子供の頃に約6年、和歌山に住んでました
今も話す言葉のベースは関西弁。りく(@Rikuma_)です。
親が転勤族というわけでもないのに、これまでいろんな土地で生活してきました。
現時点で一番長く住んでるのが、現住所でもある福岡県。トータルで人生の半分を超えました。
次に長いのが、出身地でもある鳥取県。トータルで10年以上住んでいました。
他にも大阪、千葉、埼玉に住んだ過去もありますが、福岡、鳥取に次いで3番目に長く住んでたのが和歌山県。子供の頃に約6年間住んでました。
人間的な基礎となるものをたくさん吸収する時期に住んでいた和歌山。そのせいもあって、今も私の話す言葉に関西弁のトーンが多少は残っています。
和歌山から鳥取に戻ったときも、鳥取から福岡に移り住んでからも、社会人となって関東に行った際も、多少はその土地の方言に染まりはしますが、何かの拍子にポロッと出てくるのは関西弁。
住んでいたのは、もう30年も前の話なのに。なかなか抜けないものなんですね。
そんな私が子供時代、おそらく和歌山に住んでたからこそ好きになったんじゃないかな~と思っている食べ物を紹介します。
大好物その壱:奈良漬け
私はお酒がまったく飲めません。完全な下戸。好きとか嫌いとか、強いとか弱いとかじゃなく、飲めません。
なのに、奈良漬けが大好物。今まで数多くツッコミもらいました。「お酒飲めないのにオカシイやろ」
なんででしょうね。私自身も分からない。
奈良漬けといえば名前の通り本場は奈良県。和歌山のお隣り。
それもあったのか、和歌山に住んでる頃、食卓にかなりの頻度で登場してた気がします。私の両親も大好きだったのかな。
大学生になって一人暮らしを始めた頃、まだ料理も全然作れずご飯だけは炊けるようになったときに、「納豆3パックと奈良漬け1パックだけでご飯ドンブリ3杯」みたいな食生活をしょっちゅうやってました。そのくらい好きです。絶対に飽きません。
でも奈良漬けって酒粕で作ってるせいもあり、食べ過ぎるとアルコール反応が出ちゃうらしいですよね。奈良漬けを食べ過ぎた後で車を運転していて検問に引っ掛かったら、飲酒検査でアウトになることもあるんだとか。
特に私はアルコールに弱い体質なので、調子に乗って奈良漬けを食べ過ぎた後は車に乗らないようにしてます。昼間にも食べません。
今も奈良漬けは大好きですが、我が家の食卓に奈良漬けが登場する頻度はそれほど高くありません。なぜって、すぐなくなっちゃうから。キリがないのです。
私が奈良漬けを「くは~っウマイ!」「幸せやわ~!」「なんでこんなにおいしいんやろ」などと毎回感動しながら食べるのをずっと見続けてきたからなんでしょうね。私の子供3人も影響されて奈良漬け大好物になりました。
たまに夕食で奈良漬けが出た時は、私も含めて奈良漬けの壮絶な争奪戦になります。「あー!それ取り過ぎやろ!」「お前5つも一緒に食べんなや!」と兄妹ゲンカになるほど。
そんな子供たちの奈良漬け祭りを微笑ましく眺めながら、コソッと自分の皿に大量の奈良漬けを移動させてる私。負けてたまるか。
私の親、その子である私、そして私の子供たちと受け継がれている「奈良漬け好きの血」。おそらく私の孫にも受け継がれることでしょう。
大好物その弐:梅干し
これは完全に「和歌山に住んでたことで好きになった」一品ですね。
和歌山県は梅の生産量が全国1位。日本で収穫される梅の約6割が和歌山産です。
全国2位が群馬県で、収穫量は約5600トン。1位の和歌山は約5万6千トン(いずれも平成22年度)で、群馬の10倍ですから、いかに和歌山が「梅王国」なのかが分かります。
私の母は自分で漬け物や梅干しなどを漬けるのが趣味で、特に梅干しは毎年大量に作ってます。梅酒も作ってるのですが私は飲めないのが残念。私がもしお酒を飲める体質なら、きっと梅酒ばっかり飲んでるだろうな。
今も、オニギリで梅の具は毎回必ず購入しますし、自販機に梅系のジュースがあれば高い確率で買います。
和歌山は「南高梅」というブランドが有名で、とにかく他県のものと比べてツブがデカい。実も多いし、これぞ梅干しの最高峰!と食べながらいつも思います。
やっぱり私に影響されて子供たちも梅干し大好きです。
たまに芸能人で「梅干し大好きで、日本中の有名な梅干しをお取り寄せして食べ比べるのが趣味なんです」って人がいるけど(特に女性が多いですよね)、あれが心の底から羨ましい。
いつか私もお金に余裕が出来たらやってみたい。一つの夢です。
大好物その参:金山寺みそ
和歌山の有名な特産品。
奈良漬けもそうですが、これも私がツッコミ受ける食材ですね。「お酒飲めないのに、なんでお酒好きが食べるようなものばっかり好きなの?」
和歌山で育ったからじゃないかな~、としか答えようがない。たぶん事実だと思うし。
福岡では「もろみ」という名でスーパーでも普通に売られています。キュウリに付けて「もろきゅう」などと言った食べ方もあるようですが、私はご飯に乗せまくって喰らうのが大好き。
前述した通り、「奈良漬け」と「梅干し」は私の子供たちも大好きなのですが、この「金山寺みそ(=もろみ)」は、子供たちにあんまり評判がよくありません。
嫁もそれほど好きではないらしいので、我が家の金山寺みそは私が独占します。幸せ。
大好物その四:那智黒飴
和歌山県民なら全員知ってるんじゃないですかね。超メジャーなお菓子。アメです。
今はどうなのか知らないけど、私が和歌山に住んでた頃はテレビCMもジャンジャン流れてました。
和歌山にいた頃はいつも食べていた大好きなアメなのですが、和歌山を去ってから30年以上、一度も食べたことがありません。
いつか再び和歌山に行くことがあれば絶対に那智黒を買うぞ、と心に決めていたのですが、今はネット販売されています。いい時代になりました。
和歌山で生活したために食べられなくなった食材
ここまでの4つは、いずれも和歌山で育ったことが影響して好きになったと思われる食べ物を紹介してきました。
反対に、「和歌山で生活したことが原因で食べられなくなってしまった食べ物」ってのが、残念ながら一つだけ存在します。
I’m a mikan owner. / skyseeker
みかん(蜜柑)なんです。
萩本欽一さん(欽ちゃん)が無名だった頃に「いつか成功したら大好きなアイスクリームを死ぬほど食べたい」と夢見ていて、コント55号として大ブレークした後にその夢を実現させたら、途端にアイス嫌いになったという逸話があります。
私もほぼ、それと同じパターン。要するに「食べ過ぎた」のです。
和歌山はみかん生産量が全国1位。過去、一時的に愛媛県が「生産量日本一」の時もあったのですが、現在は和歌山が再び日本一になってます。3位の静岡県と合わせた生産量が日本のみかん生産量の半分を占めてるんだとか。
私が住んでいた地区にもみかん畑がワンサカあって、友人の家庭でもみかん農家がたくさんいました。
みかんの収穫時期になると子供たちも作業を手伝わされることになります。そうなると誰も遊ぶ相手がいなくなってヒマになるので、友達に誘われていろんなみかん畑の収穫作業を手伝いました。
山の上までトロッコに乗って移動するのですが、これがもう楽しくて楽しくて。ちょっとした遊園地気分ですよ。
収穫を手伝うと、お礼にみかんをたくさん貰ってました。その「たくさん」のレベルが違う。ダンボール2箱分とかですよ。1回手伝う度にダンボール。いろんな友人の手伝いをしましたから、私がもらった分だけで相当な量になりました。
しかもそれだけではなく、両親の友人からも貰ってたし、親戚からも貰ってたので、毎年我が家には考えられないほどのみかんがあったんです。商売できるんじゃねえかってくらい。
それを、私の両親と、私と、弟の4人で、ひたすら食べるんです。1日に少なくとも20個は食べてましたよ。それを毎日毎日。
当時は「みかん大好き」でしたからね。まったく飽きなかったし、喜んで食べてました。
で、和歌山から鳥取に引っ越した途端、みかんを全く食べなくなりました。もう30年くらい、みかんを1個も食べていません。
キライになったわけじゃないと思うんです。「絶対に食べろ!」と命令されたら、たぶん普通に食べるはず。元々キライじゃないし。
要するに、「もういいわ」と思ってるだけなんですよ。本能的に。
おそらく普通の人が一生で食べる量を和歌山の6年間で食べちゃった。だからもういいんです。十分に満足した。
みかんを食べなくなったことが間接的に影響しているのか、私は成人してから果物の類いをあまり食べなくなりました。
これも特にキライってわけじゃないし、気が向いたら食べますが、積極的に食べたいとは思わなくなった。
「食わず嫌い」って言葉がありますが、みかんに関しては完全に逆ですね。「食い過ぎ嫌い」。
いつかまた必ず行ってみたい場所・和歌山
12歳の時に和歌山から鳥取へと引っ越しました。
2年後、14歳の時に、和歌山に住む祖父が亡くなって葬儀に行ったのが最後で、もう30年ほど和歌山に行っていません。
今年の4月、LCCのピーチを利用して大阪に日帰り旅行をしてきましたが、あの時に「和歌山市に寄り道できないかな~」と、直前まで調整を試み、プラン作成に悩んでました。
でも結局、時間的に不可能で、和歌山に行くなら大阪の観光を大幅に削らないといけないことが判ったので断念。
旅をするのが大好きな私。見知らぬ場所に行くと胸がときめきますが、行ったことのある場所、特に昔住んでた場所や懐かしい場所に行くと、別の意味で感無量になります。
前述した4月の大阪旅行でも、天王寺動物園や大阪城など、30年前に見ていた光景を再び自分の目で見ることが出来た時は、言葉に出来ないほど感動しました。
和歌山にもまた行ってみたい。和歌山城や紀三井寺は数回しか行ったことがないけど、今もたぶん変わらないはず。
高野山は、小学生だった当時は何も分かってなかったけど、歴史が大好きになった今なら全然違う感動を味わえるはず。
ウォーキングが趣味になった今は、きっと熊野街道を歩くのが楽しくてたまらないだろうな。
珠算の県大会で毎年訪れていた南紀白浜。あの美しい海と透き通るような白い浜辺。
勝浦、日本一の「那智の滝」もずっと行ってないな~。
そして生活圏だった日高川。毎週のように通ってた道成寺。行ったら懐かしすぎて号泣するだろうな。想像しただけで涙が出ます。
いつか和歌山に帰りたい。数多くある私の夢の一つです。その時には本場の奈良漬けや金山寺みそを食べまくるのだ。酔っ払うほどにね。
和歌山市内散策:見覚えありそな無さそな景色を眺めてたら日が暮れた
2014年2月19日、和歌山市内を散策してきました。和歌山駅を出発し、市内をグルリと回って紀三井寺まで歩く計画でしたが、予想以上に早かった日没のせいで計画が狂いました。