。途中何度もUターンさせられたのはムカついたけど、ひとまず全部押せて良かった。

IMG_1145

↑完歩証明書。もしかして「完歩賞」ってこれだけ? まあいいんだけど。

まとめ

IMG_1147

↑歩行時間は5時間1分。歩行距離は27.55km。5時間で歩けたら上出来だと考えていたので、この結果は満足。

大会が終わり、2日後にこの記事を書いているのだが、いまだに両脚の筋肉痛が凄まじいことになっている。マトモに歩けない。こんな状態になるのは久しぶりだけど、筋肉痛も意外と悪くない。

何度も歩き慣れた長崎街道というコースも好きだし、北九州開催という意味でも今回は楽しむことが出来た。来年また開催されれば参加したい。

脚の古傷があるので20kmが私には限界かなと思っていたけれど、この一ヶ月間で20kmオーバーの大会に2回参加して完歩できたで事で新たな自信もついたし、今回はスピードという意味でも自分なりにベストは尽くせた。

-ウォーキング
-