誰もが歴史の教科書で見る「金印」の発掘地、金印公園に行ってきた

2年前の初訪問時、楽しんでたのは私だけ

福岡市の、ヤフードームや福岡タワーがある「ももちエリア」とは海をはさんでちょうど反対側にあたるところに「海の中道海浜公園」という大きなテーマパークがあります。

http://www.uminaka.go.jp/
国営公園 海の中道海浜公園*
福岡市東区大字西戸崎18-25
092-603-1111
9:30~17:30(冬季は17:00まで)

この公園、ゴールデンウィークになると「無料開園日」となり、入場無料で中に入ることが出来ます。

昨年(2011年)の無料開園日は、確か5月3日と4日の二日間。今年(2012年)は4月29日と5月4日の二日間に加えて、5月5日も中学生以下の子供限定で無料開放されていました。

昨年に続き今年も無料開園日に家族で遊びに行ってきたのですが、海浜公園を出る際、小6の長女に「金印公園に行ってみるか?」と聞くと、「行きたい!」と笑顔で即答。寄り道が決定しました。

実は2年前の2010年にも家族全員で志賀島の金印公園に行きました。当時、長男が小6、長女が小4、末っ子は幼稚園。

日本史が大好きな私に影響されたのもあり、長男も歴史好きになっていたので、金印が発掘された場所に連れて行ってあげようと思ったのです。とか言いながら実は私が一番行ってみたかっただけなんだけど。まだ行ったことがなかったので。

で、行ったはいいが、長男の喰い付きがあんまり良くない。「ふーん」みたいな感じ。2年前は金印公園の後に海浜公園で遊ぶというスケジュールにしてたので、遊ぶことで頭がイッパイだったのかもしれません。

歴史に興味も知識もない嫁、そして二人の娘は長男以上に無反応。長女は何度も「早く海の中道に行こうよ~」とブツクサ言ってました。

そんな長女も今年で小6になり、つい最近、社会の授業で金印のことを習ったのだそうです。

ある日の夕食で「金印って福岡県で見つかったんだって」と長女が言ったので、「お前、2年前にそこ行ったの覚えてないか?」と返すと、「へ?」と長女、目がテン。案の定、まったく覚えてない。

食事が終わってから、2年前に訪れた際の写真を子供たちに見せてあげました。長男はおぼろげながら行ったことを覚えてました。当時は幼稚園児だった末っ子もウッスラと覚えてました(末っ子は記憶力が抜群にイイのです)。

長女は思い出せない様子。「この時は知らなかったから興味なかったんだろうけど、でも今行ったらメッチャ興味あると思う!」と長女は言いました。

彼女もようやく歴史の面白さが分かってきたみたいで、最近は私と歴史上の人物について雑談するようになってきてます。

そのような前フリが最近あったので、今回「金印公園」のことを振ったらきっと喰い付くんじゃないかと思ったら、予想通りのイイ反応でした。

ちなみに今回、長男は部活動のため不参加。嫁と娘二人を連れて4人で行ってきました。

駐車場が満車! ナゼ?

海の中道海浜公園の駐車場を出て、福岡市方面ではなく、反対の志賀島(しかのしま)方面へ。

両側に海が広がる一本道の連絡道路を抜けると志賀島に入ります。途中、かなり道幅の狭い箇所が複数あるので運転は注意が必要です。

海沿いの道をクネクネと走ると、金印公園の駐車場が見えてきました。

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驚いたのは、駐車場が満車になっていたこと。駐車スペースだけでは収まらず、本来は駐車できないトイレの前や、狭い道路にまではみ出す形でビッシリと車が停まってました。

2年前は来たのが朝の早い時間帯だったこともあってか、私たち家族以外には誰もいなかった金印公園。車もまったく停まっていなかった。

それがいったい、この賑わいは何だ? 突然の金印ブームが到来したのか!?

その謎は後で解けたのですが、最初は混雑の理由がまったく分からないまま、5分ほど待ってようやく1台分空いたスペースに車を停めました。

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道路のすぐ向こう側は海。遠く向こう岸には福岡ヤフードームや福岡タワーが見えます。晴れた日の海は見ていて気持ちがイイですね。

この日の午前中は曇天で、短時間でしたがパラパラと小雨も降り、気温も低めでした。しかし「午後から晴れる」という天気予報がドンピシャで的中し、午後からウソみたいに晴れ渡りました。気温も急上昇。

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駐車場の端には金印公園の簡単な解説板があります。

漢委奴國王(かんのわのなのこくおう、と読ませる説が有力)」という文字が刻まれた金印が福岡県の志賀島というところで見つかった、という話は歴史の教科書に必ず登場します。誰でも一度は耳にした話のはず。

発掘されたのは江戸時代の中ごろ、天明四年(1784年)だと言われています。紆余曲折を経て、現在は国宝として認定され、福岡市博物館にホンモノが展示されているそうです。

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公園の入口に立っている石碑。

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階段を上って公園内に入ります。

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金印に刻まれた印を模して彫った石像。

この石像があった付近で実際に金印が発掘されたと言われています。ただ、調査初期の段階では、この場所より少し山の上付近が発掘場所だったと言われていたらしいですけどね。そのあたりが歴史のミステリーであり面白さなんですよ。

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石像のすぐ横には金印の詳しい説明パネルが設置されています。長女は「教科書に書いてた!」「今なら意味が分かる!」と嬉しそうに解説を読んでいました。

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2年前に初めて来た時は、石像があるスペースに来て写真を撮って、それで終わってしまったのですが(なんせ子供たちが「次に行こう~」とうるさかったので)、金印公園は石像があるエリアの上にも展望台のような場所があります。

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さらに上へと続く階段の脇にある石碑。何と書いてるかはよく分からない。

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一段高い場所からの景色。石像のあったエリアが見下ろせます。

ここからさらにもう一段高いところに「展望台」があるのですが、生い茂った木々で視界がさえぎられて海は全然見えませんでした。しかし、一番高い段に上ったおかげで、前回は気付きもしなかった新しいエリアを発見。

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石像のあるエリアの東側に「方位広場」というエリアがありました。

中央には金印のモニュメントがあり、周囲には地図が描かれています。写真では下側が北海道で、右側が中国大陸。実際の方角と同じに描かれているから日本地図が横向きになってるんですね。しばらく眺めていてやっと意味が分かりました。

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地図の中心は福岡県の志賀島、という意味なんでしょうね。金印を贈ってくれたとされる漢(現在の中国)に向かって写真を撮ってみました。

末っ子はさすがにまだ金印そのものを知らないので、単に「遊具のない公園に来た~」って感じで歩き回って楽しんでましたが、長女は授業で習ったばかりの知識を再確認することが出来て、とても満足したようです。

前述した夕食の際、金印にまつわるトリビアみたいなのを少しだけ長女に教えてあげたのですが、それを翌日、学校のクラスで友人たちに話したら、

「スゴイ! 歴史博士やね! そんなに詳しかったっけ?」

とみんなが驚いたそうで、それが嬉しかったんだそうです。担任の先生にも話したら「知らんかった」ってw

そうやってみんなに誉められ、おだてられ、持ち上げられたりして、嬉しい気持ちになったら「もっと勉強して自慢したいな」とか「いろいろ友達に教えてあげたいな」って感じるじゃないですか。

そういうことが発端で、勉強にしても興味が増していくと思うんですよ。だから今回、長女を金印公園に連れてきて大正解だったと思ってます。「苦手な教科は社会」という長女の意識が変わるかどうか。

幸い、福岡県には歴史に名を遺す有名な場所や史跡が数多くありますので、今後も子供たちをいろいろ連れて行ってあげたいな。

ところで、駐車場が満車だった謎は?

金印公園を散策していて、途中から「あれ?」と疑問に感じてました。

あれだけ駐車場が満車だったのに、金印公園の中にいる人の数がメッチャ少ない。我々家族を除くと5人くらいしかいなかった。

その人数で、あれだけの車の数ってのはどう考えてもオカシイ。他に周辺で寄り道できるような場所も見当たらないし、人々はどこへ行ったのか。

金印公園を出て家路に向かう帰り道で、謎が解けました。

道路の下に広がる海岸で、ものすごく大勢の人々が潮干狩りをしてました。

今回、狭い道路にもかかわらずアチコチで路上駐車してるのを見かけて「なんかおかしいなー」とは思ってましたが、潮干狩りだったんですね。ハンパない数の人々が浅瀬に出て彫りまくってました。貝じゃなくて金印が出てくればいいけどね。

私は貝類全般が食べられず、見るのもイヤなので、潮干狩りには一切興味も関心もないのですが、潮干狩りに興じる人々を眺めながらうちの嫁が「子供たちにも一度は経験させてあげたいねー」と言ってました。

確かに、経験しないと分からない楽しさってありますからね。潮干狩りもさせてあげなきゃね。私抜きでね。

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この日、夕方のニュースで言ってたのですが、午後から大潮だったらしいですね。ゴールデンウィークに大潮が重なったら、そりゃもう絶好の潮干狩り日和だ。人が多いはずだわ。

天気も快晴で、みんな気持ちよく楽しく過ごせたのではないでしょうか。良かった良かった。私たちも大変楽しかったです。

http://www.sikanosima.jp/kankou/kinin-kouen.html
金印公園
福岡市東区志賀島字古戸1865
092-631-2131

 

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