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Evernoteプレミアムパック3年版は有料プラン利用者にとっての最適解

2016年7月5日

有料プランが1つ追加され、3プランになった

2015年にEvernoteのラインナップと価格が改定され、「ベーシック(無料)」「プレミアム(年4,000円)」に加えて、新たに両者の中間となる「プラス(年2,000円)」という有料プランが追加されました。

以前はプライベートでも仕事でもWebページや画像をEvernoteにストックすることが多々あり、プレミアムプランの容量がないとオハナシになりませんでした。

しかし、最近は大きいサイズのデータをEvernoteに保存する機会が激減したため、Evernoteに保存する容量も月1GBを切っている状態が続いてます。

なので、次の更新時期(2017年4月)は、プレミアムではなくプラスにダウングレードしてもいいかな、という事を考えてた矢先にニュースが飛び込んできました。

Evernote、値上げを発表

2016年6月末、Evernoteより「無料プランの利用条件変更」並びに「有料プランの価格改定」についてアナウンスがありました。

まず無料の「ベーシックプラン」は、ノートを同期できる端末が2台に制限されることになりました。

例えば「Windows」「Mac」「iPhone」「iPad」の4台でこれまで同期させてた無料ユーザーは、今後は「MacとiPhone」のように2台に絞り込まないといけなくなります(有料プランは今まで通り3台以上の端末で同期できます)。

有料プランの価格改定は、簡単に言えば値上げです。

プラン名値上げ前値上げ後
ベーシック無料無料
プラス2,000円(年払い)
240円(月払い)
3,100円(年払い)
360円(月払い)
プレミアム4,000円(年払い)
450円(月払い)
5,200円(年払い)
600円(月払い)

年払いだと、プラスプランが1,100円、プレミアムプランは1,200円の値上げとなりました。

今後どうするかは「今までの使い方」次第

代替ツールや移行先を探すユーザーが増えると予想

今回Evernoteが打ち出した各プランの変更に伴い、様々なユーザーから様々な意見や批判が出てます。

今までEvernoteの無料プランを使い続けていたユーザーは、端末2台に制限されたのはとても痛いはずです。Evernote以外の「3台以上でも同期できる代替サービス」を探し、そちらに移行していく人が増えるのかなと想像します。

有料プランを使い続けていたユーザーでも、その使用頻度によって考えは異なるでしょう。ライトユーザーであれば「値上がりするなら別のサービス使おうかな」と考え始めてる人が多いのかもしれません。

iOSの「メモアプリ」や、Microsoftの「OneNote」を移行先の候補として挙げてる記事も幾つか読みました。

外部記憶領域を分散させないメリット

私自身、Evernoteだけでなく「OneNoteは」も〜9年ほど前から使ってます。今回の値上げ騒動よりも前に一度、「EvernoteではなくOneNoteをメインに使うのはどうだろう」と検討したことがありました。

でも両者を併用してて思ったのは、OneNoteも決して使いにくいソフトではないですが、なんだかんだでEvernoteのほうが使いやすいんです

さらに、Evernoteが「第2の脳」と呼ばれている正にその通りのことなんですが、外部記憶領域を分散するメリットが私には何もなかった。むしろデメリットしかないのです。

要は「ストックしておく場所を一つに統一させないと、後で探す時に大変」だということです。

あのデータはEvernote、あれはOneNote、あれはiOSのメモ、みたいに分散させておくと、どこに何を保存したか分からなくなります。第3の脳、第4の脳、第5の…とか要らない。第2だけでいい。

「調べたいならEvernoteだけを見ればいい」という風に保存場所を極力一つに絞り込んだほうが管理しやすい。いろいろ使ってみて導き出された私個人の結論でした。

Evernoteのヘビーユーザーは「まだ」離反はしないと予想

ライトユーザーは前述したようにいろいろ悩みどころかもしれませんが、ではヘビーユーザーはどうでしょうか。

プレミアムプランが年額にして1,200円値上がりしますが、「うわー、1,200円も上がるのか、じゃあEvernote辞めよう」って、ライトユーザーならそうなるでしょう。

ヘビーユーザーはそんな簡単にコロッと変心しちゃうかなと考えると、多くの方々は「まだ」Evernoteを辞めるまでには至らないのではないかと感じます。私自身もそうですし。

今まで4年間溜め込んできた膨大なデータを、今さら他のサービスに移行しようとは、今のところ考えていません。1,200円の値上げなら「まだ」許容範囲だとも思ってます。

Evernoteでのノートブック分類やタグ分類、そして検索機能を活用することによる仕組みを自分なりに構築しているし、その作業に慣れきっちゃってます。

そのEvernoteの便利さが他のツールに変わることで引き継がれるとはとても思えません。少なくともOneNoteでは無理です。実際にOneNoteを使ってるから、「今のEvernoteの使い方をOneNoteで再現するのは不可能」だと分かってます。

なので選択肢としては「プレミアムプランを継続」か「プラスプランにダウングレードして安くする」か、この二択しか自分にはない。

ここで、プラスプランにはないけれどプレミアムプランにはある、という最大の強みが「プレミアムパック3年版」という割引きサービスの存在です。

プレミアムパック3年版なら「プラス」と料金が変わらない安さ

私のプレミアムプランは2017年3月で切れるので、その少し前、1月か2月くらいに「プレミアムパック3年版」を買って次回以降も安く済ませようと考えてました。まだ「今度はプラスに変更しようかな」と考え始める前の話。

しかしAmazonではずっと品切れ状態が続いていました。その後、楽天など他のショップでは販売されていることを確認しています。

で、値上げ後の価格と「プレミアムパック3年版」の価格を比較してみたら、もう答えは出てるんですよ。

プラン名料金
プレミアムプラン
(値上げ後・年払い)
5,200円 × 3年
= 15,600円
プラスプラン
(値上げ後・年払い)
3,100円 × 3年
= 9,300円
プレミアムパック3年版9,000円〜10,000円

「プレミアムパック3年版」は、従来の「プレミアムプランを年払いで支払う」よりも当然ながら安いですが、下位プランである「プラスプラン」と比較してもほとんど料金に差がないのです

もしもAmazonや楽天で3年版が値下げセール中であれば、「プラス」よりも「プレミアム」のほうが安いという逆転現象も起こります。

ということで善は急げ。あまりノンビリしてると、同じように「プレミアムパック3年版を買えば今こそオトクじゃん」と考える人が殺到しますので、早めに手を打ってプレミアムパック3年版を購入しました。

プレミアムパック3年版を購入、3年分をまとめて更新

Evernote公式から値上げが発表されたのは6月29日でしたが、

プレミアムを継続するかプラスにダウングレードするかは分からんけど、無料アカウントにする気はないし、ひとまず値段がまだ安い移行期間内にEvernoteプレミアムパック3年版買っておいたほうが良かろう、という判断により即購入。

— りくま (@Rikuma_) 2016年6月30日

その翌日、6月30日の午前中には楽天市場でプレミアムパック3年版を注文完了しました。Amazonよりも楽天のほうが3,000円ほど安く、これは良い買い物をした、と自画自賛。

Evernoteプレミアムパック3年版

3日後(7月3日)に届きました。意外と早かった。

Evernoteプレミアムパック3年版

前回、2014年にプレミアムパック3年版を購入したときはCD-ROMが同梱されていましたが、今回CD-ROMは同梱されておらず、プレミアムコードが書かれた紙と、Evernoteのシールだけでした。

EvernoteをインストールするためのCD-ROMだったので、使う人もいないし無駄だから同梱しなくなったんでしょうね。

Evernoteアクティベーションコード入力画面

プレミアムパック3年版に入っていたプレミアムコードを「アクティベーションコード」の欄に入力。

メールアドレス入力画面

プレミアムコードの入力が成功すると、次はEvernoteに登録しているメールアドレスを入力。

Evernoteプレミアムアカウント確認

プレミアムプランを利用済みであることが確認されれば、上のような画面になります。「スタート」を押すことでEvernoteのポイントが加算されますが、その前に確認。

Evernoteポイント

EvernoteのWeb版でポイントを確認すると、前回購入したプレミアムパック3年版のポイントは2016年4月の契約更新で全て使い切ってしまったので、現在のポイントはゼロになってます。

ポイントがゼロなので、当然ながら「特典」欄にある選択欄はクリックできないようになってます。

では、「スタート」を押してポイントを加算します。

Evernoteポイント加算完了

プレミアムパック3年版で購入した360ポイントが加算されました。やたらと「おめでとう」言われます。

ではEvernoteで確認してみましょう。「Evernote Webに移動」というボタンをクリックすればWeb版が表示されます。

Evernoteポイント

新たに360ポイントが加算されているのが確認できました。「特典」欄の選択肢もクリックできるようになってます。

では、プレミアムプランを3年分まとめて更新してみます。

Evernote有効期間

更新前の時点で、私のプレミアムプランは2017年4月3日まで有効となってます。

プレミアムプラン更新

プレミアムプランの更新をします。「特典」欄の「プレミアム / 1年」をクリック。

期間更新確認画面

プランの有効期間を更新してもいいかの確認画面が表示されます。「確認」をクリック。

有効期間更新完了

画面の上に「お客様のアカウントに特典が正常に適用されました」と表示され、利用可能なポイントが先ほどから120ポイント(=1年分)が減り、240ポイントに変わりました。

プレミアムプラン有効期間

プレミアムプランの有効期間が2018年4月3日まで1年間延長されました。

プレミアムプラン有効期間更新

この処理をあと2回(=2年分)繰り返せばいいだけです。

Evernoteポイント

3回処理、つまり3年分の更新が完了しました。今回購入したプレミアムパック3年版の360ポイントも全て使い果たしました。

プレミアムプラン有効期間

プレミアムプランの有効期間は、最終的に3年延長されて2020年4月3日までとなりました。これで当分困りません。

今から4年後、Evernoteの状況がどうなってるのかは分かりません。次のプラン更新をどうするかは東京オリンピックの年になってから考えます。

まとめ

値上げにより「プレミアムプラン」から「プラスプラン」にダウングレードする人が今後は増えるかもしれません。月間の容量1GBまで毎月全然達していないライトユーザーはプラスにしてもいいと思います。

ただ、一部のプレミアム機能がプラスプランでは使えなくなります。EvernoteにOfficeデータ(ExcelとかWordとか)やPDFファイルをよく保存してるユーザーは、プラスプランだと検索機能が使えなくなります。プレミアムだと使えます。

他にも「プレミアムだと使えるのがプラスだと使えなくなる」という機能が幾つかありますので、それらを吟味した上で「プラスに変更しよう」と最終決定するのがいいでしょうね。

どうしてもプラスではなくプレミアムの機能がないと困るユーザーや、当然ながら月間に1GB以上の大量データをストックしているユーザーは迷うことなくプレミアム継続になりますから、今回紹介した「プレミアムパック3年版」を購入したほうが間違いなくお得です。

ただ、品切れのショップも出始めているし、今後はますます競争相手が増えて入手困難になってくることが予想されますので、プレミアム継続のユーザーはお早めに!

2023年追記:有料プランを解約しました

2023年5月、Evernoteの有料プランが再度値上げされました。

さらには割引きサービスである「プレミアムプラン」の販売も終了したらしく、Amazonや楽天市場など、以前は取り扱っていたショッピングサイトでもプレミアムパックは販売されていません。

私個人はこのタイミングで有料プランを解約し、無料プランへと移行しました。しかしながら、今後も有料プランを利用したいユーザーや、利用すべきユーザーも存在するはずです。

有料プランを解約したほうが良い人、逆に有料プランを今後も継続利用したほうが良い人、それぞれについて判断材料や考え方を別記事にてまとめています。

解約・継続、それぞれえの考え方
Evernote
Evernote有料プラン値上げによる分岐点:継続か解約か

2023年5月に有料プランの再値上げが発表されたEvernote。利用者は継続利用かプラン解約かの分岐点に差し掛かっていると思います。今後も利用を継続したほうが良い人、今回を機に有料プランを解約した方が良い人、それぞれについて判断材料をまとめました。

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