今回は筑豊電鉄を縦断する自主トレウォーキング
昨年、北九州市の小倉北区から小倉南区までを通る「北九州モノレール」の始発駅から終点駅までを歩く、という企画を2回敢行。
2012年7月11日(水)。北九州市小倉南区と小倉北区を歩いてきました。自主トレ第4弾として選んだのは「北九州モノレールの始発駅から終点駅までを歩いてみよう」というコース。途中から天候も崩れ体調も悪化するという状況でのウォーキングとなりました。 2012年7月22日(日)。北九州市小倉南区と小倉北区を歩いてきました。前回歩いたのとは逆で、モノレールの小倉駅から終点の企救丘駅へと南下するコース。しかし今回はモノレール沿い以外にも個人的に懐かしい場所へ寄り道してきました。北九州モノレールの端から端まで歩いてみた(往路)【自主トレ企救丘編】
北九州モノレールの端から端までリベンジしてきた(復路)【自主トレ小倉編】
当初は1回で済ませるはずだった(一日で往復するつもりだった)のだけど、往路の時が雨で、しかも途中で強烈な頭痛に襲われ、往復を断念。しかし片道だけで終わらせねえぞってことで別の日に復路を歩いた。復路は以前住んでた所を中心にかなり寄り道して、すごく楽しい自主トレだった。
あんな感じの自主トレをどこか他の所でも出来ないかと思案した結果、最適だなと閃いたのが、筑豊電鉄。北九州市八幡西区の黒崎を始点に、南下して中間市、再び八幡西区、そして最後は直方市までを結ぶローカル路線。
事前にGoogleマップで線路沿いのコースを設定してみたところ、全長距離は約20km。北九州モノレールが始点の小倉駅から終点の企救丘駅まで約10km。往復すると考えれば同じ距離。よし、やろう。
ただ、前回のモノレール縦断ウォークは、最初から最後までモノレールと同じコースに道路があった。しかも大半は独身時代に住んでて生活圏だった場所ばかりなので道に迷う心配も100パーセントなかった。
しかし今回の筑豊電鉄は行ったことのないエリアが幾つか。さらには、事前のコース設定で大笑いしちゃうほどコースが複雑怪奇。線路沿いに道がない、って箇所がとても多い。住宅街をグネグネと進むエリアも幾つかある。これはiPhoneで地図を見ながら歩かないと確実に迷う。
事前にGoogleのマイマップに歩く予定のコースを登録しておき、それをiPhoneアプリ「My Maps Editor」で表示させ、現在地と照合しながら進む。今回もこの作戦が大成功だった。
黒崎再興の日は来るのか
↑今回のスタート地点、JR黒崎駅。
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↑JR黒崎駅のすぐ横にある「元商業施設」、COM SITY(コムシティ)。オープン前からテナント誘致でトラブル続発し、オープン後も迷走した結果、あっという間に閉鎖されちゃった。
黒崎衰退の象徴ともいえる存在なのだけど、現在は八幡西区役所が移転する計画もあったり、再び商業施設として活用が検討されてるような報道も目にする。今回久々に行ったら何かの工事をしてた。復活の目があるのか期待。
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↑第1地点「黒崎前駅」。コムシティの1階部分が駅になっていて、JR黒崎駅との往来は徒歩2分ほど。すぐ横には西鉄バスのバスセンターもあり、ここが八幡西区の重要な交通拠点になっている。
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↑黒崎駅前の国道3号線を西へ進む。以前は市内でも有数の大渋滞スポットだった黒崎駅前周辺だけど、線路を挟んだ反対側に黒崎バイパスが開通したことで、確かに国道3号線の交通量は少しだけ減った気もする。
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↑第2地点「西黒崎駅」。確か昔はココが筑豊電鉄の始点(終点)だった気がする。JR乗り換えのためには少々歩かなければならなかったのよね。
あのラーメン店がなくなっていた
↑福岡では有名なPCショップ「アプライド」の黒崎店。
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↑第3地点「熊西駅」。アプライドから奥に入ってすぐのところに駅がある。実は今回初めて知った。
↑熊西駅のすぐ横を、JR鹿児島本線の特急?が通過していく。
↑ドン・キホーテ黒崎店。いつ頃オープンしたんだっけ。国道3号線の大渋滞がキライなのもあり、一度も来たことがない。
↑今回もっともショックだったこと。「萩原二丁目」交差点を通過してすぐのところにあったはずの、ラーメンよりもむしろチャーハンが美味しいと評判だった某有名ラーメン店(名前忘れた)がなくなってた。いつ閉店しちゃったんだろ…。
今回は久々にここでラーメン&チャーハンを食べようと計画してたのに予定が狂った。今回も昼ご飯抜きになるのか。
映画のロケ地として有名になった駅
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↑第4地点「萩原駅」。
萩原駅、そして駅周辺は、映画『おっぱいバレー』のロケ地になった。撮影当日は駅周辺を封鎖してたんだって。『おっぱいバレー』は北九州市全域と直方市で撮影された映画。私もエキストラに応募したが見事に落ちた。
↑映画の中で主演の綾瀬はるかが電車に乗り込むシーンは、このアングルで撮影されてたような気がしたけど、逆だったか?
↑俳優陣の休憩所&着替え場所として提供され、作品中にも登場している店舗。店名を隠すためCG処理されたとメイキング映像で言ってた記憶がある。
この『おっぱいバレー』以外にも、北九州市では数多くの映画ロケが行われている。これはNPO団体「北九州フィルム・コミッション」という組織がものすごく精力的に映画ロケの誘致活動をしてくれているおかげ。映画ファンとして本当に嬉しい限り。
iPhone地図アプリが大活躍
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↑萩原駅を通過して、しばらくは線路沿いを歩くが、やがて道路は下り坂になり、電車は高架を走るようになる。
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↑第5地点「穴生駅」。交通量の多い県道11号線をまたぐ高架上にある。
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↑県道11号線を横断すると、異常なまでに広い歩道。前方にはとても立派な立体道路がいつの間にやら開通している。方角的に考えると北筑高校や瀬板の森公園の方面に行く道路かな。ずっと前から工事してた記憶があるけど、遂に開通したのか。
↑立体道路の右側にチョコンと小さく駅がある。
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↑第6地点「森下駅」。
↑油断してたら黄色い車両が来た。慌てて写真撮ったら踏切の警報器とカブった。相変わらずシャッターチャンスを掴めない男。
↑さっきは高架の上に駅があったが、次の駅は高架下にある。
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↑第7地点「今池駅」。一段高いところは住宅街になっている。
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↑第8地点「永犬丸駅」。手前の「永犬丸電停」交差点で車や歩行者は一旦下り、交差点を渡って再び上ると駅がある。
↑スタートの黒崎駅から、ここ永犬丸駅までは比較的スムーズというか、線路沿いに歩く単純なルートだった。ここからが複雑怪奇なコース。上の写真では右が林で道路なし。左には道路があるけど先に進むと線路から大幅に離れ遠回りになるのは事前にGoogleマップで確認済み。
ここでiPhoneアプリ「My Maps Editor」が威力を発揮する。
↑永犬丸駅にある青い丸が現在地。次の三ヶ森駅まで道が直線で繋がってないことが分かる。
事前にGoogleマップで登録しておいたルート(=地図中の青い線)の通り、踏切を渡って右に進み迂回。「里中一丁目」交差点で左に折れ、グネグネ進むと三ヶ森駅に着く、というプラン。
しかし歩きながらプラン変更。なぜかは後ほど解説。
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↑プラン通り踏切を横断すると、細い路地に変わった。Googleマップのプランがなければ絶対に入り込まない道幅。
細い路地はすぐに終わり、広い県道に出る。前述の通り「里中一丁目」で左折はせず直進。「里中三丁目」交差点へと向かう。どうしても見たいものがあるのを思い出したから。
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↑このエリアに来ると必ず立ち寄ってた、大好きなラーメン店「ちゅるるちゅーら里中店」の跡地。コンテナごと移転したから、なーんもない空き地と化してた。分かってたこととはいえ、ちょっと寂しくなる。
ちゅるるちゅーら里中店:サヨナラだけどサヨナラじゃない@北九州・八幡西
北九州市内のラーメン店で私が通う回数ベスト5に確実に入ってる「ちゅるるちゅーら」里中店。絶妙のスープとチャーシューを味わうため久々の訪問だったのですが、店内で衝撃的な事実を知ることになりました。
でも「ちゅるるちゅーら」は小倉南区に移転し、新たな活動を開始されている。先週行ってきたばかり。これからも熱烈応援する。
ちゅるるちゅーら長行店:八幡西から移転したラーメンの名店@北九州・小倉南
今回紹介するのは2013年2月にプレオープンしたばかりの「ちゅるるちゅーら」長行店。昨年閉店した八幡西区の里中店が移転する形で小倉南区に新店舗が完成したというニュースを見て、嬉しさのあまり飛んでいきました。
ウォーキングを続行しようかと思ったが、「ちゅるるちゅーら」のことを思い出したら急にお腹が減った。お昼ご飯、まだだった。そしてふと気付いた。「和田や」があるじゃないか、と。
同じ「里中三丁目」交差点の、ちゅるるちゅーらと反対側の角にある「和田や」で昼食。しばし休憩。
麺処和田や:更新うどんの暖簾分け、極太ごぼう天を味わう@北九州・永犬丸
ラーメンやうどんなど麺の有名店が集中する、北九州市内でも屈指の超激戦区、三ヶ森・永犬丸エリア。今回は以前よく通っていた「麺処和田や」へ久々に立ち寄って来ました。
徒歩では二度と行かない気がする「秘境」
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↑「和田や」を出発し、進路を南に切り替える。筑豊電鉄の線路に再び戻ってきた。
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↑第9地点「三ヶ森駅」。ここまでグネグネなルートだったけど、ここから次の駅までは更にグネグネ。
↑「絶対迷うわw」と、事前にGoogleマップへ登録する際に大笑いしちゃった複雑ルート。案の定、現地で3回ほど道を間違えた。
↑住宅街に突入。地図をチェックしながら歩かないと絶対に迷う分岐の連続。
↑お、線路が見える、などと思って地図を無視して進んでしまうと、
↑全く予期せぬ方向へ道が伸びてるパターンもある。Appleマップよりも遙かに詳細で分かりやすいGoogleマップとはいえ、さすがに高低差までは分からない。地図をチェックしてたけど現地で迷った、ということは過去に何度もある。
↑住宅街を延々と上る。しかし違和感。さっき見た線路は下ってた。このまま上り続けていいのか? 地図を見ると右折するポイントを1つ通り過ぎてた。イヤな予感がしてUターン。
↑やっぱり正解。下り坂に進めるポイントは1つしかなかった。早トチリして曲がるポイントを間違えたら延々とたどり着けない場所に次の駅がある。マップを見てて良かった~。
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↑第10地点「西山駅」。電車でこの駅に停車したことは何度もあるけど、こんなにも難易度の高い辺境の地に駅があるとは思わなかった。歩いてみないと分からない。というか、もう一度歩いてここまで来いと言われても無理かもしれない。
完全に近隣住民の皆さん専用の駅なんだろうな。右は山、左は駅に通じる道が1本あるだけ。終電で間違ってこの駅で降りたら、どうすることも出来ないぞ。迷路みたいだもん。
↑西山駅を通過するとすぐに上り坂。谷の底に駅があるようなイメージ。上り続けると赤い橋が架かっている。次の駅に向かう最短ルートとなってたので橋を渡る。
↑橋の上から撮影。写真のちょうど真ん中が西山駅。線路のすぐ右側に細い道が並走してるけど、これは橋の下付近で行き止まりになる。知らない人は駅から脱出できずに泣くかもしれない。来てみないと分からないものだな~。いい経験をした。
ちょっとした冒険気分で次に進む。ここまで7kmちょっと。疲れてるけれど楽しくなってきた。
【後編に続く→】