体調も気力も万全の状態で臨めた
1月末に申し込んだ「福岡チャレンジウォーク」。
福岡チャレンジウォークと長崎街道歴史発見ウォークに申し込みました
2013年2月24日(日)に開催される「福岡チャレンジウォーク大会」と、3月17日(日)に開催される「長崎街道歴史発見ウォーク」にそれぞれエントリーしました。
2013年で初めての本格的なウォーキング大会。しかも久々の20km超えコース。
3日前には予行演習として約20.7kmの自主トレも敢行。
鉄道の沿線を端から端まで歩いてみようシリーズ第3弾。今回は北九州市八幡西区、中間市、そして直方市までを走る筑豊電鉄を始点から終点まで歩いてきました。前編は黒崎駅から八幡西区の西山駅まで。 鉄道の沿線を端から端まで歩いてみようシリーズ第3弾。後編は中間市、北九州市八幡西区、そして直方市のゴールまで。筑豊電鉄の端から端まで歩いてきた・前編(八幡西区黒崎→西山)
筑豊電鉄の端から端まで歩いてきた・後編(中間→木屋瀬→直方)
筋肉痛も、ヒザやカカトなど古傷の痛みもなく、精神的にも気合いが入り、万全の状態で臨めた。
9km地点までは団体行動
当日は5時起き。自宅近辺を1kmほど軽く歩いてウォーミングアップ。JRと地下鉄を乗り継いでスタート地点に余裕をもって到着。
↑AM8:30、地下鉄「大濠公園駅」で降り、スタート地点の舞鶴公園に到着。天気は快晴。少々肌寒い。
↑舞鶴公園は先月だったか、福岡に出没する毒グモ(セアカゴケグモ)が大量に発見されたという報道があったばかりで、ちょいとばかし怖かった。リュックを地面に置くのも躊躇しちゃったりして。
↑受付を済ませ、ゼッケンをもらう。ゼッケンは申込の順番で色が決められていた。スタート前の時点で参加賞も頂き、ゼッケン種類毎の行列に並ぶ。
開会式、準備運動が終わり、スタート直前に「ゆっくり歩きたい人」と「速く歩きたい人」の2グループに参加者自身の判断で分かれる。
私は「速い側」へと移動。9km地点までは全員が団体歩行を強制されるのが今大会のルールだが、特に遅い集団の中に入り込んでしまったら歩きにくくてたまらない。それだけは避けたかった。
ちなみに今回、先着700名で募集を締め切ると告知されていたのだけど、最終的には約900名が参加したみたい。
↑AM9:30、「速く歩きたいグループ」を先頭に大会スタート。
↑天神近辺。
↑信号待ち。
↑御笠川沿いの都市高速下。
↑東浜の「ゆめタウン」。
↑箱崎付近。9km地点まで、ずーっとこんな感じだった。
ウォーキング大会でここまでイライラしたことはない、と断言できるくらいストレス溜まった。
集団の先頭には大会関係者3名ほどが先導していた。参加者は9km地点まで彼らを追い抜くことは出来ず、ゾロゾロと大群で歩道を埋め尽くしながら歩くしかない。
追い抜くことが出来ないのだから、あきらめてマナーを守って順序よく歩けばいいじゃないかと私なんかは思うけど、それでも集団の中で抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられてんのよね。
一つは、先導してる人のペースが「速く歩きたい人」からしてみると「あまりにも遅すぎた」のが原因。もっと速くすべきだったと思う。
ペースが遅いから、先頭集団がみんなジレて、イライラしちゃって、追い抜き合戦を繰り広げて、すごく殺伐とした空気になっちゃってた。先導してた人は気付いてたのか気付いてないのか。
ただ、主催者側が無策だったとかでは全然なく、むしろ私が最近参加した大会の中では安全面の確保という意味で最も気を遣ってくれていたと思う。
開会式の時も繰り返しマナーについて説明していたし、先導してる人も前方から自転車などが接近してる時は大声で「端に寄って下さい!」と指示していた。歩道でも複数名の誘導員が「2列でお願いします!」と大声で注意喚起してた。さらには車道からも大会関係者の車がハザードつけて並走し、拡声器を使って何度も何度もマナー順守を呼び掛けていた。
主催者側はすごく気を配ってたと思う。
でも、絶対にマナーを守らない参加者は、どの大会でも必ずいるのだ。
歩道を横に6列も7列も広がって歩く。「走るのは禁止」とあれだけ主催者側から言われてるのに、店舗の駐車場など広い場所になると走って追い抜く人がいる。平然とすました顔して車道にはみ出しながら追い抜く人もいた。論外としか言いようがない。
すぐ横で並走してる車から拡声器で「前方から自転車が来てます!よけて下さい!」と叫んでるのに、全く道を開けようともしない車道側の一部の参加者たち。見てて腹が立つ。
先導が遅くて前が詰まりまくったせいで集団が横に膨れてしまったし、それでストレス溜めた参加者が追い抜き合戦。マナー無視になって車道に出たり駐車場で走ったり信号を無視したりする。
猛烈に速く先導して下さいとまでは言わないけれど、ある程度高速なペースで先導してもらわないと、後ろが詰まることで支障が生じまくってしまうことが今回改めて分かった。大規模なウォーキング大会の難しいところだと思う。
ようやく大混雑から解放される
↑AM11:30、ようやく9km地点に到達。先導していたスタッフは集団から離れ、ここからは各自が好きなペースで歩けるようになる。やっとノロノロな団体行動が終了。
ここでも先頭集団の数名が勢いをつけて走り出す。イライラしてたのは私も同じだから気持ちは分からないでもないけど、ルールは守ろうよ。
↑10kmを通過。博多湾に架かる大きな橋を渡る。遠くにフェリーなのか、大きな船舶が見えた。
↑ようやく集団がバラけてきて、快適に歩けるようになった。
自由歩行になると、先頭が大きく3つの集団に分割され始める。「猛烈に速い人たち」と、「そこそこ速い人たち」と、「普通のスピードの人たち」。
9km地点から10km地点の段階で「ふるい」にかけられ、まず速い人たちがストレスを発散するかのようにギアを高速に切り替え、遅い人たちをビュンビュンと追い抜いていく。ここで「普通」の人たちは大集団からすぐ引き離される。
さらに「猛烈に速い」人たちはトンデモナイ速さでブンブン飛ばして歩く。走るのはルールで禁止されてるからみんな歩いてるが、それでも強烈に速い。ここで「猛烈」と「そこそこ」、2つの集団に分割される。
私はというと、「そこそこ」の脚力しかない。遅い人たちは遙か後方になり、猛烈に速い人は随分前を歩き、私とペースの近い人たちが「そこそこ速い」集団を形成して、ぶつかり合うこともなく共に歩く。
開会式で大会関係者が「参加者はみんな仲間ですから」と言っていたが、スタートから9km地点までは申し訳ないけど全然そんな気分になれなかった。
何度もドカドカと激突され、足を踏まれまくってクツも脱げ、マナーを守らない参加者にイライラし、横から割り込んできた人にiPhoneとエネループを繋ぐケーブルを2回ほど引っ張られ外されてしまった時は思わず声を荒げた。
スピードの同じ参加者と距離を保ちながら進み、橋の上から雄大な海を眺め、心地良い風を身体に感じて、ようやく気持ちが落ち着いた。周囲の参加者が「共に歩く仲間」だという感覚になってくる。
雁ノ巣球場を初めて見た
↑海の向こうに、今から向かうことになる「海ノ中道」エリア、その奥に志賀島(しかのしま)が見えている。ホテル『ルイガンズ』や水族館『マリンワールド』が遠くに小さく見える。
↑埋立地にポツンと1つだけ、しかもニョキッと高くそびえてる建物。
↑志賀島まであと12km。ってことは、まだ半分。でも「まだ半分かよ~」「遠いな~」とは考えない。考えたら疲れが増すから。自己暗示。
↑猛烈に速い第1集団は、既に遙か前方を歩いている。私はそこそこ速い第2集団の後方で、取り残されないようにペースを保ちつつ、観光気分でブログ用に写真を撮ったりとマイペースで歩く。どうせなら楽しんで歩かなきゃ。
怪我などで急激にペースを落とす人を除き、私がヒョイと抜けてしまえるような遅いペースの人はもういない。逆に私をヒョイと軽く抜いていく猛烈に速い人は後ろからドンドンやってくる。
「くそー、負けてられるかー!」と意地になって猛烈に速い人の後を追走すると大失敗する。体力も気力も脚力も最後まで持たない。過去に何度もそれで失敗している。
大切なのは、自分のペースに見合う最適なペースメーカーを見つけること。そのペースメーカーが意外と遅いのなら抜いてしまって次のペースメーカーを探せばいいし、速すぎるなら無理して追わない。
どの人が「今の自分」にとって最適のペースメーカーになるか、というのは大会に何度か参加して集団の中を歩いていくと自然と分かるようになってくる。とにかく、自分のペースを守り、無茶をしないことが大事。
勝負は他人とするのではなく、自分の内なるものと闘う。だから他人をペースメーカーにして利用させてもらうことはあっても、他人が速かろうが元気だろうが、追い付かれようが追い越されようが気にしない。自分のペースを守ることだけ考える。これも自己暗示。
↑「海の中道大橋」。ここ来たの初めてかもしれない。
↑いろいろ写真を撮ってたら、第2集団から引き離されていた。やばい落ちこぼれてしまう。「自分のペースを守ることが大切」と上で書いたが、一人きりで歩くのは自分のペースを保ち続けるのが意外と難しいので、そういう意味でもペースメーカーを見つけて後ろに付いた方がラクなのだ。
↑橋の上からの景色がとても綺麗。橋の右側に見える街はどの辺りなんだろう。
↑とかノンキに考えてたら完全に遅れた(笑)
↑橋の左側に大きなグラウンド。ラグビーの試合をしてるのかな。「雁ノ巣レクリエーションセンター」というらしい。雁ノ巣ってココだったのね。実はよく知らなかった。
↑野球場も併設されてる。ここが「雁ノ巣球場」になるのか。ホークスの2軍が練習するところだと聞いた気がする。
海ノ中道名物「ひたすら一本道」
↑ようやく第2集団に追い付いた。
↑PM0:30、雁ノ巣レクリエーションセンターに沿って左折したところに設置された第1チェックポイント。ここが16km地点。スタートから9km地点までは団体行動のため2時間かかってるが、次の1時間で7km歩いた計算になる。いつもより少し速いペース。
↑リンゴ味のキャンディを2個もらった。朝から飲まず食わずだったが集中してるので空腹感はない。飴を味わいながら歩く。
↑車では何度も通ったことのある道。徒歩で進むのは初めてだけど、改めて「ここって長い一本道やなぁ~」と感じる。どこまで行っても同じ景色。飽きが来て退屈し、それが疲れに繋がってくるので厄介。
↑さっき海の向こうから見えたホテル『ルイガンズ』の前に到達。
↑水族館『マリンワールド』も隣接している。
↑『海の中道海浜公園』の観覧車が見えてきた。20年以上前、嫁と初めてのデートで来たのがココ。あの時は今ほど海浜公園も充実してなくて、観覧車は強風のため停止してた。
↑スタート時は少し寒くて「手袋つけた方がいいかな」と思ったほどだったが、正午を過ぎて気温も上昇を始め、むしろ暑いくらい。日陰が気持ちいい。
↑PM1:30、第2チェックポイントに到達。ここが21km地点。黒砂糖のお菓子をもらった。とても美味しくて元気が出た。
↑第2チェックポイントは海浜公園の西サイクリング入口前に設置されていた。この日は快晴で午後から暖かったので、サイクリングしたら気持ち良かったろうなぁ。
志賀島の手前で一気に疲れがピーク
↑何の花だろう、綺麗な黄色の花に沿って歩く。
↑「海浜公園南」交差点を右折すると、あとは志賀島方面まで直線の一本道。ペースメーカーに選んだ人の後ろを必死でついていく。
↑しかしドンドン離されていく。元々が私よりも少し速いペースで歩く人だったけど、敢えて自分にムチ打つためペースメーカーにさせてもらってた。数キロほど同じペースで付いていけたけど、さすがに速かった。もう追い付けない。
ペースメーカーに付いて行く意識を捨て、ここからは「ゴールまで完歩」のみを目指す方針に転換。他人のペースがどうだろうと一切意識の中に入れない。自己暗示。
↑23km地点を超えたところで海が見えてきた。古傷のカカトが痛み始め、右足の裏にマメが出来てる感じもする。一歩一歩が苦痛になってきたけれど、海を見たら少し気が紛れた。
↑海ノ中道の半島と志賀島を繋ぐ細い連絡路に近付く。車では何度か通ったことのある道。嫁との初デートでも通って「この道カッコイイ~」と運転しながら思った。まさかここを歩く日が来るなんてなぁ~。
↑連絡路に入った。右も左も、すぐ横に海が広がる。
↑玄界灘の荒波。
↑志賀島に入った。ゴールはどこだ! 疲れ切ってヨレヨレになってた。
↑ああー、前方に何かそれらしきものが見えてきた。
↑PM2:10、ウォーキングのゴール地点となる志賀島小学校に到着。大勢の女性たち(=大会関係者)が大歓声と激励で迎えてくれた。
↑ゴールの垂れ幕を見て、達成感に浸る。
↑ゴール受付となるテントに向かう。
↑約900人の参加者中、102位でゴール。
小学校に到着してマッタリと写真を撮りまくってる間に3人ほど私を抜いていった。その人たちの後ろに私が並んでゴール受付をしてもらったら、2つ前の人が「おおー、100位ですね!キリがいい!」と祝福されてた。
写真撮ってノンビリしなかったら私は99位だったことになる。着順を打刻してもらうと知ってれば…。先にゴール受付しとけば着順2ケタだったか~。来年は2ケタを目指そう。
帰りは船とバスに乗った
ゴール受付で野菜ジュースとバナナ1本をもらった。ゴールした多くの人が各々座りながらノンビリと飲んだり食べたりしてる。しかし私はノンビリしない。急いで飲んで食べて、すぐに小学校を後にした。
なぜって、次の船の出航時間が迫ってきてるから。時刻表を事前に調べてたし、船の運航数が少ないことも分かってた。ノンビリしてたら無駄に待ち時間が長くなる。
↑痛い脚にムチ打って、大急ぎで船乗り場に到着。
↑大行列が出来てるかと思ったらそうでもなかった。全部で40名くらいかな。乗船開始の5分前。ギリギリ間に合った。
しかし、私よりも前に100名の参加者がゴールして、今ここに40名くらいしかいないってことは、あとの約50名って1本前の船(=30分前に出航)に乗ったということか。どんだけ速く歩いてるんだろ。スゴイなあー。
↑志賀島と博多港を結ぶ定期船。デッキに出て、海の上から福岡ドームや福岡タワーを見るのが大好きなのだけど、今回は疲れ切ってしまって、とにかく座りたかったので、船内のベンチに座って休んでた。写真もナシ。
↑PM3:15、博多港(=ベイサイドプレイス博多)に到着。
↑ベイサイドプレイスに来るのも久しぶり。
↑ベイサイドプレイスから博多駅に直行するバスに乗り、博多駅からJRで北九州に帰った。
朝のJRと地下鉄を使った移動も、ゴール後の船やバスそしてJRも、すべて事前に時刻表や料金を調べていたし、現地でiPhoneアプリからも確認できたから、時間の無駄もなくスムーズにイベントを終えることが出来た。
↑ウォーキング開始(舞鶴公園)から終了(志賀島の船乗り場)まで、所要歩行時間は4時間57分。総歩行距離は26.35km。
足は痛かったけれど、昨年の40kmウォークの時ほど深刻な症状ではなかった。この距離ならギリギリ闘える。来月中旬には27kmウォーキング大会がある。次も頑張ろう。