有料プランが1つ追加され、3プランになった
2015年にEvernoteのラインナップと価格が改定され、「ベーシックプラン(無料)」「プレミアムプラン(年4,000円)」に加えて、新たに「プラスプラン(年2,000円)」という有料プランが追加されました。
プラスプランは月1GBの容量でしたが、従来のプレミアムプランは容量無制限と大幅アップ。しかしその後、同年8月にプレミアムプランの容量は無制限から「月10GB」へと変更されています。
プラスプランが誕生したのは、私が「プレミアムパック3年版」を購入した後だったし、私は2017年3月までプレミアムプランで契約済みの状態でした。
以前はプライベートでも仕事でもWebページや画像をEvernoteにストックすることが多々あり、プレミアムプランの容量がないとオハナシになりませんでした。
しかし最近は大きいサイズのデータをEvernoteに保存する機会が激減したため、Evernoteに保存する容量も月1GBを切っている状態が続いてます。
なので、次の更新時期(2017年4月)は、プレミアムではなくプラスにダウングレードしてもいいかな、という事を考えてた矢先にニュースが飛び込んできました。
Evernote、値上げを発表
2016年6月末、Evernoteより「無料プランの利用条件変更」並びに「有料プランの価格改定」についてアナウンスがありました。
まず無料の「ベーシックプラン」は、ノートを同期できる端末が2台に制限されることになりました。
例えば「Windows」「Mac」「iPhone」「iPad」の4台でこれまで同期させてた無料ユーザーは、今後は「MacとiPhone」のように2台に絞り込まないといけなくなります(有料プランは今まで通り3台以上の端末で同期できます)。
有料プランの価格改定は、簡単に言えば値上げ。
◆プレミアムプラン … 年4,000円(月450円) → 年5,200円(月600円)
年払いだと、プラスプランが1,100円、プレミアムプランは1,200円の値上げとなりました。
今後どうするかは「今までの使い方」次第
今回Evernoteが打ち出した各プランの変更に伴い、様々なユーザーから様々な意見や批判が出てます。
今までEvernoteの無料プランを使い続けていたユーザーは、「端末2台に制限された」ってのは痛いはずです。Evernote以外の「3台以上でも同期できる代替サービス」を探し、そちらに移行していく人が増えるんだろうなあと想像します。
有料プランを使い続けていたユーザーでも、その使用頻度によって考えは異なるでしょう。ライトユーザーであれば「値上がりするなら別のサービス使おうかな」と考え始めてる人が多いのかもしれません。
iOSのメモアプリや、MicrosoftのOneNoteを移行先の候補として挙げてる記事も幾つか読みました。
OneNoteは私自身、8〜9年ほど前から使ってます。今回の値上げ騒動よりも前に一度、「EvernoteではなくOneNoteをメインに使うのはどうだろう」と検討したことがありました。
でも両者を併用してて思うのは、OneNoteも決して使いにくいソフトではないですが、なんだかんだでEvernoteのほうが使いやすいんです。
さらに、Evernoteが「第2の脳」と呼ばれている正にその通りのことなんですが、外部記憶領域を分散するメリットが私には何もなかった。むしろデメリットしかなかった。
要は「ストックしておく場所を一つに統一させないと後で探す時に大変」だということです。
あのデータはEvernote、あれはOneNote、あれはiOSのメモ、みたいに分散させておくと、どこに何を保存したか分からなくなります。第3の脳、第4の脳、第5の…とか要らない。第2だけでいい。
「調べたいならEvernoteだけを見ればいい」という風に保存場所を極力一つに絞り込んだほうが管理しやすいし、分散させてしまうと作業効率は落ちます。
ライトユーザーは前述したようにいろいろ悩みどころかもしれませんが、ではヘビーユーザーはどうでしょうか。
プレミアムプランが年額にして1,200円値上がりしますが、「うわー、1,200円も上がるのか、じゃあEvernote辞めよう」ってヘビーユーザーはそんな簡単にコロッと変心しちゃいますかね?
いや、心変わりしちゃう人も全然いないことはないだろうってのは分かります。その人をどうこう言うつもりは全くないです。
言いたいのは、1,200円なら許容範囲だ、1,200円なら仕方ない、とプレミアムを継続する。あるいは1つ下のプラスプランにダウングレードして今後もEvernoteの有料プランを使い続ける、そっちの人が多いんじゃないかなということ。
私自身ずっとプレミアムプランだし、今回の値上げニュースを聞いてEvernote辞めようとは1ミリも思いませんでした。
だって、今まで4年間溜め込んできた膨大なデータを今さら他のサービスに移行しようなんて考えもしない。移行するにしても、たぶんものすご〜く大変。きっと移行ツールなんてものもあるんでしょうけど、そういう問題じゃないんです。
Evernoteでのノートブック分類やタグ分類、そして検索機能を活用することによる仕組みを自分なりに構築しちゃってるし、もうその作業に慣れきっちゃってます。
そのEvernoteの便利さが他のツールに変わることで引き継がれるとはとても思えません。少なくともOneNoteでは無理です。実際にOneNoteを使ってるから、「今のEvernoteの使い方をOneNoteで再現するのは不可能」だと分かってます。
なので選択肢としては「プレミアムプランを継続」か「プラスプランにダウングレードして安くする」か、この二択しか自分にはない。
どちらかと言えば後者、つまりプラスプランに変更するほうがいいかなと思い始め、現在のプラン利用期間が終了する2017年4月にはプラスプランに変更するほうに傾きつつありました。
再びプレミアムパック3年版を購入
値上げを受けてどうしようかなーと考えていた時、ふと「プレミアムパック3年版」の存在を思い出しました。
私のプレミアムプランは2017年3月で切れるので、その少し前、1月か2月くらいに「プレミアムパック3年版」を買って次回以降も安く済ませようと考えてました。まだ「今度はプラスに変更しようかな」と考え始める前の話。
しかしAmazonではずっと品切れ状態が続いており、販売終了しちゃったのか?と思い込んでた、というのは以前エントリーに書いた通り。
Evernoteプレミアムパック3年版、現在はどこで買えるのか
Evernoteのプレミアムプランを割安な価格で利用できる「Evernoteプレミアムパック3年版」。いつ頃からかAmazonで「在庫切れ」の状態が長く続いており、もう販売終了したのかと考えていましたが、そういう訳ではありませんでした。
実際には楽天など他のショップで売られていたというのがオチなんですけどね。
で、値上げ後の価格と「プレミアムパック3年版」の価格を比較してみたら、もう答えは出てるんですよ。
◆プラスプラン(値上げ後) … 3,100円 × 3年 = 9,300円
◆プレミアムパック3年版 … 9,000円〜10,000円
プラスプランにするのであれば、プレミアムパック3年版と料金的にそれほど差はありません。
しかしプレミアムプランを継続するのであれば、値上げ前は3年で12,000円だった料金が値上げ後には15,600円となります(つまり3年で3,600円の値上がり)。
しかしプレミアムパック3年版は値上げ前の12,000円よりも更に安い約10,000円だし、ショップを探せばもっと安いところがあるかもしれません。私は今回8,980円で買いました。
値上げ後の価格(15,600円)と比較したら、なおさらプレミアムパック3年版のほうがお得なのは明白です。
今から新規でEvernoteを利用するユーザーは6月末の発表時から新ルールが適用されています。
一方、私を含む既存ユーザーは移行期間が設けられており、7月末とか8月15日とか複数の説があってどれが本当なのか錯綜してますが、その移行期間中であれば値上げ前の価格で契約期間更新ができるようです。
ということで善は急げ。あまりノンビリしてると、同じように「プレミアムパック3年版を買えば今こそオトクじゃん」と考える人が殺到しますので、早めに手を打ってプレミアムパック3年版を購入しました。
3年分をまとめて更新
Evernote公式から値上げが発表されたのは6月29日でしたが、
プレミアムを継続するかプラスにダウングレードするかは分からんけど、無料アカウントにする気はないし、ひとまず値段がまだ安い移行期間内にEvernoteプレミアムパック3年版買っておいたほうが良かろう、という判断により即購入。
— りくま (@Rikuma_) 2016年6月30日
その翌日、6月30日の午前中には楽天でプレミアムパック3年版を注文完了していました。衝動買いはしませんが、こういう時の買い物は早い私。ちなみに価格は楽天の当時最安値で税込み8,980円。
販売元であるソースネクスト社の公式サイトでは現在も販売していますので(楽天よりも少し値段高いですが)、急ぎの方はこちらで買ったほうがいいかもしれません。それか楽天で在庫が復活するのを待つか。
【追記】ブログ更新した直後に再度チェックしてみたら、楽天の在庫が復活してました。最安値です。早い者勝ちなので買いたい人は急げ〜!
▲ 6月30日に注文した時点で「メーカーから取り寄せ中」みたいな表示になったので、手元に届くまでしばらくかかるかな〜と思ってたら、3日後(7月3日)に届きました。意外と早かった。
▲ 前回、2014年にプレミアムパック3年版を購入したときはCD-ROMが同梱されていましたが、今回CD-ROMは同梱されておらず、プレミアムコードが書かれた紙と、Evernoteのシールだけでした。
EvernoteをインストールするためのCD-ROMだったので、使う人もいないし無駄だから同梱しなくなったんでしょうね。
▲ ブラウザでソースネクストのEvernoteページを参照し、プレミアムパック3年版に入っていたプレミアムコードを「アクティベーションコード」の欄に入力。
▲ プレミアムコードの入力が成功すると、次はEvernoteに登録しているメールアドレスを入力。
▲ プレミアムプランを利用済みであることが確認されれば、上のような画面になります。「スタート」を押すことでEvernoteのポイントが加算されますが、その前に確認。
▲ EvernoteのWeb版でポイントを確認すると、前回購入したプレミアムパック3年版のポイントは2016年4月の契約更新で全て使い切ってしまったので、現在のポイントはゼロになってます。
ポイントがゼロなので、当然ながら「特典」欄にある選択欄はクリックできないようになってます。
では、「スタート」を押してポイントを加算します。
▲ プレミアムパック3年版で購入した360ポイントが加算されました。やたらと「おめでとう」言われます。お祝い好きか。
ではEvernoteで確認してみましょう。「Evernote Webに移動」というボタンをクリックすればWeb版が表示されます。
▲ 新たに360ポイントが加算されているのが確認できました。「特典」欄の選択肢もクリックできるようになってます。
では、プレミアムプランを3年分まとめて更新してみます。
▲ 更新前の時点で、私のプレミアムプランは2017年4月3日まで有効となってます。
▲ ではプレミアムプランの更新をします。「特典」欄の「プレミアム / 1年」をクリック。
▲ プランの有効期間を更新してもいいかの確認画面が表示されます。「確認」をクリック。
▲ 画面の上に「お客様のアカウントに特典が正常に適用されました」と表示され、利用可能なポイントが先ほどから120ポイント(=1年分)減って、240ポイントに変わりました。
▲ プレミアムプランの有効期間が2018年4月3日まで1年間延長されました。
▲ この処理をあと2回、繰り返せばいいだけです。
▲ 3回処理、つまり3年分の更新が完了しました。今回購入したプレミアムパック3年版の360ポイントも全て使い果たしました。
▲ プレミアムプランの有効期間は、最終的に3年延長されて2020年4月3日までとなりました。これで当分困りません。
今から4年後、Evernoteの状況がどうなってるのかは分かりません。次のプラン更新をどうするかは東京オリンピックの年になってから考えます。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
プラスプランだと1年で何ポイントになるのか、調べてみましたが分かりませんでした。そもそもプラスプランはポイント払いに対応してないのかな? すいません、調査不足でよく分かりません。
プレミアムプランからプラスプランに変更する人が今後は増えるかもしれません(私も一時期検討してましたし)。月間の容量1GBまで毎月全然達していないユーザーはプラスにしてもいいかもしれません。
ただ、一部のプレミアム機能がプラスプランでは使えなくなります。EvernoteにOfficeデータ(ExcelとかWordとか)やPDFファイルをよく保存してるユーザーは、プラスプランだとそれらのデータ内を検索する機能が使えなくなります。プレミアムだと使えます。
他にも「プレミアムだと使えるのがプラスだと使えなくなる」という機能が幾つかありますので、それらを吟味した上で「プラスに変更しよう」と最終決定するのがいいでしょうね。
どうしてもプラスではなくプレミアムの機能がないと困るユーザーや、当然ながら月間に1GB以上の大量データをストックしているユーザーは迷うことなくプレミアム継続になりますから、今回紹介した「プレミアムパック3年版」を購入したほうが間違いなくお得です。
ただ、品切れのショップも出始めているし、今後はますます競争相手が増えて入手困難になってくることが予想されますので、プレミアム継続のユーザーはお早めに!