怖かった!私を身震いさせた戦慄の女性カラオケソング集
「引く」言われるのも可哀想だな
先日、以下の記事を読みました。なかなか面白かった。
心に染みる名曲バラードが大好きな人も多いでしょうが、カラオケの場で歌って楽しむのは時と場合に応じてほしいものですね。そこで今回みなさんに、カラオケで女性に歌われると引いてしまうバラード曲について聞いてみました。
一人カラオケならともかく、やはりカラオケはみんなでワイワイと楽しみたいもの。しみじみと聴き入る曲は歌って欲しくないという人が多いことがわかる、《千の風になって/秋川雅史》が圧倒的1位に選ばれました。(以下略)
via:カラオケで女性が歌うと引くバラード曲ランキング – 芸能 – ZAKZAK
引用元に掲載されていたトップ10の曲は、
2位:『トイレの神様』 植村花菜
3位:『会いたい』 沢田知可子
4位:『会いたくて 会いたくて』 西野カナ
5位:『Jupiter』 平原綾香
6位:『月光』 鬼束ちひろ
7位:『空と君のあいだに』 中島みゆき
8位:『強く儚い者たち』 Cocco
9位:『愛をこめて花束を』 Superfly
※10位は「その他」
だそうです。
知らない曲も幾つかあるんですけど、『Jupiter』や『愛をこめて花束を』は大好きだし、上手な女性が歌ったら引くどころか感動しそうなんだけどなぁ。ただ原曲が素晴らしすぎるから、それほど上手じゃない人がカラオケで歌っちゃうと落差が大きいのかな。
そう言えば先日、夜の11時頃に所用で外出していたら、スナックからカラオケの音声が漏れ聞こえてきました。
曲は沢田知可子の『会いたい』だったんですが、歌ってるのは男性で、スゴくドスのきいた低音で熱唱してました。
会いたい
あの曲って、低い声の男が歌うとものっすごい怖いというのを初めて知りました。
「あなたー約束したじゃーないー」
ってドスきかせて歌ってるのを想像してみてくださいな。怖いってば。借金取りかよ。
昔はカラオケ行きまくってました
私が高校生だった頃、まだ世の中には「カラオケボックス」ってものが存在しませんでした。鳥取県だったからなのか? いや、まだ時代が到来してなかったはず。
大学に入って福岡にやって来た頃からカラオケボックスがどんどんオープンし始め、我々もしょっちゅう行くようになりました。男女問わず、いつも大勢で行って楽しく歌ってたなぁ。
最初に就職した東京の会社でも仲良くなった同期の仲間たちとカラオケ行きまくってました。月から金まで5日連続で行った週もあったくらい。転職した福岡の会社でもよく行ってました。
結婚し、30代になり、子供が生まれた辺りから二次会の類いには行かなくなり、やがて飲み会自体にも行かなくなって、必然的にカラオケには全く行かなくなりました。
最近はすっかりカラオケご無沙汰な私ですが、頻繁に通ってたその昔、女性が歌ってるのを聴いて引いた曲、怖かった曲というのが確かにあったな、といろいろ思い出したのでエントリー書いてみます。曲自体は嫌いじゃないけど、あの彼女が歌ったのは引いたわーってのばかりです。
『LAT.43°N』 Dreams Come True
LAT.43°N ~forty-three degrees north latitude~
過去、いろんな女性が歌うカラオケを聴いてきましたが、ダントツで個人的に最も怖かった曲はドリカムのコレです。曲名が今も覚えられない(今回も調べるのに時間かかった)。
ある女友達に告白っぽいことを言われ、でも自分には既に交際している彼女がいました。だからゴメンナサイと告げました。
その後、仲間たちとカラオケに行って、その中に女友達もいました。その彼女がドリカムのこれを歌った。私はその時に初めてこの曲を聴いたんです。
モニターに映る歌詞を眺めて「なんか意味深な歌詞やなぁ」などと思いつつ、ふと何気なく歌ってる彼女に視線を移すと、私を見ながら歌ってる。
笑うでもなく、不機嫌そうでもなく、感情のない表情しながら歌い、ジーっと私を見てる。
心臓止まるかと思うくらいビビりました。うわっ! と思ってすぐ目をそらす。
でも気になるので時々チラチラっと彼女の様子をうかがう。やっぱりジーっと見てるんです。私をジーっと見ながら、
「他の誰も見ないでー、彼女のこと忘れてー」
って淡々と歌ってる。泣きそうになりました、怖くて。
歌い終わって、みんなが拍手して、「ドリカムのこの曲いいよねー」と別の女の子が褒めたら、彼女は頷いて笑顔で言いました。
「いいよねー。今の私の心境にピッタリ」
背筋が凍るって、こういうことを言うんだな、と思いました。
『部屋とYシャツと私』 平松愛理
部屋とYシャツと私(Album version)
この曲を歌った彼女は、私も知ってる男と結納を済ませ、結婚まであと1ヶ月とかの時期だったかな。幸せの絶頂期って感じの彼女。
カラオケの場に婚約者の男はおらず、この曲を選曲したと判った時点でヒューヒューと盛り上がる一同。
歌詞が途切れる度に「ふふっ」と笑うので、
「うわ〜、彼氏のこと想像してるんやろー!」
「幸せでいいねー!」
と冷やかす一同。まんざらでもなさそうに笑顔で歌う彼女。
ところが、たった1カ所、「毒入りスープで」の歌詞のところだけ、「ふふっ」と笑わず真顔で歌ったんです。
いや、真顔じゃないか。ニヤッと口元だけが歪んだように笑ってた。
聴いてる一同、それ見てシーンとしちゃった。見てはいけないものを見てしまったのではないか、と。
その後、また彼女は幸せモードに戻って「ふふっ」を連発しながら部屋とYシャツがどうのこうのと歌い始め、また場が和んだんですけど、その後でトイレに行った際、一緒にいた男友達が
「あいつ(=彼女と婚約してた男)、大丈夫やろか…」
と心配そうに呟いて、二人でウンウンと頷いたのを覚えてます。
現在彼女は2児の母。今は年賀状だけの交流ですが、その彼と仲良くやってるようですよ。
『ロード』 THE 虎舞竜
ロード
男が歌っても引くのに(好きな人ゴメン)、これ女性が歌うと困るんです。しかも無駄に歌唱力が抜群の女性がこれ熱唱するとですね、もうどうしていいか分かんないのよ。
何でもないような事が幸せだったと思うのはいいんだけど、何がアナタをそんなに熱唱させるほどかき立てるのかっていうね。
で、歌い終わってから彼女に聞きました。なんでこの曲を選んだ? って。普段は女の子っぽい元気な曲を見事な音程で歌いこなすのに。
そしたら彼女、教えてくれました。
「今朝ね、金魚が死んでたの」
カラオケボックスで金魚の冥福を祈ることになるとは思いませんでした。
『CAT’S EYE』 杏里
CAT’S EYE
これは男性陣の間で通称「罰ゲームの歌」と呼ばれ、恐怖の代名詞だった1曲です。
仲の良かった女友達がいまして、こいつはシラフだとすごくいい子で、楽しくてユーモアセンスも抜群だし、気も利くし、大好きだったんです。友人としてね。
ただこいつ、酒グセが異様に悪い女でした。
飲み会で酔ったら100パーセント間違いなく「カラオケ行こう!」と仲間たちを脅します誘います。断ると本気で叩いてくるから痛いわ面倒臭いわで、結局付き合うハメになります。
カラオケボックスに着いたら彼女、必ず1曲目に『キャッツアイ』を歌うんです。
彼女が『キャッツアイ』を歌うってことは「機嫌が良い」ということでもあるのだけど、けっこう酔ってるぞというサインでもありました。たぶん本人は酔ってないつもりだったんだろうけど、周囲はみんな察します。
で、歌詞の中に「we get you」ってのがあります。この部分を歌う時に必ず男の誰かをビシッと指差す。
「うぃーげっちゅうー!(ビシッ!)」って。
その後、必ず彼女はトイレでぶっ倒れるのが定番でした。何が最悪かって、トイレで吐きつつ、さっき指差した男の名前を連呼して泣くんです。
男女共用のトイレだったら男も入れるからまだ対処できる。でも女性専用トイレにはさすがに入れないでしょ。その女性トイレの奥から男の名前を呼ぶんです。どうしろっていうのさ。
彼氏とか気がある男性の名前ならまだ分かる。でもそうじゃない。酔って気まぐれで男を指差して、酔い潰れて泣きながら名を呼ぶ。もう最悪。
最後にはトイレから救出した彼女を、名前呼ばれて「指名」された男が介抱して帰ることになる、っていうのも定番。別の人が連れて帰ろうとするとギャーギャー泣きわめいて、トイレの中にある物を投げまくったりして大暴れ、手が付けられなくなるんです(2〜3回警察呼ばれた)。
「指名」された男が仕方なく家まで連れて帰らないと大変なことになる。だから「罰ゲームの歌」。
彼女が『キャッツアイ』を選曲してイントロが流れ始めると、男性陣の間で猛烈な緊張感が走ります。頼む! 俺を指差さないでくれ! もう完全にロシアンルーレット。
私も2回「指名」されました。カラオケボックスが閉店時刻になってもトイレから出られず、女子トイレの個室から
「りくちゃーん(泣)、りくちゃああーん(泣)」
泣きたいのは俺やっちゅうねん。早く出てこいや…。
いつも最後は酔い潰れた彼女を背負って、彼女と同居してた女友達に手伝ってもらいながら一緒に家まで送るパターン。帰る頃には私の背中で熟睡しやがって、これがまた重いんだ。
普段はいい子だったんだけどなぁ。
『聖母たちのララバイ』 岩崎宏美
聖母たちのララバイ
この曲が大好きで、カラオケ行くと必ず歌ってた女友達がいました。決してオンチというわけじゃなかったのだけど、もともとの声が低かったんです。
なのに毎回この曲を歌う。出だしはいいんですよ。シンミリとね、感情を込めて歌い始めるんです。
で、「疲れきったカラダを」の、「を〜」のところで、いつも必ず声が裏返ります。キーの限界。歌い始めて5秒で限界ですよ。限界早すぎだろ。気付けよ。
「を〜」の時点でキーが高くて無理なのに、意地になってるんでしょうね、裏声を使わずに地声で歌おうとするから、さらにキーが高いサビのとこなんてもうズタズタ。歌じゃなくて悲鳴。拷問を受けてるのかってくらい悲鳴。むしろ聴いてる我々のほうが拷問。
オマエにこのキーは無理なんだって、キー下げて歌えばいいやん、と提案するんですけど絶対拒否するんです。原曲と同じキーじゃないとイヤ! この曲の良さが死ぬ! って。聞いてる俺たちが死ぬわ。
開始5秒でキーの限界を突破して以降は、怨霊でも憑いたのかってくらい苦悶の表情を浮かべ、ノドに青筋立てて絶叫ですよ。部屋を暗くしたら完全にお化け屋敷ですよ。
曲の冒頭「さあ、眠りなさい」ってところまでは雰囲気いいんですけどね。そこで眠ってくれれば良かったんだけど。
『Girls Just Want To Have Fun』 Cyndi Lauper
Girls Just Want To Have Fun
邦題が「ハイスクールはダンステリア」。誰だよ、こんな邦題にしたのは。
いつも邦楽しか歌ったことのない女友達が初めて洋楽、しかもクセのある歌い方なシンディ・ローパーの曲をセレクトしたとき、みんな驚きました。
「洋楽やー!」と盛り上がる男性陣に「これ大好き!歌いたかったんよー!」とニコニコの彼女。
順番が来て、イントロが流れて、彼女がモニターも見ずに踊り狂い始めた時点で、なーんかイヤな予感はしたんですよ。
で、いきなり最初の歌い出しで
「あ、フンガッ!」
全員、床に崩れ落ちました。そんな歌詞じゃねえよ。
案の定、英語の歌詞なんて全く知らない彼女、ただ勢いに任せてモニターも見ずに踊り狂いながらメチャクチャな英語をまくし立てるだけ。途中から自分でもあきらめたらしくて、ハミングになっちゃった。
「んーんんー、んんんー、ふぁあっはーん!」
ふぁあっはーん!じゃねえよ。全然歌えてねえ。
翌日から彼女は「フンガー」と呼ばれるようになりました。ネタではなく実話だ。
まとめ
カラオケって大半がお酒を飲んだ後で行きますから、歌がハチャメチャになることは多々ありますよね。それが楽しかったりもするんですけど。
いろいろと怖い思い出のあるカラオケ曲を挙げてみました。
恐怖で戦慄したのとは逆に、過去カラオケで私が聴いた、女性の歌う最も感動した曲ってのも挙げておきます。
それは、会社の後輩が歌った『雪の華(中島美嘉)』です。あれは忘れられない。感動で震えました。
雪の華
もともと歌はめちゃくちゃ上手な彼女でしたが、裏声も完璧。カラオケで他人の歌を聴きながらあれほど感動で号泣したことはない。
歌い手と曲調が合致して、聴く者の心を震わせるのが名曲ですが、やっぱり上手な人が心を込めて歌い上げるのを聴くと感動するものです。
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