長崎街道の名を冠するウォーキング大会に初参加
今回のスタート地点、勝山公園。小倉城や北九州市役所のすぐ近くにある。
到着したのは午前7時45分。晴天で朝日が昇ったばかり。すがすがしい出発前の光景だった。
江戸時代に発展した旧街道「長崎街道」は、これまでのウォーキング大会で部分的に街道の一部を歩いたことはあるものの、長崎街道の名を冠した大会に参加するのは初めて。
街道の起点となる小倉から、2つ先の宿場町である木屋瀬まで、全長約27kmの行程である。
この大会は「27km」「15km」「12km」と3つのコースが設定されており、コースごとにゼッケンの色が違う。
私が申し込んだのは27kmコース。ゼッケンは黄色。
AM8:30、勝山公園をスタート。混雑防止のため、60人程度のグループに分けられ、順番に出発する方式。
先日参加した「福岡チャレンジウォーク」というウォーキング大会では、スタートから9kmまでは団体行動となっていて、個人の勝手な追い越しなどは禁止されていた。
今回の大会はそういう縛りもなく、自由なペースで歩ける。速く歩きたい人は先に行けばいい。集団で殺伐とした空気の中、カラダをぶつけ合って先を争うこともない。ストレス溜まらなくて済む。
常磐橋に到着。ここが長崎街道の起点であり、長崎と小倉を結ぶ長崎街道のスタート地点だった。
常磐橋は何度か自然災害などにより壊れたらしく、現在の常磐橋は修復されたものらしい。キレイに整備された木製の橋。
常磐橋を渡り終え、室町エリアの細い路地を進む。この路地も昔は長崎街道だった。
7kmを通過。小倉北区から八幡東区に入り、高見エリアを西へ進む。近くには高見神社が見えている。
最近は温暖な日々が続いていたこともあり、桜の開花が急激に早まっていた。これは今週末、イイ感じに花見が出来るかもしれない。
八幡東区の休憩所で女性スタッフと話がはずむ
9km通過。東田遊歩道に入り、北九州都市高速の下を歩く。
頭上に「長崎街道」という大きな青い看板がある。こんな場所も長崎街道だったとは。
少し離れた場所にテーマパーク「スペースワールド」や「いのちのたび博物館」が見える。
初めて歩く道なので、周囲の景色がとても新鮮だった。
9.5km地点に休憩所が設置されていた。冷たいお茶をいただく。
お饅頭もいただく。甘い食べ物は長距離ウォークのときの気分転換にとても良い。
ぜんざいのサービスもあった。
休憩所で提供されていたお菓子やぜんざいの写真を撮っていたら、数人の女性スタッフに「こんな写真も撮るのね!」と爆笑されてしまった。
女性スタッフと即席漫才のような掛け合いが始まり、テント内が盛り上がってくれた。その流れで「私たちの写真も撮って!」とリクエストされた。
こちらからお願いして写真を撮らせてもらったことは数多くあったが、撮ってくださいとお願いされたのは初めて。こちらも爆笑してしまった。
ブログに載せる許諾を得るのを忘れたので、一応顔にボカシを入れてます。顔出しをしても良かったのかもしれないですけどね。
楽しいひとときをありがとうございました。
前田の一里塚、春日神社を経由し、八幡西区へ
八幡東区の前田にある「さくら通り」。
毎年春には「前田さくら祭り」が開催され、その日は車両の通行が規制されて歩行者天国となる。
11kmを通過。「前田の一里塚」がある。
前田さくら通りから西へ進み、「前田三丁目南公園」という公園の中に記念碑と解説板がある。
13kmを通過。八幡東区を抜けて八幡西区に入り、「春日神社」に到着。
春日神社は別名を「黒田神社」といい、黒田長政、黒田官兵衛の親子や、黒田二十四騎と呼ばれる武将たちが祀られている。
昔の長崎街道がそのままアーケード商店街になっている「熊手通り」の中にある「興玉神」という史跡。
今回のウォーキング大会は全部で18ヶ所のスタンプポイントが設置されており、全てのスタンプを押すと完歩賞が貰えるという特典があった。
黒崎宿と曲里の松並木
江戸時代に長崎街道だった道路には、上の写真のようなプレートが埋め込まれている場所がある。
今まで長崎街道を何度か歩いたことはあったが、このプレートには気付かなかった。
八幡西区黒崎の一帯は江戸時代、長崎街道の宿場町「黒崎宿」として栄えていた。
黒崎宿の跡を通過後、「曲里の松並木」に入る。長崎街道の風情を再現するかのように、黒崎の市街地に松林で囲まれた遊歩道が整備されている。
曲里の松並木を囲んでいる松林は、大半が整備より最近になって植樹されたもの。
江戸時代から存在する松の樹は大半が腐食などで枯れてしまい、現存するのはわずか2本なのだとか。上の写真はその1本。
21km通過。八児小学校前の前にある「八児地蔵様」。
藤棚の下にあり、最初は気付かなくて通過してしまった。ここもスタンプポイントになっていた。
22km通過。上石坂公園を通過。ここは昨年の40kmウォークで折り返し地点だったところ。
つまり昨年もここで20km歩いていたということになる。いつも疲れた時にしか来ない公園。
上石坂公園を通過してすぐのところにあった「立場茶屋 銀杏屋」。
奥に休憩所が設けられていて、お茶をいただいた。元気が少し回復。
「ブログのファンです」と言ってくれる人に出会えた奇跡
23km通過。「石坂の急坂」を通過し、田園風景の中にある1本道を南へ進む。左手には畑貯水池のダムが見えている。
24kmを通過し、国道211号線の歩道に入ったあたりで、進行方向が分からず迷ってらっしゃる参加者の女性がいた。この女性は東田遊歩道の付近で自分と同じ高速ペースで歩いていたのを覚えていた。
この記事前半、東田遊歩道に入ったところの写真で、すぐ前方に女性の後ろ姿が写っています。
私が女性スタッフと漫才を始めたため、女性は先に行ってしまったのでしょう。
女性に声をかけて進路を説明し、せっかくなので一緒に歩きましょうかと告げたら快諾されたので、ゴールまで二人で談笑しながら歩くことにした。いつも一人で歩くため、誰かと一緒に歩くことなど滅多にない。
歩きながら私が何度も風景写真を撮っていることを女性の側も覚えていたらしく、理由を聞かれたので「ブログに載せているんです」と答えると、ブログ名を教えて欲しいと。
素直に「りくまろぐ」とブログ名を伝えると、女性はとても驚き、
「えええ! 私、読んでます!」
「うわあ、ブログのファンです! ブログ書かれてる方とお会いできるなんて! 嬉しい! 主人も読んでるんですよ!」
女性は驚きと喜びの表情で伝えてくれたのだが、女性よりも自分自身がめちゃくちゃ驚いた。
まさか、自分のブログを読んでくださっている方とウォーキング大会中にお会いできるなんて夢にも思っていなかった。
26km通過。最近「筑豊電鉄の各駅を始発から終点まで歩いて巡る」というウォーキングをして、その時にここも通った。
同行していた女性、その記事も読んでくださったらしい。ありがとうございます。
27km通過。いよいよ木屋瀬エリアに入ってきた。
このあたりは長崎街道の「木屋瀬宿」という宿場町があったところ。
PM1:40、ゴールの「木屋瀬宿記念館」に到着。
江戸時代、八代将軍・徳川吉宗に献上するためにゾウが初めて日本にやって来た際、長崎から江戸へ向かう途中で立ち寄った一行が木屋瀬宿で泊まった、という記録がある。
最後の数kmをご一緒した女性のご主人、娘さん、お孫さんのご一家がゴールで待ってらっしゃった。ご挨拶をさせてもらい、記念に写真を1枚パチリ。
こちらもブログに掲載するとは伝えていなかったので、顔にボカシを入れてます。
全18ヶ所のスタンプをコンプリート。気付かず通過してしまうポイントが多くて、引き返す際にはイライラさせられたが、ひとまず全部押せて良かった。
こちらが完歩証明書。
歩行時間は5時間1分。歩行距離は27.55km。
この1ヶ月間で20kmオーバーの大会に2回参加し、完歩できた事は自信になった。
長崎街道のウォーキング大会は楽しい。また来年あるなら参加するつもり。