「人は皆、龍馬に憧れ、龍馬になろうとする」
誰の言葉だったっけ…。司馬遼太郎だったか、武田鉄矢だったか。ソース調べたけど見つからなかった。
私も例に漏れず、高校生の時に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読んで坂本龍馬にハマったクチです、はい。
もともと中学生の頃から日本史が大好きでした。江戸末期のいわゆる「幕末」はヒーローみたいな人物が沢山いるから、物語を読んでるともう楽しくて仕方ないんですよ。
「竜馬がゆく」を読んで司馬遼太郎の世界にハマった私は、明治維新期の日本を描いた「翔ぶが如く」へとなだれこんでいきました。
これも相当面白かった、けど今回の話とは関係ない。
坂本龍馬は土佐(高知県)の人ですので、龍馬好きなら高知は外せないところ。しかし私、まだ一度も高知に行った事がないんです。ちょっと遠いのもあり、なかなか行く機会がない。
数年前、NHK大河ドラマで「龍馬伝」ってのがありました。久しく大河ドラマを見てなかった私ですが、龍馬伝は全て見ました。最終回のクライマックスが速報テロップで台無しにされた時は怒り狂ったw
龍馬伝では、各放送の最後に「龍馬ゆかりの地」としていろんな場所が紹介されていました。その中に長崎県のいろんな場所もあったんです。
脱藩期に龍馬が長崎に潜伏してたこと、日本最初の商社といわれる「亀山社中」を結成したことなどは「日本史の知識としては」知ってましたが、実際にそういったゆかりの場所が長崎のどこにあるかを、大河ドラマを見るまで何一つ知りませんでした。
我が家で毎年行ってる家族旅行、今年は長崎にするぞ、ってのはずいぶん前に決めてました。その理由の一つは龍馬ゆかりの地を訪れてみたかったから。長男も歴史大好きだし、最近は長女も歴史に興味を持ってるので、連れて行ってあげたかった。
しかし、この龍馬巡りは今回の旅行で最も過酷な道程となりました。ガイドブックで下調べした段階でそれは分かってたから、長崎観光の一番最初に組み込んでおいたんですけどね。体力あるうちに巡りたかったので。
今回巡ったコースは事前に購入していたガイドブックの散策ルートを参考にしています。
ひたすら上り階段!の「龍馬通り」
↑路面電車の「公会堂前駅」からスタート。まずは中島川を渡ります。写ってませんが向こうには観光名所の「眼鏡橋」があったはず。龍馬ツアーの最後に寄るつもりだったため後回し。
↑興福寺。インゲン豆を日本にもたらした隠元和尚という人が日本で初めて住職として滞在したお寺なんだそうです。
↑興福寺、そして浄安寺を過ぎると「龍馬通り」のスタート地点に到達。
↑緩やかな上り坂ですが、緩やかなのはココだけ。延々と上り階段が続きます。
↑階段の途中途中に幾つかあった、亀山社中メンバーの解説板。大河ドラマ・龍馬伝では、陸奥宗光を平岡祐太、沢村惣之丞を要潤がそれぞれ演じてました。
亀山社中にいた頃は陸奥陽之助という名前だった陸奥宗光は、明治維新後も政府の中枢で活躍し、日清戦争の際には外務大臣として伊藤博文(=初代内閣総理大臣)と共に日本側の全権大使となり、下関での講和会議に参加しています。
亀山社中までの長い長い階段の写真、実は1枚も撮ってません。悔やまれる…。
日頃からウォーキングしてる私と、部活動で鍛えた長男は余裕で階段を上ってたのですが、他の3名、長女&次女&嫁(特に超運動不足の嫁)の疲れっぷりが凄まじく、いろいろサポートしながら上ってたので写真撮るのを完全に忘れてたという次第。
念願の亀山社中に到着!
↑ようやく亀山社中の跡地(現在は亀山社中記念館)に到着。ヘロヘロになりながら、次女もなんとか上ってこれた。
↑長崎市街地が眼下に広がってます。龍馬を始め亀山社中のメンバーたちはみんな脱藩していて、捕まったら殺されちゃう身だったので(=脱藩は大罪だったんです)、こんな山の上に拠点を構えるしかなかったんでしょうね。
↑記念館の入り口。有料で、大人は300円。超運動不足の嫁は疲れ切って脇の長椅子に座ってます。
↑記念館の裏手。
龍馬と一緒に記念撮影ができますよ
↑メッチャ冷房が効いてて快適すぎる記念館の中。撮影可能ということなので写真を撮りまくってきました。
まず視界にドーンと飛び込んできたのが、知らない人はいないんじゃないかってくらい有名な龍馬の写真を拡大したパネル。
↑龍馬、そして妻・おりょうも愛した楽器、月琴や、ピストルも展示されてました。
↑龍馬の肖像画。
↑紋服は龍馬が実際に着ていた本物だそうです。ブーツは現存しないため復元製作されたもの。
↑2階の隠し部屋へと続く階段。隠し部屋は立入禁止になってました。
↑亀山社中メンバーの名札。知らない名前も多かった。
↑龍馬拡大パネルの前には来館者の記念撮影用にピストルの模型が置かれてました。ピストルを握ってニヤリと笑う長男。気分はすっかりルパン三世(違)
りくま的まとめ
他にも館内には龍馬が姉の乙女に宛てた書簡など、貴重な資料が多くあります。ジックリ眺めたかったのだけど、とにかく人が多かった!
しかも次女が階段地獄でバテてしまい、ケアに気を取られて隅々まで眺められなかったのが残念。でも堪能できました。幕末当時とかなり近い状態に再現しているそうなので、記念館の中で「龍馬たちと共にいる気分」を味わえます。
難点は、山の上なので行くまでがハードだ、ってことくらいですかね。私や長男は何の問題もなかったけど、運動不足な人には階段の連続が結構こたえると思います。でも上り切ったら景色もいいし、なんせ亀山社中がそこにあるんですから、歴史好きなら意地でも上らないと!
なお、亀山社中記念館の入口から更に左へと進み、もう少し階段を上っていくと、「亀山社中資料展示場」(入場無料)と、「龍馬のブーツ像」という観光名所があります。
資料展示場も個人的にはすごく行きたかったし、ブーツ像の場所は景色も素晴らしく、またブーツ像に直接足を入れて記念撮影も出来るらしいので寄りたかったのですが、嫁と次女が「疲れたあー、もう上るのイヤだあー」としつこく連呼するので断念。
次の場所(=風頭公園と龍馬像)へと移動することになりました。こっちはこっちでハプニングあったんですけど、それは別のエントリーにて。