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第1回ハッピーラクガキライフin福岡を開催!楽しいラクガキは個性を発信できる

2015年12月22日

ラクガキイベントが福岡に初上陸!

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昨年より関東地方を中心に各地で「ハッピーラクガキライフ」というイベントを開催され、さらに今年、著作「ラクガキノート術」を出版されたブロガーのタムカイさん(@tamkai)。

その「ハッピーラクガキライフ」がこの度、福岡で開催されました。

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▲ 会場となったビル入口に立つタムカイさん。前日に福岡入りし、福岡のグルメ総攻撃を浴びせたこともありご機嫌です。

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▲ 今回私は主催者チームの一員としてイベントに携わったのですが、こうやってイベント名を掲示してもらえるのは嬉しいものです。

イベント開始!

「ハッピーラクガキライフ in 福岡」がスタート。イベント開始時、開会の挨拶だけ少し喋りまして、子供さんも参加しているのをすっかり失念して不適切な発言も織り交ぜつつ話し終えた後、部屋の外に出て参加費の集計をしたり懇親会会場への電話連絡をしてたので、イベント冒頭には立ち会っていませんが、

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▲ こんな感じだったようですね。たぶん「小学校の頃に少林寺拳法を習ってた」話とか、「メッシにサッカーを教えたのは俺だ」みたいな話をしてた頃なんじゃないかな。勘だけど。

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▲ 私が会場内に戻ってきた頃には、「直線を引いてみましょう」という課題の説明が始まっていました。すっかり講師モードのタムカイさん。

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▲ 参加者が描く直線を見て回るタムカイさん。後で聞いたのですが、「10センチの直線を描いてください」という課題を聞き、今回に限らず今までも多くの参加者が線を描いてきたのですが、各参加者の性格、個性、指示の受け取り方などで線が異なってくるんだそうです。

タムカイさんは、その「描く人によって違う線」を見て回るのが楽しくて仕方ないんだとか。

私自身も似たようなことを今回すごく感じてまして、イベント序盤は写真撮影をしつつ各参加者が紙に描いてる表情を眺めてたんですよ。イベントが進むにつれて絵を描いてる参加者の表情がどんどん柔らかくなっていくのが分かって、スゴいなーと思いながら見てました。

私も参加してみた

しばらく座席後方から写真撮影してたのですが、話を聞いてると楽しそうで、自分でも描いてみたくなりました。空いてた座席に座って私も途中参加。

まず与えられた課題は、2つの点を描き、「はやい」「おそい」「つよい」「よわい」という4つの線で2つの点をつなぐように描いてください、というもの。

単純に「はやい線」をシュッと高速で描いてもいいし、「はやい」というイメージを自由な発想で表現しても良い、という内容でした。

とりあえず最初に「はやい線」をシュッと高速で描きまして、その下に今度は「おそい線」をノロノロ〜っと描いてみたんですけどね、

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▲ 「はやい」と「おそい」が全く同じで、私は腰から崩れ落ちました。

悪く言えば「没個性」。良く言えば「速い遅いという時空の概念を超越した存在」というんでしょうかね。

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▲ さらに「つよいいっっっ!」と念じながら「つよい線」を描いたけど何も強くねえじゃんかよ!

言い訳をするとですね、参加者の皆さんは少しペン先が太めのサインペンを使用してたのですが、ペンが参加者分しかなくて、私は持参した細いボールペンで描いてたんですよ。

だから「つよい線」は描けないよー、と思ったんですけど、太くてたくましい線とか、色の濃い線を描くという、それだけが「つよい線」ではないんですよね

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▲ こういう感じでもいいんですよ。ジョン・レノンも言ってたじゃないですか。国境も人種の違いも線の違いもない世界を想像してみようって。一筆書きで「強」を描いたっていいじゃない。

それをタムカイさんは教えたかったんじゃないかな。勘だけど。

「はやい」「おそい」の時点で既に落ちこぼれそうだった私ですが、次は更に難題。

「よろこび」「かなしみ」「いかり」「おどろき」の4つを同じように線で表現してください、という課題。

これ、皆さん悩んでまして、私も何を描けばいいのかサッパリ分からない。発想力が足りないなー、と自分に嘆いてたのですが、「あれ描けばいいか」と閃きまして、3分で描き上げました。

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みんなが描き終わった後でタムカイさんから「他の人の絵を見て回りましょう」との指示があり、全員席を立って参加者の作品を見て回り、それぞれ感想を言い合う品評タイムがありまして、これがメッチャ楽しかったんですよ

各自が印象に残った作品、いいなと思った作品、どういう意図で描いたのか質問したい作品などを発表していくのですが、私の作品について「どういう意図なのか」という質問が上がりまして、

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▲ 分かります? 分からんでしょ?

作品タイトルが「とんこつラーメン」で、上から

◆よろこび … 大盛り
◆かなしみ … 空っぽ
◆いかり … 容器にヒビ
◆おどろき … ブタ

なんでブタ? という声が上がったので、豚骨ラーメンのお店に入ってブタが出てきたら驚くじゃないですか! と解説したら、「ああーなるほど」と微妙なリアクションが返ってきました。本当に申し訳ありませんでした。伏してお詫びいたします。

そこからスープ作るのかよ! って声があがるかもしれないと……いや何でもありません。

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▲ とんこつラーメンくらいしか浮かばなかった私とは違い、各参加者が独自の個性と感性で素敵な感情イメージを線として描いてました。他者の作品を見て、その意図を聞いて、なるほどーって感じるのはすごく重要なんです、とタムカイさん。

上の作品、「よろこび」で描かれているハート印の可愛らしさがすごく印象的でした。筆圧が一定していて、線に乱れというか迷いがないんですよね。描いた人は普段から絵を描くのが大好きなんだとか。すごく納得。

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▲ こちらの「よろこび」の、なんという楽しそうな空気感。素晴らしいですよね。

こういう風に「よろこび」を表現できるような人生を送りたかったな、と素直に感想を述べたら笑われましたけど、これ完全にウケ狙いだったわけでもなかったんですよ。

絵でも文章でも写真でも音楽でも、何でもそうですが、自分の中から湧き出てくる実体のないモノを自分の感情のままに表現し、その表現体が他の人々の感情を刺激し、共感したり感銘を受けたりできるって素晴らしいことじゃないですか。

そういう発見があったことは、ハッピーラクガキライフを受講して、いろんな方々の表現するイメージで視覚を刺激されて得られた大きな宝物の1つでした。

幾つかのパーツで様々な表情を表現できる

タムカイさんが提唱する人物像の描き方で、「まゆ」「目」「口」の合計14パターンを組み合わせることにより、様々な表情を描くことができますよ、というのがありました。

この14パターンはタムカイさんの本に全て載ってますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

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▲ これがその一部。

たとえば左下にある「まゆ毛の外側がつり上がってる」パターンは、一見すれば「怒ってる」時に使うと思いがちなんですけど、他の目や口のパターンと組み合わせることで、必ずしも「怒ってる」表現にはならず、違う顔も描けますよ、とのこと。

実際にいろんなパターンを組み合わせ、それぞれの顔にタイトルを付けてください、という課題。描いてみました。

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▲ こんな感じですね。

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▲ 確かにいろんな表情を描けます。

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▲ 他にも書体を変えることで字から表現できるイメージも違ってくるという課題がありまして、これもいろいろ描いてみました。

イベントの最後は「今回学んだことを活かして、皆さん自身のイメージをA3用紙に大きく絵で表現してみてください」という課題。

さすがに3時間学びましたからね。私は2分で描き上げました。迷いなし。

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▲ 作品タイトル「替え玉」。いろんな人から「ブレませんね〜」とお誉めの言葉をいただきました。私も3時間で成長できました。ありがとうございました。

※成長してねえじゃんかよ、という異論は受け付けません。

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▲ 最後に全員で記念撮影。顔出しNGの人は顔を隠してくださいねーと伝えたところ、ほとんど皆さん顔出しでニッコリ笑ってらっしゃるのだけど大丈夫なのかな? マズイ人いらっしゃったら言ってくださいね。顔を隠しますので。

この後、場所を移動して懇親会。イベント中でかなり和気あいあいとなってた参加者の皆さん、懇親会でさらに距離が縮まったように感じました。

りくま ( @Rikuma_ )的まとめ

タムカイさんの本を読んでいたので、「絵が上手に描ける方法!」みたいな内容にはならないだろうな、と想像はできていましたが、ラクガキイベントに参加してみて、デザインも1つの「個性を表現する手段」であり、どうせ伝えるならまず描き手が楽しまなきゃ、ということを実感できました。

全てひっくるめて、とても楽しいイベントでした。講師のタムカイさん、カメラマンを担当してくださった同じく主催者チームの赤坂さん、そして参加者の皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

-雑記
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