天気予報は雨だった
↑JR門司港駅をスタート。正面口ではなく東口のロータリー側に出る。
↑北九州市門司区は「雨」という予報。ご覧の通り空は真っ暗。でも晴れ男なので大丈夫だろ、とお気楽モードで歩く。(念のため折り畳み傘は持参していた)
↑観光客で賑わう門司港レトロも、早朝なのでウォーキング参加者以外に誰もおらず。
↑トロッコ列車の線路に沿った遊歩道を北に進む。
福岡県民は寒さに弱すぎる
↑気温18度。海沿いなので潮風が冷たい。寒いのが気にならない私は通常モードの半袖だったが、電車の中も歩いてる最中も半袖の人なんて一人もいなかった。誰も彼もがめちゃくちゃ厚着。
「あなた、ヘンタイ?」みたいな視線を時々感じた。私に言わせりゃ福岡県民は寒さに弱すぎる。
↑ノーフォーク広場。
↑関門橋の下を通過。関門橋が開通してから40周年なんだって。
船に間に合わないかもしれぬ
↑エレベーターで地下の人道トンネル入口へ。
↑関門人道トンネル、門司側のスタート地点。
↑海底にある福岡県と山口県の県境。
今年4月の下関編で歩いた時は「さすが海底。涼しいなー」と感じたが、今回は地上の気温が低かったせいか、トンネル内の方がむしろ暑かった。常温なんだろうか。
↑下関側の終点。早足で10分かからないくらい。
↑エレベーターに乗り、地上(下関市)に出る。
↑みもすそ川公園。源平合戦を再現した源義経と平知盛の像。
ここでふと気付いた。「巌流島行きの船に間に合うのか?」と。
コースマップに載っていた時刻表によれば、始発の船が出発するのは約15分後。それを逃すと次が40分後。
40分も待ちぼうけなんて耐えられない。でもココ(=みもすそ川公園)から船乗り場(=唐戸市場)まで15分で歩けたっけ?
不安を感じつつ、急ぐしかないので全速力で歩く。
↑赤間神宮。ここは4月にゆっくり観光した。
↑唐戸市場。ここまで、かなり早足で所要12分。あと少し。
↑巌流島行きの船乗り場が見えた。うおっ!乗船が開始されてる。やばい! 歩いてる場合じゃないと思い、遂に小走り。
↑チケット売り場で「まだ間に合いますか?」と訊くと「はい大丈夫ですよー」とのこと。急いでチケットを買い、船に向かう。
↑どうやら船は私(=最後の乗船客)を待ってくれてたみたい。上の写真だけ撮って急いで船内へ。
↑危なかったー!間に合って良かった。
↑巌流島へ向けて出港。いよいよ念願の初上陸まであと少し。ドキドキワクワク。
↑関門海峡は普段から潮が速くて船には難所らしいのだけど、この日は台風接近の影響か波がやたらと荒くて、船が揺れまくる! 乗り物に弱い人だと確実に酔いそうな勢い。
↑あら? 海響館のすぐ横に観覧車が立ってる。4月に歩いた時は影も形もなかったぞ? いつの間に…。
遂に、遂に、遂にキター!!!
↑ゆらり揺られて約10分。船は巌流島の船着場に接岸。
↑福岡に住み始めて25年、いつか行きたいと願ってた巌流島に初上陸。もう嬉しいのなんのって。
↑乗船客が全員去った後も独りでゆっくり感慨に浸った後、いよいよ上陸。
約40分間の巌流島滞在
↑巌流島の正式な名称は「船島」。確か「バガボンド」にも書いてた。
↑もっと雑然とした草原だらけなのかと想像してたが、とても綺麗に整備されている。
↑歩きながら感無量になる。来れたことがひたすら嬉しい。
↑作家、村上元三の小説「佐々木小次郎」の一節が記された文学碑。
↑巌流島から見た下関。海峡ゆめタワーと関門橋が1枚の写真に収まるのはイイ。
↑歌人・森重香代子が詠んだ「この島に 二人降り立ち 闘ひし むかしの男 恋ほしかる かな」という歌碑。
↑島の中央付近、小高い丘状の場所にある宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘を再現した像。平成15年のNHK大河ドラマ「武蔵」放映の際に建てられたんだって。
像の周囲には私以外に誰もいなかったので、独占状態で写真撮りまくった。
↑丘の横には海岸が広がってるのだけど、元からあった海岸ではなく、巌流島の決闘をイメージして人工的に造られた海岸なんだとか。当時使用されてたのと同型の小舟が人工海岸に置かれている。
↑島を巡ってみることにした。ってか今回はウォーキング大会が主旨なんだよな。すっかり忘れてたわ。
↑門司の海岸沿いは何度かウォーキングで歩いてきたが、「あー、あれが巌流島なんだなー」といつも遠くから眺めてた巌流島。今日は逆に巌流島から門司を眺めている。念願が叶ったんだなーという思いを再び強くする。
↑島をグルリと一周できるのかと思ったら、行き止まりになってた。
↑仕方がないのでUターン。
↑おそらくここで、アントニオ猪木とマサ斎藤の巌流島決戦があったんだろうな。たぶんその頃はまだ綺麗には整備されてなかったんだろうと思うけど。
昔、猪木と斎藤がここ巌流島にプロレスのリングを設営して、無観客のプロレスマッチをやったのだ。まだ福岡に来る前、巌流島と言えば「猪木と斎藤が闘った場所」という認識だった。今は「武蔵と小次郎」の認識だけども。
その後、馳浩(現在は自民党の衆議院議員)とタイガー・ジェット・シンもここで同じようにプロレスの試合をした。他にも誰かが試合したような話も聞いたけど知らない。
↑バーベキューできる場所もあった。
↑「佐々木巌流之碑」。もともと船島だった島の名前は、ここでの闘いで敗れた佐々木小次郎の流派「巌流」にちなんで巌流島と呼ばれるようになった、と聞いた。
↑海の向こう、下関側には三菱重工の造船所がある。
↑船着場。そろそろ島を去る時間。
後ろ髪を引かれつつ巌流島に別れを告げる
↑ずっと巌流島にいたかったけれど、そういうわけにもいかない。この日、午後から仕事が入ってたのだ。
↑帰りの船では前方の窓際席をゲットしたかったので、早めに船着場へ。
↑我々の乗る船がやってきた。帰りは下関の唐戸市場ではなく、門司港レトロ側に向かう船。
↑前方の窓際席を無事ゲット。
↑船が巌流島を離れる。名残惜しい。
↑海の上から初めて眺める関門橋。大型タンカーが往来している。
↑門司港レトロが近付いてきた。
↑門司側の船着場に到着。
↑1時間にも満たない巌流島上陸だったけど楽しかった。さて、ウォーキングモードに戻ろう。
レトロな味わいの門司港駅舎はどうなってしまうのか
↑海峡ドラマシップ。
↑海峡ドラマシップの近くに、見慣れない白く大きな建物が出来てた。「旧大連航路上屋」と書かれてる。
昔は中国など海外旅客船の国際ターミナルとして使われていた施設を改修し、今年の7月19日に新たな観光名所としてオープンしたんだとか。知らなかった。
↑2階部分は屋根付きの屋外通路になってた。
↑なるほど。国道3号線へと繋がる陸橋になってるのか。これは移動がラクだ。
↑九州の玄関口・門司港駅の線路群を見下ろす。
↑九州鉄道記念館。
↑観光トロッコ列車「潮風号」がちょうど出発するところ。
↑ゴールの門司港駅に到着、ってなんだこの外観は。何かの工場みたいになっとるやないか。
↑ゴール登録を済ませてから、門司港駅の正面側に回ってみた。改修工事が本格化したらしく、なんだかやけに近代的なカバーに隠れてしまって、レトロな茶色い門司港駅の駅舎が全く見えなくなってる。
工事が終わったらどんな外観になるのか知らないのだけど、ガラリと変わっちゃうのは寂しいね。どうなるんだろ。
移動時間は2時間22分。歩行距離は15.63kmになっているけど、船に乗ってる間にアプリ計測の一時停止を忘れてたのでこんな距離になっちゃった。実際に歩いた距離はコースマップによれば8kmとのこと。
りくま ( @Rikuma_ )的まとめ
★今回も雨は降らず
天気予報では雨となってた門司や下関だけど、今回も最初から最後まで雨は降らなかった。最近ウォーキング大会の時は天候に恵まれてるので助かる。
★巌流島へは下関と門司の両方から行ける
巌流島への船は下関の唐戸市場と門司港レトロ、2カ所に船乗り場がある。どちらからでも島に渡ることができ、どちらも所要10分くらい。
波が荒いとかなり揺れるが、穏やかな時は景色も楽しめて快適な船旅のはず。
1日フリーパス(私が買ったのは500円だった)を購入すれば、唐戸市場〜巌流島〜門司港の3カ所を1日限定で何度でも船で往来することが出来るので、上手に活用すれば門司港レトロと下関、そして巌流島を1日で存分に堪能できる。これ、なかなかオトクだと思う。
ただ、本数がそれほど多くはないので、利用の際は時刻表を確認するのが吉。特に巌流島は離島なので、次の船がいつ出港するか事前に認識してから観光した方がいいと思う。(船着場の人に聞けば次の出港時間を教えてくれます)