かつて住んでいた街・三萩野
今回散策してきたのは、北九州市小倉北区三萩野(みはぎの)の周辺。
JR小倉駅近辺や魚町・米町などの繁華街からは少し離れており、小倉競馬場がある北方エリアとの中間辺りに位置する。
今から20年以上前の独身時代、この三萩野エリアに私は住んでいた。結婚して小倉北区を離れるまでの約3年間、今回写真で紹介する場所の数々は私の生活圏だった。
でも住んでいた若い頃に散策は一度もしていない。移動は全て自転車か車。昔は歩くのが面倒臭かったし、そもそも嫌いだった。
ウォーキングを趣味にした最近になって三萩野エリアを訪れた際に散歩するようになり、住んでた頃には知らなかったアレコレを今になって初めて気付いたりしている。
▲ 北九州モノレールの香春口三萩野(かわらぐち・みはぎの)駅。
昔、香春と書いて「かわら」と読ませる地名はここしか知らなかったが、ウォーキングを始めて以降、ここ三萩野よりも遥かに南、田川郡の香春町(かわらまち)という所に行く機会が増えた。
香春(かわら)という地名は福岡に多いのかな? などと安易に考えていたがそうではなく、昔の主要道で香春街道というのがあり、起点の小倉から香春まで続いていた街道の入口ということで「香春口」になったんだそうだ。
こういう情報もウォーキングを趣味にしていなかったら間違いなく私は知らなかったし興味すらなかった。三萩野を散策もしていないし、福岡県内の大半に行く機会もなく、福岡に関する知識は今の100分の1すらなかっただろう。ウォーキングって偉大なのだ。
▲ 前述の香春街道は現在、国道322号線となっている。国道322号線は、まさにここ三萩野が起点。その国道322号線の上を北九州モノレールが走っている。
さらに前方、国道とモノレールの間には北九州都市高速が横切っている。歩道橋もユニークな形だし、いろいろカオスな景色。
▲ 三萩野交差点の上から。右上は東に進む国道3号線(門司や関門海峡の方面)。左上は北に進む県道266号線(JR小倉駅や小倉城の方面)。
▲ こちらは西に進む国道3号線(TOTO本社や福岡市の方面)。
▲ 何年前だったか忘れたが三萩野に住んでいた頃、ここの歩道橋の上から誰かが故意に、大量の紙幣(1万円札)を国道に向けて(まるで節分の豆まきのように)まき散らすという出来事があった。
夕方のニュースでその出来事を知ったのだが、時刻を見てみると私がこの歩道橋を渡った30分後の出来事だったことが判明。
もしも私の帰宅が30分早かったら、散乱した紙幣を1枚でも多く拾って……交番に届けたことだろう。無念だ。
(まき散らされた紙幣の大半は警察によって回収されたと記憶している)
歴史ある黄金市場
▲ 三萩野交差点を西に進む。道路の両側に店舗が連なる。
▲ 黄金(こがね)市場(黄金商店街)。私が鳥取から北九州に転居した時には既に歴史ある商店街だった。
▲ 平日のお昼時。店員と常連客の楽しそうな会話があちこちから聞こえる。
▲ アーケードの横にも店舗が並んでいる。
▲ シャッターが下りたままの空き店舗が増えた印象だが、昔と変わらず営業されている店舗も多々ある。
自宅のすぐ横が北九州市民球場だった
▲ 住んでた頃にはなかった(あるいは別店舗だった)ように記憶している赤いパチンコ店。ただ、手前にある銛(もり)を持った男の銅像は見覚えがある。何の銅像なのか昔も今も分からない。
▲ 国道322号線に戻ってきた。
▲ 頭上をモノレールが通過していく。道路を渡って国道の反対側へ。
▲ 日本中の誰もが知ってる「出来事」があったところ。もう取り壊されたのかと思っていたが、まだ建っていた。
▲ 独身時代に住んでいた周辺を散策。歩いたことがあるのかないのかすら覚えていない。たぶん来たことない気がする。
▲ 独身時代の自宅。
▲ 自宅のすぐ横にはホークスの準本拠地、北九州市民球場。住んでた当時はまだ「福岡ダイエーホークス」だった。福岡ソフトバンクホークスに変わった現在も公式戦が行われている。
野球ファンには羨ましがられる立地なのかもしれないが、住んでた当時の私にとってホークスは「深夜のプロレス中継を潰しやがる憎き敵」でしかなかった(当時の福岡ローカルでのホークス中継はリアルタイムではなく深夜が多かったのだ)。当然ホークスの応援などしてなかったし、球場で観戦したこともない。
今は応援しているし、福岡市のヤフオクドームにもたまに行ってる。北九州市民球場には現在も入ったことがない。夏の高校野球県予選で使われることもあるから、1回くらい中に入ってみたいとは思っている。
▲ 自宅近くはライト側外野席裏のチケット売り場だった。今回初めて知った。
住んでた頃、ホークスの試合がある日は夕方から自宅周辺を大勢のファンが歩き、試合開始前からテンション高くメガホンや笛などで大騒ぎしてたし、私が契約していた駐車場に無断で停めやがる阿呆もいた。
試合後は勝っても負けても「何かのデモ行進かよ」ってくらいのボリュームで誰も彼もが大声出して歩いてたし、ゴミも捨て放題で本当にヒドい有り様だった。今のファン観戦マナーが良くなったのか当時のままなのかは知らない。
当時は「プロレスの敵」と相まって、ホークスのことが心底キライだった。繰り返すが今はホークス好きである。
▲ 学生時代は西武ライオンズが好きだった。パリーグを連覇し、常勝軍団と呼ばれていた西武。その西武から秋山、石毛、工藤など主力選手が次々とホークスに移籍し、ここ北九州市民球場で現役選手として活躍してたのが、ちょうど私がここに住んでた頃。
野球中継は全く見なかったが、窓の外から聞こえてくるヒーローインタビューでホークスの勝敗が把握できた。「今日のヒーローは、サヨナラホームランの秋山選手で〜す!」とか。
そういえば秋山・石毛・工藤って、3人とも後にホークスの監督になってるんよね(石毛は二軍監督だけど)。
▲ クリーンアップ(3番・4番・5番打者)を務めた秋山、石毛、それからミッチェルだったっけ、3人の頭文字を取って「AIM」と呼ばれ期待されてたのを若いホークスファンは知らないだろう。私はファンじゃなかったけど、そういうしょーもないことは覚えてるのだ。
▲ 私が車を初めて購入し、月極で契約した自宅近くの駐車場。手前の1本だけ桜が咲いてた。
駐車場の奥には背の高い分譲マンションが新しく建っている。他にも周囲には(住んでた頃には存在しなかった)マンションが幾つも建っていた。
モノレール駅も近くにあるし都心部からも近いし、この辺りは住むのに適しているのだろう、どんどん風景が変わっていく。
北九州の成人式会場
▲ 北九州メディアドーム。北九州市の成人式は2013年までスペースワールドが会場だった。2014年以降はここメディアドームで毎年開催されている。
北九州市でロケが行われた映画『ロボジー』(吉高由里子や濱田岳が出演してる)では、ロボット博覧会の会場(外観のみ)として登場している。
私が住んでいた頃、ここは「小倉競輪場」だった。日本における「競輪発祥の地」は小倉競輪場である。
私が小倉を去った後、1996年に小倉競輪場が取り壊され、1998年にメディアドームが完成している。つまり、この風景も私が住んでいた頃には無かった。
▲ 三萩野バッティングセンター。
▲ 世界最速240km/hのボールを放るマシンがあることで有名。そんな剛速球を小中学生が打ってるというんだから意味分からない。
▲ 再びモノレールの香春口三萩野駅に戻ってきた。
▲ 駅の横にも背の高いビルがある。その奥には北九州中央病院。どちらも住んでた頃には建ってなかった。
▲ アプライド小倉店。Macを買う前、まだWindows一筋だった頃にお世話になってた店舗。しょっちゅうお店に行ってた。
しかし私が住んでた頃は少し離れた小倉北区清水に店舗があった(自転車で行くと遠かったのだ…)。私が転居した後、2005年に現在の場所(香春口三萩野駅の真横)へと移転している。遅いよ。
▲ 太陽家具の小倉店。九州エリアの1号店として1972年にオープンしている。私が住んでた頃には営業していた。結婚する際に家具を見に来たこともある。
今回久々に来たら閉店してた。いつ閉店したのかネットで検索したけど分からない。
▲ 黄金公園。特に何か思い出があるわけではない。
三萩野周辺を2時間近く散策し、黄金公園の近くにあるラーメン店に入ったのであった。
【閉店】東洋軒:創業50年超の老舗店で味わう豚骨ラーメン@小倉北
今回紹介するのは北九州市小倉北区にある「東洋軒」。昭和37年の創業から50年以上も営業を続けている老舗でオーソドックスな豚骨ラーメンを食べてきました。