高倉健さんの命日に合わせ「幸福の黄色いタオル」が堀川で揺れている

高倉健さんの命日に合わせて飾られています

JR折尾駅、堀川
JR折尾駅の旧東口にあります

福岡県出身の俳優、高倉健さん(2014年11月10日逝去)。

JR折尾駅(北九州市八幡西区)の横にある堀川では毎年、健さんの命日に合わせてたくさんの黄色いタオルを見ることが出来ます。

これは1977年に劇場公開された健さんの代表作『幸福の黄色いハンカチ』にちなんでおり、堀川ではハンカチではなくタオルが飾られています。

健さんは北九州市八幡西区にある東筑高校の卒業生。JR折尾駅から東筑高校へは堀川沿いの歩道が通学路のひとつとなるため、こちらに「幸福の黄色いタオル」が飾られているという訳なのです。

なお、東筑高校出身であるため「健さんは北九州市の出身」と勘違いしてる人もいるのですが、正しくは北九州市の隣り・中間市(読みは「なかまし」)の出身です。

※健さんと同じく福岡県中間市の出身で東筑高校を卒業した著名人は他に、プロ野球・オリックスや近鉄の監督を務め、野茂英雄さんやイチローさんを指導した仰木彬さんがいます。

意味が分かってない人もいる

幸福の黄色いタオル、堀川
健さんの出身校・東筑高校の通学路

今回、堀川で写真撮影をしている際、1人の女性に声をかけられました。

これ(=黄色いタオル群)は何なのですか?

四方へと移動し、いろんな角度から何枚もパシャパシャと写真を撮ってる男の姿を見て、「このタオルは有名な何かなのだろうか」と察したけど意味が分からず、質問してみたのだそうです。

高倉健さんの命日で映画にちなんでウンヌンカンヌンということを説明すると、

「ああああー!! はいはい分かります!」

と女性は大きく頷いて納得されてました。

この女性のように、「健さんが東筑高校出身」で「幸福の黄色いハンカチ」に出演していたという情報を脳内に持ってる人であれば、「この黄色いタオル群が健さんの命日に合わせてる」という情報を知るだけでピンと来るのです。

ただ、健さんが東筑高校出身であるとか、もっと言えば福岡出身であることも知らない人が、北九州市民でも予想以上にいるんです。若い世代なら仕方ないんですけどね。しかし中年層でも知らない人がけっこういるんですよ。

若い世代になると『幸福の黄色いハンカチ』という映画作品を観たことがない人、そもそも映画の存在を知らない人もいます。

東筑高校に現在通う息子さん・娘さんの親が親類知人に複数いるので、今回興味があって何人かに訊いてみました。「お子さんは堀川の黄色いタオルがどういう意味か(=高倉健さんにちなんでいることを)知ってますか?」って。

結果、全員が「高校の先生から教えてもらった」との回答でした。そして同じく全員が「先生に教えてもらうまで、高倉健さんの映画のことを知らなかった」とも回答していました。(ちなみに1名のみ、高倉健さんのことを知りませんでした)

堀川で写真を撮影している時も、通りがかった数名の中年女性グループが、やはり黄色いタオルの意味を分かっていませんでした。堀川沿いには飲食店がズラリと建ち並んでいることから「たくさんの台拭きを干している」と勘違いしてる風な会話が聞こえました。台拭きちゃうわ。

以前にも知人に堀川の黄色いタオルのことを話したら、

「え! あの映画(=幸福の黄色いハンカチ)って、北九州で撮影されたんだ!

とビックリされたことがあります。もちろん違います。(映画の撮影地は北海道の網走や夕張。観れば分かります)

健さんと東筑高校のこととか、幸福の黄色いハンカチという映画を知ってるとか、あとは毎年この黄色いタオルの催しがこの時期にあることを知ってるのであれば「ああ今年もこの季節になったね、いいね〜」ってなるのですが、それらを知らない人はキョトンとしてるんです。

堀川の現地に何かそういう「高倉健さんと黄色いタオル」にまつわる情報を載せた案内板が期間限定でもいいので立っていれば、知らずに訪れた人たちが「ああ〜」「おお〜」「いいね〜」とリアクションしてくれるんじゃないかなと感じました。とても素敵なイベントなのに、もったいないなあ、と。

今年は11月19日(金)まで

黄色いタオル群が飾られている堀川は、JR折尾駅の改札を出てから、右手にあるコンビニ(ファミリーマート)横のトンネル通路を抜けて右側、以前は東口の改札所があった場所にあります。昔々の折尾駅を知ってる人であれば、「昔の折尾駅正面口」だったところです。

※折尾駅東口は解体され、現在は道路になっています。2021年11月現在の折尾駅改札口から旧東口方面への行き方は、以前執筆した記事にて写真付きで解説しています。


『幸福の黄色いハンカチ』は大好きな作品で、主演の高倉健さんと共演者の武田鉄矢さんが実際と同じく劇中でも九州出身同士という設定で、お互いの故郷である福岡のことを語り合うシーンがあります。また健さんの遺作となった『あなたへ』は北九州市門司区の門司港で撮影がおこなわれました。

北九州に住む者として、健さんが北九州と縁深い人であることは大変嬉しいことです。

2021年の黄色いタオル展示は11月19日(金)までとのこと。折尾に立ち寄られた方はフラリと見物されてみてはいかがでしょうか。



この記事がお気に召したら
「いいね!」をお願いします!
「りくまろぐ」の最新情報を
Facebookにお届けします